家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
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出典:IMDb
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」
監督:李闘士男
2018年 日本映画 115分
キャスト:榮倉奈々
安田 顕
大谷亮平
野々すみ花
2回めの結婚が3年目を迎えようとしているじゅんは、
妻ちえとの「結婚3年目に確かめ合う約束」が気に
なって仕方がない。そしてある日、じゅんが帰宅すると
ちえが口から血を流して倒れており、慌てるじゅんの
そばで「おかえりなさい」と言う。その日からちえは
毎日死んだふりをしているのだった。
<お勧め星>☆☆☆半 奇妙な出来事が何を意味している
のか、少しだけ考えさせられます。
ちょうどいい半分こ
結婚3年目は「3年目の浮気」という歌が流行ったり、
(今は相手を変えて「30年目の本気」という歌を出して
いる。30年目の本気はどうもイメージがわかないなあ)
「倦怠期」などという言葉で片付けられたりします。確かに
交際していても3年くらい経つと何かギクシャクしてくる
ものがある気がします。例えばあんなに自分のことを心配
してくれた彼に「束縛」を感じてしまったり、チャームポイント
だった眼鏡より、裸眼視力のいい男に心を惹かれたりと、
心だけでなく見た目へも好みが変わってくるかもしれません。
この映画の加賀美じゅんはちえと再婚して3年。前の結婚が
3年目に突然終わりを告げたことで、ちえとは
「3年目にお互いの気持ちを確かめ合おう」
と約束していたわけです。この約束はちえからすると
やや一方的にも思えますが、交際中のちえの姿を回想シーンで
見ると、いやこれはやはりしっかり確認しべきだよなと実感
します。極めて変わった女性なのです。でも榮倉奈々さんが
演じるととても可愛い。
この辺りのことをよく頭に残していれば、3年目の約束が
普通に果たされるはずもないと気づいていたかもしれません。
出典:youtube
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ある日じゅんが帰宅すると、ちえが口から血を流して倒れて
おり、「救急車!!」と焦るじゅんに、むっくりと起き上がった
ちえが「おかえりなさい」と言います。そして何食わぬ顔で
夕食の支度をするのです。つまり「死んだふり」をしていたの
ですね。その日から、ちえは、ワニの口に頭を突っ込んだ姿、
刃物で刺されている姿、銃でこめかみを撃たれている姿、頭を
矢で射抜かれている姿など毎日よくもアイデアが尽きないものだ
と思うほどの姿で「死んだふり」をして出迎えるようになります。
最初は驚き次には少し楽しんでいたじゅんも、さすがに疲れて
くるのです。
そしてなぜちえがこんな姿で自分を出迎えるのか大きな疑問を
持ち始めるのです。そこで相談するのが会社の同僚佐野で
この役は大谷亮平さん。
出典:youtube
めっちゃかっこいい。妻役は野々すみ花さん。まさにお似合いの
夫婦だわ。...と思っていると外から見ただけではわからない
夫婦だけの苦悩があることが見えてきます。このくだりは
ちょっと余分だったような気がします。
逆にちえの気分転換にと、じゅんが進めたクリーニング店の
パートで知り合った店主のおじいさんとの交流やちえの父親との
絆は、絶対に描かれるべき内容でした。それによってちえの
奇怪な行動の意味がなんとなく分かってくるような気がするのです。
出典:youtube
「月が綺麗ですね」「わたし、死んでもいいわ」これは外国語で
書かれた何という文を訳したものでしょうか。さあ、調べよう!



- 2019.11.30 Saturday
- 邦画★★★
- 14:35
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- by マープル