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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:韓国映画全般
出典:IMDb
「楽園の夜」
原題:Night in Paradise
監督:パク・フンジョン
2020年 韓国映画 132分
キャスト:オム・テグ
チョン・ヨビン
チャ・スウォン
ヤン会長の率いるヤクザ組織に身を置くテグは、
姉と姪を奪った敵対する組織プクソン派のボスを
襲撃する。そして彼らの復讐から逃れるため、
ヤン会長の手配で済州島に向かい、そのままロシアへ
身を隠すことになる。済州島で待っていたのはヤンの
古い知り合いのクトだったが、その家には重い病に
冒されつつ強気な一面を持つジェヨンという女性が
いた。
<お勧め星>☆☆半 韓国映画で俳優陣も豪華なのに
ストーリーの展開がダラけるときがあり、気持ちが入り
込めませんでした。
韓国映画には刃物が似合う
ヤクザ映画につきものの手下を引き取りに行く幹部と、
対応する敵の幹部のガンの飛ばし合いのようなシーンから
始まります。ヤン会長の手下であるテグ役は、
「密偵」(2017)でハシモト役を演じたオム・テグ。
そして対するプクソン派のマ理事役は
「がんばれ!チョリス」(2019)のチャ・スンウォン
です。どちらも体が大きく眼光が鋭く見劣りしません。
連れに行った手下たちの姿は韓国映画につきものパンツ
一丁で後ろ手に縛られ、ボコボコにされたもの。
ここから血みどろシーンの連発なのです。
次にテグが向かったのは白血病?の姉が通院する病院で、
明日が誕生日の姪ジウンを溺愛し、迎えの車に乗せ、もう
飛び切りの笑顔で見送るテグが見られるのです。これ以降
彼が笑うことはないのでしっかり目に焼き付けて
おきましょう。そして1本の電話がテグにかかり、彼女
たちが乗った車が事故に遭ったことを知らされるのです。
現場で途方に暮れるテグと、そこに転がる血まみれの靴と
ジウンに渡したプレゼントのつぶれた箱で、二人がどう
なったのか伺えます。
そして盛大に行われた葬儀の日に焼香に訪れたヤン会長が
「これはプクソン派の仕業だ」とテグに告げるんです。
まさに、プクソン派に仕返しをしろとばかりの言い方です。
もちろんテグはそれに従い、サウナでプクソン派のト会長と
会い、多くの護衛の男たち(見事な刺青姿)とともに小さな
ナイフ1丁でブスブス刺していくんです。全裸の格闘で
思い出すのは「イースタン・プロミス」(2007)の
ヴィゴ・モーテンセンですねえ。この映画はロシアン
マフィアの人身売買を描いているのですが、銃は一切出て
来ず、ひたすら剃刀と素手での格闘です。もちろんサウナ
シーンでも刺青だらけのヴィゴが襲ってきたマフィアを
相手に素手で戦います。
R18指定なのがわかるシーンがちらほら。それに匹敵する
ほど手際のよい襲撃の末、テグは全裸でサウナの窓から
抜け出し、車に乗るのです。(ちなみに見えません)
出典:IMDb
その後ヤン会長に褒められ、済州島行きのチケット一式の
入ったバッグを空港でもらい、彼は済州島に向かうのですが、
その一方で血みどろの抗争シーンが描かれます。どうやら
ヤン会長の指示でプクソン派を襲撃させたらしいのです。
しかしト会長の次に位置するマ理事を逃がしてしまうし、
殺したはずのト会長がなんと瀕死でありつつ生きていると
いう知らせが、ヤン会長のもとに入ります。
これは大そうまずい状況です。
ここでちょっとおさらいすると、テグがマ理事と会い、拘束
されている手下を引き取った
→その時マ理事にヤン会長がプクソン派のト会長と手を組もう
という申し出を断ったという話を聞かされる
→テグの姉と姪が事故死した
→ヤン会長の囁きを聞きト会長に復讐をした。ということです。
すべてヤン会長が絡んでいます。(テグのアホ1点)
出典:IMDb
さて済州島に着いたテグを出迎えたのはジェヨンという愛想の
ない女性で、テグも「全然タイプじゃない」と後で言って
います。それと同時に映るのが手持ちの銃を魚に詰めて現金
取引するクトというおじさんの姿で、彼がジェヨンとどういう
関係なのか、そしてなぜ現金が必要なのかはすぐにわかります。
ジェヨンは重い腎臓病らしく韓国よりも成功の確率が高い
アメリカで手術を受けさせたいとクトは考え現金を入手しよう
としていたのです。冒頭に出てきたテグの姉も、骨髄移植
しなければ余命はわずかで、テグの型とは不一致だという
説明を受けていました。こうも病気の人が出てくるのは、
珍しいし、それでストーリーが散漫になる気がします。
さて、めちゃめちゃピーンチのヤン会長は、どうやら警察幹部
であるパク課長を通じてマ理事と会い、なんとか手打ちを
願い出るのです。「パラサイト」(2019)を見て
食べたくなったジャージャー麺がここでも登場します。しか
しこんなに食べづらい雰囲気の食卓は嫌だ。もちろん
ヤン会長は正座のままです。そしてト会長への襲撃の落とし前
として、テグを差し出すという話がついてしまうのです。
済州島から直属の部下であるジンソンに電話しても繋がらない
ことから、彼に何があったのかテグは予想できないのでしょうか。
(テグのアホ2点)
またクトのいる家に再び銃を買いに来たチンピラが、彼を
一刺しします。家の周りには黒塗りの車に乗ったロシアン
マフィアがいることに気づいていたのかなあ。ここで刃物だけ
でなく銃が何回も使われるので、今まで見てきた韓国の
ヤクザ映画とはちょっと違う雰囲気を感じ始めます。やっぱり
ナイフや大きなナタや角材で戦わないと!
出典:IMDb
実はジェヨンはなぜか銃の達人で、なぜ上手いのか説明が
なかったと思うけれど、テグがクトの家に泊まった翌朝、
その腕前を見せています。これ絶対に使われると確信。
クトはジェヨンの腕の中で血みどろの姿で亡くなり、テグは
そこを動かない彼女を無理やり引きずっていきます。この時に
至っても自分に危機が迫っていると気づかないのです。
(テグのアホ3点)
ヤン会長の電話をもらい、彼とロシアに逃げるために空港に
迎えに行きますが、そこに瀕死の重傷で病院に入っている
ジンソクから電話が入ります。
「ヤン会長は俺もテグもプクソン派に売った」と。
ほら、きょろきょろしないで逃げないと!(テグのアホ4点)
空港での一般市民への大迷惑をかけたのちに、道路での
カーチェイス開始です。横から後ろから、はたまた両側から
高級車に責められ、テグは知恵を絞って事故を起こした
ものの、そこで後続の車に乗ったプクソン派の連中に
ぼこぼこにされますが、なんと!車のキーという新しい武器で
応戦するのです。
その頃ジェヨンはテグ並みにポンコツなので、クトの遺体を
引き取りに農場に再び向かいます。もうここで結果が出てる
じゃないの。
出典:IMDb
大ピンチを抜け出したもののボロボロになっているテグは、
今度は農場に向かい、着いた途端プクソン派にボコボコに
されます。そして拘束されているジェヨンと再会するし、
ヤン会長とも再会、マ理事とも再会です。どう考えたって
勝算はないのに、なぜかここはクライマックスシーンなのか、
見つめ合ったり、ジェヨンが泣き叫んだり、あれこれ説明
したりと結構時間を費やすのです。
またその後は予想通りジェヨンの銃の技が発揮されるし、
ラストも想定内のもので、なんだか気が抜けてしまいます。
一発逆転もなく、特に捻りもなく、無駄に長い映画だったと
感じました。
済州島でジェヨンが食べる「水刺身」はあまりおいしそうに
見えなかったなあ。ムルフェと呼ばれ、ムル=水、フェ=刺身
と名前の通り、刺身に氷水とコチュジャン(唐辛子味噌)、
キュウリ、梨などを加え、ニンニク、青ネギなどの薬味を
入れていただく料理だそうで、ちょっと辛くて臭そう。
JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「バリー・シール/アメリカをはめた男」
原題:American Made
監督:ダグ・リーマン
2017年 アメリカ映画 115分
キャスト:トム・クルーズ
ドナルド・グリーソン
サラ・ライト
E・ロジャー・ミッチェル
1978年、TWA最年少のパイロットとして
働くバリー・シールは、密輸に関わっていた
ことを逆手に取られ、CIAから極秘の任務を依頼
される。しかし彼はその任務と同時にメデジン
カルテルの指示でコカインの密輸の手助けをする
ことになる...。
<お勧め星>☆☆ 伝説の犯罪者を軽いタッチで
描いているのですが、わたしの好きな映画では
ないです。
歯が抜けても笑顔はバッチリ
実在のバリー・シールは1991年、
デニス・ホッパー主演「裏切りの代償」
2016年「潜入者」で登場しているそうですが、
「潜入者」のみ鑑賞済み。しかしかなりソフトな
内容で、非情なシーンはほとんど見られず、かつ
バリー・シールを演じたマイケル・バレを全然
思い出せません。なのでこの映画で初めて
バリー・シールという人物について深く知ることに
なります。
冒頭TWAのパイロットとして自動操縦をOFFにし、
自ら操縦かんを握るシーンを見ると、やっぱりこの
映画でも飛行機の操縦シーンはノースタントかと思
ったら、やはりトムが操縦したと言う。
急降下し、地面すれすれの低空飛行をするのもトムが
自ら行ったのね。命知らずというか、いや他のシーン
で亡くなったクルーもいるらしいから、笑っている
場合じゃないと思うわ。
パイロットをしつつ、ちょっと密輸を手伝っていたことを
CIAのエージェント、シェイファーに知られ、「秘密工作」
任務をほぼ無理やりに押し付けられます。引っ越しを余儀
なくされても、身重の妻にブツクサ言われてもバリーは
それはそれはすごく危険な状況を打破して、任務完了!
白い歯キラーン。
この映画では特にトムの笑顔が多く見られ、これがまた
イラっとしてしまうのです。「口を閉じなさい」
そしてCIAの任務を遂行中、逆にコロンビアのメデジン
カルテルからコカインの密輸の手助けを、これまた有無を
言わさずに押しつけられます。CIAの依頼で南米の革命兵士
の写真を撮影し、その帰りにコカインをアメリカに密輸。
バリーの信条は何なんだろう。
またアメリカの大統領が変わり、南米への介入方針が変わると、
バリーの仕事も変わっていく。けれどコカイン密輸は
相変わらず行っていて、お金はもう隠す場所がないほど
たくさん入ってくるんです。お金は入るけれど、バリーは
どちらにとっても「コマ」の1つにすぎないと理解して
いたのでしょうか。自慢の白い歯が折れるほどの暴行を受け、
拘留されても家族の前では残った白い歯キラーンの笑顔を
見せます。
バリーの妻ルーシー役はサラ・ライト。テレビドラマ中心に
活躍しているそうですが、どうもおつむが弱く思えてしまうのと、
その弟JBがあまりにトロい。
まあ、JBにしてもバリーにしてもその行く末がなんとなく
明るく感じないのに、ものすごくノリがよく見ていられる
のはポップな音楽のせいでしょうか。いやノリはよくなれ
なかったな。最後まで面白いと思えなかった。映画に潜む
アメリカという国への皮肉を感じ取ってしまったせいかも
しれません。
JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「その女諜報員アレックス」
原題:Momentum
監督:スティーブン・カンパネッリ
2015年 アメリカ=南アフリカ映画 96分
キャスト:オルガ・キュリレンコ
ジェームズ・ビュアフォイ
リー=アン・サマーズ
リチャード・ロシアン
コリン・モス
元恋人ケヴィンに誘われ銀行強盗に加わったアレックスは
仲間のヘマから顔を見られてしまう。さらに盗んだダイア
の中にUSBメモリーが入っており、彼らを追って凄腕の
殺し屋が送られるのだった。
<お勧め星>☆☆ まあ、普通
アレックスを映画の中で誰もが皆「アレクシス」と呼んで
います。なぜにアレックスなんだろう。
○見どころ
ストーリーは単純そうに見えて実は結構込み入っているんです。
アレックスを演じるオルガ・キュリレンコが序盤に見せる
この後ろ姿は、何ともセクシー。この後始まる格闘シーンも
これに短いガウンを着たままで実行!素敵♡
拷問シーンや殺人シーンは、音や映像をちりばめて結構リアルに
描かれています。カーチェイス、爆発、銃、ナイフ、果ては
子供のおもちゃを使っての戦いはキレキレ(だいたいね)。
●惜しいところ
最も気になったのは、アレックスの走り方。どう考えても遅い。
ドカスカ走っている。他のアクションが決まっているだけに
惜しいです。それと続編があるのでしょうか、元恋人ケヴィンは
実は不倫相手だったのかなと思ってしまったり、だって嫁と息子が
いるもの。アレックスの素性は、敵の口からペラペラしゃべる
だけなので、もう少し回想シーンが欲しいかも。この敵がよく
しゃべる。しゃべりすぎだわ。
アメリカの悪ーい議員の役で、なんとモーガン・フリーマンが
出演しています。ちょっともったいないな。
JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「狼は暗闇の天使」
原題:Salvo
監督:フォビオ・グラッサドニア
2013年 イギリス=フランス映画 104分
キャスト:サーレフ・バクリ
サラ・セラヨッコ
ルイジ・ロ・カーショ
殺し屋のサルヴォは、彼を狙った相手の自宅で待ち伏せ
しようと考える。しかしそこには盲目の妹リタがおり、
彼は兄レナート殺害後、彼女を連れ去るのだった。
<お勧め星>☆☆ 見る人を選ぶ映画です。わたしは全然
乗れなかった。
○見どころ
サルヴォは孤独であり、犬だけに心を許していたのだと、
後で考えるとわかります。
また全編にわたってセリフを極力削り、肩越しに映したり、
盲目らしきリタのぼやけた視点で映したり、カメラワークに
凝っているのがわかります。
●惜しいところ
冒頭銃撃戦が突然始まり、わずかな時間の後、突然サルヴォは
単独でどこかへ向かうのです。向かった先のレナートの家で
盲目らしき妹を見つけてからが長い。
その間約30分程。いい加減にあくびの連発し飽きたころ、
レナートが帰宅し、物音、うめく声、殴る音などが聞こえるのみ。
映像はリタの恐怖に震える表情だけなのです。そしてなぜか
盲目であったはずのリタが明暗とかを感じ、しまいにはほぼ視力を
回復するらしい。
え、え〜???ご飯を拒否して閉じこもっていると視力回復
しちゃうの?そこはいいのでしょう。おそらくは、このリタへの
サルヴォの執着心とリタの心の変化を見るのがメインなのでしょう。
(後から知ったけど)
全編を通してアクションシーンは少なくダンディズムのみを描いた
ような内容で、分かる人には分かるという感じ。わたしは別に
好きではありません。
JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「持たざる者が全てを奪う」
原題:Hacker
監督:アカン・サタイェフ
2015年 アメリカ映画 107分
キャスト:カラン・マッコーリフ
ロレイン・ニコルソン
ダニエル・エリック・ゴールド
クリフトン・コリンズ・Jr.
ヨーロッパからカナダに移住したアレックス一家は
住宅ローンに苦しむ両親を助けるため、ネットで
小銭を稼ぎ始める。しかし母親が銀行を解雇され、
彼は復讐のためダークウェーブというハッカー集団に
近づこうとするが...。
<お勧め星>☆☆ なんか地味
実話がベースになった映画だそうで、そのせいか
盛り上がりに欠けます。さらにその実話がなんなのか全く
わかりません。
○見どころ
ラスト付近のどんでん返しですかね。それ以上でもそれ以下
でもないです。
●惜しいところ
ハッカー集団の映画といえば、やはり思い出すのは
「ピエロがお前を嘲笑う」(2014)ですよね。
この映画はネット社会を満員の地下鉄車内に
見立てる斬新なアイデア以上に、ハッキングの
テクニックや主人公が張り巡らせた多くの罠に
見ている側が必ずはまるというものすごく良く
できた映画でした。それに比べるとあまりに雑。
最初はクリック詐欺?から始め、ハッキングの腕を
磨くアレックスだけれど、その腕前の描かれ方が
中途半端というかほぼないに等しいんです。
カナダの都会に出て知り合ったサイとの経緯も、そして彼から
紹介されたキーらという女性の登場も唐突。
ダークウェブという国際ハッカー集団のボス、ゼッドに接触
したくてあれこれ仕出かすけれど、普通の偽造カードで買い物
程度のことですから、そりゃあ目立つはずもないね。
これが延々と続くので途中少々飽きるんです。そもそもキーラが
何かを隠しているのはバレバレであり、それに気づかない
アレックスがただのアホに見えてしまう。ラスト付近のバタバタ感は
半端なく、そんなにバタつくなら中盤にもう少しシーンを削ったら
いいと思うほどでした。
JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「愛と裏切りの銃弾」
原題:10 Cent Pistol
監督:マイケル・C・マーティン
2014年 アメリカ映画 91分
キャスト:ジェナ・マローン
JT・アレクサンダー
デイモン・アレクサンダー
ブレンダン・セクストン3世
債権を持ち逃げされたあげく、ボスにはめられて
刑務所に入っていたイーストンは、出所後弟ジェイクと
恋人ダニールを誘って、その債権を回収することを計画
するが...。
<お勧め星>☆☆半 面白そうなんだけれど、どうも
だらけてしまうのよね。
時間軸をずらして、兄、弟の視点でストーリーを進める
手法は、タランティーノ監督的なんだけどなあ。
〇見どころ
兄イーストンの元カノで、弟ジェイクの今カノ、ダニール役の
ジェナ・マローンは「プライドと偏見」(2005)
「ハンガー・ゲーム2」(2013)「インヒアレント・ヴァイス」
(2014)など結構メジャーな作品に出ていて、見覚えがある
のに名前が全然覚えられない女優さんです。
冒頭に1軒のお屋敷へ警官が出動するあたりから不穏な空気が漂い、
少しずつ兄弟の素性が明らかにされていくのです。
血の気が多く、考えるより行動が先になってしまうイーストンと
緻密な計画を立て、慎重に行動するジェイクでは、いくら兄弟とは
いえ、必ずや同じ思いでいるとは信じられません。それなのになぜ
2人主体で行動するのか、その駆け引きが、時系列をバラバラにして
映し出されていくのです。
もともとはパンチーというボスにはめられたような形の兄弟。
キャデラックのすり替えシーンは、実に巧妙でスリルがあったなあ。
●惜しいところ
短い映画なのになぜか一気見できないのです。多分斬新さがない
展開と、幾度となく繰り返されるCM前後のテレビ番組のような
映像に飽きてくるんだと思う。
JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「12hours DEA特殊部隊」
原題:Crossing Point
監督:ダニエル・ジリーリ
2016年 アメリカ映画 92分
キャスト:ショーン・ロック
ルーク・ゴス
パウリナ・ガイタン
トム・サイズモア
ジェイコブ・バルガス
マイケルは恋人オリビアと友人2人でメキシコで
バカンスを楽しんでいた。しかしオリビアが誘拐され、
彼は彼女の命と引き換えに、コカインの運び屋を
させられることになる...。
<お勧め星>☆☆半 いつ気づくかと思うけれど恋は
盲目。内容は普通。
この映画ですら描かれているじゃない。「壁」だけ
じゃなくて「トンネル」もあるって。口から唾飛ばして、
人を指さしながら、ガーガー喚いたところで、
増えるのは「敵」ばかりだよーん。
↑どーでもいいことを言ってしまった。
邦題にあるDEA特殊部隊の出現は、映画も終盤で、そこに
ちらりと映るのがルーク・ゴス。あれ?今いたよね?程度。
またトム・サイムズモアも、密入国の手引きをする油断
できない悪い男として出てきて、威勢のいいことを言った
割には、素人のマイケルの足を撃たれヒーヒー言うの。
〇見どころ
主人公のマイケルがぞっこんの交際して半年の恋人オリビアが
スタイル抜群です。マイケルが結婚を考えるのも頷ける。いや
スタイルや顔で結婚を決めるもんじゃない!(一応正論を言う)
●惜しいところ
オリビアが誘拐され、コカインを運搬することで彼女が解放される
と言われると、めっちゃ怪しげにバックパックを運ぶマイケル。
ここに入ってますよ、大量の麻薬がー!と言って歩いているような
ものです。それと一緒に来た友人のアホ2人、麻薬ディーラー摘発を
目指すティファナ警察が、切れ切れに映るので、話に集中できません。
最も惜しいのは、オリビアについて早々に見る側に真相がわかること。
ここは最後にバラした方が楽しいと思う。
マイケルは本当にお人好しで、人を疑わないトンマだけど、やれば
できる子なんです。だからきっとこれからメキシコででも生きて
いけると確信しました。ガソリンをかけたマイケルに「マイケル〜」
とライターを持って近づくシーンはホラーみたいだったな。
JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「アナーキー」
原題:Cymbeline/Anarchy
監督:マイケル・アルメイダ
原作:W・シェイクスピア
2014年 アメリカ映画 98分
キャスト:イーサン・ホーク
エド・ハリス
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ジョン・レグイザモ
アントン・イェルチン
麻薬王シンベリンの娘イノジェンは、継母クィーン
の息子との結婚を拒み、ポステュマスと結婚する。
怒った父は彼を追放してしまう。永遠の愛を信じる
ポステュマスは、詐欺師ヤーキモーによって、妻の
不貞を確信し、絶望に暮れて妻への復讐心に燃える...。
<お勧め星>☆☆ 古典劇を現代映画にするのは難しい
と実感します。
原作はシェークスピアの戯曲「シンベリン」。これが
「アナーキー」という題名になったのか、全くもって不明。
〇見どころ
麻薬王シンベリン役のエド・ハリスの威厳ある姿と
後妻クィーン役のミラ・ジョヴォヴィッチの悪女ぶりは
安定の演技です。
そしてクィーンの連れ子のバカ息子クロートン役は
アントン・イェルチン、さらにはポステュマスを騙す
ヤーキモー役はイーサン・ホークと豪華な顔ぶれです。
小刻みに入れ替わるシーンの連続で、最後にストーリーが
つながるのも興味深い。首なしクロートンが、ポステュマス
の私服を着ているので、あんなに毛嫌いしていたクロートン
を抱きしめるイノジェンの姿も、すべてがわかっているから、
見ていて歯がゆくもあります。
●惜しいところ
字幕を読んでいても仰々しいセリフが多く、舞台劇を見ている
ようで、途中からややアクビが出ます。それと反対にスマホや
タブレット端末などが小道具として使われるのが、うまくマッチ
していないなあ、という感じでした。
全体的に演出の上手さが際立つ映画で、特につまらなくは
ありません。多分眠くなるので、元気のある時の鑑賞を
お勧めします。