「第7鉱区」
原題:7鉱区
監督:キム・ジフン
2011年 韓国映画 101分 PG12
キャスト:ハ・ジウォン
アン・ソンギ
オ・ジホ
イ・ハンウィ
パク・チョンミル
済州島沖の第7鉱区で油田開発作業を行っている隊員は、本部への
撤収命令を受ける。ヘジュンはここに石油があると主張し、撤収隊長
としてやってきた彼女の叔父ジョンマンも命令に背いて、作業を進める
ことを指示するのだった。
韓国映画特有のドロドロ感とおふざけを交え、人間ドラマも加えたモンスター
ホラー映画になっていますが、どうもだるい。
1985年、済州島沖の第7鉱区、水深2500m付近で、何やらクリオネの
ような美しい生物が泳いでいます。潜水隊員がそれを見つけ、見とれていると
大量に襲ってきたそれによって...。
シーンは変わって2011年、同じ場所で「無鉄砲」と呼ばれるヘジュンは
隊長フアンに反発しながら、男勝りの仕事ぶりを見せています。まず、この
設定に無理がありすぎです。
うら若き女子が、いくら体力があるとはいえ、大の男並みいえそれ以上の
力を発揮するとはにわかに信じられません。さらに隊員が、ヒョヌという
重機の操作一つもできないヤツやら、サングという血の気が多すぎるヤツ、
その子分のようなジュンユン、どう見てもトロいサングなどひどいメンツばかり
なのです。ついでに極めてイケメンのドンスは何とヘジュンの恋人だって!
そこへ本部から撤収命令を受けて、隊長としてヘジュンの叔父のジョンマン
がやってくるのです。この人なぜか、本部の命令に背いて、作業の再開を
決めます。まあそこには大きな秘密が隠されており、医療担当のムンヒョン
が謎の転落死を遂げてから、ストーリーはスリルに富んだものになる...はず。ところがどっこい、ならないんだなあ。まあ、出没した「何か」はとりあえず
よくできています。ピュルピュルと伸びる気色悪い舌も、なかなかに威力。
ライフルで、斧で、はたまた火をつけて対抗しますが、結局後半は、無駄に長い
だけで、この「何か」が人を襲う理由は一切わからずじまい。ドンスとヘジュンが
「逃げろ」
「いやよ」
なんてほざいているうちに、気持ちはどんどん冷めて行きました。
船上でバイクの競争なんかなぜするのかと思ったら、そうか、こう使いたかったのね。
全く無意味です。
左から睨むのがお得意のヘジュンのワンパターン表情も飽き飽きでした。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆
グロ星 ☆
ゾクゾク星
エロエロ星
ダルダル星 ☆☆
イルミネーション片付けは寒かったなあ。