ミーン・ドリームス

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

ミーン・ドリームズ

 

「ミーン・ドリームス」

原題:Mean Dreams

監督:ネイモン・モーランド

2016年 カナダ映画 104分

キャスト:ジョシュ・ウィギンス

     ソフィー・ネリッセ

     ジョー・コブデン

     ビル・パクストン

 

田舎の農場の息子ジョナスは、隣家に引っ越し

てきた少女ケイシーに心を惹かれる。しかし

ケイシーの父で警察官のウェインの暴力的な態度を

受け、彼はケイシーを連れて逃避行することを計画

するが...。


<お勧め星>☆☆☆☆ 不条理さの中に純粋な心を

感じさせてくれる秀逸な映画です。


暴力と非暴力の愛


1971年映画「小さな恋のメロディ」は厳しすぎる

教師や煩わしい親の干渉への反抗から、「結婚したい」

と願う11歳の少年少女がトロッコを漕いでどこかへ

(未来へ)出発するものでした。一方1968年映画

「ロミオとジュリエット」はシェイクスピア原作で、

敵対する家に生まれた男女の悲恋を描いており、どちらも

純粋な「愛」を感じながら、それを多くの人間が邪魔を

するという皮肉な展開になっています。
この「ミーン・ドリームス」はそのどちらにも似通う

雰囲気がありつつ、大自然が時には美しく、時には厳しく、

そして殺伐した姿を見せながら、ストーリーが進みます。
高校すら行かず、家の農場でひたすら働くジョナス。

母親は心の病なのか、父親も彼も腫れ物に触るような態度で

接します。そんな家の隣に越してきたのが、「やさしい本泥棒」

(2013)のソフィー・ネリッセ演じるケイシー。

迷い込んできた犬を探しに来た彼女を見たジョナスの

心はズキュン!だって可愛いんだもの。

 

ミーン・ドリームズ
 

この後しばし大自然が広がる中、心を通わせる2人の姿が

映ります。でもケイシーはなぜか嘘をつくのです。
「でもあなたには真実を話すわ」

 

ミーン・ドリームズ
 

なぜ嘘をつくのか。彼女の父親は警察官であり、娘を溺愛

しているものの、その過剰な愛情は「束縛」「支配」「独占」

にほかならないことをジョナスはすぐに知ってしまう。とはいえ、

ジョナスの父親も、息子を愛しているものの(多分)どこか

他人事のように息子の話を聞くのです。極めて消極的な愛情と

いうのでしょうか。
ウェインからケイシーを救い出そうとしたジョナスは、

ウェインの恐ろしい姿を見てしまい、無計画な逃避行を

企てます。それはその後ケイシーに
「あなたには何の計画もないじゃない!」と言われ
「僕はあそこからキミを救い出したかったんだ」と答える。
「あなたの行動でわたしは救い出してもらうしかなくなった」と

言うケイシー。
そうなんです。救い出してほしいと思っていたのは、ジョナスも

同じじゃなかったんだろうか。
この2人が対照的な言葉を発するのは、逃避行の最中に銃を

購入した後のことで、とことん非暴力を貫き、弱い男と

感じられる父親のもとで育ったジョナスは、「自分より強い

奴からキミを守るために銃は必要だ」と言います。
逆に怒りがすぐに暴力につながり、それで支配する父親のもとで

育ったケイシーは「銃で物を奪うのはイヤ」と言うのです。
この対比が素晴らしかった。もちろん15歳くらいの少年少女の

カップルと老犬が移動していたら、すぐに見つかってしまい、

行く先々に父親や保安官がやって来ます。そのスリルは、

二人の行く末の不安を煽るばかりなのです。
ラストは「小さな恋のメロディ」っぽかったけれど、あの映画と

同じく、このままずっと行けるはずもないよな。きっと彼らは

元の町に戻るんだろうなと思ってしまうのは未来への希望が

少なすぎるからだろうか。
いつか太ったケイシーが5人くらい子供を持つ肝っ玉母さんに

なって、ジョナスと農場暮らしをしていたらいいなと思って

しまいました。「海」が見たいケイシーにジョナスが見せて

あげた色づく紅葉に囲まれた湖のシーンは本当に美しかったです。

 

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ザ・スクワッド

4

JUGEMテーマ:アクション映画全般

 

ザ・スクワッド

 

「スクワッド」

原題:Antigang

監督:バンジャマン・ロシエ

2015年 フランス=イギリス映画 92分

キャスト:ジャン・レノ

     カテリーナ・ムリーノ

     アルバン・ルノワール

     ティエリー・ヌービック

 

パリ警視庁の刑事セルジュが率いるチームは、

ある強盗殺人事件を追ううちに、カスペールという

因縁の人物が犯人だと確信する。強引に彼と仲間を

逮捕したものの、証拠はなく、逆に上司になった

ベッカーからその手法を責められ、捜査から外される

のだった。


<お勧め星>☆☆☆ 気軽に見るには面白いんだけど、

中身に深さがないなあ。


ハードボイルドに色恋は不要


ロンドン特捜隊スウィニーというイギリスのテレビ番組を

映画化した2012年「ロンドン・ヒート」のリメイク作品

ですが、どれも未見。
冒頭から「太陽にほえろ」「特捜最前線」のような時代を

感じさせる警察のチームが強盗団の現場に突入し、もう

ボッコボコに犯人たちを叩きのめします。こんなに時間に

ピッタリに到着できるのも「情報屋」がいるわけで、証拠固め

する前に、推理し、セルジュの勘を頼りに突入という感じなの

です。

 

ザ・スクワッド
 

そして取り調べもカメラを切って、容疑者へ暴行して吐かせる、

という昔ながらの手法。中盤、幾度となく逃げ通している

カスペールが主犯と推測したチームは、彼の行方を捜すために、

知っていそうな男をビルの屋上から吊るして、これまた吐かせ

るんです。これは笑って済ませられないぞっと。

 

ザ・スクワッド
 

そしてチーム長セルジュ役はジャン・レノであり、まあ伝説の

人物という感じではあるものの、「レオン」から23年、

御年69歳ともなるとさすがにアクションはきつい。それでも

セルジュはチーム一の美人マルゴーとデキており、そのマルゴーは

セルジュと犬猿の仲のベッカーの妻なんです。

 

ザ・スクワッド
 

マルゴさん、よく考えて。私が思うにはセルジュは、あなたの

御父上のような感じよ。へ?ファザコンなの?一応ラブシーンも

あります。
銃撃戦は激しく、一般市民のいるパリの街中でピストル、ライフル、

自動小銃とピュンピュン、バババババと銃弾が飛び交い、その迫力

がすごいと思ったら、ほとんど空砲を用いているらしい。チームの

中で、なぜにニールズはバットをもって現場に行くんだろう。

それと消火器を武器にしている刑事もいました。面白い光景では

あるけれど、あれで被弾しないのは逆にすごい、すごすぎます。
ハードボイルドには程遠く渋さもかなり薄ーく感じられる映画でした。

 

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ラン・スルー・ザ・ナイト

1

JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

ラン・スルー・ザ・ナイト

 

「ラン・スルー・ザ・ナイト」

原題:Chistoe Iskusstvo

監督:レナト・ダヴレトヤロフ

2016年 ロシア映画 93分

キャスト:アンナ・チポフスカヤ

     ピョートル・フョードロワ

     コンスタンチン・ユシュケヴィッチ

     イリヤ・ルドモフ

 

 

ある夜、サーシャは恋人アンドレイの家に向かう

途中不審な車とすれ違う。そして彼が自室で射殺

されているのを発見、通報するが、駆け付けた

警官隊の中に車の中の男を発見し、彼女はその場から

逃走する。翌日自分が指名手配されているとことを

知った彼女は自力で真相を追い始めるが...。


<お勧め星>☆☆☆ スケールが大きくなった割には

ラストはあっけなく、気軽なサスペンスという感じ


欲張りは禁物


主演のアンナ・チポフスカヤの美貌とサービスカットで

ダレることなく見られます。最後まで、本当に最後まで

サービス満点!
逆にそれを省くと、なんてことはない突っ込みどころ

満載のサスペンス映画なのです。それでいてやけに

スケールが大きく、国家レベル、そうクレムリンまで登場。

怖いですね。かつてのソ連時代のKGBのように、危険人物は

拷問し、シベリア送りにされそうですね。
映画は意味深に、6か月前、今、5か月前などと時系列を

バラバラにして映し出されていくのに急に「今」のこと

だけに変わってしまいます。いやここに意味はあったのかな。

多分ラストのワンシーンのためにこのように作ったのだろうと

素人でもわかっちゃうレベル。

 

ラン・スルー・ザ・ナイト
 

フリーのカメラマンであるサーシャが、、ある晩恋人

アンドレイの遺体を見つけてしまい、なぜか彼女が指名手配

されてしまう。サーシャについての説明もかなり不十分で、

有名な雑誌記者を辞め、なぜどうでもいい物の写真を撮っている

のかとか、施設育ちという生い立ちが今とどう関係しているのか

全くもってわからない。ああ、ベッドの中で

「わたしの夢は家と愛する人を持つこと」と言っていたから、

それにつなげたかったのかしら。そしてアンドレイが最後に

サーシャに送信したメールは本文がなく、絵の写真が添付

されていて、それがQRコードであるってすぐに気づいて

しまうんです。素人が気づくんだから、国家保安局が気づかない

はずないでしょうに。
すごくありきたりな展開でありつつ、この美貌の持ち主サーシャの

キレ味抜群の頭脳と、いつ覚えたのか知らないけれど、すごい

ドライブテクニックで、かなりノロいカーチェイスも繰り広げます。

地下鉄構内での逃走シーンもどこかで見たようなシーンの連続。
いつも思うですが、なぜに大雨でも傘をささないのかしらね。

サーシャもびしょ濡れになってもパーカーのフードでしのぎます。
からくりはあっけなく、先回りするサーシャのもとにはどんどん

遺体が転がるし、他の場所でも死人が出てしまう。

これ、まじでやばくなくない?
ジャケットにあるような薄いシャツ1枚姿のサーシャが何度も

見られるので、それを楽しみに見るといいと思います。

 

 

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アスファルト

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JUGEMテーマ:コメディ映画全般

 

アスファルト

 

「アスファルト」

原題:Asphalte

監督:サミュエル・ベンシェトリ

2015年 フランス映画 100分

キャスト:イザベル・ユペール

     ギュスタブ・ケルバン

     バレリア・ブルーニ=テデス

     タサディット・マンディ

     ジュール・ベンシュトリ

 

フランス郊外の古い団地。車いす生活になった

スタンコヴィッチが、深夜の買出し先である病院

の夜勤看護師と知り合う。そして留守がちの母親を

持つシャルリは、隣に引っ越してきた中年女性と言葉

を交わし、さらには突然屋上に落ちてきたNASAの

宇宙飛行士ジョンは、マダム・ハミダの家に滞在する

ことになってしまう。


<お勧め星>☆☆☆☆ 古い団地で起きる小さな出来事が

心を温かくしてくれます。


空を見上げよう


まずここは絶対に気づくと思います。とてもきれいな

少年が出演しているんです。シャルリ役を演じるのは

監督の息子であるジュール・ベンシュトリ。

 

アスファルト

 

もうね、お肌がすべすべでゆで卵のようだし、

「少年は残酷な弓を射る」(2011)のエズラ・ミラーの

登場の時のようにドキリとする雰囲気を持っています。
最初女の子かと思ってしまいました。ブリーフ姿が少年の

色気をこれでもかと印象づけます。
フランス映画ではしばしば見かける不法移民が大量に入居し、

麻薬売買が蔓延しているような荒廃した団地が舞台なのですが、

この映画には悪人は一人も登場しないのです。その代わりに

誰もが何某かの孤独を抱えている。
故障したエレベーター修理をたった一人反対したスタンコヴィッチは

エレベーターを使えなくなったのに、足を痛めて車いす生活と

なった時、さあどうするか?こっそり2階の自室に上がれた

ものの、食料の買出しができません。2階だからエレベーターを

使わないなんて言わなければよかったのに、と思うけれど、

彼の中の孤独な心は、「団結」を受け入れる余地がなかったの

でしょう。

 

アスファルト
 

あくまでもコミカルに彼が深夜にエレベーターを使い、

唯一食料(ジャンクフードだけれど)が買える自販機のある

病院へ向かう姿が映ります。そこで夜勤専門の看護師と

出会うわけです。これまた他の映画で見たけれど、夜勤専門の

ナースはなにか訳ありが多いらしい。そういえばかつて家人が

入院した時、夜勤専門の看護師がいて、明らかに訳ありっぽく

「一人暮らしなんです」と語っていたことを思い出しました。

(あまり関係ない)
そして「愛、アムール」(2012)のイザベル・ユペール

演じる中年女性ジャンヌが隣に引っ越してきたシャレルは、

留守がちの母と二人暮らしらしい。ジャンヌがかつて有名女優だと

聞き、興味津々で彼女の出演作品を見ると、モノクロなんですよ。

 

アスファルト

 

つまりジャンヌは過去の栄光にすがる落ちぶれた女優だった

わけです。この二人の親子のような疑似恋愛のような微妙な

雰囲気が、やがて「ゆとり」を醸し出していく様は見ていて

心地よいもの。

 

アスファルト
 

さらになぜか団地の屋上に降下したNASAの宇宙飛行士ジョンは、

アルジェリア系移民マダム・ハミダの家で世話になることに

なってしまう。その前にマダム・ハミダの息子が何かの理由

で収監されており、毎日テレビだけが友達という生活を送って

いることも見ている側にはわかっているのです。したがって

彼女にとってジョンは息子のような存在になり得るのですが、

最大の関門は、言葉が一切通じないこと。二人は身振り手振り、

万国共通単語を用いて会話するんです。この2人はもう漫才の

ようにふるまっていて、大好きなシーンは、アメリカのテレビ

ドラマをフランス語版で見ているハミダに、話の先をジョンが

さっさと言ってしまう。言葉は通じないはずなのに、

「この二人は結婚」「彼は自殺」..「もう見ないわ!」と

展開していきます。ジョンの側からしても、手違いでフランスの

団地の屋上に落下したことなど公にできないし、彼の功績は

なくなるかもしれないという極めて不安定な状況で、

マダム・ハミダがいたことが彼を陽気にさせていた気がするのです。
ほぼ同じ間取りなのに、全く異なる空間のように見える団地の

部屋から、登場人物がみんなラストには空を見上げるのです。

それこそ彼らの行く末に少しだけ明るさを感じさせる希望のある

ものだと思っています。
ところで映画内でしばしば聞こえてきた奇妙な音、ナースは

「子供の泣き声」と言い、マダム・ハミダは「悪魔」と言い、

シャルリは「虎の声」と言ったあの音は、あの映像のままの

ものだったのでしょうか。それとも何かを暗示していたの

でしょうか。そこはわかりませんでした。でも鑑賞後気持ちが

明るくなる映画です。

 

 

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ハクソー・リッジ

4

JUGEMテーマ:洋画

 

ハクソー・リッジ

 

「ハクソー・リッジ」

原題:Hacksaw Ridge

監督:メル・ギブソン

2016年 アメリカ=オーストラリア映画 

139分 PG12

キャスト:アンドリュー・ガーフィールド

     サム・ワーシントン

     ルーク・ブレイシー

     テリーサ・パーマー

     ヒューゴ・ウィービング

 

 

第二次世界大戦末期、信心深いドスは、武器を

持たない衛生兵として沖縄に到着する。そこで

繰り広げられる熾烈な戦闘の中で、彼は傷ついた

兵士を救うために力の限り行動するが...。


<お勧め星>☆☆☆ よくできた映画ですが、最後

まで違和感が消えませんでした。


もう一人助けさせて


映画の公開前日6月23日が「沖縄慰霊の日」であり、

この映画の宣伝において「沖縄」と明示したものを

ネット以外では目にしなかったのは、もちろん遺族や

被害者への配慮があってのことだそうです。いやそんな

配慮はいらないから、はっきり宣伝して日本人がどう

受け取るか、その反応を見ればよかったと思う。

 

ハクソー・リッジ

 

「ハクソー・リッジ」は沖縄浦添城址跡の南東にある

「前田高地」という150mの断崖絶壁であり、上陸

したアメリカ軍が苦戦を強いられた場所です。そもそも

沖縄戦は、本土決戦の礎として、連合国側から

「アイスバーグ作戦」と名付けられたものであり、

大戦末期の日本軍が死闘を繰り広げた場所なのです。

沖縄に行って青い海を美しいと思い、三線の音色を耳に

しながら泡盛に酔いしれているだけではなく、必ず

南部戦跡に足を運んでほしい。どんな状況だったのか

この目でしっかり見てきてほしい。
さて、映画はこのような日本側の状況は一切描かれず、

前半はデズモンド・ドスという1人の男の生い立ちから

語られます。そこには、彼の父が先の大戦で仲間を失い

酒浸りとなっていること、子供たち、つまりドスとハルに

暴力をふるうこと、また敬虔なキリスト教徒(その中でも

特にセブンス・アドベンチスト派という異端)で、安息日

を厳守することがわかるのです。とはいえドスはちゃっかり

一目ぼれしたドロシーとデートしたりしてなんだか

中途半端に進みます。
そこで急にドスは良心的兵役志願兵として入隊するのです。

理由は「真珠湾攻撃を知って戦うべきだと思ったから」

ここで彼の言う「戦う」の意味がわからない。召集ではなく、

志願であり、入隊すれば銃をもって訓練するに決まっている。

軍隊は戦うために存在するのでしょう?守るためであっても

武器をもって対抗するでしょう?
さらには戦地に向かえばそこには、敵と味方しかおらず、

最終目的は「敵を倒すこと」以外にないと思うのです。
中盤、訓練において武器を持つことを拒否したドスは軍法会議

にかけられ、父の口添えもあって、「武器を持つことの拒否権」

の存在を認められるのですが、仲間から浮いてしまうのは

当たり前なのです。
キミの目的はいったい何なのか?

 

ハクソー・リッジ
 

沖縄におけるすさまじい戦闘とおびただしい犠牲者の姿の中で、

ドスは武器を持たず、衛生兵として、負傷者を救い出すことに

専念します。映画内ではごく短い時間に行われたように思え

ましたが、実際はもっと長い期間の功績だそうで、

そりゃそうだ、と納得。
一応傷ついた日本兵を救うシーンも入れるという配慮もあります。

つまり救える命を救うことが使命と考えたのでしょうか。
彼が75名の兵士の命を救ったことで良心的兵役拒否者として

初めて名誉勲章を獲得したと字幕で流れ、存命時の本人、弟、

上官の言葉も流されますが、どれも心に残りません。
彼が銃を持たなかったにしても、この戦争で散っていった命は、

彼が救った命の1つ1つと全く同じ価値であり、そこまで

想像力を働かせたら、このような映画に満足などできるはずも

ないのです。いや視点が違うと考えるべきか。
もちろんこの映画はよく作られていたと思います。

「神様、もう一人助けさせて」

と自らの危険も顧みず負傷者のもとに向かったドスには、その

時点で神が宿っていたのかもしれませんね。キリスト教徒でない

のでわかりません。

 

ハクソー・リッジ

 

ドスの所属する隊を率いるグローバー大尉役はサム・ワーシントンで、

前よりもイケメンに感じました。

 

 

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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

4

JUGEMテーマ:アクション映画全般

 

ジャック・リーチャー

 

「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

原題:Jack Reacher:Never Go Back

監督:エドワード・ズウィック

2016年 アメリカ映画 118分

キャスト:トム・クルーズ

     コビー・スマルターズ

     ダニカ・ヤロシュ

     オルディス・ホッジ

     ロバート・ネッパー

 

ジャック・リーチャーは、知り合いのターナー少佐が

スパイ容疑で逮捕されたと知り、軍刑務所から彼女を

救出する。そこには政府の陰謀が隠されており、彼ら

には次々に危険が訪れるのだった。


<お勧め星>☆☆☆ 普通のアクション映画としてみれば

面白いかも。


ハードボイルド感ゼロ


リー・チャイルド原作「ジャック・リーチャー」シリーズの

映画化で「アウトロー」(2012)の続編なのですが、

今回は邦題が原題と同じになっています。そりゃそうよね。

確かにアウトローではあるけれど、「はみ出し者」以上

「無法者」以下という微妙な雰囲気だったから。特に前作は

トム・クルーズ好きにはたまらない彼の格闘シーンや

カーアクション満載でした。確かラストは敵との素手での

タイマンだったはず。わざわざ銃を捨てていました。
今作はジャック・リーチャーの過去が少しだけわかり、彼が

元少佐だったと説明されるのです。組織に収まることが

できない男。ふむふむ。でも少佐まで上り詰めるほどの功績は

数々重ねた模様。そして知り合いだったターナー少佐とちゃっかり

デートの約束をして、トムちん、白い歯をきらーんとさせながら、

D.C.に向かうと、ドアの向こうにはモーガン大佐なんて

おっさんがいるじゃないですか。ボクちん、こんなおっさんと

食事する気持ちで来たんじゃない!激おこで踵を返す...

それはウソ。なぜに彼女がいないのか、実は彼女はスパイ容疑で

逮捕されてしまったことを知るのです。さあ、行動開始だ。

まことにスピード感あふれるアクションの数々が見られます。
瞬きしているうちにシーンは変わっちゃうから気をつけて。

自分をつけている男たちを素手で、銃でパカスカ倒し、

ターナー少佐を救い出すのですが、問題はここからに決まって

います。さらにリーチャーにはサムという15歳の娘がおり、

その母親が軍に対し、養育費を請求しているという事実まで

明るみに出るのです。一夜限りの女なんて山ほどいた...のかしら。

思い当たる節があるのかしら。きゃっ。そこはしっかり準備を

整えておくべきですねえ。(余計なお世話か)
この時点でハードボイルド路線完ぺき終了。小憎たらしいサムと

ターナー少佐との3人の危険たっぷり珍道中が始まるわけです。

まさに珍道中なの。サムとターナーはすぐに仲良くなれるのに、

そしてちょっとした技まで教えてあげるのに、もしかしたら父親かも
というリーチャーは一人仲間外れ。モーテルでのシーンは

クスクス笑っちゃう。緩急の差が激しく、この一方で拷問されて

殺される人間が映ります。とはいえ露骨に映る映像はないので、

全く安心して見られるという反面やや物足りない気もするのです。
ストーリーは単純ですが、規模は大きく、ラスト付近はまさに

ハラハラします。案の定お荷物が足を引っ張るんですよ。でも幾

つかの映画を見ていれば絶対に「あの技」を使うなと推測できて

しまうのが惜しいなあ。それでもお決まりのタイマンになった時

には「やっぱりね」と思いつつこのシーンを期待していたことに

気づくからおかしいものです。
わたしだったら、ラストにはあの携帯をポーイするけれどね。

ポーイすると思ったらリーチャー、にっこり、白い歯きらり。

やっぱりハードボイルドに向いていないトム・クルーズを実感

しました。

 

 

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ジグソウ:ソウ・レガシー

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JUGEMテーマ:Horror

 

ジグソウ

 

「ジグソウ:ソウ・レガシー」

原題:Jigsaw

監督:マイケル・スピエリッグ

   ピーター・スピエリッグ

2017年 アメリカ=カナダ映画 92分 R15+

キャスト:マット・パスモア

     カラム・キース・レニー

     クレ・ベネット

     ハンナ・エミリー・アンダーソン

 

5人の男女が、バケツをかぶせられ、鎖につながれて

密室に閉じ込められている。目の前の壁には丸鋸の歯が

至る所にあり、「罪を告白しろ」というメッセージと

ともに鎖が巻き上げられていく。一方刑事ハロランは

連続して見つかる惨殺遺体から10年前に死んだはずの

ジグソウを思い出すのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆ 個人の感想ではすごくおもしろかった。

エンドロールのときによく考えて納得。


「顔」だよ!


「ソウ」シリーズも遂に8作目。大体7作目で終わったと

思っていたからどうやって話が繋がるのか、またあの

パターンかと思ってしまう。もちろん全作見ています。

大好きなシリーズの1つで、ほかには「ファイナル」シリーズ、

「スクリーム」シリーズとパッと口にできるほどです。

ネットの評価を参考にすると「IT」と同じくらいなので、

スティーブン・キング原作映画のいくつかの失敗を考えて無難に

こちらを選択しました。
始まりは予想通り、目覚めた5人の男女が目の部分だけ穴が

開いたバケツをかぶせられ、足を鎖でつながれて見知らぬ小屋

に閉じ込められています。目の前の壁には丸鋸の歯が、あっち

こっちにきらーんと輝いていて、これが動き出すんですよね。

怖いですね。わくわくしますね。鎖が巻き上がる歯車が映ると、

キャーキャーワーワー5人、いや4人が叫びまくります。1人は

気絶したままだったか。
そして一方で、街で発見される惨殺遺体の捜査シーンを映して

いきます。ハロラン刑事との話を望んだエドガーというワルが

「ゲームが始まる」と言い残して警察の銃弾に倒れます。

やっぱり「ゲームかー」そして発見された遺体は、きれいに

(いやきれいではない)上あごから上の顔がそぎ落とされて

いるんです。かぶせられていたバケツを外した時にそれが

現れても、劇場では悲鳴一つ上がりません。レディースデイで、

5分の1ほど埋まった観客席のほとんどが女性なのにですよ。
もちろんわたしも平気でしたが。これが何度も映るんですね。

そして小屋ではゲームが進み、参加者が減るたびに、街で遺体が

見つかるという流れです。もちろん次の遺体も今度は劇薬で顔が

半分以上溶けているんですよ。でもみんな平気。とはいえ、

考えてみると3,4,5作あたりのグロさに比べるとかなり

ソフトであり、血しぶきもそれほど上がりません。R15指定で

したが、これならほかの映画のほうがずっとすごいよなあと

思ってしまう。多く書くとネタバレになるし、そのネタバレを

しっかり理解すると、とても面白いのでお勧めです。人間が

開花したラストで暗転し、エンドロール。その字を見ながら、

考えると、ピキーン!ひらめいた。そうなんですよ、「顔」が

ポイントなんです。そしてあの人がなぜ出てくるのか、出てくる

理由を考えたらやっぱり面白いって。期待を裏切らない映画でした。

 

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ケンとカズ

4

JUGEMテーマ:邦画

 

ケンとカズ

 

「ケンとカズ」

監督:小路紘史

2016年 日本映画 98分 PG12

キャスト:カトウシンスケ

     毎熊克哉

     飯島珠奈

     藤原季節

     高野春樹

 

ケンとカズは自動車修理工として働く陰で、

覚せい剤の売人をしている。しかしケンは恋人に

子供ができたことから、その仕事から足を洗おう

とするが...。


<お勧め星>☆☆☆ 底辺ヤクザの暗く地味な世界を

とことん暗く描いています。


無機質な中の愛情


低予算であるのは一目瞭然。ヤクザと言って現れる

のがたった二人ずつだけだったり、シーンもどこかの

脇道と自動車修理工場とケンとカズの自宅、そして

堤防の上です。出演者も誰一人として知った顔はいません。

だからこそ演技に新鮮味があり、またカメラの多種多様な

映し方によって、極めてリアルな映像になっています。
カズ役の毎熊克哉が、もうね、ピッタリなんですよ。こう

いう不良というかチンピラをどこかで見かけたら、絶対に

お手を触れて...違う、絶対に目を合わせてはいけません。

前から歩いてきたら進路を開けましょう。
一方カズ役のカトウシンスケは、結構普通のお兄ちゃんで、

彼が先に覚せい剤の売人の仕事をしていて、カズを誘った

とは到底思えないんです。この辺りも細かい説明がない

ので推測するしかないのですが、多分少年鑑別所かなにかで

知り合って、出所後自動車修理工場に一緒に働き始めたものの、

ケンの先輩で末端ヤクザのボス、藤堂から売人の仕事を持ち

掛けられたのでしょう。(違うかも)ヤクザといえども

ピラミッドの底辺にはうじゃうじゃこんな人たちが蠢いている

わけで、ケンとカズの下にはテルという後輩もいるし、彼らが

同じようにテルを顎で使う。どうも見ていて気分のいいもの

ではありません。まあ、こういう所に街でたむろっている

10代のアホチンが入り込んでいくのでしょうね。

声を大にして言いたい。もっと語彙を増やそうぜ。
で、この2人に共通するのは「金が必要」なことなんです。

ケンは恋人が身ごもったことで、まとまった金を持ってこの

世界から足を洗いたいし、カズは認知症の母を施設に入れる

ためにの費用がいるわけです。だったら普通に汗水たらして

働こうという考えは起こることなく、手っ取り早く「売人」と

いう仕事で金を稼いでいる。カズの成育環境は劣悪で、まあ彼が

このような暴力的な性格になってしまったのも理解できるの

です。しかし前にも書いたように、ケンについては、割と

いい人だし、恋人もいる。かつてワルだったのかしらねと

思うけれど、決定的な説明シーンは見当たりまでんでした。
映画全体から漂う、無機質な空気感は、殺伐とした風景と

相まって登場人物の心中を描いているように見えました。
でもね、やっぱり勉強しようよ。そして働こうよ。

そうしないとこうなっちゃうよ。

ラストの車の座席のシーンは結構良かったです。

 

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ある戦争

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JUGEMテーマ:洋画

 

ある戦争

 

「ある戦争」

原題:Krigen

監督:トビアス・リンホルム

2015年 デンマーク映画 115分

キャスト:ビルウ・アスベック

     ツバ・ノボトニー

     ソーレン・マリン

     ダール・サリム

 

アフガニスタンの平和維持のため巡視任務に

あたるデンマーク軍のクラウス率いる部隊は突然

敵襲を受ける。瀕死の重傷を負った部下を救うため、

彼は敵を確認しないまま空爆を指示するが、そこで

民間人が犠牲になり、軍事裁判を受けることになって

しまう。


<お勧め星>☆☆☆☆  全てを見終えたとき虚無感と

いう何とも言えない思いが残ります。


世界が望まない方向へ行かないために


デンマークは幸福度ランキングではトップに挙げられる

国であり、日本から見ると高福祉高負担国家と、まさに

恵まれた国であるかのように思えます。しかしながら

18歳〜32歳の男子に徴兵制があり、4か月の兵役が

あることは全然知らなかったです。また平和維持活動に

積極的に参加しており、対テロ戦争にも多くの人員、物資を

供給しているのです。だから遠く離れたアフガニスタンに

主人公が「巡視」として派兵されるのも当然なのですね。

また成文憲法を長期間改正していない国としては1946年

以来の日本に次いで、1953年以来という2番目という

事実もあります。
さて、この映画では、前半がアフガニスタンにおける

平和維持活動を行うクラウスの部隊の日常が映し出され、

冒頭若い兵士がIED(即席爆発装置)で両足を吹き飛ばされ

命を落とします。彼らは「巡視活動」しているはずなのに、

ですよ。現場は常に緊張感に包まれており、それは本国で

夫のいない生活を送るクラウスの妻子の日常生活において

ギリギリ保てる平静さと同じレベルで感じられるのです。

夫婦は電話を通しては互いに「何もなく平和だ」と語ります。

胸の内など語れるはずもないのです。
後半は、突然攻撃を受けた部隊は、隊員の1人が瀕死の重傷を

負い、敵の位置確認をしないまま空爆を要請したことで、

クラウスは軍事法廷で裁かれることなる風景と変わります。

そう、隊員は空爆の後のヘリの到着で命は助かったものの

空爆により、アフガニスタンの民間人が11名亡くなったこと

への起訴なのです。軍事法廷に立つクラウスに問われる質問は

ただ一つ「敵が空爆地区、つまり第6地区にいたのを確認したのか」

その場の混乱する姿を見ている側としては、真実を語りたい

クラウスの気持ちも手に取るようにわかります。しかしそうする

ことで、クラウスは犯罪者となり懲役刑をうけることになるし、

クラウスの家族をさらに追いつめることになるのです。また部隊

の名誉も損なわれてしまう。
検察側の尋問は厳しく、犠牲者の中に子供がおり、その遺体写真

まで見せます。

「あなたの指示でこんなことが起きた。たとえ事情があろうとも

国際人道法に例外はない」
実際のところ、裁判自体は形式的に行われ、仲間の証言が決定的な

証拠となって、クラウスは無罪となります。民間人への誤爆に

対する責任を追及したという姿勢を見せることが必要であり、

それが国や軍隊の立場を守ることにつながるのだなあと思って

しまう。それは法廷にいたすべての人々が知っていることなのでしょう。
しかし無罪を獲得し、晴れて帰宅したクラウスは、息子ユリウスを

寝かしつけるのですが、その時、小さな2本の足に目が留まる

のです。それは、タリバンに襲われるからかくまってほしいと

訴えたアフガニスタンの一家に対し、「翌日向かう」と伝えた後、

その翌日銃殺された姿で見つかった一家の息子の足。そして

クラウスが空爆を指示したことで犠牲になった少女の傷ついた足

と何も変わらない、同じ子供の足なのです。
戦争に善悪などない。戦地、いや緊張はあるけれど戦闘状態に

ないかもしれない地域に派兵された兵士たちは、敵と遭遇すれば

戦うことが「使命」であり、そうしなければ自らの命を失うことに

なるのです。日本では1993年、カンボジアへPKO部隊として

赴任していた文民警察官が現地の身元不明武装勢力に殺害される

事件が起きました。最近になってNHKスペシャルでその真相が

報道されましたが、文民でいられなくなる緊迫した状況下であり、

現地で秘かに武器を購入していたことを知りました。「平和維持」

などときれいな文字で語られようが、正当化する理論を

ふりかざそうが、現実はそんなものではないことを実感します。

こんなこと皆知っているのに。
興味深いのは、最終法廷で、検察側、弁護側の主張の最後が全く

同じこと「世界が望まぬ方向に向かってしまう」を訴えたことです。

結局は何かの犠牲を伴って幸福を得ている国が世界に数多く存在

することを知らされ、無力感に包まれてしまいました。

 

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マグニフィセント・セブン

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    JUGEMテーマ:アクション映画全般

     

    マグニフィセント・セブン

     

    「マグニフィセント・セブン」

    原題:The Magnificent Seven

    監督:アントワン・フークア

    2016年 アメリカ映画 133分

    キャスト:デンゼル・ワシントン

         クリス・プラット

         イーサン・ホーク

         ビンセント・ドノフリオ

         イ・ビョンホン

         ヘイリー・ベネット

     

    ボーグの暴力的な支配下で絶望的な生活を送る

    ローズ・クリークの町民。ボーグに夫を殺された

    エマは、賞金稼ぎのサムに町を救うように依頼すると、

    彼は7人の仲間を連れて来るのだった。


    <お勧め星>☆☆☆☆  時代劇と西部劇をうまく

    融合させた見ごたえのある映画です。


    崇高な男の姿


    黒澤明監督の「七人の侍」(1954)、それの

    ハリウッドリメイク「荒野の七人」(1960)は

    いずれも未見。つまり全く前知識のないままの鑑賞です。
    最近では最も敏感に扱われる人種面では、ボスとなる

    サム役がデンゼル・ワシントン、ナイフの達人ビリーが

    イ・ビョンホン、ほかにも先住民族、ヒスパニックなど

    7人のうち白人は、ファラデー役のクリス・プラット、

    グッドナイト役のイーサン・ホークというバランスを

    とった構成です。また紅一点、依頼者である未亡人エマも

    戦いに参加するという、前2作にない設定も出てきます。

    エマ役はどこかで見たと思ったら

    「ガール・オン・ザ・トレイン」(2016)で殺されちゃう

    メガンを演じたヘイリー・ベネット。勇敢な女性なんだ

    けれど、やっぱりドレスのバスト部分が開きすぎよね。

    色恋が一切描かれない内容なのでそこだけがサービスなの

    かしら。
    ストーリーは私欲を肥やすために、善良な町民を襲う

    「悪者」ボーグ(ピーター・サースガード)を追い払うために、

    賞金稼ぎを雇い、彼らとともに死闘を繰り広げて、遂には

    町に平和を取り戻すという勧善懲悪物なのです。つまり内容は

    いたって単純。しかしながらCGをできるだけ少なくしたと

    いう戦いのシーンは本当に見ごたえがあります。序盤から

    手配書きの人物を捜し酒場にやって来たサムが銃に手を

    かけるシーンが大写しになり、そこから絶妙な間で撃ち合いが

    始まり、そして静けさが戻るというのは、西部劇の真骨頂の

    ようです。時代劇なら刀に手をかけて、間合いをとって一気

    にスパリかしら。(実は時代劇は全然好みでない)
    銃でナイフで弓矢でナタ?で相手を倒しつつ、終盤に登場する

    ダイナマイトの爆発は勝利を確信するのですが、そこに黒光り

    する「ガトリング・ガン」投入。この銃は当時ダントツの

    威力を誇っており、ばたばた人が倒れていくのです。

    ずるいよ、ずるいよ。お金がある者はこんな武器まで手に

    入れちゃうんだよ。
    しかーし、そこは知恵と根性を振り絞るファラデーの捨て身の

    行動が、実を結び、遂には、へん!この諸悪の根源ともいうべき

    ボーグをサムが教会に追いつめるのです。ここはこの町が

    ボーグの手に渡った最初の場所であり、本来なら神聖な場所で

    あるはず。そこで神に赦しを請うボーグがいかにさもしいことか。

    いやここでサムの私怨が露呈するんだけどね。つまりは町を

    救うという目的以前に自分の恨みを晴らすということが根底に

    あったことがわかっちゃう。
    少し残念だったのは、7人の集まり方があまりに唐突だったことで、

    馬を取り戻す金が欲しいファラデーにしても、サムについて行かず

    とも馬は取り戻せたわけだし、それぞれの心情がもう少し描かれ

    てもよかったかなと思います。エンドロールに流れる

    エルマー・バーンスタイン作曲の「荒野の七人」はものすごく

    かっこよかったです。

     

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