アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日

4

JUGEMテーマ:コメディ映画全般

 

アレクサンダー

 

「アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、

サイテー、サイアクな日」

原題:Alexander and the Terrible,Horrible,No Good,

Very Bad Day

監督:ミゲル・アルテタ

2014年 アメリカ映画 81分

キャスト:スティーヴ・カレル

     ジェニファー・ガーナー

     エド・オクセンボールド

     ディラン・ミネット

 

アレクサンダーは、12歳の誕生日を目前に最悪の日々と

戦っている。彼は家族も同じ目に遭えばいいと1人で願い

をかけると、翌日一家はそれぞれ災難に見舞われてしまう

のだった。

 

<お勧め星>☆☆☆ 最悪から最高に変わっていく映像が

テンポよく描かれ、まさに笑いっぱなしです。

 

クーパー家は、父ベン、母ケリー、長男アンソニー、

長女エミリー、次男アレクサンダー、三男トレヴァーの6人

家族。この一家に訪れた最悪な一日をノンストップで描いて

いきます。父ベン役はスティーヴ・カレル。コメディではよく

見るけれど、「フォックスキャッチャー」(2014)のような

シリアスな役も上手くて、まさに芸達者な俳優さんです。

話はいつも忘れられがちな存在の次男アレクサンダー視線で

進みます。初めての子供、長男や、唯一の娘、そして手のかかる

赤ちゃんの三男の中で、忙しい夫妻はどうしてもアレクサンダー

は二の次になってしまう。そりゃそうだ。三人姉妹の末っ子

だった私は、いつもお古ばかり着せられたし、持ち物もお古、

旅行も留守番ということが多かったもん。

で、アレクサンダーは、明日誕生日なのに、金持ちで人気者の

フィリップが前倒しで誕生日会をすることになって、親友も含め

誰もパーティーの来ないことを知ってしまいます。先生に無理やり

世話を押し付けられたモルモットと共に夜1人でアイスに向かい、

「家族も同じ目に遭えばいい」なんて呪いをかけるわけですよ。

するとなんということでしょう。翌朝はまず、みんなお寝坊。

 ”礇戰鵝‖膸な就職の面接

◆(譽吋蝓次ー螻櫃韻審本の出版の日

 

アレクサンダー

 

 アンソニー プロム

 

アレクサンダー

 

ぁ.┘潺蝓次.圈璽拭璽僖鵑離螢蓮璽汽

ァ.肇譽凜 次.潺張丱膳おしゃぶり

 

アレクサンダー

 

全てにおいて最低のできごとが重なり、家族は最悪の方向に向かい、

もうめちゃくちゃ。それは一家の車の破壊具合を見れば一目瞭然

なのです。どれもこれも笑える映像ばかりが流れ、どうなって

いくのかと思っていると、そこはディズニー映画。ラストは家族愛に

包まれた最高のシーンが待っています。

「前向きにならなくてもいい。悪い日があるからいい日に感謝できる」

これはちょっと納得できるなあ。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 

 


ボディ・スナッチャー/恐怖の街

4

JUGEMテーマ:SF映画 一般

 

ボディ・スナッチャー

 

「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」

原題:Invasion of the Body Snatchers

1956年 アメリカ映画 80分

監督:ドン・シーゲル

キャスト:ケヴィン・マッカーシー

     ダナ・ウィンター

     キャロリン・ジョーンズ

 

サンタ・ミラの医師マイルズは、元恋人ベッキーの

従妹が「伯父は別人だ」と訴えるのを聞き、「心の

問題だ」と諭す。しかしその後も身内の変化を訴える

町民が相次ぎ、彼はその町民の変化に気づいていく。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 発想が素晴らしく、それを当時

の技術で見事に描いており、じわじわ恐怖を感じます。

 

 

ネタバレしています。

 

「SF/ボディ・スナッチャー」「ボディ・スナッチャーズ」

「インベージョン」とリメイクを繰り返されたSF映画の

オリジナル作品です。リメイク版で見たのは「インベージョン」

のみで、ニコール・キッドマンの美しさにほれぼれしつつ、

大方のストーリーはわかっているのですが、年代や主人公の

設定が異なると、こうも雰囲気が違うのだと実感します。

モノクロ特有の影を使った恐怖の演出は、CGよりも優れていて

製作側の努力を感じ、あの年代によく作れたなと思ってしまう。

「インベージョン」鑑賞後、オリジナルを見たくなり、探し

ましたが、レンタルは2、3、4作目のみで、セルDVDでようやく

購入できました。1、2か月のうちに価格が下がっていましたよ。

ストーリーは、サンタ・ミラという小さな街の人々が少しずつ

別人に変わっていったことを、一人逃げ出したマイルズが回想する

という形で映し出されていきます。

 

ボディ・スナッチャー

 

マイルズは離婚したばかりだし、運のいいことに元恋人で

イギリス人のベッキーも離婚した身。ベッキーさんきれいです。彼が

ある時学会から戻ってくると、なんか街の様子がおかしい。怯えた

少年は「母は別人だ」と言うし、ベッキーの従妹も「伯父が別人」と

言うのです。とはいえ、見た感じも記憶も傷跡もすべて同じだから、

それは「心の問題」と片づけていたのですが、友人ジャックの家で

奇妙なものを見せられます。

 

ボディ・スナッチャー

 

ここははっきり映らなかったけれど、人間もどきの物体で、なんだか

ジャックに似ているから怖い。これが瞬きする瞬間はぞぞーっと

しますよ。

 

ボディ・スナッチャー

 

「宇宙種子」といわれるこの鞘の中で、泡ぶくになって何かが

変化していくんです。それは眠っている町民の脳波をそのまま写し

取るということで、つまり自分がもう一人でき、それは全く同じ姿

かたちをしているけれど、唯一ないのが「感情」なのです。

1950年代前半、アメリカ国内で起きていた「赤狩り」への批判とも

受け取れるし、共産主義者になることは「没個性」になる、つまり

意思をなくすということを非難しているとも受け取れます。終盤、

町民がこぞってマイルズを追いかけるシーンも怖いです。

「眠っちゃダメ」眠ると、違う自分が出来上がるけれど、体は2つに

なるから、もう1体はどうするんだろうね。効果音もワンパターン

でしたが、とても上手く使われています。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 


あん

4

JUGEMテーマ:邦画

 

あん

 

「あん」

監督:河瀬直美

原作:ドリアン助川

2015年 日本映画 113分

キャスト:樹木希林

     永瀬正敏

     内田伽羅

     市原悦子

     水野美紀

     浅田美代子

 

前科持ちの千太郎はどら焼き屋の雇われ店長を

している。ある日徳江という老女がアルバイト

に応募してくるが、彼は全く相手にしない。しかし

翌日徳江が持ってきたあんを食べた千太郎は、その

味に魅せられてしまうのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 美しい日本の自然と人間の

心の機微が細やかに描かれています。

 

らい予防法廃止は、日本では1996年。ほんの

20年前なのです。1945年には既にその病が遺伝性

を持っておらず、感染することもほとんどないとわかって

いたのに、多くの患者が隔離され、子供を持つことを

許されず、一般の人々との交流もないまま、この世を去って

行ったと知ると胸が締め付けられます。

「どら春」の雇われ店長千太郎役は、やさぐれ感あふれる

永瀬正敏。

 

あん

 

彼は前科持ちであり、慰謝料を肩代わりしてもらった先輩夫婦の

どら焼き屋の雇われ店長をしているらしい。寂しそうでやる気の

なさそうな1日の始まりが、彼の孤独を物語ります。それでも

手際よく粉を混ぜ、卵を割り、熱々の鉄板できれいにどら焼きの

皮を焼いていきます。まるでここまでおいしい匂いがしてきそう。

この映画の素晴らしいのは、食べ物をとてもおいしそうに映すことと、

日本らしい四季の風景を花や木や鳥、風の音などを使ってまことに

上手に描いている点で、優しい日差しも含めて、それらが後に

現れる徳江がこよなく愛したものばかりだと感じるのです。

「光が当たる社会で生きたい」

 

あん

 

そんなごく当たり前のことが出来なかった彼女は、「どら春」で

働くことで、生きる喜びを見出します。もちろん彼女の作る「あん」

は絶品で、あっという間に行列のできる店になってしまう。ところが

誰かが、彼女の病のことを噂し始めるとあっという間に、店は閑古鳥

になるのです。悪い噂は本当に早く広まるものです。毎日遊びに

来ていた中学生も来なくなってしまう。

母親のネグレクトを受けているワカナ役は樹木希林の孫娘、という

ことはもっくんの子供ってことね。なんとなく似ているかな。徳江が

彼女を見るまなざしが、ひときわ優しく感じられるのも頷けます。

また演技がものすごく自然体で初々しく感じます。

千太郎と徳江とワカナの交流が、再び訪れたソメイヨシノの季節に

開花したような気分になりました。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 

 


彼は秘密の女ともだち

4

JUGEMテーマ:洋画

 

彼は秘密の女ともだち

 

「彼は秘密の女ともだち」

原題:Une Nouvelle Amie

監督:フランソワ・オゾン

2014年 フランス映画 107分 R15+

キャスト:アナイス・ドゥムースティエ

     ロマン・デュリス

     ラファエル・ペルソナス

     イジルド・ル・ベスコ

 

幼少期から親友同士だったローラとクレールだったが、

ローラが夫と娘を遺し病死してしまう。その死を受け

いれられないクレールは、様子を見に行ったローラの

家で、女装してミルクを与えているデヴィッドを見つけて

しまうのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆ ラストが曖昧なところがいかにもと

いう感じですが、幸せそうな姿を見られたからいいか。

 

ネタバレ

 

フランソワ・オゾン監督の映画は結構見ているのですが、

「ぼくを葬る」(2005)「危険なプロット」(2012)

などはあまり好みでなかったです。繊細な心の動きを丁寧に

描きすぎていて、その着地点が理解できないという感じ。

この映画もその類の内容です。

 

彼は秘密の女ともだち

 

ローラとクレールは、初対面の時からビビビと来て、ずっと

大親友。後にクレールの夫になるジルが、嫉妬するほど仲が

いいのです。ところがローラが病死し、夫ダヴィッドと1人娘

リュシーが遺されてしまいます。クレールもその死が受け入れ

られず、仕事どころか家事も手につかない始末。ジル役は

「黒いスーツを着た男」(2012)のラファエル・ペルソナス。

クレール役は「間奏曲はパリで」(2013)の

アナイス・ドゥムースティエ。あの映画では感じなかったけれど、

パリジャンヌという雰囲気が漂っています。

 

彼は秘密の女ともだち

 

休暇をとったクレールが、ローラの家の様子を見に行くと、なんと

そこには女装し、リシューにミルクを与えるダヴィッドの姿が

あったから、もう大変!

嫌悪感を抱く→ローラも知っていて家の中だけで女装していた

→ダヴィッドはリュシーのために父母の両方を演じている...

などと聞くと、実はローラが恋しいし、2人を守ると誓っていた

クレールは、彼の女装を認めていくのです。

 

彼は秘密の女ともだち

 

夫ジルにはもちろん内緒。かつてローラの金髪をといてあげた

クレールは今度は、ダヴィッドことヴィルジニアのウィッグを

といてあげます。きっとクレールはローラを友人以上に好きだった

んでしょうね。女装することで生きる意欲を取り戻したダヴィッド

ですが、映画館で痴漢に遭いそうになったりして、他の男性に女性

と認められそうになると、なんかクレールはイラつくんです。

さらに後半、精神科医のカウンセリングを受けて、女装を止め、

明るくなったダヴィッドを見ると、これまたクレールはイラつく。

結局、世間体を気にしているだけで、本当は女装したダヴィッドこと

ヴィルジニアがローラと同じ存在になってしまったらしい。

女性であるクレールと女装しているヴィルジニアのラブシーンは、

いったいどういうシチュエーションなのか理解しがたかったし、

からだは男と気づいてその場を走り去るクレールの気持ちもわかり

づらかったなあ。

ラストはちょっぴりお腹のふくらんだクレールとスキニーデニムを

履き女性姿のダヴィッドがリシューをお迎えに来ているんだけど、

ジルはどうなったのかな?ジルとクレールは結婚したままで、子供を

授かり、ダヴィッドことヴィルジニアとの友情は続いているという

ことかな。私はそう考えたいけれど。もっと複雑なのかもね。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 

 


少女が大人に変わる夏

4

JUGEMテーマ:洋画

 

少女が大人に変わる夏

 

「少女が大人に変わる夏」

原題:Very Good Girls

監督:ナオミ・フォナー

2013年 アメリカ映画 90分

キャスト:ダコタ・ファニング

     エリザベス・オルセン

     ボイド・ホルブルック

     エレン・バーキン

     クラーク・グレッグ

     ピーター・サースガード

 

リリーとジュリーは大親友。大学進学が決まった

リリーとの最後の夏を楽しんでいた時、ジュリーは

アイス売りのデヴィットに恋してしまう。しかし

デヴィットはリリーに心惹かれており...。

 

<お勧め星>☆☆ 一昔前の少女漫画の世界のよう

でした。音楽は心地よいものです。

 

Rotten Tomatoesでは、19%というかなり低い評価の

映画です。なんでも「古い時代の女の子の姿」だそうな。

だから原題が「Very Good Girls」?

主役は成長したけれど、いまいち色気が出ない

ダコタ・ファニングと「マーサ、あるいはマーシー・メイ」

(2011)のエリザベス・オルセン。リリーとジュリー

という気持ちが悪いくらい仲のいい友人を演じています。

 

少女が大人に変わる夏

 

リリーの家は父が医師で、門限がある厳格な家庭。一方の

ジュリーの家は、Hな話も平気で口にするオープンな家庭

なのです。これを対比させて描きたかったのでしょうが、

その意図がよくわかりません。これらがストーリーに大きく

関わることもなく、しょっぱなからリリーの父親は浮気が

原因で家を追い出されるし、ジュリーの父は急死してしまう。

その間に、2人で遊びに行ったビーチのアイス売り、デヴィット

にすっかり夢中になってしまうジュリーと、その彼がリリーを

気に入ってしまう、というベタな展開が繰り広げられるのです。

 

少女が大人に変わる夏

 

親友は失いたくないけれど、リリーもデヴィットが好きだから、

念願の初体験を済ませてしまう。でもダコタちゃん、全然色気が

ないし、ラブシーンとは到底思えないようなソフトなものです。

何が大人の演技だい!2人の関係を話せないまま、ジュリーの

恋話を聞くリリーはまじウザイ。今どきこんな子はいません。

ジュリーの父の死を聞き、彼女を支えるために、デヴィットを譲る?

ついでに、ジュリーが「デヴィットと寝た」と話したから、ヤケに

なって、以前からアプローチされていた職場の上司を誘うリリー。

 

少女が大人に変わる夏

 

ピーター・サースガードがおまぬけな役を演じさせられています。

映画内で流れる歌やエリザベス・オルセンが弾き語りする歌は

なかなか耳障りがいいので、このダサい話にはもったいないかも。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 


アフガン・レポート

5

JUGEMテーマ:洋画

 

アフガン・レポート

 

「アフガン・レポート」

原題:Kajaki

監督:ポール・ケイティス

2014年 イギリス=ヨルダン映画 109分

キャスト:デビッド・エリオット

     マーク・スタンリー

     スコット・カイル

     ベンジャミン・オマホニー

 

アフガニスタンに駐留するイギリス軍。ある日3人の

兵士が谷へパトロールに出かけると、1人が地雷を踏み

負傷してしまう。救助に向かった仲間は底が地雷原である

と知り、愕然とするのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆ 絶望的な状況下での兵士の姿を

リアルに描いています。

 

完ぺきに実話を映画化しているので、ハリウッド映画の

ような派手な銃撃シーンはありません。地雷原に足を

踏み入れ負傷してしまった兵士の苦悶の声や姿をリアルに

描きつつ、一向にやってこない救助のヘリや、どんどん

増える負傷者の姿を見ていると、見ている側が絶望感に

とらわれていくのです。

2006年9月5日、アフガニスタン、カジャキダム。

のん気に水浴びをしているイギリス人のすぐそばの水面に

銃撃のような音がします。もう戦闘開始か、と思いきや、

それは現地の少年たちが、魚を捕るために小さな爆弾を

仕掛けているもので、それを知ると、兵士は

「こっちは平和を守りに来ているんだ」と怒鳴るわけです。

もちろん言葉は通じません。この言葉とエンドロールに兵士

たちが獲得した勲章などが映像と共に流されるととても

複雑な気分になるのです。この国の緊張や混乱を招いたのは

全て大国の思惑からではなかったのかと。

さて映画はこのシーンから序盤はとてものんびりとしたムード

で進みます。

 

アフガン・レポート

 

男だらけの集団は、下ネタやf言葉連発。緊張地域が少し離れて

いるせいもあり、彼らはこの高地での活動に飽き飽きしている

わけです。こういう後には必ずなにかデカイことが起きる。

遠くの給油所でタリバンらしき人間が動いている...。

攻撃を受けるのか。いえ、そうではないのです。

兵士3人が西の尾根を目指しパトロールに向かうと、なんと

スチューが地雷を踏み、足を吹き飛ばされてしまいます。そこは

谷であり、無線が上手くつながらないのですが、何とか仲間と

連絡がつき、上にいる兵士が救助に向かうわけです。ちょっと

聞き間違えたかもしれないけれど、すぐ上の仲間とは無線が

つながらず、離れた地区の隊に連絡し、それが仲間に連絡したと

いう感じだと思う。

 

アフガン・レポート

 

その時タリバン側に動きがあり、とりあえず岩陰まで移動しようと

すると、今度は医療器具を背負ったピアスンが地雷を踏む。実は

ここは旧ソ連軍が置いていった地雷原だったと知って、彼らは愕然と

するのです。旧ソ連軍が地雷を残し、今は米英主導の多国籍軍が

この国のタリバンと戦っている。アフガニスタンという国の混迷の

歴史の一端を物語っているようです。それはさておき、兵士たちは

救助ヘリを要請するのですが、それがまたダイレクトに連絡が

つかないため、この地雷原になんとバカでかいチヌークがやって

来ます。そこまで歩いていくうちに、地雷を幾つ踏むかわかってんの?

そのヘリが去っていくときに起こした大振動で、また地雷爆発。

負傷者はどんどん増えていくのです。この映画では傷跡は全てボカシ

になっているので、兵士の悲鳴や汗、表情でその酷さを想像することが

できます。敢えて足を吹き飛ばされた姿なんて見たくないもんね。

見せない方が、その酷さを心に残す気がします。医療班のタグが、

怪我をした親友マークの傍へ行く際、地雷を踏まないために、リュックを

まず飛ばし、平気ならその上に飛び乗って進む、というシーンもスリルの

あるもので、どこに地雷があるのかわからない恐怖をこの目で感じ

取れるのです。さらに差し入れた水が入ったペットボトルの振動で、

また地雷爆発。砂埃の後の悲鳴やボカシの入った兵士の体を見ると、

銃を使わない戦争の恐怖というものを知ります。一向に現れないヘリ。

そこで負傷した兵士の意識を保つために、仲間があれこれ話をする。

そんな地味なシーンが長く続きますが、彼らが助かるのか、最後まで

わからず、やっとヘリが到着し、次々に負傷者が運び込まれると、なぜか

心がほっとするのです。でも彼らの多くはまた戦地に出かけて行ったと

知ると、名誉とか使命とかじゃなくて、「アメリカン・スナイパー」

のような心情に陥っているのではないかとも思ってしまいました。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 


ロンゲスト・ライド

4

JUGEMテーマ:洋画

 

ロンゲスト・ライド

 

「ロンゲスト・ライド」

原題:The Logest Ride

2015年 アメリカ映画 126分

監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア

原作:ニコラス・スパークス

キャスト:スコット・イーストウッド

     ブリット・ロバートソン

     アラン・アルダ

     ジャック・ヒューストン

 

1年前の事故からの復帰を目指すブル・ライダー、

ルークは、大会の会場で大学生ソフィアと出会う。

ニューヨークで芸術関係の仕事に就くことを目指す

ソフィアとは全く違う世界に住むルークが、自動車

事故を起こしたアイラという老人を救ったことから、

つながりを深めていくのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆ 胸キュンストーリーとあっと驚く

ラストは、まるで夢物語のようでした。

 

ルーク役は、クリント・イーストウッドの息子の

スコット・イーストウッド。

そしてソフィア役は「スクリーム4」(2011)で一番

先に殺されてしまったブリット・ロバートソンです。

 

ロンゲスト・ライド

 

原作がニコラス・スパークスなので、恋愛ものの王道を描いて

いると思いつつ鑑賞。ラストの1カットは「きみに読む物語」

(2004)や「セイフ ヘイヴン」(2013)でも見られた

ずぶ濡れキスシーンです。このバリバリ既視感が、なぜか心地

良いから不思議です。

ノースカロライナ州でブル・ライダーをしているルークは、ランゴ

という暴れ牛から転落。その1年後からストーリーが始まります。

 

ロンゲスト・ライド

 

ストーリーは2つあり、そのルークと、大学で芸術を学び、

2か月後には、ニューヨークに行く予定のソフィアとの恋愛と、

初デートの帰り、自動車事故に遭ったのを発見し、助けた老人

アイラと彼の夫人ルースとの恋愛を、時代を超えて描いていき、

ラストはあっと驚く展開になるのです。

 

ロンゲスト・ライド

 

アイラが大事に持っていたバスケットの中に詰まった手紙の束。

それをソフィアがアイラに読むことで2人は心を通わせます。

 

ロンゲスト・ライド

 

芸術に造詣の深かったルースに、ソフィアは自分の姿を重ねて

しまう。ルークはあくまでもブル・ライダーとしての頂点を目指し、

ソフィアが参加した絵画の展覧会でも、ちーっとも感動しない

のです。

「こんなクソみたいなものは牛のクソ以下」

自分のキャリアを築きたいソフィアと、全く方向性が異なるルーク

ですが、アイラの言葉が重いんですよ。

「失ったものを嘆くより、今あるものの感謝しなさい」

それは心の底から愛したルースと苦楽を共にした老人の実体験に

基づいているわけです。

ブル・ライダーのルークなら、地元で結構モテ男だろうに、これが

またまじめを絵に画いたような人間で、つぶれかけた母親の農場を

立て直すために、ブル・ライダーとして賞金稼ぎをしていると言う

のです。でもね、それは母親の方が息子のことをわかっているですよ。

ルークは、ランゴにどうしても勝ちたかったし、それは誰のため

でもない、自分のためなのです。

「愛しているから別れる」

そんなありきたりのメロドラマに終わらない所が好きですね。

ラストの夢のような展開もすべて受け入れてしまえるような映画でした。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 

 


コンフェッション 友の告白

4

JUGEMテーマ:韓国映画全般

 

コンフェッション

 

「コンフェッション 友の告白」

原題:Confession

監督:イ・ドユン

2014年 韓国映画 114分

キャスト:チソン

     チュ・ジフン

     イ・グァンス

     チョン・ジユン

     ファン・チェウォン

 

中学の同級生、インチョル、ヒョンテ、ミンスは

成長した今も大の親友である。しかしヒョンテの

母親が経営するカジノで強盗放火事件が起き、母親が

遺体で見つかり、父親が大やけどを負ってしまう。

ヒョンテは独自のルートで調べるうちに意外な犯人に

たどり着いてしまうのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆半 男の友情を強く感じる男臭い

映画です。

 

 

ネタバレ

 

 

すごくわかりやすいキャラ設定だし、ストーリーも韓国

映画にしては単純なんだけど、ラスト付近だけモヤモヤ

します。あのミンスの携帯音楽プレーヤーは、彼がうっかり

落としていたのかしら?それなら納得がいく。インチョルが

それを盗み、助けを呼ぶと言ったまま、1人で下山したと

考えたヒョンテが全て間違っていたということですね。

そのヒョンテだって、ミンスを置いて下山しようと一度は行動

しているのだから、実は正義感にあふれていると思えた彼が

一番狡猾だったのかもしれないな。

ジョンドン中学の同級生で悪友のインチョル、ヒョンテ、ミンス

は卒業式をすっぽかし、学校から卒業証書と没収された物品を

持ち出して、山に登って記念撮影するんです。

 

コンフェッション

 

尾崎豊の「卒業」を思い出す光景。でもミンスはドジで山から

転落し、頭にけがを負うし、ついでに雪も降り始めるのです。

見つけた小屋で夜を明かして目を覚ますと、インチョルの姿が

ない。それがヒョンテがずっと抱き続けた彼への疑惑の始まり

だったかもしれません。自分がしようとしたことを彼が先に

したのではないかと。結果的にインチョルが捜索隊を呼んで

きたから、3人はちゃんと助かり、成長しても大の仲良しなんです。

 

コンフェッション

 

頭はキレるけれど、ワル知恵の働くインチョルは悪徳保険外交員。

唯一家族を持つヒョンテは正義感あふれる消防士。そして実家の

酒屋を継いだミンスは、相変わらずオツムが弱いまま。

ヒョンテの妻が耳が不自由なことを気に入らない、ヒョンテの母は

彼とは疎遠になっており、その代わりにインチョルが様子を見に

いっては、ついでに保険の契約をとって来るのです。この辺りは

要領がいいなあと思うけれど、他でやっている保険金詐欺をここで

行おうとは、全く考えていなかったはず。だからヒョンテの母に、

悪い話を持ち掛けられても、即答しないんですよ。さらに一人では

そんな勇気も出ず、ミンスを誘うんです。

「みんなが幸せになるんだな」

ミンスは心がきれいな人なんですね。でも上手くいくはずだった

計画が思わぬアクシデントに遭ってしまい、ヒョンテの母は死亡。

父は大やけどを負い、店は全焼するんです。強盗放火殺人事件なら

日本なら重罪で、警察が大々的に捜査するはずなのに、そこは韓国。

警察が捜すのは、そこにあったはずの店と警察署長とのわいろの記録

なんですよ。そんなわけで復讐に燃えるヒョンテは独自のルートで

犯人を捜し、自らの手で決着をつけようと考えるのです。

その過程で3人の友情に少しずつ亀裂が入り、事態はどんどん悪化

していくのを、まるで坂から転がり落ちていくかのように描いて

います。この映画では女性は話にあまり絡んでこず、あくまでも

男同士の絆について映し出されます。

映画内でミンスが泥酔し、嘔吐するシーンは、イ・グァンスが実際に

酒を飲み、演じたとのことで、様々なシーンでリアリティを感じる

のは、そういう細かな作り方に起因しているのかもしれません。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 


あなたを見送る7日間

5

JUGEMテーマ:コメディ映画全般

 

あなたを見送る7日間

 

「あなたを見送る7日間」

原題:This Is Where I Leave You

監督:ショーン・レビ

2014年 アメリカ映画 103分

キャスト:ジェイソン・ベイトマン

     ティナ・フェイ

     アダム・ドライバー

     ローズ・バーン

     コリー・ストール

 

ラジオ局に勤務するジャドは、妻と上司の浮気現場に

遭遇し、彼女と離婚、職も失う。そんな時、実父の死の

報を受け、実家へ向かうと、母から父の遺言により7日間

喪に服すことを命じられるのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆半 日本ではあり得ない家族の姿ですが、

笑いあり怒りあり涙ありを経て、少しだけ優しくなれます。

 

登場人物はアルトマン一家と彼らを取り巻く人々です。それが

みんな個性的。冒頭から下ネタ発言の連発ですが、下品になり

過ぎず、笑って次のシーンを見られるのは演じる役者が上手い

のと、演出が上手いのでしょう。

 

あなたを見送る7日間

 

…甲法.檗璽襦”礇癲璽箸離好檗璽津垢魴僂、ジャドの元恋人

アニーと結婚するも子供に恵まれず、もっぱら妊活真っ最中。

⊆|法.献礇鼻.薀献局に勤務し、美しい妻クインと順風満帆

な生活を送っていると信じていたら、妻は上司と1年も不倫して

おり、彼女と離婚し、職も失っている。

D構 ウェンディ 仕事人間のバリーを夫に持ち2人の子供を

授かっているが、実は幼馴染のホリーと交際中、自動車事故に

遭い、ホリーの脳に障害が残ったために、彼と別れ町を出た過去

を持つのです。

せ庵法.侫リップ 自由奔放で女ったらしのプー。今は年上で

セラピストのトレイシーと婚約中。

ナ貎董.劵薀蝓次,つて出版した本が有名であり、夫の闘病を

支え、彼の遺言でユダヤ教式のシヴァ(7日間喪に服す)を行うこと

を子供たちに命じます。豊胸手術をしたばかり。

 

あなたを見送る7日間

 

彼女がジェーン・フォンダと気づいたのは、エンドロールの時

です。全然わからなかったわ。

大体身内の葬儀で人々が集まると、なにがしかのトラブルが起きる

ものです。これは世界共通なのね。今回は普段離れて暮らしている

家族が、突然7日間も一緒に過ごすことになるのだから、何も

起こらないはずもないのです。もちろん昔から根に持っていた怒り

が爆発したり、言わなくてもいい言葉を誰かが話したり、笑って、

泣いて、喧嘩して、もう大騒ぎの日々が続きます。

 

あなたを見送る7日間

 

そこには少しだけロマンスめいた出来事もあり、見ていてとても楽しい

のです。さらにラスト付近で明かされる母親の秘密。これはすごく

驚くんですよ!まさにアメリカ!家族だからぶつかるし、家族だから

許せてしまう。そんな姿をとても上手に描いていました。

ウェンディの息子のコールを見て

「おまるを持って走っているコールが一番幸せだ」

と語るジャドの言葉も痛いほどわかりました。大人って複雑なのよね。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 


夏をゆく人々

4

JUGEMテーマ:洋画

 

夏をゆく人々

 

「夏をゆく人々」

原題:Le meraviglie

監督:アリーチェ・ロルバケル

2014年 イタリア=スイス=ドイツ映画 

111分

キャスト:マリア・アレクサンドラ・ルング

     サム・ルーウィイック

     アルバ・ロルバケル

     サビーネ・ティモテオ

     アンドレ・ヘンニック

 

イタリア中西部で養蜂業を営む父を手伝う

ジェルソミーナは、テレビ番組への参加を父に

懇願するが聞き入れられない。そんな時、ドイツ人

少年が更生プログラムのために、この家に連れて

来られるのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆ ヨーロッパ映画らしいラスト

です。美しい自然と家族の姿が上手く描かれています。

 

第67回カンヌ国際映画祭グランプリを獲得した映画

だけあって、芸術色の濃い内容になっています。

冒頭、狩猟をする人々が

「こんな所に家があったんだ」

と口にするほどの草原の真ん中にぽつりと立つ1軒の家。

そこには、ヴォルフガンブとアンジェリカ夫妻、そして

4人の娘、ジュルソミーナ、マリネッラ、ルーナ、カテリーナ

が暮らしています。時代遅れのトラックや映りの悪い古い

カラーテレビ、ドアないトイレなど、彼らは文明とは程遠い

自給自足のような生活をしているらしい。ココという多分

ヴォルフガンブの妹も家族の一員のようです。

 

夏をゆく人々

 

強権的な夫に妻は怒りつつ、ここでの生活に不満を漏らしません。

なにがしかの理由があって喧騒のないこの生活を選んだことが

伺えるのです。そんな時テレビ番組で「ふしぎの国コンテスト」

が開かれると知り、ご当地特産品をアピールして、賞金を獲得

しようと、ジェルソミーナは考えるのですが、もちろん父は却下。

テレビ番組の司会役でモニカ・ベルッチさんが出演しています。

さすが、イタリアの宝石だけあって、ダントツきれいです。

ところが一家の営む養蜂業の製造所の改善を求める通知が食品衛生局

から届き、かなりの費用が必要になって来ます。

 

夏をゆく人々

 

「それはただの脅しだ」

父はなにか権力に対して抵抗する考えの持ち主なのでしょうか。

そして勝手にドイツの少年更生プランを引き受け、ドイツ人少年を

4か月預かることにしてしまいます。これももちろん謝礼目当て

なんだけど。

 

夏をゆく人々

 

毎日仕事に連れて行って可愛がっていたジェルソミーナをその

少年マルティンと比べて

「女はダメだな」

と言い放つ昔気質の父は、自分が主である世界をここに作っていた

のでしょうね。それがとても心地よかった。しかしマルティンが

加わったことで、この家族の中にさざ波が立ち始めます。

更生プログラムの謝礼金を、ジェルソミーナが幼い頃ねだったラクダ

購入資金に当ててしまうと、大喜びするのは下の2人の娘のみです。

父が1適も垂らすことを禁じていたハチミツが床一面にあふれ、

ヤギは売れても引き取ることさえ断られるラクダが庭につながれている。

この滑稽な光景を見ると、子供は成長するし、時代も変わっていた

ことを受け入れるのは、何がきっかけになるのか。そんなことを

考えさせられる映画でした。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 

Check


カレンダー

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< August 2016 >>

ブログ村

今日のわんこ

powered by 撮影スタジオ.jp

NAVERまとめ

遊びにきてくれてありがとう!

カウンター

お天気

最新記事

categories

過去の記事

コメントありがとうございます!

トラックバックありがとうございます!

recommend

お友達

ミス・マープルについて

書いた記事数:2394 最後に更新した日:2016/08/28

あの映画を探そう!

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM