輝ける人生

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JUGEMテーマ:洋画

 

輝ける人生

出典:IMDb

 

「輝ける人生」

原題:Finding Your Feet

監督:リチャード・ロンクレイン

2017年 イギリス映画 114分

キャスト:イメルダ・スタウントン

     ティモシー・スポール

     セリア・イムリー

     デビッド・ヘイマン

     ジョン・セッションズ

 

夫と35年の結婚生活を送り、遂に彼が「ナイト」の

称号を授与されることになったサンドラは、その祝賀

パーティーで夫と親友の浮気現場を目撃してしまう。彼女は

深く傷つき、疎遠だった姉ビフの住む団地へ向かうの

だったが..。


<お勧め星>☆☆☆☆ よくあるパターンの映画でしたが、

ダンスがとても楽しくてラストも爽快でした。


楽しい事への期待


「わたしは生まれる前、長い間死んでいたが、なんの

不都合もなかった」マーク・トウェインの言葉です。

それが引用されるのは、姉ビフの家に転がり込んだサンドラが、

ビフに

「あなた死ぬのが怖くないの?」
と尋ねた時に姉がこのように答えるのです。この言葉には

姉自身の様々な気持ちも隠されているけれど、それは序盤には

一切分かりませんし、サンドラも少しも理解できません。
晴れて「ナイト」の称号を与えられ、妻として「レディ」と

なったサンドラは、大邸宅に暮らすとても気取り屋さんなです。

その称号がもらえたことが本当にうれしくてたまらず、祝賀

パーティーでも
「わたしを35年支えてくれた妻に感謝します」

なんて紹介されて、もう有頂天...と思ったら、なんと夫があろう

ことか親友パメラとチュッチュしているじゃありませんか!

 

輝ける人生

出典:IMDb

 

良き妻、良き母として夫を支え、警察署長を引退した彼と

これから第二の人生を楽しもうと夢見ていたのに、この

仕打ちはどういうこと!!と怒りが収まらず、彼女はそのまま

家を出てしまうのです。

 

輝ける人生
出典:IMDb

 

そして行き着いたのが、ずっと疎遠だった姉ビフの住む団地です。

大邸宅とは雲泥の差のぼろい作りだし、住民も明らかに

低所得者層のように思えます。ツンツンしているサンドラをビフは

嫌な顔一つせず受け入れます。
ビフは自由奔放で、人目を気にせずいろいろなことを楽しみ、

やりたいことはすぐに実行に移すという、サンドラとは全く別の

タイプの女性です。なぜ疎遠だったのかは、今の生き方を見れば

一目瞭然ですよね。
ビフはすぐにサンドラを受け入れる一方で、サンドラはなかなか

溶け込もうとしません。彼女の心は

「マイクから謝罪の言葉があるはず。そして戻ってほしいと

言われるはず」

という期待しかなかったんですね。だからマイクから離婚申請書が

郵送されてくると、それはそれは大ショックを受けるんです。

その前後のサンドラとビフとの2ショットシーンは様々な笑いが

込められていてここは必見です。
気取り屋で世間体ばかり気にしていたサンドラは、これまでいかに

束縛されてきたか、そして夫の付属品として自分を捨てて生きて

来たかが次第にわかってきます。ビフの周りの人間は、みな境遇が

違えど、決して相手を否定しないし、受け入れることを拒むことは

ありません。

 

輝ける人生

出典:IMDb

 

しかしマイクつながりの(それしかなかった)友人たちは手の

ひらを返したような態度をとるわけです。マイクとパメラに対し、
サンドラが放ったキツい一言は気分よかったわ。その店の客だけ

でなくオーナーまで拍手喝采し、一杯おごってくれます。それは

マイクのようなタイプの人間が多く存在して、それに対し、日頃

からうっぷんが溜まっていることにほかならないと思うのです。

もちろんマイクの付属品のパメラのような女性に対しても。

(浮気が発覚しなかったらサンドラだって同じタイプだったはず)
ビフの勧めで参加したダンスは、実はサンドラがかつて得意だった

もので、それもマイクが好まないから封印していたという。

ああ、どこまでも夫のお飾りだったんですね。
ダンスのスキルをどんどん発揮するサンドラはかつての生き生き

していた時代を思い出すし、チャーリーというビフの男友達と

ちょっといい雰囲気になるのですが、この役が「否定と肯定」

(2016)であの嫌な歴史学者を演じたティモシー・スポール。

あのイメージが強すぎて全然いい人に見えないの。
そんなこんなでサンドラが楽しい体験をしていると...。また

いろいろなことが起きるのですよ。まさにこの数か月の間に

人生の何十年か分の経験をしたかのように感じます。それでも

ラストの爽快なワンシーンを見ると「楽しい事への期待」を常に

持っている人生は、やっぱり楽しいなと思うのです。

 

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ブルゴーニュで会いましょう

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ブルゴーニュで会いましょう

出典:IMDb

 

「ブルゴーニュで会いましょう」

原題:Premiers crus

監督:ジェローム・ル・メール

2015年 フランス映画 97分

キャスト:ジェラール・ランバン

     ジャリル・レスペール

     アリス・タグリオーニ

     ローラ・スメット

     ラニック・ゴートリー

 

パリでワインガイドを出版しているシャルリは、

ブルゴーニュのワイン農家である父と15年前に

仲違いし、そのまま疎遠になっている。しかし父が

在庫を抱え、農園売却の危機に瀕していると知り、

彼は実家へ戻ってくるのだった。


<お勧め星>☆☆半 とても平坦でありきたりなストーリー。

ワインづくりやテイスティングの方法を見るのは楽しいです。


リコリスの味


10年ほど前、カリフォルニア、ナパのワイナリーツアーに

参加したことがあります。サンフランシスコの中心部を出発

したミニバンは、あっという間に一面ブドウ畑が広がる地域

に到着し、明るい日差しのもと、既に実を摘み取った後の丈

の短い木々はそれほどきれいでもなかったなあ。その畑の

間を走る道の右左にちょこちょことワイナリーが見えて

きます。最初に行ったのがかの有名なオーパスワン。

お城のような真っ白な建物に入ると、とても気取った雰囲気の

人たちによって、『試飲』するためのワインがグラスに

注がれます。『試飲』とはいえ1杯40ドル。飲まない人が

多い中、もちろん飲みました。
後になってすごく悔しかったけれど「40ドル=400円」の

ような気持ちになっていたんです。(決して為替レートを

知らなかったわけではありません)一口飲むと、ビビビと

来た記憶があります。(それは嘘)
グラスを揺らしながら「今月のナンバーワン嬢」的な雰囲気を

醸し出しつつ、屋上へ上がり、真っ青な空と白い壁を背景に

写真を撮ったはずなのにそれはどこへ行ったのやら。
ちなみに当時一番安いワインが180ドルだったと思う。

だったら2杯も試飲しないでボトルを買えばよかったんだわ。

その後次々に立ち寄るごとにワイナリーは庶民的になり、

試飲もただになった場所で3本で40ドルのワインを買うと

いう、本当にバカなことをしでかしました。もうしません。
そんなトンマなことを思い出す映像が冒頭から流れます。

どこまでも広がるブドウ畑はその木の高さが低いために

地平線まで見渡せそうな気がするのです。
フランス、ブルゴーニュ地方でワイン農家を営む頑固おやじ、

フランソワと仲違いした息子シャレリは、15年前に家を

飛び出し、今は有名なワインガイド本を出すほどの舌の

持ち主らしい。
このワインのテイスティングの仕方は興味をひきます。

まずグラス越しにワインの色を眺め、匂いをかぎ、ゆらゆらと

揺らした後に一口口に入れ、くちゅくちゅと口の中でいわせた

後で、何かの入れ物にペッ。決して飲むわけではないのです。

当たり前です。かなりの数をテイスティングするのですから、

全部飲んでいたら酔っぱらって味などわからなくなりますよね。

シャレリの繊細な舌は天性の才能なんでしょうね。
一方、頑固おやじ、フランソワは、妻とも離婚し、娘婿と二人で

ブドウ栽培をしているものの、ワインが3年分売れ残っていて、

銀行から最終通告を受けているのです。なんで妻と離婚したのか

わからないし、なんで在庫を抱えてしまったのかもわかりません。

まあこの後はありきたりの展開なのでカッツアイ。
隣家で同じワイン農家の娘ブランシェとシャレリとの過去の恋愛話

だの、実は父フランソワもその娘の母、つまり隣家の

女主人エディットと交際していただの、かなり余計なことを

どんどん詰め込んで来ますが、見ている側は別に全然興味ないし..と

思ってしまいます。
嵐が来るからブドウ畑にビニールシートをかけるなんて大笑いの

アイデアを見ると、なぜか

「マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー」(2018)

を思い出しました。嵐が来るっていうのに、パーティーの準備

なんかしちゃって、天気予報を聞いていないのかーい。
みんながあっという間に仲良くなって、ラストは万々歳という

内容なので、何も気にしなくても見られます。
そうそう豆知識ゲット。

「熟したブドウは種まで噛むとリコリスの味がする」

そうです。リコリスって、お土産でもらったグミにその味が

あったけれど、すごく微妙な味でした。
機会があれば食べてみるといいと思います。

 

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誰のせいでもない

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誰のせいでもない

 

「誰のせいでもない」

原題:Every Thing Will Be Fine

監督:ヴィム・ベンダーズ

2015年 ドイツ=カナダ=フランス=スウェーデン

=ノルウェー映画 118分 PG12

キャスト:ジェームズ・フランコ

     シャルロット・ゲンズブール

     マリ=ジョゼ・クローズ

     ロバート・ネイラー

     レイチャエル・マクアダムス

 

雪道を車で走行中、ソリに乗った子供をひき殺して

しまったトマスは心に深い傷を負い、自殺未遂騒動

まで起こす。幸い命には別状はなく、彼はそれ以後

小説家として再スタートをきる。2年後彼が現場を

訪れると被害者の母親ケイトと会い、彼女の力に

なることを約束するが...。


<お勧め星>☆☆半 ストーリーに起伏がなく、最後

まで見続けるのが結構しんどい映画です。


眠くなるのは誰のせいでもない


監督は巨匠と呼ばれるヴィム・ベンダーズ。ところが

調べてみると彼の映画は1つも見ていないことに

気づきます。ただこの「誰のせいでもない」は新聞の

映画評を読んでとても興味を惹かれていたので期待大

で鑑賞しました。余談ですが「誰も知らない」(2004)

は主演の柳楽優弥君の演技が素晴らしかった。彼が一度は

一線を退いたものの戻って来てからの演技はまさに熟成

されたという感じです。最初から主役をもらってその人

ありきの映画などに出ていては演技力は磨かれていかないのだ、

ブーブー。「ゆとりですがなにか」なんかは永久保存版です。

あ、話がそれたので、はい戻す。大体この映画の原題は

日本語に訳すと「何もかもよくなるだろう」だしね。
主役は「127時間」(2010)のジェームズ・フランコ。

この人ずいぶん逞しくなったのかそれともただ大きくなった

だけなのか。「スプリング・ブレイカーズ」(2013)

のチャラくていい加減な男役はすごく似合っていたなあ。

その恋人サラ役はレイチェル・マクアダムスで、
大好きな「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」

(2013)の主演女優さんです。そしてトマスに息子を

ひき殺された母ケイト役はシャルロット・ゲンズブール。

 

誰のせいでもない

 

「アンチ・クライスト」(2009)で熱演をし、

「メランコリア」(2011)でも存在感を見せましたが、

何となく病的で薄幸なイメージがあります。ちなみにどちら

の映画も見ましたがほとんど意味が分かりませんでした。

 

誰のせいでもない
 

始まりはサスペンス映画のようで、雪深い道を車で走っている

トマスは、急にソリで滑り降りてきた子供に気づき急ブレーキ

を踏みます。あ〜絶対にやっちゃったよな。おそるおそる外に

出ると、車の真ん前にソリに乗った子供がいます。

「おおう、よかった」と思ったのは束の間で、そのクリストファー

を肩車して家まで連れて行くと、母親ケイトが「ニコラスは?」。

そして雪道に響き渡る悲鳴。そうなんです。子供は2人いたん

ですよ。これを発端に愛憎劇が始まるのか、もしくは復讐劇が

始まるのか。いやそんなありきたりなストーリーではありません。

ほぼほぼトマス視点で映画は進みます。
サラとやり直そうとしていた(子供が欲しいサラと小説を

書きたいトマスは不仲)

→事故のショックで別れる

→自堕落になり自殺未遂

→サラに頼る。(キミしかいないんだ、だって)

ここまで見ているだけで彼の自己中心的な考え方が伝わり

ますね。では、一方のケイトはどうだったか。そこは音も

流れず、毎日涙にくれる姿が映るだけなのです。これは

「不公平」だとこの時点で思ってしまう。
そしてこの映画の特徴は、2年後、4年後という単位で

話が変わっていくところです。なぜ2年、4年なのか。

それはトマスが小説を書きあげるのに要する時間がそれ

だけだから。(だと思う)
事故後小説を書く筆が進み、それが認められてもサラとは

不安定な関係であり、逆に子持ちのアンと出会うのです。

 

誰のせいでもない

 

トマスは「子どもがいらない」と言っていたのにケイトには

「子どもができない」と言っていたけれどそれはどちらが

正解だろう。そして2年後やっと事故現場を訪れるとそこで

ケイトと会うわけです。実はケイト自身は、トマスを責めず、

自分を責め続けていたのです。あの日もっと早く家に呼び

込めばよかった。本が面白すぎて子供を放っておいて

しまったと。ここで気になるのはケイトの家では必ずハエが

飛ぶ音がすることです。家でなくてもケイト自身や終盤に登場する

クリストファーにもハエはついてきます。これに意味が

あるのでしょうか。ずっとトマスの周りにまとわりつくうるさい

ハエのような存在という意味でもないらしい。
とりあえずトマスは事故をきっかけに小説家として成功を

収めていき、12年経ったとき、再会したサラに「平手打ち」

をくらうのです。このサラ自身の苦悩が一切描かれていない

のも特徴的ですね。その上、手紙をもらい更にはケイトの

電話でようやく会うことになったクリストファーには

「不公平だ」と責められます。その通りなんですよ。トマスは

自分のことしか考えず、周りに心を配っているようで実はその

都度自分のために利用してきたわけで、今の成功も自分の力

だと考えているんですから。
彼は12年経って変わったんだろうか。変わったんだろうね。
冒頭の釣り小屋のシーンの映像は何かが降り注いでいるように

光が映り、な、な、なんと3D上映されていたと知って、あれは

それを意識したのかと思ってしまいました。それぐらいしか

3Dにするほどの映像はなかった気がするけどなあ。

いや見る人にはわかるんだろう。

 

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毛皮のヴィーナス

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毛皮のヴィーナス

 

「毛皮のヴィーナス」

原題:La Venus a la Fourrure

監督:ロマン・ポランスキー

2013年 フランス=ポーランド映画 96分

キャスト:エマニュエル・セニエ

     マチュー・アマルリック

 

舞台演出家で自信家のトマは「毛皮のヴィーナス」

のヒロインが見つからずイラついていた。そこへ

1人の女性がオーディションを受けに現れる。トマは

渋々彼女の演技を見ることにするが、役名と同じワンダ

と名乗る女は完ぺきな演技をするのだった。

 

<お勧め星>☆☆ この映画に全く引き込まれず、

しんどい内容でした。

 

登場するのはマチュー・アマルリックとエマニュエル・セニエ

の2人のみです。設定は「毛皮のヴィーナス」という舞台劇を

演出するトマが、ヒロインのオーディションをするものの、

イメージぴったりの女優が現れず、ブツブツ電話をしている時、

1人のやや年のいった下品な女性がやって来て、泣き落とし、

ゴリ押しでオーディションをさせるいう話です。

 

毛皮のヴィーナス

 

この舞台劇の主役と同じ名前のワンダがいったい何者なのか。

序盤はワンダをトマが明らかに見下しているのがわかります。

しかし、セリフを言い始めるとトマは彼女に魅了されてしまう。

なぜならそれは彼が望んだワンダそのものだったからで、その

頃から逆にトマは、この女性ワンダに支配されていくのです。

脚本の3ページまでのはずが「もっと続けてくれ」と言う状況に。

始まりとこの時とラストに雷が鳴り響きます。それが何を意味

するのか。

 

毛皮のヴィーナス

 

ネタバレ

 

 

このワンダの素性については、プロダクションノートにある通り、

ギリシャの女神「アフロディーテ」の降臨であり、小さな世界で

絶対的な権力者であるトマのもとに現れてしまったということ

らしいです。中盤からセリフの応酬に疲れ、トマがワンダを演じる

シーンなどで、少し彼の心の闇を見た気がしましたが、ラストまで

感情移入できませんでした。トマが奪われたのは財布と携帯、

つまり地位と恋人だということは他の方のレビューを読んで

気づくほど。

ラストに雷鳴が響き、トマを置き去りにして、ワンダは去って

いきます。3枚の扉をするする開けていくあたりは神の降臨を

意味していた...らしい。

真黒なハイヒールが輝き、ワンダのドレスのフォックや黒い

ロングブーツのファスナーが大きく映る辺りは、淫靡な雰囲気

が漂います。

 

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美しき棘

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美しき棘

「美しき棘」
原題:Belle epine
監督:レベッカ・ズロトブスキ
2010年 フランス映画 80分
キャスト:レア・セドゥー
アナイス・ドゥムースティエ
アガト・シュレンガー

母を突然亡くした高校生のプリュダンスは、
海外勤務中の父と家に戻らない姉しか家族
がおらず、孤独感を募らせていく。そして
万引きで捕まった時、そこにいたマリリンが
はまっているバイク・レースに関心を寄せる
のだった。

<お勧め星>☆☆ ヒロインの心の動きがいまいち
つかめないまま終わってしまいました。


見終わった後で、ネットでのこの映画の解説を読むと
そうか、この映画は結構デリケートな内容なんだと
実感します。気づかない私は鈍感なのかも...。


美しき棘

ヒロイン、プリュダンス役は「グランド・ブダペスト・ホテル」
(2014)のクロティルダを演じたレア・セドゥー。
可愛らしいパリジェンヌという雰囲気は一切なく、この映画
では終始仏頂面をしています。
冒頭に、万引きで捕まった時も表情一つ変えません。警察
で同時に捕まったマリリンという少女は、バイク野郎が迎えに
来ているのに、彼女は誰も迎えに来る人がいないのです。


美しき棘

バイク野郎のバイクにまたがって楽しそうに帰っていくマリリン
の姿を物陰からこっそり見ているプリュダンス。あれ、パンツ
の中からブレスレットを出したぞ。
彼女になぜ迎えが来ないのか、それは国際電話をかけてくる父
の話からもよくわからない。また知人の家にいる実の姉がなぜ
自宅に戻らないのかもわからない。ただどうやらプリュダンス
は、母を亡くしたばかりで、高校へは行かなくなっており、その
ことを誰も責められない、つまり腫物を触るように扱っている
らしいと気づくのは映画の中盤。姉は母を思い出すから自宅に
戻れないと言う。しかしプリュダンスはそれを聞いても表情を
変えないし、知り合いの少女ソニアに「母親の死をもっと悼む
べきだ」と言われても、相変わらず仏頂面なのです。


美しき棘

彼女はテレビで見たバイク野郎が集まるランジスという場所に
深夜出かけ、その姿を見て少しだけ楽しそうな顔をします。
そしてマリリンを含め彼らを家に招き、パーティーを開く
のですが、その後バイク野郎の後ろにまたがって海に向かって
も結局取り残された気分。
実はバイクなんてあんまり興味がないんじゃないのかな。
彼女は本当は、ものすごく悲しくて、寂しくて、母が恋しい
のに、それを受け止めてくれる相手が見つからない、そして
身の置き所がわからなかっただけなのかもしれません。とても
甘ったれて見えるけれど、まだ17歳の少女なのです。

バイク野郎、フランクの職場まで行き、彼の自宅で関係を
持っても「痛い」だけで、心は癒されません。逆にフランクの
母が作った朝食を見ると、また例の仏頂面に戻るのです。
また彼らの仲間と一緒にいても、どうしても浮いてしまう。
そしてフランクから突き放され、雨の中置いてきぼりになる
のです。ずぶ濡れのプリュダンスもやはり仏頂面。
ただラスト付近に自宅に戻ったプリュダンスは、亡き母の
幻影を見るわけですよ。そして母の遺品である補聴器をつけ
ながら、頬を伝う涙をぬぐう。そんな彼女の姿を見ると、
誰かがいたわってあげるべきなんだろうな、と思ってしまう
のです。








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ヴェルサイユの宮廷庭師

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ヴェルサイユの宮廷庭師

「ヴェルサイユの宮廷庭師」
原題:A Little Chaos
監督:アラン・リックマン
2015年 イギリス映画 117分 PG12
キャスト:ケイト・ウィンスレット
     マティアス・スーナールツ
     アラン・リックマン
     スタンリー・トゥッチ
     ヘレン・マックロリー

1682年パリ。田舎で造園業を営むサビーヌは、1通の
招待状を受け取り、宮廷の造園家ル・ノートルに新宮殿の
庭の設計図を見せる機会に恵まれる。彼女の斬新な感覚に
興味をひかれた彼は、サビーヌに庭園製作の一部を任せるが。

<お勧め星>☆☆半 バラや宮殿の庭、衣装などの美しさに
目を奪われますが映画自体は凡庸です。


特に盛り上がりもなく、淡々と話が進み、ヒロイン、サビーヌ
役のケイト・ウィンスレットのドレスがはち切れそうだなと
感じるだけで、彼女が少々の苦境に立ってもすぐにリカバリー
されてしまうという、うまい話で心は揺さぶられません。


ヴェルサイユの宮廷庭師

1682年、パリ。新宮殿の庭の設計士の面接に招待された
サビーヌ・ド・バラは、宮廷造園家ル・メートルに3分で
あしらわれてしまいます。


ヴェルサイユの宮廷庭師

ル・メートル役は「君と歩く世界」(2012)の
マティアス・スーナールツ。すごく言いづらい名前ですが結構
甘いマスク。ちょっとだけお尻が見えるシーンがあるからドキリ。
「秩序」を重んじるル・メートルとは異なり、原題通り、少しの
「混沌」を加えることが美的追求につながると主張するサビーヌ
の考えが合うはずもないのです。しかしなぜか彼女の設計図に
心を惹かれ、やがて宮廷の庭の一部の設計に携わることになり、
ついでにひょんなことで、な、なんとルイ14世とも歓談できる。
これまたうまい話じゃありませんか。ここでネックになるのが
 .襦Ε瓠璽肇襪海肇▲鵐疋譴虜覆梁減


ヴェルサイユの宮廷庭師

この映画で唯一意地悪で狡猾な行為を行うのは彼女くらいかな。
なぜ夫婦が冷え切っているのかは極めて曖昧な描き方です。
そして
◆.汽咫璽未良廚般爾了爐猟樟榲な原因
これは幾度となく現れるサビーヌの娘の幻影から、何かがあったと
想像しますが、これとてあっという間に乗り越えます。
それ以外には大した苦労もなく、自らの才能がどんどん認められ、
宮廷内の夫人集団にも意地悪もされずに受け入れられていく。あらま
こんなトントン拍子でいいのかしら。

まあサビーヌ自体の存在がフィクションなのでこういう描き方に
なったのかもしれません。できあがった庭に皆が集い、それをどんどん
遠くから映していくとそれこそ壮大なヴェルサイユ宮殿の庭園の全貌が
見えてきます。これは美しい。でも映画的には面白くなかった。


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嗤う分身

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嗤う分身

「嗤う分身」
原題:The Double
監督:リチャード・アイオアディ
2013年 イギリス映画 93分
キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ
     ミア・ワシコウスカ
     ウォーレス・ショーン
     ノア・テイラー

真面目で内気なサイモンは、会社ではの存在感は
薄い。そんな彼はコピー係のハナに恋心を抱いて
いるが、せいぜい自室から向かいの彼女の部屋を
のぞき見することしかできない。しかしある時、
彼と瓜二つのジェームズが会社に現れ...。

<お勧め星>☆☆ 最初から全然頭がついていかない。
最後まで理解不能でした。


原作はドストエフスキーの初期作「分身」だそうですが、
もちろん未読。
設定は近未来とのこと。しかし、やけに大きなコピー機
やプッシュホン電話機、業務用のようなエレベーターなど
小道具は、いつの時代のものかと思います。いつの時代から
見た近未来なんだろう。
冒頭、ガラガラの電車の中で、「そこは俺の席だ」と言われ
不条理に思いつつ、席を立つサイモン・ジェームズ。そう
彼はお人好しであり、存在感のない男なのです。だから
毎日行くダイナーで、ぞんざいな扱いを受けても納得するし、
社員でありながら、毎朝来客者名簿に名前を書かされても
我慢するのです。もう歯がゆいったらありゃあしない。

さらにコピー係のハナに恋をしているのに、告白なんて
もってのほか。とりあえず毎日コピーをとりに行くのが
楽しみであり、帰宅後自室の窓から、向かいのハナの部屋を
望遠鏡で覗くだけで満足しています。「裏窓」かい!


嗤う分身

ハナ役のミア・ワシコウスカは相変わらず可愛いです。
一方のサイモン役のジェシー・アイゼンバーグは、「オタク」の
イメージがついているので、こういう役はぴったり。


嗤う分身

逆に途中から、サイモンと容姿はそっくりなのに、性格が真逆の
ジェームズ役はちょっと違和感あり。でもそこは彼の演技力で
乗り切っています。
ジェームズは要領がいいので、サイモンの仕事のおいしいところ
ばかり奪っていくし、女性に対してもガンガン攻めていきます。
終盤にはこの感じの悪い年増のウエイトレスさえものにしちゃう。
元々存在感のないサイモンなので、職場の同僚は、仕事のできる
ジェームズにしか目がいかないのです。そうか、似ている容姿でも
存在感のある方しか知らないってこと多いもんね。
ただ映画の内容は全く好きではありません。だってわからないん
だもん。
ただ挿入歌で、坂本九の「上を向いて歩こう」やジャッキー吉川と
ブルーコメッツの歌が流れたのは、とてもよかった。なんでも
監督が「エド・サリヴァンショー」に出演していた彼らを再放送で
見て、絶対にこれらの歌を映画に入れようと12年前から思っていた
そうです。1960年代の歌っていいわねえ。



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ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋

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ウォリスとエドワード

「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」
原題:W.E.
監督:マドンナ
2011年 イギリス映画 119分
キャスト:アビー・コーニッシュ
     アンドレア・ライズボロー
     ジェームズ・ダーシー
     オスカー・アイザック
     リチャード・コイル

1998年のニューヨーク。ウォリーは一流分析医
の妻として人もうらやむ生活を送っていたが、実は
夫の浮気を疑っている。そしてかつて勤務していた
サザビーズでウィンザー侯爵夫妻の遺品のオークション
が開かれることを知り、その内覧会へと向かうのだった。

<お勧め星>☆☆ マドンナの歌と美しいBGM、衣装は
素晴らしいです。それだけ。


見終わってから知ったのですが、この映画は欧米では酷評
されており、ネットの評価を参考にしてレンタルしたのが
間違いだったと気づいたものの時すでに遅し。
英国王エドワード8世がその王位を捨て、アメリカ人の人妻
ウォリス・シンプソン夫人との結婚を選んだ事実は、衝撃的
であり、今も語り継がれています。その出来事をシンプソン
夫人の視点から描くのかと思いきや、なぜか時は1998年
となり、場所もニューヨーク、マンハッタン。

ウィリアム・ウィンスロップという高名な分析医と結婚した
ウォリーという女性の姿が映ります。いわゆる玉の輿結婚を
した彼女なのに、なぜか夫との仲がうまくいっていない様子。
子供を欲しがるウォリーとそれにかなり消極的な夫の姿が
ちぐはぐな描かれ方をし、じゃあ夫が浮気をしているのかと
疑うものの、そこは曖昧のままです。
そもそもその話となぜウィンザー侯爵夫妻の話が結びつくか
という点もかなり説得力が薄いのです。ウォリーの母と祖母が
シンプソン夫人に夢中で、その名前から彼女の名前をとった
らしい。

そしてウォリーがかつて勤務していたサザビーズで、侯爵夫妻
の遺品のオークションが開催されることになり、内覧会へ行った
彼女が遺品を見つめながら、その時代のシンプソン夫人の姿に
思いをはせるわけです。まるでシンプソン夫人が乗り移ったかの
ように当時の様子が克明に描かれます。


ウォリスとエドワード

ウォリス・シンプソン夫人役は「バードマン あるいは」
(2014)のアンドレア・ライズボロー。色が真っ白いです。
それと小悪魔的な表情はとても魅力的。エドワード8世は
「英国王のスピーチ」(2010)で吃音に悩んだジョージ6世
の兄であり、この役は「ヒッチコック」(2012)の
ジェームズ・ダーシーが演じています。2人の恋がどう進んだのか
それは時の世情も絡めて細かく描かれていきますが、一方で
現在のウォリーの姿も映るので、ポイントが絞り切れていません。
ウォリーはサザビーズの警備員コルパコフに気に入られ、不仲の
夫に暴力を振るわれても彼が助けに来てくれるというとても
幸せな面も持っているのです。


ウォリスとエドワード

コルパコフ役のオスカー・アイザックは、グアテマラ出身の俳優
兼歌手なので、映画内で弾くピアノの音色がとても趣があります。
どちらに重きを置いて描いているのか、そもそも2組のカップル
を同時に描く必要があったのか、全く理解できず、ただシンプソン
夫人の衣装やメイク、持ち物の美しさとマドンナの歌、ピアノの
響きだけが心に残りました。



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がんばれ、リアム

5
JUGEMテーマ:洋画

がんばれ、リアム

「がんばれ、リアム」
原題:Liam
監督:スティーヴン・フリアーズ
2000年 イギリス映画 91分
キャスト:イアン・ハート
     クレア・ハケット
     ミーガン・バーンズ
     アンソニー・ボロウズ
     アン・リード

1930年代初頭のリバプール。吃音症気味の
リアムは、それでも家族仲良く楽しく暮らしている。
しかし、不況の中で父の働いていた造船所が閉鎖され
一家は生活苦に陥る。一方聖体拝領を控えるリアムは
ある悩みに苦しむのだった。

<お勧め星>☆☆半 時代背景と宗教についてしっかり
予習しておかないとわかりづらい映画です。


イギリスのリバプールに住むサリヴァン一家は、
イングランド人でありながら、カトリック教徒。調べて
みると、イギリスでは、英国国教会とカトリック教会が
存在し、イングランド人は英国国教会信者が大半だそう
です。
冒頭に新年のお祝いをするパブで、アイルランド系の女性
がアイリッシュの歌を歌うと、「この国が気に入らなきゃ
帰れ」と他の女性に言われ、IRAの歌を歌い始める。すると
相手の女性はプロテスタントの歌を歌い、大喧嘩になります。
このシーンを見ていたリアムがプロテスタントの歌を口
ずさむと、父に叱られてしまう。本当にややこしい。


がんばれ、リアム

1930年代初頭のリバプールは不況の波が押し寄せ、誇り高い
イングランド人である父も職を失うのです。イアン・ハートは
「リプリー 暴かれた贋作」(2005)に出演していたのね。
どこかで見た顔だと思ったわ。
そしてその父は日雇いの仕事を得ようとしても手配師は、低賃金
で働くアイルランド人を優先的に雇うのです。彼が働いていた
造船所のオーナーはユダヤ人、リアムの母がしょっちゅう通う
質屋もユダヤ人経営と、イングランド人として誇りを持っていた
父は、その身の不条理さをファシズム運動に参加することで発散
していくのです。

一方リアムは初聖体拝領を控え、毎日学校で宗教を学ぶし、日曜
礼拝も欠かしません。やや吃音気味なので、なかなか自分の心
を表現できないけれど、驚いたり、悲しんだり、悔しがる姿を
この少年が好演しています。
生活のためにメイドの仕事に出た姉テレサは、その屋敷の奥様の
不倫に加担したことを懺悔し、リアムは偶然見た母の全裸が、
宗教画のそれと少し違っていたことにとても悩むのです。一生懸命
本を見るリアムやこっそりテレサのからだを見ようと考える姿は
とても健気な感じ。しかし教会の神父は結構厳しい教えを行い、

それはリアムにとって、礼拝堂内のキリストの磔像と共に、彼を
恐怖に陥れるのです。そうなんですよね。教会ってきれいに見える
けれどよく見るとキリストの手には杭が打ってあるし、結構怖い。
いや仏教のお墓も怖いか。

聖体拝領の前にパンを食べてしまうリアムは、きっとお腹が空いて
いたんだよね。そこでまた叱られます。
貧しさにあえぎながら、それでも力強く生きる家族の中で、父が
行った行為が、これから始まるヨーロッパの暗い時代を暗示している
かのようでした。
「がんばれ、リアム」って邦題、おかしくないかしら?リアムが
がんばる映画じゃなかったけど。


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父、帰る

5
JUGEMテーマ:洋画

父、帰る

「父、帰る」
原題:Bozvrashcheniye/The Return
監督:アンドレイ・ズビャギンツエフ
2003年 ロシア映画 105分
キャスト:イワン・ドブロヌラヴォフ
     ウラジミール・ガーリン
     コンスタンチン・ラヴネンコ
     ナタリヤ・ヴドヴィナ

祖母、母と暮らすアンドレイ、イワン兄弟のもとに
12年間音信不通だった父が突然帰って来る。そして
父子3人で旅行に出かけるのだが、威圧的な父に対し
イワンは反抗的な態度をとり続けるのだった。

<お勧め星>☆☆ かなり高評価のレビューが多く、
ソ連崩壊を父の帰郷になぞられたという説もありますが
私にはよく理解できませんでした。


ストーリーは別として、海、湖の水面青い空、、白い雲
緑鮮やかな草原など非常に美しく映されています。なので
おそらく芸術性の高い映画なのでしょう。ちなみにこの
映画で兄弟の兄アンドレイ役を演じた少年は、間もなく
湖で事故死したとのことです。
日曜日、高い塔から海に飛び込む少年の中で、1人だけ
飛び込めないのはイワン。彼ははやし立てる兄たちをよそに
回れ右をしてしまうのです。
「飛び込まないでその梯子を降りたら、クズだ」
彼は日が暮れて迎えに来た母親にそのことを話し、梯子で
降りたことは内緒にするように頼むのです。この子は気が
小さいのにかなりの頑固者。一方の兄アンドレイは、仲間
と遊ぶために、弟の秘密をバラしてしまうような要領のいい
少年です。


父、帰る

そして12年間音信不通だった父が家に帰って来ます。祖母、
母の何とも言えない表情と共に、威圧的な父の態度は兄弟の
思い描いていた父親像とはかけ離れているのです。おまけに
いやに鍛えられた体は、どう見ても母が言っていた「パイロット」
を仕事にしていたとは思えない。彼は何をしていたのだろうと
映画の終盤までサスペンスタッチに描かれるのです。
そしてなぜか父子3人で釣り旅行に行くことになるのですが、
途中、父は電話をしたり、仕事だからこれで帰れ、と言って
みたり、やはり一緒に行こうなどと言う。イワンはそんな父
への反抗心から食事をしなかったり、文句を言ったりと事ある
ごとに問題を起こすのです。ちゃっかり者の兄は父とうまく
やっているのに、イワンは遂には「本当に父さんかな」とまで
言い始める始末。

その上、父は何の目的か無人島に向けて船を出すのです。途中で
エンジンが壊れると息子たちにオールで漕げと言う。きわめて
横暴なのですよ。今になって考えると、父は息子たちへの接し方
がわからなかったのかもしれません。でもなぜ12年間も音信
不通だったのでしょう。


父、帰る

そして到着した無人島でなにやら森の奥の建物の中を掘り、何かを
取り出します、あれは何なのでしょう。
いつかこの謎はわかるんだよな、と思っていたのに、あれあれ〜。
あっけない事故で謎は謎のままになってしまいます。
1991年に父が失踪したということは、その年がソ連崩壊の年
だったことから、父をそれになぞらえて、権力の崩壊を象徴している
とは考え過ぎのような気がします。父は息子たちに「強さ」を教え
たかった。しかし12年の歳月は、親子のきずなを取り戻すのには、
もっと時間がかかったのだと思います。
ラストにアンドレイがイワンに対し、父と同じ口調で命令するのが
印象的でした。




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