マンイーター
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「マンイーター」
原題:rogue
監督:グレッグ・マクリーン
2006年 アメリカ=オーストラリア映画 92分
キャスト:ラダ・ミッチェル
ミシェル・ヴァルダン
サム・ワーシントン
ミア・ワシコウスカ
オーストラリアでリバー・クルーズに参加したピートをはじめとする
観光客は、スザンヌ号のガイド、ケイトの操縦で世界遺産の自然を
楽しんでいた。しかし、大きな衝撃と共に船には穴が開き、彼らは
近くの小島に上陸する。夜になり、潮が満ちてくると、彼らを狙う巨大
な生物が出現するのだった。

この映画のキャッチコピーが、「不思議の国のアリスもアバターも、
みんな喰ってやる!噛ミングスーン」だって。なんとも言えないダジャレ。
そんなコピーはおいといて、オーストラリアの国立公園で、ユネスコの
世界遺産に登録されているカカドラ国立公園の壮大な自然の美しさには
目を奪われます。どこまでも広がる湿地帯の中を流れる川。その川の水辺
で水を飲もうとした水牛が、冒頭から、巨大な生き物によって、水の中に
引きずり込まれます。しばしの沈黙の後に訪れる恐怖のタイミングが絶妙
です。

さて旅行記者ピートは、空港で荷物が出て来ず、とりあえずリバー・クルーズ
に参加するのです。参加者は以下の通り。







さらにモーターボートでケイトをからかいに来る、ニールとコリンという不良も
います。この中で誰がどんな行動をするかは、見かけとは異なり醜くなる者、
やる時はやるさ的な者と様々で、短い時間に見せ場を作ってくれます。
何といってもシェリー役の「アリス・イン・ワンダーランド」(2009)のミア・ワシコウスカ
がひときわ美少女です。そしてニール役は「アバター」(2009)のサム・ワーシントン。

不良の役がぴったりだわ。この2人の出演で最初のキャッチコピーです。
さらにガイド、ケイト役は「クレージーズ」(2009)のラダ・ミッチェル。

自然を堪能して帰路に着こうとした時、客の一人が遠くで救援信号を見つける
のです。ここは一旦帰った方がいいのですが、それでは話が進みません。
約1名を除いて、とっても善良な人々の好意で、船は信号の辺りを目指すのです。
この時も岩肌に彫られた壁画が美しく映しだされます。ところが現地では、転覆
した1隻の船があり、スザンヌ号も大衝撃を受けて底に大きな穴が開いてしまい
ます。何とか近くの小島へ辿り着くも、無線は壊れており、さらにこの小島は
満潮になると水没することが判明。そしてそしてここは巨大なワニの縄張りで
あることもわかってしまうのです。対岸まで渡れば、何とか助かる...あれこれ
思案するうちに突然エヴェレットの姿が消えます。本当にちょっとの隙なので
あれ?今なんかあった?程度なのですが、確かに彼はいなくなります。さらに
途中参加のニールとコリンは、コリンに至っては、モーターボート転覆と同時に
ワニのお口の中に消え、頑張ってくれたニールも消えてしまいます。ハリウッド
スターが消えるのが早すぎかな。まあ、好きなタイプじゃないからいいか。
そしてせっかくニールが対岸まで渡って張ってくれた綱も、
「わたしが1番先に行くわ。」
と勢い込んだ割には途中で
「もう動けなーい。」
と止まったメアリーにしびれを切らしたアレン一家が全員綱に乗ったことで、支えの
木がポキリ。
「ごめん。」
謝りながら戻ってきたアレンが水から上がる瞬間、ワニが襲い掛かるのです。この
タイミングもスリル満点です。
巨大なワニのエサ置場では、おそらくコリンらしき人物の上半身があり、蛆が
たかっています。隅には傷だらけの先ほど消えたケイトがいるじゃありませんか。
活躍しそうもなかったピートが、ケイトを救うために巨大ワニと大格闘。ワニはCG
だそうですが、水に中で回転したり、陸をずるずる這ってくる姿、振り回されるしっぽ
などかなりリアルでした。迫ってくる大きな口にハラハラドキドキの連続です。

右手を噛まれたピートの傷口も実にリアルです。
全体的にテンポがよく、無駄なシーンもなくて結構楽しめる映画です。美しい自然
の中に潜む恐怖を描いた作品としては十分なものではなかったでしょうか。
あっさりしたラストも潔いです。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆☆
グロ星 ☆☆
ハラハラ星 ☆☆
エロエロ星
ダルダル星



あ〜、陰気だ。食欲なし。やせるかなあ。
- 2012.09.24 Monday
- パニック
- 08:20
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- by マープル