三姉妹〜雲南の子

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三姉妹

 

「三姉妹〜雲南の子」

原題:三姉妹

監督:王兵

2012年 香港=フランス映画 153分

 

雲南省の山間の村に暮らすインインは、母親が

家出し、出稼ぎに行った父親の代わりに妹2人の

世話をしつつ、大人並みの仕事をこなしている。

 

<お勧め星>☆☆☆ かなり長いです。

 

ドキュメンタリー映画なので、インインを中心に

村人たちの暮らしを淡々と映し、いつも同じ服を

着ている姉妹や、山羊、羊、馬、豚、鶏などと共に

不衛生な生活を送る姿がそのまま見られます。

姉妹の母親がなぜ家を出たのかは、「一人っ子政策」

がありつつ三姉妹いる、つまり男の子が生めなかった

ことが原因であると後で知りました。

 

〇 見どころ

監督が「自然」な姿にこだわり、長回し映像や自然光

のみで撮影したことや、小型デジタルカメラを使った

ことなど、苦労が伺えます。たまにカメラに気づく子供

もいますが、そもそもカメラで映した映像を見ることを

知らない人々なので、ピースなどするバカはいません。

インインがいつも咳をし、不機嫌な顔をしているのも、

そのまま彼女の本心をして理解できます。水は出るものの、

電気が来ていないインインは、伯母の家でテレビを見ても

どこか上の空。客観的に見ると不条理な生活なんだけれど、

村人目線で描かれていくので、違和感を感じません。

 

三姉妹

 

三姉妹

 

三姉妹

 

● 惜しいところ

見る人を選ぶ映画であり、かなり長いので、飽きてしまう。

大きなドラマがあるわけでもないので、じっくり腰を据えて

見るしかありません。

 

この雲南省の村は、貧困を解消するため、全村移住が決まって

いるそうですが、本当に移住したのか、移住先はどこなのかは

全く分かっていません。実は雲南省は資源にあふれているらしく、

それを知らない人々を強制移住させ、また富を奪うんだろうなあ。

それと出稼ぎをあきらめて帰村した父が、子守り女とその娘を

連れて来るのは何とも皮肉でした。

 

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皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇

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皆殺しのバラッド

「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」
原題:Narco Cultura
監督:シャウル・シュワルツ
2013年 アメリカ=メキシコ映画 103分

2006年から麻薬組織撲滅を開始したメキシコは
6年間で12万人もの死者を出している。一方その
麻薬カルテルを英雄視し、賛美するナルコ・コリード
を歌う歌手は、メキシコだけでなく、アメリカでも
大人気なのだった。

<お勧め星>☆☆☆半 ナルコ・コリードのメロディは
とても乗りやすいけれど、残虐な歌詞は許せないものです。


映画は大きく分けると2つの視点から描かれています。
1つはメキシコ、シウダー・ファレスの犯罪現場捜査官
リチ・ソト。彼の住む町は2006年の麻薬戦争勃発以来、
年間殺人件数が3000件まで上っているという世界有数
の危険な町なのです。そしてその事件で、ソトたちが遺体
を持ち帰り、検死所へ安置しても、97%は捜査されず、
起訴されても有罪になることはほとんどない、という無法
な状態なのです。


皆殺しのバラッド

こんな不毛な仕事でも、彼らは事件が起きれば現場へ向かい、
遺体を回収し、証拠品を採取して行きます。彼らの仲間も
数年間で4人も命を奪われている。それでもソトは
「ファレスが好きだし、昔のような大好きな町に戻ってほしい」
という理由でこの仕事を続けているのです。彼には恋人がいて
目と鼻の先にあるアメリカで暮らすことを夢見ていますが、
言葉、慣習、文化の違いは怖いと言うのです。時々国境を
超えてテキサス州エルパソへ向かい、ショッピングセンターなど
を訪れるソトの居心地の悪そうな顔が印象的です。対岸の町は
世界一危険で、ここは最も安全な町という皮肉にも当然気づいて
いるのです。

しかしメキシコがこれほどまでに混乱しているのは、民主主義
によって選挙で正当に選ばれた政治家たちが、麻薬組織と癒着
していた政治家や警察組織を告発し始めた途端、逆に癒着が
なくなった麻薬組織が自由に活動し始めたという複雑な背景が
あるのです。麻薬組織は、貧しい人々に学校や病院を与えて
くれるから、当然無能な政府より支持を集めてしまう。さらに
メキシコでの貿易額の原油に次いで大きな額を占めるのが「麻薬」
であり、300億ドルに上る麻薬大国であることも大きな要因
なのでしょう。最近見た「ボーダーライン」はアメリカとメキシコ
の持ちつ持たれつの関係を厳しく突いていました。麻薬の最大の
顧客はアメリカなのですから。

さらに麻薬戦争の犠牲になった人々の殺害方法が極めて残虐な
ことも有名です。ちょっとググっただけで見るのもおぞましい
写真が山ほど出てきます。彼らはこういう殺害をすることで自ら
の力を誇示するだけでなく、気分が高揚していくとのこと。
おそらくは当事者自身も麻薬漬けなのでしょう。
そんな麻薬組織とその幹部を賛美する「ナルコ・コリード」という
ジャンルの歌が人気を集めているそうで、メロディだけ聴くと
自然と体が動くような不思議な音楽です。ナルコは「麻薬」を
意味し、コリードは「物語歌」の意味だそうです。問題はその歌詞
なんです。

手にはAK-47
肩にはバズーカ
邪魔する奴は頭を吹っ飛ばす
俺たちは血に飢えてるんだ
殺しには目がないぜ

こんな歌を歌うエドガー・キンテロがもう1つの視点となります。
彼はバンドを組んでナルコ・コリードを歌っているものの、その
歌詞は、ネットでメキシコでの麻薬戦争の残虐シーンを見ては書く
というもので、彼自身はアメリカ生まれアメリカ育ち、ロス在住。
ついでに子供2人あり。


皆殺しのバラッド

もっといい歌を作るには、やはりメキシコに行かないと!とその
27歳に見えないたるんだお腹を突き出して、ギャングの友人のツテ
で入国するとまあ現地では大人気だし、ついでにシナロアカルテル
の幹部のパーティーに呼ばれるし、銃を撃つ練習までできちゃう。
「おお、メキシコ最高」
てな具合に再びナルコ・コリードを作り続けるのです。PVもどうか
と思う代物だけど、彼的にはいいのだろう。こういう歌手が敵対する
組織の反感を買って、幾人も殺されていることを知っているのだろう
か。

驚くことにメキシコの若い娘たちも「ギャング大好き。彼らと付き
あってみたい」などと言うし、ギャングの下っ端の青年たちは

「金が欲しい。次は権力、そして女だな」などと言います。
警察官は『薬莢拾い』とバカにされ、銃殺されても地味な墓に入る
のに、ギャングたちは英雄視され、その墓ときたら小さな教会のような
素晴らしいものばかり立ち並びます。ただその生存年数を見ると、
なんでこんな若くに死ぬのだろうと思うほどの短さなんですよ。
このナルコ・コリードは現在メキシコ国内では禁止されているそうですが、
アメリカでは人気を博しているとのこと。メキシコの平和や正義は
いつ戻るのでしょうか。


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ホットガールズ・ウォンテッド

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ホットガールズ・ウォンテッド

「ホットガールズ・ウォンテッド」
原題:Hot Girls Wanted
監督:ジル・バウアー
   ロナ・グラデュウス
2015年 アメリカ映画 84分
キャスト:ファラ・アブラハム
     ジョン・アンソニー
     レイチェル・バーナード

アメリカのアマチュアポルノ業界は、規制が甘く、
軽い気持ちでその仕事に応募する若い女性が数多く
存在する。そんな中の一人、トレッサは田舎町を
出て自立したいと考え、この世界に入ってくるのだった。

<お勧め星>☆☆☆ 好奇心をくすぐるテーマなのですが
結論ありきの展開に特に目新しさを感じません。


共同監督のジルとロナは、マイアミ・ヘラルドの記者と
して働いていた時に出会い、アマチュアポルノ業界に
おける虐待行為などを世間に広く知らせるため、撮影に
踏み切ったそうです。
実際登場する4人の女性も、それぞれエージェントの広告
に応募してきた女性であり、ラストには彼女たちの今の
姿が字幕で流れます。ネット社会だから、応募もクリック
1つなんだよね。
トレッサ(19歳)はテキサス州出身。芸名ステラ・メイ。
ハイスクールではチアリーダーも務め、両親に愛されて
育ったのに、親のようにはなりたくない、もっと上の生活
がしたいと応募。後付けのように、半年付き合った恋人に
フラれ、SEXにときめかなくなったとか言っているけれど、
多分簡単に金が稼げるし、有名人になれるような軽い気持ち
なんだと思う。


ホットガールズ・ウォンテッド

レイチェル(18歳)イリノイ州出身。芸名エヴァ・テイラー。
この仕事で有名になったし、(ただツイッターのフォロワー
が増えただけなんだけど)高級車にも乗れたし、ペントハウス
に入れてもらえた。こんな今がとても楽しい、5年10年は
続けると言う。


ホットガールズ・ウォンテッド

しかしエージェントは語るのです。この仕事は1ヵ月で辞める
子がほとんどで、平均3か月、長くて1年で辞めて行くのが
常。その理由は、素人の出演を喜ぶのは1,2回だけ、という

見る側の要望なのです。だから仕事の内容も次第にハードに
なっていき、つまり暴力的なシーンや虐待、変態物へと変わって
いくわけです。そして仕事を辞めた後でもその映像はずっと
ネット上に残るわけで、それを知り合いが見たらどう思うか、
ということを考えたら、怖くてできないと思う。さらには、
彼女たちは避妊をしておらず、性病予防もしていません。映画内
でトレッサが、外陰部に巨大な膿瘍ができ、緊急外来を受診する
シーンが映ります。

トレッサはその後、全てを受け入れて恋人になるケンドルという
男性が現れ、テキサスに帰り、新生活をスタートさせますが、
そこまでこの仕事をやめる決心がなかなかつかないんですよ。
4か月働いて25000ドル稼いだものの、衣装やメイク、移動費
などを抜いたら結局4000ドル残っただけ。その上、ネット上
には忘れたい映像がずっと残っている。こんな割りの悪い仕事は
ないし、そもそもそこまでして有名になれるはずがないのです。
ただ、このわかり切った結論だけでなく、もっとメッセージの
高いラストが欲しかった気がします。



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