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    • 2023.01.12 Thursday
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    日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人

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      日本人の忘れもの

      出典:youtube

       

      「日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人」

      監督:小原浩靖

      2020年 日本 98分

       

      第二次世界大戦に日本が降伏した後、満州に置き去りに

      され、中国人の養父母の育てられた中国残留孤児が多数

      存在する。しかし対戦中、植民地下のフィリピンへ当時

      の日本政府が率先して移住を推進し、現地女性と結婚で

      授かった子供たちは、終戦後、日本人であることを隠し、

      何の保護も受けられず極貧の生活を強いられている。

      無国籍であるが故の貧困を断ち切るため、様々な証拠を

      集め、彼らの日本国籍取得にために奔走する人々の姿が

      描かれている。


      <お勧め星>☆☆☆半 ドキュメタリーなのでやや単調

      ですが、忘れてはいけない問題です。


      司法が国を動かす。


      1980年代後半には「中国残留孤児、涙の帰還」などと

      センセーショナルな話題として取り上げられ、数十年の

      時を経て再会する親子、兄弟、姉妹、叔父叔母などの姿が

      テレビに映って、涙なしには見られなかったものです。

      その孤児というのは、第二次世界大戦中、当時の満州に

      開拓団として移住させられ、戦況の悪化により、関東軍が

      撤退した後、置き去りにされた人々の子供のことで、日本

      に引き揚げる際、ソ連軍の襲撃から逃れつつ、飢えと病に

      苦しみ、中国人に子供を託すしかなかった日本人が数多く

      いたのです。その親たちも全員が元気に帰国できたわけ

      ではありません。映画内で中国残留孤児の語る自らの親の

      最期は悲惨極まりないものばかりでした。幼い弟妹の餓死

      する姿を涙を流しながら語る者もいます。
      一方かつてアメリカの植民地だったフィリピンには3万人

      の日本人が移住しており、現地の生活になじんでいたの

      ですが、戦争が起こり、1941年に日本軍がフィリピンに

      侵攻し、占領下に置くと状況は一変します。アメリカの

      フィリピン奪回作戦は、フィリピン人の愛国心に火をつけ

      ゲリラ作戦が開始されるのです。したがって日本人である

      ことはアメリカはもとより祖国と思っていたフィリピン
      からも「敵」とみなされます。日本人であることをひたすら

      隠し、山中に逃げ込んだのです。そして日本が敗戦すると

      さらに彼らの状況は悪化します。つまりフィリピン人でも

      なく日本人でもない「無国籍」の人間は教育すら受けられず、

      ただただん貧しい暮らしを送るしかなくなったのです。

      それは彼らの子供、孫にも影響を及ぼします。
      満州における残留孤児は最初に書いたように救済策が行われ、

      幸運にも帰国できた人々もいました。しかしフィリピンの

      残留邦人は「自らの意思で移住した」ということから、

      中国残留孤児とは違うという考え方になるのです。
      映画ではいかにして残留孤児問題が国を動かすに至ったかが

      描かれます。そこには報道やNGOに力が大きく加わって

      いました。しかし日本が景気の良かった時代が終わり、孤児

      たちが高齢化すると新たな問題が起こるのです。つまり言葉

      が十分に話せず(すでに習得できる年齢は過ぎていた人も含め)

      安定した仕事につけない、さらには年金を支払った期間が

      少ないためもらえるのはごくわずかであるということです。

      彼らは「生活保護」は「日本人の血と汗」と言われ、できる

      限り自力で生きようとしますが、あらゆる壁にぶつかります。

      最終的には「生活保護で」と簡単に言ってしまうような人に、

      彼らの葛藤が理解できるはずがありません。彼らをサポート

      する弁護士たちは「残留孤児は棄民、それも3度棄民された」

      と語ります。それは敗戦時に棄てられ、戦後過程でも

      「居留民として定着するように」と棄てられ、帰国後は行政

      のサポートが受けられないということです。この件について

      全国で集団訴訟を起こし、勝訴したものもあれば敗訴した

      ものもあり現在進行中です。
      ところがフィリピンにの残留邦人に関しては、一切国が

      関わっていません。彼らがゲリラから逃れるために日本人の

      親を持つという証拠書類をほとんど棄ててしまったことは、

      それを持っていたら殺されるという苦渋の決断だったのです。

      そして当事者が高齢化し、亡くなってしまうことは

      「問題の消滅」を意味します。映画内で幸運にも日本国籍を

      得ることができた老女一家が映りました。家族は

      「これで日本で働ける」と喜色満面です。しかし現在の

      状況下でそれが実行できているのか、そもそもこの問題は

      国が解決すべきものではないのかと深く考えてしまいました。
      司法が国を動かすーそんな時代がずっと続いていくといいの

      ですが。

       

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      アメリカン・マーダー 一家殺人事件の実録

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      アメリカンマーダー

      出典:youtube

       

      「アメリカン・マーダー 一家殺人事件の実録」

      原題:American Murder The Family Next Doo

      監督:ジェニー・ポップルウェル

       

      コロラド州で34歳のシャナンと幼い2人の娘が突然失踪する。

      シャナンの同僚からの通報で駆け付けた警察は、帰宅した

      夫クリスに妻の行方を尋ねるが、一向にわからないと答える。

      彼女たちを捜索するビラを配り、一家の身辺を調べ始めた警察は、

      夫妻が離婚危機にあったことに気づくのだった。

       

      <お勧め星>☆☆☆半 映像の組み合わせ方が斬新で、被害者

      たちの無念を痛感するとともに悪質なSNSユーザーの存在に

      も気づきます。

       

      筋トレは浮気の始まり

       

      実際に起きた事件の全貌を明らかにするために、当事者の友人

      とのメッセンジャーのやり取りやfacebookの写真や動画、

      テレビニュース映像、警察での取り調べ映像、さらには警察官の

      体に装着しているカメラ映像、近所の家の防犯カメラ映像と

      あらゆる映像が使われています。

      まず8月13日、シャナンの仕事相手が自宅に彼女を迎えに

      行くとドアベルにも反応せず、携帯への通話、メールへの応答も

      ないシーンから始まるのです。この仕事相手が家をのぞき込みつつ、

      すかさず警察の通報するのは、さすがアメリカであり、勝手に家に

      侵入することは違法であるということへの徹底ぶりです。警官が

      到着しても、家の持ち主の許可がなければ侵入できず、隣の住民に

      声掛けするシーンの後に、この家のクリスが帰宅します。

      クリスは仕事現場から戻ってきたばかりだと言い、妻や娘の不在を

      一切知らないと語り、家の中に彼らを招き入れるのです。この様子は

      警察官のカメラ映像のためやや船酔い気分になりますが、クンクン

      やけにこの家の中がきれいだぞ。

      そして映像はシャナンのfacebookのものに変わり、彼女はバツイチで

      心に傷を負ったものの、家を手に入れたい一心で必死で働き見事に

      マイホームをゲット。しかし10年前に全身エリテマトーデス

      という病に侵され再び絶望したものの、SNS上で知り合ったクリスと

      親しくなり幸せな結婚生活を手に入れたことが紹介されるのです。

      動画や写真を次々に繰り出し、彼女がいかに幸せで、シシ、ベラ

      という2人の娘とクリスと楽しい生活を送っている証のような笑顔の

      ものばかり見せられるのです。

       

      アメリカンマーダー

      出典:youtube

       

      かつてアガサ・クリスティーのミステリー小説が大好きで必死で

      読みまくりましたが、トリックはいろいろあれど、犯人はほぼほぼ

      被害者の妻か夫であり、これは実際に起きることも同じなんだろうと

      実感していたら、映画の最後に同じような字幕が出てきて驚きました。

      時は遡り、7週間前のこと、シャナンとシシ、ベラは彼女の故郷で

      あるノースカロライナへ向かいます。そこにはシャナンの両親や

      兄弟もいて、またまた楽しそうな写真や動画がアップされます。

      その一方で、シャナンは同じ地区にいるクリスの母シンディーと

      激しい喧嘩をしていることが分かります。それはクリスとシャナンの

      メッセンジャーのやり取りからで、シシのアレルギーをクリスが

      伝え忘れたためシンディーが食べてはいけない物質の入ったアイスを

      冷蔵庫に入れていた、というたわいもないことなのです。もちろん

      命に関わることなので大変なことですが、それで大喧嘩になり、

      「二度とシンディーとは会わない」とクリスにメッセージを送る

      シャナンの性格もかなり高圧的でもあります。実は結婚式にも

      シンディーたちは来ておらず、このカカア天下な嫁を気に入って

      いなかったらしい。

      さらにノースカロライナ滞在中に一度も連絡してこないクリスに対し、

      シャナンは怒りのメッセージを送ります、これが結構長い文なんです。

      つまり一度怒りの火がついたらなかなか消せない性格で、それは

      友人への相談メッセージでもわかるように、自分の都合でどんどん

      送り付けます。いやこれはシャナンが悪いと言っているわけでは

      ありません。twitterでは特に思うのですが、短い140文字という

      文章なだけに、発信する前に何度か呼吸をしないと、それが誰かを

      傷つけたり、今の気分に任せて思わず..というものがかなり見られます。

      それが匿名であるがゆえにさらにエスカレートしてしまうのです。

       

      アメリカンマーダー

      出典:youtube

       

      さて警察は当初からクリスを疑っており、「体を鍛え始めたのは

      誰か恋人ができたせいではないか?」などと尋ねます。実はシャナンは

      妊娠15週で、それをクリスに報告し二人で喜び合うメッセージの

      やり取りも見られるのですが、警察に「シャナンとは家を売ることと

      離婚の話をした」とクリスは打ち明けます。この何とも言えない

      違和感は、最悪の結果を象徴しているようでなりません。

      シャナンの出張3日前のクリスにあてたメールや置手紙(これがもの

      すごく長い)を見ても、彼女がかなり神経質になっており、クリスは

      それを重荷に感じていたことが伺えるのです。

      そしてクリスは自ら申し出てポリグラフを受け、嘘を指摘され、遂に

      自白を始めるとそれは本当に恐ろしいものです。さらにその自白の

      盲点を突かれると、これが「真実」と話し始めます。本当に冷酷で

      残酷な人間なのです。ところが一見するとなかなかイケメンだし、

      facebookでのやり取りなどを一般のユーザーが見てしまったため、

      彼らの誹謗中傷は、シャナンの個人攻撃(家族)へと繋がるのです。

      どんな理由があったにしろ、命を奪う権利などクリスに1ミリも

      ないのにですよ。本当に無責任なコメントや中傷は許せません。

      「父の秘密」(2012)ではネットで拡散された動画を巡って

      父親が復讐するものでした。「アンフレンデッド」(2014)は

      泥酔して醜態をさらした女子の動画を拡散したことによってその子が

      自殺し、それから次々に殺人事件が起こるホラーでした。無責任な

      ネットの情報拡散は、単なる人気取りだけでは終わらないのです。

      この事件の被害者は二度以上被害に遭っていると思える内容です。

      笑顔で動画に映っているシャナンとシシとべラの姿が不憫でたまり

      ませんでした。

       

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      三姉妹〜雲南の子

      4

      JUGEMテーマ:洋画

       

      三姉妹

       

      「三姉妹〜雲南の子」

      原題:三姉妹

      監督:王兵

      2012年 香港=フランス映画 153分

       

      雲南省の山間の村に暮らすインインは、母親が

      家出し、出稼ぎに行った父親の代わりに妹2人の

      世話をしつつ、大人並みの仕事をこなしている。

       

      <お勧め星>☆☆☆ かなり長いです。

       

      ドキュメンタリー映画なので、インインを中心に

      村人たちの暮らしを淡々と映し、いつも同じ服を

      着ている姉妹や、山羊、羊、馬、豚、鶏などと共に

      不衛生な生活を送る姿がそのまま見られます。

      姉妹の母親がなぜ家を出たのかは、「一人っ子政策」

      がありつつ三姉妹いる、つまり男の子が生めなかった

      ことが原因であると後で知りました。

       

      〇 見どころ

      監督が「自然」な姿にこだわり、長回し映像や自然光

      のみで撮影したことや、小型デジタルカメラを使った

      ことなど、苦労が伺えます。たまにカメラに気づく子供

      もいますが、そもそもカメラで映した映像を見ることを

      知らない人々なので、ピースなどするバカはいません。

      インインがいつも咳をし、不機嫌な顔をしているのも、

      そのまま彼女の本心をして理解できます。水は出るものの、

      電気が来ていないインインは、伯母の家でテレビを見ても

      どこか上の空。客観的に見ると不条理な生活なんだけれど、

      村人目線で描かれていくので、違和感を感じません。

       

      三姉妹

       

      三姉妹

       

      三姉妹

       

      ● 惜しいところ

      見る人を選ぶ映画であり、かなり長いので、飽きてしまう。

      大きなドラマがあるわけでもないので、じっくり腰を据えて

      見るしかありません。

       

      この雲南省の村は、貧困を解消するため、全村移住が決まって

      いるそうですが、本当に移住したのか、移住先はどこなのかは

      全く分かっていません。実は雲南省は資源にあふれているらしく、

      それを知らない人々を強制移住させ、また富を奪うんだろうなあ。

      それと出稼ぎをあきらめて帰村した父が、子守り女とその娘を

      連れて来るのは何とも皮肉でした。

       

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      皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇

      4
      JUGEMテーマ:洋画

      皆殺しのバラッド

      「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」
      原題:Narco Cultura
      監督:シャウル・シュワルツ
      2013年 アメリカ=メキシコ映画 103分

      2006年から麻薬組織撲滅を開始したメキシコは
      6年間で12万人もの死者を出している。一方その
      麻薬カルテルを英雄視し、賛美するナルコ・コリード
      を歌う歌手は、メキシコだけでなく、アメリカでも
      大人気なのだった。

      <お勧め星>☆☆☆半 ナルコ・コリードのメロディは
      とても乗りやすいけれど、残虐な歌詞は許せないものです。


      映画は大きく分けると2つの視点から描かれています。
      1つはメキシコ、シウダー・ファレスの犯罪現場捜査官
      リチ・ソト。彼の住む町は2006年の麻薬戦争勃発以来、
      年間殺人件数が3000件まで上っているという世界有数
      の危険な町なのです。そしてその事件で、ソトたちが遺体
      を持ち帰り、検死所へ安置しても、97%は捜査されず、
      起訴されても有罪になることはほとんどない、という無法
      な状態なのです。


      皆殺しのバラッド

      こんな不毛な仕事でも、彼らは事件が起きれば現場へ向かい、
      遺体を回収し、証拠品を採取して行きます。彼らの仲間も
      数年間で4人も命を奪われている。それでもソトは
      「ファレスが好きだし、昔のような大好きな町に戻ってほしい」
      という理由でこの仕事を続けているのです。彼には恋人がいて
      目と鼻の先にあるアメリカで暮らすことを夢見ていますが、
      言葉、慣習、文化の違いは怖いと言うのです。時々国境を
      超えてテキサス州エルパソへ向かい、ショッピングセンターなど
      を訪れるソトの居心地の悪そうな顔が印象的です。対岸の町は
      世界一危険で、ここは最も安全な町という皮肉にも当然気づいて
      いるのです。

      しかしメキシコがこれほどまでに混乱しているのは、民主主義
      によって選挙で正当に選ばれた政治家たちが、麻薬組織と癒着
      していた政治家や警察組織を告発し始めた途端、逆に癒着が
      なくなった麻薬組織が自由に活動し始めたという複雑な背景が
      あるのです。麻薬組織は、貧しい人々に学校や病院を与えて
      くれるから、当然無能な政府より支持を集めてしまう。さらに
      メキシコでの貿易額の原油に次いで大きな額を占めるのが「麻薬」
      であり、300億ドルに上る麻薬大国であることも大きな要因
      なのでしょう。最近見た「ボーダーライン」はアメリカとメキシコ
      の持ちつ持たれつの関係を厳しく突いていました。麻薬の最大の
      顧客はアメリカなのですから。

      さらに麻薬戦争の犠牲になった人々の殺害方法が極めて残虐な
      ことも有名です。ちょっとググっただけで見るのもおぞましい
      写真が山ほど出てきます。彼らはこういう殺害をすることで自ら
      の力を誇示するだけでなく、気分が高揚していくとのこと。
      おそらくは当事者自身も麻薬漬けなのでしょう。
      そんな麻薬組織とその幹部を賛美する「ナルコ・コリード」という
      ジャンルの歌が人気を集めているそうで、メロディだけ聴くと
      自然と体が動くような不思議な音楽です。ナルコは「麻薬」を
      意味し、コリードは「物語歌」の意味だそうです。問題はその歌詞
      なんです。

      手にはAK-47
      肩にはバズーカ
      邪魔する奴は頭を吹っ飛ばす
      俺たちは血に飢えてるんだ
      殺しには目がないぜ

      こんな歌を歌うエドガー・キンテロがもう1つの視点となります。
      彼はバンドを組んでナルコ・コリードを歌っているものの、その
      歌詞は、ネットでメキシコでの麻薬戦争の残虐シーンを見ては書く
      というもので、彼自身はアメリカ生まれアメリカ育ち、ロス在住。
      ついでに子供2人あり。


      皆殺しのバラッド

      もっといい歌を作るには、やはりメキシコに行かないと!とその
      27歳に見えないたるんだお腹を突き出して、ギャングの友人のツテ
      で入国するとまあ現地では大人気だし、ついでにシナロアカルテル
      の幹部のパーティーに呼ばれるし、銃を撃つ練習までできちゃう。
      「おお、メキシコ最高」
      てな具合に再びナルコ・コリードを作り続けるのです。PVもどうか
      と思う代物だけど、彼的にはいいのだろう。こういう歌手が敵対する
      組織の反感を買って、幾人も殺されていることを知っているのだろう
      か。

      驚くことにメキシコの若い娘たちも「ギャング大好き。彼らと付き
      あってみたい」などと言うし、ギャングの下っ端の青年たちは

      「金が欲しい。次は権力、そして女だな」などと言います。
      警察官は『薬莢拾い』とバカにされ、銃殺されても地味な墓に入る
      のに、ギャングたちは英雄視され、その墓ときたら小さな教会のような
      素晴らしいものばかり立ち並びます。ただその生存年数を見ると、
      なんでこんな若くに死ぬのだろうと思うほどの短さなんですよ。
      このナルコ・コリードは現在メキシコ国内では禁止されているそうですが、
      アメリカでは人気を博しているとのこと。メキシコの平和や正義は
      いつ戻るのでしょうか。


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      ホットガールズ・ウォンテッド

      4
      JUGEMテーマ:洋画

      ホットガールズ・ウォンテッド

      「ホットガールズ・ウォンテッド」
      原題:Hot Girls Wanted
      監督:ジル・バウアー
         ロナ・グラデュウス
      2015年 アメリカ映画 84分
      キャスト:ファラ・アブラハム
           ジョン・アンソニー
           レイチェル・バーナード

      アメリカのアマチュアポルノ業界は、規制が甘く、
      軽い気持ちでその仕事に応募する若い女性が数多く
      存在する。そんな中の一人、トレッサは田舎町を
      出て自立したいと考え、この世界に入ってくるのだった。

      <お勧め星>☆☆☆ 好奇心をくすぐるテーマなのですが
      結論ありきの展開に特に目新しさを感じません。


      共同監督のジルとロナは、マイアミ・ヘラルドの記者と
      して働いていた時に出会い、アマチュアポルノ業界に
      おける虐待行為などを世間に広く知らせるため、撮影に
      踏み切ったそうです。
      実際登場する4人の女性も、それぞれエージェントの広告
      に応募してきた女性であり、ラストには彼女たちの今の
      姿が字幕で流れます。ネット社会だから、応募もクリック
      1つなんだよね。
      トレッサ(19歳)はテキサス州出身。芸名ステラ・メイ。
      ハイスクールではチアリーダーも務め、両親に愛されて
      育ったのに、親のようにはなりたくない、もっと上の生活
      がしたいと応募。後付けのように、半年付き合った恋人に
      フラれ、SEXにときめかなくなったとか言っているけれど、
      多分簡単に金が稼げるし、有名人になれるような軽い気持ち
      なんだと思う。


      ホットガールズ・ウォンテッド

      レイチェル(18歳)イリノイ州出身。芸名エヴァ・テイラー。
      この仕事で有名になったし、(ただツイッターのフォロワー
      が増えただけなんだけど)高級車にも乗れたし、ペントハウス
      に入れてもらえた。こんな今がとても楽しい、5年10年は
      続けると言う。


      ホットガールズ・ウォンテッド

      しかしエージェントは語るのです。この仕事は1ヵ月で辞める
      子がほとんどで、平均3か月、長くて1年で辞めて行くのが
      常。その理由は、素人の出演を喜ぶのは1,2回だけ、という

      見る側の要望なのです。だから仕事の内容も次第にハードに
      なっていき、つまり暴力的なシーンや虐待、変態物へと変わって
      いくわけです。そして仕事を辞めた後でもその映像はずっと
      ネット上に残るわけで、それを知り合いが見たらどう思うか、
      ということを考えたら、怖くてできないと思う。さらには、
      彼女たちは避妊をしておらず、性病予防もしていません。映画内
      でトレッサが、外陰部に巨大な膿瘍ができ、緊急外来を受診する
      シーンが映ります。

      トレッサはその後、全てを受け入れて恋人になるケンドルという
      男性が現れ、テキサスに帰り、新生活をスタートさせますが、
      そこまでこの仕事をやめる決心がなかなかつかないんですよ。
      4か月働いて25000ドル稼いだものの、衣装やメイク、移動費
      などを抜いたら結局4000ドル残っただけ。その上、ネット上
      には忘れたい映像がずっと残っている。こんな割りの悪い仕事は
      ないし、そもそもそこまでして有名になれるはずがないのです。
      ただ、このわかり切った結論だけでなく、もっとメッセージの
      高いラストが欲しかった気がします。



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      書いた記事数:3431 最後に更新した日:2023/01/12

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