「トロール・ハンター」
原題:troll jegeren
監督:アンドレ・オヴレダル
2010年 ノルウェー映画 104分
キャスト:オットー・イェスパーセン
ヨハンナ・モールク
ハンス・モーテン・ハンセン
ハンス達大学生3人は、ノルウェーの山岳地帯で熊の密猟者への
インタビューに出かける。そこでハンスという不審な男を知り、彼の後を
つけると、なんと彼はトロールを追っていることがわかる。彼らは
ハンスとともにトロール・ハンターの実態を取材し始めるが...。
ほぼ全編P・O・V映像で、暗視カメラも駆使していることから、「パラノーマル」か
「REC」かはたまた「ブレアウィッチ」かともう見飽きた気分で鑑賞。
トロールは北欧では妖精の一種で、「ムーミン」のモデルとも言われていますが、
国によってはかなり残虐な怪物と言われていることもあるようです。日本でも
「カッパ」や「つちのこ」捜しをする人々が存在するんだから、いても不思議じゃないか。
映画はモキュメンタリータッチで始まり、2008年10月13日匿名で、ある会社に
送られてきた283分のフィルムの内容が正確であるとわかり、放送している、という
説明が流れます。
ノルウェーの広大な森林地帯や雪深い景色の中、トマスがレポーター、ヨハンナが
音声、カッレがカメラマンで、熊の密猟者の取材をする目的で出発します。
あちこちで観光客や農家を襲い、射殺された熊の姿をカメラに収めつつ、彼らは
ハンスという怪しげな男を発見するのです。乗っているランドクルーザーはボロボロ
そしてなんか臭い...。彼の後をつけると、実は彼が伝説の生き物トロールを追って
いることがわかるのです。
「それっておとぎ話で聞いたな。」
その程度の知識しかなかったトロールが、実は人や家畜を襲い、電線、電柱を
なぎ倒し、大きな被害を残していくのです。しかしそこにはTSTという政府機関が
関係しており、これらは全て熊の仕業とし、あちこちから熊の死骸を運んできて
足跡を残しておくという手慣れた作業まで行っています。そこまでしてトロールの
存在を隠すのは、人々をパニックにしないためだけなのでしょうか。映画の中では、本来のテリトリーを抜け出してあちこちで暴れるトロールが狂犬病に感染
しており、そのトロールに噛まれたトマスが狂犬病に感染した疑いも起きてきます。
終盤はトロールの凶暴な行動も重なって、スリルあふれるシーンの連続です。
トロールがキリスト教徒を襲うのは、キリスト教が入ってきたことで、北欧古来の宗教
が無くなってしまったことなのでは?という説があるそうです。つまりトロールの存在が
否定されたということですかね。
ストーリーはかなり単調なので、中盤は少々ダレました。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆☆
グロ星
ハラハラ星 ☆
エロエロ星
ダルダル星 ☆