ジョニー・マッド・ドッグ
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「ジョニー・マッド・ドッグ」
原題: Johnny mad dog
監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール
2007年 フランス=リベリア=ベルギー映画 95分
キャスト:グリストフ・ミニー
デジー・ヴィクトリア・ヴァンディ
ダグベス・トゥウエ
内戦中のリベリアでは、反政府軍「デスディーラー」が略奪や暴行、殺人を
繰り返していた。その中の少年隊隊長ジョニー・マッド・ドッグは少年兵として
仲間を従え、銃を発砲しながら侵攻していくのだった。

この映画で出演している少年兵役の少年たちは、全て本物の元少年兵からオーディション
によって選ばれた子供たちだそうです。
内戦中のリベリアで反政府軍の中で大将と呼ばれる「ネバー・ダイ」率いるデスディーラー
部隊は、少年兵をも抱え、国中を侵攻しています。その少年隊隊長ジョニー・マッド・ドッグ
は、10歳で武器を手にしてから今までずっとこの生活を続けているのです。彼らの行為は
ただ銃を撃ちまくって、略奪、暴行、殺人を重ねていくだけで、そこになんの大義も正義も
ないのです。

彼らのみなぎる怒りの矛先は、その幼さゆえ、そしてその知識の無さゆえ、力によって
抑圧できる無抵抗な人々、時には女性、子どもへと向けられます。次々と映し出される
映像はまるでドキュメンタリーのように感じられます。
少年兵は幼い頃から、武器を持たされ、何の教育も受けず、ただ戦うことだけを訓練
されると聞きます。そして兵士にする際に、彼らの親を殺害させてくることも多いとのこと
です。家族のいない未熟な子どもには、今教えられていること以外の考えなど理解
できるはずもありません。人を殺すことへの罪悪感など当然持ち合わせていないのです。
それでいて自分たちの身体には弾が当たらないと信じ切っている。この子どもたちの姿
は悲しい以外のなにものでもありません。

彼らの卑劣な行為とそれを操る大人、ひいては、その国を牛耳ろうと考える大国の
思惑などを考えると、何が悪なのかまるでわからくなってしまいます。
映画の中のジョニー・マッド・ドッグは、「死にたくなければ生まれてくるな」などと
歌いながら、部隊を鼓舞し続け、そして頼みの大将が大統領側につくと、
「戦争がなくなったら、なにをしたらいい?」
と尋ねるのです。
「ガキは武器を持つな。汚い。あっちへ行け。」
大将の言葉に呆然とその場を立ち去るジョニー・マッド・ドッグ。

その一方で、彼らの蛮行を目にし、父親を撃たれ、弟も行方不明にされた少女は
ラストにジョニーを銃でめった打ちにします。それは何に対しての怒りなのでしょうか。
戦争へか彼らの行為へか、無知のまま放り出された自分たちの将来へか。
淡々と流れる映像が、時には目を覆いたくなるものもありましたが、心に訴えること
は限りなく大きなものでした。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆☆
また棚を開けられた。今回は明らかに猫エサが減っている...。
2012.05.16(Wed)16:19

















































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