お嬢さん

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お嬢さん

 

「お嬢さん」

原題:Ah-ga ssi

監督:パク・チャヌク

2016年 韓国映画 145分 R15+

キャスト:キム・ミニ

     キム・テリ

     ハ・ジョンウ

     チョ・ジヌン

     キム・ヘスク

 

1939年の朝鮮半島。華族である上月家の令嬢、

秀子のもとに新しい侍女スッキがやって来る。

スッキは珠子と名乗り、詐欺師である藤原伯爵の

手先として秀子を騙す計画だったが、秀子の孤独と

純真さにいつしか心惹かれていく...。


<お勧め星>☆☆☆☆ はい、どこまでもエロティック

であり、サスペンスも味わえ、最後まで見逃せない

シーンの連続です。


純粋な愛


原作はサラ・ウォーターズの「荊の城」で、日本でも

「このミステリーがすごい!」で第一位を獲得して

います。これは読まないといけない。2005年には

イギリスBBC制作でテレビドラマ化されており、今回は

パク・チャヌク監督によって映画化されました。
パク・チャヌク監督といえば絶対に思い出すのが

「復讐三部作」と呼ばれる「復讐者に憐れみを」(2002)、

「オールド・ボーイ」(2003)、「親切なクムジャさん」

(2005)です。三部作とはいえストーリーにつながりが

あるわけではなく、それぞれの復讐の形を驚くような展開で

描いていました。「オールド・ボーイ」は2013年に

スパイク・リー監督でアメリカにてリメイクされましたが、

映像が美しくなりすぎて、やはりオリジナルの良さを実感。

復讐っていうのはドロドロした怨念がこもったような映像で

見せられてこそ復讐なのだと思ってしまう。
他にも「渇き」(2009)があるのですが、どの映画も

スリルと残酷さと時々コミカルな映像が組み込まれていて、

必ず楽しめる内容になっています。暴力的な内容に耐えられる

ことも必要かな。
さてこの「お嬢さん」は映画が三章に分かれていて、それぞれが

予想できない展開を見せます。主要な登場人物は、泥棒の娘で

スラムに暮らすスッキ、彼女を侍女に迎える秀子、秀子の叔父で

日本人華族の上月、そしてスッキを手配した詐欺師、藤原伯爵。

だんだんわかってきますが、上月は「ど変態」なんですよ。

「悪魔のいけにえ」(1974)ではイカれた一家が登場

しましたが、それは2になるとコメディ要素が入り、能天気な

イカれた一家に変わっていました。上月の「ど変態」はこの2の

ようなどこかコミカルなイカれ具合を見せるのですが、それが

殺人ではなく、性的な変態であるのでものすごく気色悪いんです。

この役を演じるチョ・ジヌンが「最後まで行く」(2014)で

主役を演じていた人と同一人物とは到底思えません。スケベで

好奇心だらけのエロおやじぶりを好演?しています。

 

お嬢さん
 

また藤原伯爵を演じるハ・ジョンウも実はくそ野郎で、

もうね、登場する男性は変態だらけなんですよ。

 

お嬢さん
 

逆に女性は秀子とスッキ(珠子)が生まれや境遇は全く異なる

のに、どこか純粋な一面があり、この2人が繰り広げる

ラブシーンは、まことにエロティックなのです。

 

お嬢さん

 

WOWOW鑑賞だったので、ちょっと〜、ボケボケにもほどが

あるでしょう!と思うほどボケボケ。ところがペチャペチャと

響く音や声や肌のこすれる音だけでもゾクリとします。ズーム

アップされた舌や瞳...。
第一部ではスッキ視点の話。秀子の入浴を手伝うスッキこと

珠子のシーンでは、秀子が棒つきキャンディーを舐める口や舌が

ゆっくりと映ります。歯がとがっていて痛いという秀子の歯を

少しずつ擦り取ってあげるスッキの姿を見ていると、2人が、

特にスッキが秀子に惹かれていくのが手に取るようにわかるのです。
そして第二章の秀子視点の話。ここで秀子の生い立ちや上月との

関係が露呈するのですが、上月のど変態ぶりが徹底的に描かれて

おり、黒い墨のついた筆を舐めて真黒くなった舌を出す上月は

「キモイ」の一言に尽きます。チョ・ジヌン様、あなたはこんな

役もできるんですね。主役しかできない日本の一部の俳優とは

格が違いすぎます〜。
そして第三章の終盤で起きる出来事で、この上月だけでなく

藤原伯爵の端正なマスクとは全く異なる異常さ、冷酷さ?いや

劣等感からくる歪んだ上昇志向を見せつけられ、それでいて

笑っちゃう一言を言うんです。ここは見てのお楽しみ。そして

やっと出てきたグロシーン。その一方でスリルがありつつ希望の

あるシーンが交互に映り、もう145分見てよかったと実感

するのです。
映画の後調べたところ、スッキ役のキム・テリが1500分の1の

オーディションを勝ち抜いた新人女優であると知り、彼女の

体当たり演技に驚きました。
これもう一回、今度は劇場で観たいなあ。

 

 

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トンネル 闇に鎖された男

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トンネル

 

「トンネル 闇に鎖された男」

原題:Tunnel

監督:キム・ソンフン

2016年 韓国映画 127分

キャスト:ハ・ジョンウ

     ペ・ドゥナ

     オ・ダルス

     チョン・ソギョン

 

自動車ディーラーのジョンスは仕事を終え、

妻娘の待つ自宅へ戻る途中、トンネルの中で

崩落事故に遭遇する。命はとりとめたものの

一向に救助隊は到着せず。彼は次第に疲弊して

いく...。


<お勧め星>☆☆☆☆ 単なるサヴァイヴァル物

ではなく、様々なストーリーが盛り込まれています。


人の命は地球より重い


1977年日本赤軍によるダッカでの日航機

ハイジャック事件で、実行犯の連合赤軍の要求に

従った福田赳夫首相の言葉として有名なのが

「人の命は地球よりも重い」。

これによって犯行グループは身代金と拘留中の仲間を

数名獲得し、逆に人質は数々の苦難を経たものの

最終的には全員無事解放されました。
これに対し、一部諸外国や日本国内からも批判を

浴びることになるわけですが、この言葉が映画の

ラストに韓国政府高官の口から発せられるのです。

そこに至るまでの多くの状況の変化を知っていると、

この文字だけなぞっただけの言葉に何と重みのない

ことか。そこにこの映画のメッセージも含まれていると

思うのです。
映画は大きな契約を無事成功させ、娘の誕生日ケーキを

買って自宅に向かうジョンスの姿から始まります。

もう〜、運転しながらスマホで話しちゃダメですって。

ジョンス役は「チェイサー」(2008)などの

ハ・ジョンウ。そしてその妻セヒョン役は「空気人形」

(2009)でとても可愛いかったぺ・ドゥナともう

見慣れた顔ばかり。

 

トンネル
 

トンネル

 

ジョンスがハド・トンネルという新しいトンネルに

入ると何やら音がするし、トンネル内のライトが点滅

し始めあっという間に大崩落を起こすのです。ここが

怖いんです。崩落するのがわかっているのに、それが

いつなのか、どういう形で起きるのか全く予想できません。
で、いちおうジョンスは怪我無く助かるのですが、彼は

地下180m地点に埋まってしまったらしい。携帯で

のんきに警察に連絡すると、警察も相変わらずののんきな

応対、そして到着した救助隊も全く手順が悪いわけです。

毎度おなじみですねえ。おまけに人権への配慮など一切

ない報道関係者も押しかけている。とりあえずこの時点

では「チリ33人 希望の軌跡」(2015)のように

時間はかかるもののどうやって救助を待つのかその姿のみ

描かれると思うわけですよ。ところがどっこいすっとこどっこい。
ここから全く違う展開になります。序盤は救助最優先だった

はずが、掘削作業の失敗から、絶望的状況へと変貌するのです。

この手のひらを返したような対応は、マスコミに誘導された

世論にも表れるわけで、わたしたちがいかに情報によって

考えを操作されやすいか実感します。救助隊の目標は「助ける」

ことなのですよ。

 

トンネル

 

オ・ダルス演じる救助隊の隊長デギョン個人が、ジョンス

の生存を信じ、彼の行動で結果的にはジョンスは救出

されますが、その前に第二トンネル工事の遅れでかさんで

いく費用を主張する政府や救出作業中に死亡者が出たことなど、

様々な苦難を描きます。ここは多く詰め込みすぎたかも。
トンネルといっても出口も入り口もなくなった地下の

密閉空間で、少しの揺れで音がして土がこぼれ岩が動く恐ろしさは

まことに上手に映されています。ああこんな可愛いワンコも

出てきました。

 

トンネル
 

思い出されるのは1996年の北海道でのトンネル崩落事故で、

あの時は巨大な岩をどかすために爆発作業をせざるを

得なかった。しかしそれを行うことは、バスや車に残された

人々の死を家族が認めることにほかならず、彼らが流した

涙を見て胸が締め付けられる思いになりました。この映画では

妻セヒョンがたった一人で承認するのです。あんなに救出を

祈ってくれた人々が誰も「生存」を信じなくなっても、唯一の

通信手段だった携帯のバッテリーが切れ、夫の声すら聞けなく

なって幾日たっても、彼女は「生存」を信じるのです。それが

家族なんですよね。終盤はやや駆け足気味だし、あちこち

突っ込みどころもありましたが、そんな小さなことを忘れて

しまう見ごたえのある映画でした。
「全員クソ」と言ったジョンスの言葉が爽快だったなあ。

 

 

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手紙は憶えている

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手紙は憶えている

 

「手紙は憶えている」

原題:Remember

監督:アトム・エゴヤン

2015年 カナダ=ドイツ映画 95分

キャスト:クリストファー・プラマー

     マーティン・ランドー

     ヘンリー・ツェニー

     ディーン・ノリス

     ブルーノ・ガンツ

 

認知症を患い、妻の死も忘れてしまうゼヴは、

友人マックスからかつてアウシュビッツ収容所で

彼らの家族を殺した兵士を捜すことを託される。

ゼヴは1通の手紙を手にその兵士を捜すたびに出発

するが...。


<お勧め星>☆☆☆☆ まさかのラストにしばし放心し、

そして胸が熱くなりました。


求めていたのは記憶


ある程度までは先のストーリーが読めるのですが、

全く予想だにしなかった展開が登場し、1発の銃声の

後に暗転。この暗転の中に様々な思いが織り込んであります。
主役のゼヴを演じるのは「ドラゴン・タトゥーの女」

(2011)「トレヴィの泉で二度目の恋を」(2014)

などのクリストファー・プラマー。映画内でのピアノ演奏は

すべて本人のものだそうで、優しくもあり、もの悲しくも

あるその音色に引き込まれます。彼が、認知症を患う

90歳のゼヴの役をおぼつかない足取りや記憶が薄れた時の

陽気な表情、思い出そうとする時の険しいまなざしなど

高齢者特有の姿を見事に演じています。

 

手紙は憶えている
 

ゼヴは、妻の死すら忘れてしまう認知症であり、同じ施設の

友人マックスとある約束を交わしていたのです。それは

妻亡き後、かつてアウシュビッツ収容所で彼らの家族を

殺したナチスの親衛隊員を捜すこと。それをしたためた手紙は、

まずゼヴの記憶が薄れた時のために、ゼヴの名前、妻が

亡くなったことなどから始まり、捕虜の名前を盗みアメリカで

暮らすオットー・ヴァリッシュことルディ・コランダーを

名乗る4人の人物の住所が書かれているわけです。
ルディ・コランダーなどという名前が4人いて、一人ずつ

ゼヴはその元を訪れます。いったん眠ると記憶がすっかり

薄れてしまうので、腕に「read letter」と書くわけですよ。

そうそう、何かを絶対に忘れまいと思ったら、手のひらか

手の甲にそれを書き留めておくといいです。
(手を洗って消えちゃったらいけないから、できたら油性

マジックで)

 

手紙は憶えている
 

1人目はドイツ兵だったけれど、アフリカにいたので違う。

2人目は逆に腕に番号が書かれており、収容者だったことが

分かります。これも違う。3人目はすでに亡くなっていたの

ですが、その息子が州警察に勤務しながら、実はナチ信者で

あるとわかるのです。これがゼヴの腕に番号が彫ってあるのを

見た途端、豹変するのが怖い。

 

手紙は憶えている
 

この差別主義者はアメリカ国内にきっと数多くいるわけで、

その選民思想は口汚い言葉と共に暴力的な行動を引き起こす

のです。この変貌ぶりがものすごい。そのように刷り込まれ

たんだな。
ゼヴは最初に銃を購入しており、(これもいとも簡単に買える

から驚くけれど)カナダ入国審査でもパスポートの期限が

切れていても免許証で入れちゃう。まあ、逆に戻る時は大変

なんでしょうけど。で、銃をそこで使うんですよ。見事な

銃さばきは、紙に使い方を書いてもらった程度ではできない

と気づくべきでした。その時は全く気づきません。
4人目のルディは、おそらく最初からマックスは最も可能性の

高い人物を最後に書いたのでしょう。

(これは後から推測するんですが)「声」でゼヴは思い出すのです。

「こいつだ」と。
しかしそこにはさらに違う展開が待っており、認知症ではなく、

意図的に葬り去っていたはずのゼヴの記憶が呼び起こされます。

それも4人目のルディとゼヴの子供たちの前で。
「忘れていた」「思い出せなくなっていた」のではなく、

「思い出したくなかった」記憶は、あまりに残酷で、それは

大きな罪悪感を与えるものでした。
だけど許しちゃいけない。許せない罪もあるはずだから。

 

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ミーン・ドリームス

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ミーン・ドリームズ

 

「ミーン・ドリームス」

原題:Mean Dreams

監督:ネイモン・モーランド

2016年 カナダ映画 104分

キャスト:ジョシュ・ウィギンス

     ソフィー・ネリッセ

     ジョー・コブデン

     ビル・パクストン

 

田舎の農場の息子ジョナスは、隣家に引っ越し

てきた少女ケイシーに心を惹かれる。しかし

ケイシーの父で警察官のウェインの暴力的な態度を

受け、彼はケイシーを連れて逃避行することを計画

するが...。


<お勧め星>☆☆☆☆ 不条理さの中に純粋な心を

感じさせてくれる秀逸な映画です。


暴力と非暴力の愛


1971年映画「小さな恋のメロディ」は厳しすぎる

教師や煩わしい親の干渉への反抗から、「結婚したい」

と願う11歳の少年少女がトロッコを漕いでどこかへ

(未来へ)出発するものでした。一方1968年映画

「ロミオとジュリエット」はシェイクスピア原作で、

敵対する家に生まれた男女の悲恋を描いており、どちらも

純粋な「愛」を感じながら、それを多くの人間が邪魔を

するという皮肉な展開になっています。
この「ミーン・ドリームス」はそのどちらにも似通う

雰囲気がありつつ、大自然が時には美しく、時には厳しく、

そして殺伐した姿を見せながら、ストーリーが進みます。
高校すら行かず、家の農場でひたすら働くジョナス。

母親は心の病なのか、父親も彼も腫れ物に触るような態度で

接します。そんな家の隣に越してきたのが、「やさしい本泥棒」

(2013)のソフィー・ネリッセ演じるケイシー。

迷い込んできた犬を探しに来た彼女を見たジョナスの

心はズキュン!だって可愛いんだもの。

 

ミーン・ドリームズ
 

この後しばし大自然が広がる中、心を通わせる2人の姿が

映ります。でもケイシーはなぜか嘘をつくのです。
「でもあなたには真実を話すわ」

 

ミーン・ドリームズ
 

なぜ嘘をつくのか。彼女の父親は警察官であり、娘を溺愛

しているものの、その過剰な愛情は「束縛」「支配」「独占」

にほかならないことをジョナスはすぐに知ってしまう。とはいえ、

ジョナスの父親も、息子を愛しているものの(多分)どこか

他人事のように息子の話を聞くのです。極めて消極的な愛情と

いうのでしょうか。
ウェインからケイシーを救い出そうとしたジョナスは、

ウェインの恐ろしい姿を見てしまい、無計画な逃避行を

企てます。それはその後ケイシーに
「あなたには何の計画もないじゃない!」と言われ
「僕はあそこからキミを救い出したかったんだ」と答える。
「あなたの行動でわたしは救い出してもらうしかなくなった」と

言うケイシー。
そうなんです。救い出してほしいと思っていたのは、ジョナスも

同じじゃなかったんだろうか。
この2人が対照的な言葉を発するのは、逃避行の最中に銃を

購入した後のことで、とことん非暴力を貫き、弱い男と

感じられる父親のもとで育ったジョナスは、「自分より強い

奴からキミを守るために銃は必要だ」と言います。
逆に怒りがすぐに暴力につながり、それで支配する父親のもとで

育ったケイシーは「銃で物を奪うのはイヤ」と言うのです。
この対比が素晴らしかった。もちろん15歳くらいの少年少女の

カップルと老犬が移動していたら、すぐに見つかってしまい、

行く先々に父親や保安官がやって来ます。そのスリルは、

二人の行く末の不安を煽るばかりなのです。
ラストは「小さな恋のメロディ」っぽかったけれど、あの映画と

同じく、このままずっと行けるはずもないよな。きっと彼らは

元の町に戻るんだろうなと思ってしまうのは未来への希望が

少なすぎるからだろうか。
いつか太ったケイシーが5人くらい子供を持つ肝っ玉母さんに

なって、ジョナスと農場暮らしをしていたらいいなと思って

しまいました。「海」が見たいケイシーにジョナスが見せて

あげた色づく紅葉に囲まれた湖のシーンは本当に美しかったです。

 

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弁護人

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弁護人

 

「弁護人」

原題:The Attorney

監督:ヤン・ウソク

2013年 韓国映画 127分

キャスト:ソン・ガンホ

     イム・シワン

     キム・ヨンエ

     クァク・ドウォン

     ソン・ヨンチャン

     オ・ダルス

 

1978年高卒で裁判官になったウソクは、

不動産登記専門弁護士に転身する。彼は、次々と

仕事を拡大し、釜山で最も稼ぐ弁護士の1人となるが、

その彼がかつて世話になった食堂の息子が不当な

裁判を受ける話を知ってしまう。


<お勧め星>☆☆☆☆ やはり丁寧に作られており、

俳優陣の演技力も素晴らしいです。


愛国と正義は共存しないのか


ソン・ガンホが主演なので安定の演技力なのは当たり前

のこと。そういえばこの人、朴槿恵大統領時代

「ブラックリスト」に載っていた俳優の1人だとか。

つまり国家を批判したり扇動する恐れがある人たちの

リストがまだ存在したということなのですね。
映画の前半では高卒で異例の裁判官となり、ひたすらお金を

稼ぐことに明け暮れる弁護士に転身するウソクと、後半には

国家保安法違反で逮捕された知人の息子の弁護をする

人権派のウソクはまるで別人のようです。ソウル大での

デモについて「勉強が嫌いだからデモなんかするんだ」と

言い切るのは、彼が大学に行っていないことへの劣等感の

裏返しであり、それはかつての学戦運動の際、それを阻止

する機動隊員が「あんな学生たちは親からの金でのほほんと

暮らしているとんでもない奴らだ」と刷り込まれた構図と

似ているかのように感じます。自分の知らないことを知る

努力をしないと、誰かの言いなりになってしまう。それは

とても恐ろしいことです。
映画内で出てくる釜林(プリム)事件は、全斗換政権が

釜山地域の民主勢力を抹殺するために、学生や社会人を

不当に逮捕、監禁、拷問した事件で、この拷問から自白調書を

書かせるシーンまでがまことに生々しく描かれています。

クァク・ドウォン警監演じるチャ・ドウォンが、また怖い

のなんのって。そしてその拷問を受けた1人ジヌ役はZE:Aの

イム・シワンで、韓国ってアイドルでもこんなリアルな役を

演じるんだと感動すら覚えるのです。
昔の恩人の息子のために税法専門の金儲け弁護士から一転して

人権派弁護士と変わり、それによって大企業の顧問弁護士の

座も捨ててしまう。そこまでしてウソクが求めたものは

何だろう。当時(今も多分そう)韓国司法界は、出来レースで

あり、いかに「量刑」を軽くするかを裁判官、検事、弁護士で

前もって打ち合わせているという、およそ真理の追求とは程遠い

もの。したがってウソクの求める「無罪」というものを勝ち取る

ことは限りなく困難であり、次々に証拠を出しても、それを覆す

不条理な手段を使われるのです。たまたまウソクがジヌと接見

でき、彼の体に残る拷問の跡や彼の話を聞けたから、裁判でも

主張はできたけれど、もし会うことすらないまま裁判に入って

いたら、不当な逮捕、さらに国家転覆計画の疑いなど晴らす

こともできなかったのです。いや、結局晴らせないけれど。
ウソクの孤軍奮闘ぶりは一般庶民からすると極めてまっとうな

ことなのに、全てを拒絶され、法をふりかざして「愛国」を

声高に叫ぶ権力には、立ち向かうことができないのです。
韓国にすると、北朝鮮というのは自国の領土を共産主義の金氏が

率いる労働党が占領しているという考えがあるわけで、2国の

存在を主張する人々は、そもそもの建国精神を揺るがすことに

ほかならないのです。このソン・ウソクが後の廬武鉉大統領が

モデルとなっており、彼の最期は韓国歴代大統領の

それと同じ道筋をたどったものの、1つ異なるのは、彼の死後、

彼への評価が見直され、極めて高い人気を保っているということ。

彼は最後まで庶民に寄り添う人間だったのでしょう。

 

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ミモザの島に消えた母

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ミモザの島に消えた母

 

「ミモザの島に消えた母」

原題:Boomerang

監督:フランソワ・ファブラ

2015年 フランス映画 105分

キャスト:ローラン・ラフィット

     メラニー・ロラン

     オドレイ・ダナ

     ウラディミール・ヨルダノフ

 

アントワーヌは30年前溺死した母クラリスの死について

疑念を抱く。しかし妹アガットだけでなく、父、祖母など

周りの人間すべてが、その話を語らない。彼は自力で真相を

探り始めるが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 美しい自然美とその中で

繰り広げられる謎めいた人間模様が上手く対比して

います。

 

誰もが苦しみを隠していた

 

干潮の間だけ渡ることができる「ゴア通路」。

 

ミモザの島に消えた母

 

フランス西部の島ノアールムーティエ島の本土への通路で、

1971年に有料道路ができたものの、800mほどの距離を

結ぶこの通路は今なお利用されているとのこと。島がミモザの

名所で知られていることから、このような邦題になったの

でしょう。美しい海岸、青々とした木々が風に揺らめき、

明るい太陽光が降り注ぐ、そんな景色を見ていると画面に

吸い込まれそうになります。
原作は「サラの鍵」のタチアナード・ロネ。原作は読んで

いませんが、映画はとてもよくできたものでした。

 

ミモザの島に消えた母
 

冒頭アントワーヌ、アガット兄妹が島からの帰り道の車内で

口げんかをし、そのまま交通事故を起こします。アントワーヌ役は

「エル ELLE」(2016)のローラン・ラフィット。

アガット役は「イングロアス・バスターズ」(2009)、

「オーケストラ」(2009)などで美しいだけでなく芯の

強い女性を演じたメラニー・ロラン。
アントワーヌは30年前、ノアールムーティエ島の沖で溺死した

母クラリスが、彼に「ゴア通路の驚くべき歴史」という本を

遺していたことで、彼女の死に急に関心を持ち始めるのです。

しかしきっかけはそれだけではなく、彼自身が離婚の傷から

立ち直れす、セラピーに通っていることも理由の一つかも。

彼は「自分がなぜ元妻に愛されなくなったのか」その理由が

理解できなかったのかもしれません。それをたどっていくと、

自分が母の死に何かを知っていて、その記憶が封印されて

しまったことに、30年たった今気づいたのでしょう。
妹アガットは母を「クラリス」と呼び決して「ママ」とは

言いません。さらに父、祖母、かつての使用人さえ、母に

ついて多くを語らないのです。「蒸し返すな」と。

 

ミモザの島に消えた母
 

映画の序盤から感じるのですが、この兄妹は決して父と面と

向かって話しません。父は絶対的権威として彼らを守って

きたのです。しかしアントワーヌは、その姿がまるで実の娘

マルゴに対する自分の態度と全く同じであることに気づく

わけです。
これはもしかしたら裕福な家系である自分の家の「しきたり」

のようになっていたのではないか。

 

ミモザの島に消えた母
 

事故後収容された病院で、アントワーヌは遺体安置所で働く

アンジェルと知り合います。先に自分の生い立ちを話したのは

アンジェルで、アントワーヌはやはり話せないのです。

その心の葛藤と、真実を知りたいという強い願望にかられた時、

彼はどう行動するか。
この映画の中には悪い人間は誰も登場しません。誰もが大切な

ものを守るために「真実」を隠し続けてきたのです。ひとり

ひとりの心理状態を丁寧に描き、最後は各々が再生していくで

あろう姿を映すことで未来につながる内容になっています。
最近見た中では最も心に残る映画です。

 

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アシュラ

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アシュラ

 

「アシュラ」

原題:Asura:The City of Madness

監督:キム・ソンス

2016年 韓国映画 133分 R15+

キャスト:ファン・ジョンミン

     チョン・ウソン

     チュ・ジフン

     クァク・ドウォン

     チョン・マンシク

 

警官のドギュンは、職を辞し、市長ソンベの下で

働こうと考えていたが、思わぬアクシデントから

上司を殺害してしまう。彼はチンピラを犯人に仕立て

上げるが、検察から執拗な追及を受け始めるのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ すごいですねえ。悪と暴力が

渦巻く世界を色気を一切排除して描いています。

 

一番悪い奴は誰だ

 

「国際市場で逢いましょう」(2015)のファン・ジョンミンは

架空都市アンナムの悪徳市長を、「私を忘れないで」(2016)

でイケメン弁護士を演じたチョン・ウソンは、市長の手先となって

動く飼い犬同然のクズ警官ドギョンを演じています。

 

アシュラ

 

アシュラ

 

そしてドギョンの部下で使命感に燃える警官ソンモ役は

「コンフェッション 友の告白」(2014)のチュ・ジフン。

 

アシュラ

 

オープニングシーンでは純朴だった青年が、市長の下で働き始める

うちに、どんどん凶悪化していく姿は見ものです。韓国警察の

腐敗ぶりは、多くの映画で描かれており、特段驚くことはないの

ですが、この映画では誰も彼もが腐っています。ズブズブのワルの

市長を何とか立件しようとするキム検事とて、目的のためには手段を

選ばず、暴力を伴う脅迫同然の方法で、ドギュンを利用しようとする。

このキム検事の部下に、おなじみのチョン・マンシクが登場。

ドギュンに拷問に近い暴行を加えるときの表情が嬉々としていてそこが

また怖いです。

 

アシュラ

 

実はドギュンには重い病を患う妻がおり、その治療費用を工面

するために、市長の犬になっていたのに、その場しのぎの行動の

連続でどんどん窮地に陥ってしまいます。市長側、検察側の両方から

責めたてられ、彼の美しい顔には傷が増えるばかり。

クライマックスの葬儀場シーンでは、一発の銃声がゴングのように

鳴り響くと、銃で、斧で、なたで、あの人もこの人もそんな人まで

血みどろになって倒れていきます。そのカメラワークは素晴らしく

臨場感あふれる映像でした。

 

 

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グランド・イリュージョン 見破られたトリック

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グランドイリュージョン2

 

「グランド・イリュージョン2 見破られたトリック」

原題:Now You See Me 2

監督:ジョン・M・チュウ

2016年 アメリカ映画 130分

キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ

     マーク・ラファロ

     ウッディ・ハレルソン

     デイブ・フランコ

     ダニエル・ラドクリフ

 

フォー・ホースメンは新たな任務の成功間際で

すべてが暴かれ、国際手配される。彼らは知らぬ間に

マカオに到着しており、ウォルターという大富豪から

大きな仕事を強制されるのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 結構辛口な評価が多いですが、

個人的には前作と同じくらい面白かったです。

 

原題の「Now You See Me」マジシャンの常套句であり、

まあゼンジー北京の

「タネモシカケモチョットアルヨ。ヨークミテチョウダイ」

と思えばいいのでしょう。

そして「Now You Don't」とマジックを展開させて驚きを

与えるというもの。

「ハイ!ワタシ中国ハ広島ノウマレアルヨ!」というわけ

ではありません。とにかく終盤のロンドンの街頭でのマジックは

まさにそのものでした。

 

○見どころ

一言で言うと世界最高のイリュージョン集団VS魔法を信じない

ハリーポッターという構図。金に物を言わせ、フォー・ホースメン

を操るウォルター役はダニエル・ラドクリフ。

 

グランドイリュージョン2

 

「ハリーポッター」シリーズ以降はかなりクセの強い役どころが

多く、「ホーンズ」(2013)「キル・ユア・ダーリン」

(2013)など心の奥に暗い闇を抱える人間を演じています。

今回もそんな感じ。イヤな奴なんです。

 

グランドイリュージョン2

 

一方フォー・ホースメンは、アトラス(ジェシー)、メリット

(ウディ・ハレルソン)→なんと双子の弟も登場。ジャック

(デイヴ・フランコ)に加え、ルーラ(リジー・キャプラン)

が仲間入りします。前作を見ていないと、冒頭のディランの

子供時代の話やサディアスとの確執、さらにウォルターの父親の

存在もピンと来ないかもしれません。なので1→2の順に見る

ことをお勧めします。見ていたけれど中身を忘れた、というのは

特に見直す必要はないでしょう。(チョー適当)

 

グランドイリュージョン2

 

無理やりにウォルターに強制された仕事は見事なカードマジックの

連係プレイ&ルーラの下着提出というサービスカットもあり、

ここでたまげますが、ストーリーはここからが本筋です。1つの

イリュージョンをすると、そのネタ明かしをすぐにしてくれると

いうサービス精神旺盛な映画なので、それだけでも楽しいです。

 

グランドイリュージョン2

 

結構「?」と思いこともありましたが、映画のスピード感が、

それを思い返す時間を与えてくれまん。マカオの怪しげな

中国人老女と孫。ここもキーポイントです。

「誘導」によって人々はある方向しか見なくなる。そんなことを

言っている輩を嵌めるフォー・ホースメンの姿は爽快そのもの。

ラストはまさかのちょっぴり感動でした。

 

●惜しいところ

いくらなんでもマカオとニューヨークが近すぎる。それとやはり

ラブは不要だな。

 

 

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インフェルノ

1

JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

インフェルノ

 

「インフェルノ」

原題:Inferno

監督:ロン・ハワード

2016年 アメリカ映画 121分

キャスト:トム・ハンクス

     フェリシティ・ジョーンズ

     イルファン・カーン

     オマール・シー

     ベン・フォスター

 

頭部に怪我をして病院で目覚めたラングドンは、全ての

記憶を失っていた。さらに病院で女に襲われ、彼は医師

シエナと逃亡し、自らの素性を知ろうとするが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ スリル満点で最後まで楽しめます。

 

「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)「天使と悪魔」

(2009)に続くダン・ブラウンの同名小説の映画化で、

原作の時系列では「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」

「ロスト・シンボル」「インフェルノ」と繋がっているらしい。

しかしながらロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演で

映画化されたのは3作のみ。「ロスト・シンボル」はなぜに

抜かされたのだろう。それとも「天使と悪魔」のように内容を

大きく変えて映画化する算段なのだろうか。

 

○見どころ

トム・ハンクス演じる宗教象徴学者ロバート・ラングドンが、

漠然と「大学で宗教画とか研究していたな」程度の記憶しか

残っていないのに、ストーリーにすんなり入っていけるので、

前作、前々作を見ていなくても大丈夫です。

 

インフェルノ

 

インフェルノ=地獄の光景がなぜ彼の脳裏に蘇るのか、

そもそもなぜ記憶がなくて病院のベッドに横たわっていたのか、

突然警官姿の女に襲われたのはなぜなのか。

 

インフェルノ

 

その上、WHOからも追手が来ている。

 

インフェルノ

 

そんな彼の逃亡を手助けするのは「ローグ・ワン」(2016)や

「博士と彼女のセオリー」(2014)などのフェリシティ・ジョーンズ

演じるシムズ医師。可愛いのよね。トム・ハンクスと並ぶと

父娘のような雰囲気になってしまう。そもそもトム・ハンクスが

おっさんになったからかもしれないけれど。2人の逃亡は

フィレンツェの歴史的な建造物や街並みと共に、スリル満点に

描かれます。

 

インフェルノ

 

冒頭に登場しあっという間に退場する大富豪で偏向思想家

ゾブリスト役はベン・フォスター。彼が狂気に満ちた思想家を

とても上手く演じています。映画内で幾度となく回想シーンに

登場するのは、彼の存在がこの映画のストーリーに大きく関わって

くるからで、もちろん胡散臭いけれど、部分的には納得できる話

でもあるのです。誰が味方か誰が敵か、そもそもラングドンは何を

しようとしていたのか、ラストまで気の抜けない内容でした。

 

インフェルノ

 

この顔に見覚えあり。民間の危機管理機構のシムズ総監役は

「ライフ・オブ・パイ」(2012)のイルファン・カーンです。

 

●惜しいところ

特にないのですが、終盤のイスタンブールのシーンは、あまりに

展開が早くて、見直して確認するところもありました。劇場で見て

いたら、どう思ったかな。

 

 

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モカ色の車

4

JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

モカ色の車

 

「モカ色の車」

原題:Moka

監督:フレデリック・メルムード

2016年 スイス映画 89分 PG12

キャスト:ナタリー・バイ

     エマニュエル・ドゥヴォス

 

息子をひき逃げ事故で失ったディアンヌは、

家庭も崩壊し、ただ事故を起こした運転手捜しに

執念を燃やしている。そして彼女が雇った探偵が、

運転手は金髪の女性でモカ色の車を運転していたと

いう目撃情報をもたらす...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 美しいピアノの調べに乗って

終始緊張感のある映像が続きます。

 

 

ネタバレしています。

 

 

主人公ディアンヌの運転する車はマツダC-X3、彼女が

追うことになるモカ色の車は

1972年製のメルセデスベンツ450SLです。

この落差はすごい。もちろん年式ね。

とても謎めいた始まり方で、彼女の名前がディアンヌと

わかるのは映画が結構進んでから。さらに息子をひき逃げ

したと彼女が確信し、自ら接近する女性の名前は最後まで

わかりません。

 

〇見どころ 

ディアンヌ役は「風にそよぐ草」(2009)の

エマニュエル・ドゥヴォス。そして彼女がひき逃げした車の

運転手と確信する女性役は「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

(2002)のナタリー・バイと味わい深い女優の競演です。

 

モカ色の車

 

モカ色の車

 

ディアンヌが何を捜しているのか、そして何をしようとして

いるのか、少しずつ描かれていくと、そこにはローザンヌの

音楽学校に通っていた一人息子リュックをひき逃げ事故で

亡くしたことがわかってきます。おそらくは悲しみで夫婦関係も

悪化し、離婚。犯人も捕まらず、彼女は探偵を雇って独自の

捜査をするほど追い詰められた精神状況だったのでしょう。

平静を装いつつ、元夫からの電話には出ず、息子のスマホを

愛おしそうに触り続ける姿がそれを克明に表すのです。

 

モカ色の車

 

そして対象の車の持ち主夫婦に、別々に接触していくディアンヌの

様子が交互に描かれ、そこには車の持ち主夫妻の夫婦の状況、

一人娘がいること、それが妻の連れ子であり、親子関係も複雑な

ことなどが次々にわかって来ます。さらにフェリーで知り合った

ヴァンサンなんてチンピラからすごいものを入手すると、彼女の

怒りがいつ爆発するのか、もうドキドキしてしまう。

静かな映像が続くだけに、このスリルはパンチが効いています。

 

●惜しいところ

6か月以上もひき逃げ犯が見つからないなんてフランスの警察は

職務怠慢だなと思ってしまう。それとディアンヌが、犯人と

決めつけた女性もその娘も金髪なのに、なぜにそれに気づけない

んだろう。

 

サスペンス映画と思っていましたが、見終わると

「自分の気持ちを整理し、相手への赦しを受け入れる過程」を

描いた内容だと感じます。ラストに、息子のGFだった少女の

スマホに保存してあった息子の奏でるバイオリンの音色が、

美しくそして悲しいもので、それを少女と一緒に聴くディアンヌ

の姿には胸が痛くなりました。

 

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