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    • 2023.01.12 Thursday
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    空白

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      JUGEMテーマ:邦画

       

      空白

      出典:IMDb

       

      「空白」

      監督:吉田恵輔

      2021年 日本映画 107分 PG12

      キャスト:古田新太

           松坂桃李

           田畑智子

           藤原季節

           寺嶋しのぶ

       

      女子中学生があるスーパーで化粧品を万引きする。店主の

      直人は彼女を捕まえようとするが、少女は走り去り、

      さらに追い続けると、車とトラックにはねられて亡くなって

      しまう。少女の父、充は、娘が万引きするはずがないと

      確信し、学校でのいじめを問い詰めるが、その一方で

      マスコミ報道は過熱していくのだった...。


      <お勧め星>☆☆半 内容が重い。それと2つの命の重みが

      軽すぎる。


      ペースは遅くてもできる子だった。


      冒頭から傲慢で暴力的な充の姿に嫌気がさします。充は

      離婚しており(当たり前だ)娘、花音を大事に思っている

      のでしょうが、彼女に一方的な命令ばかりするのです。

      彼女が話そうとしてもそれをさえぎり、終始怒った口調

      で言葉を投げかけます。花音は、学校では目立たない子で、

      いじめられる対象にもならず、存在すら認識されていない

      みたい。
      充は漁船の船長をしているものの、弟子の龍馬に対しても

      同じような態度です。
      そしてある日スーパー青柳の店内で花音が、マニュキアを

      万引きするのを店主である直人が見つけ、彼女を捕まえる

      のですが、一方的に走り出した彼女は、車道に飛び出し、

      車にはねられた上にトラックに引きずられて亡くなって

      しまいます。
      こういう事件ですぐに登場するのがマスコミです。店側の

      対応が悪かったと言ったと思うと、充の暴力的な態度を

      非難したり、まさに無責任な発言を垂れ流し、執拗に取材に

      訪れます。これさー、やっている人たちは自分たちの行動に

      嫌気がささないんだろうか。
      また充は、娘の万引きを信じず、学校でいじめがあり、

      そそのかされて万引きしたと考え、まず学校に乗り込みます。

      この一方的な行動に対し、終始責任逃れをする学校の態度

      にも気分が悪くなります。
      さらに、最初に花音をはねたドライバーの女性が、母親と

      ともに謝罪に来ても充は一切受け付けないのですよ。確かに

      娘が可愛い気持ちもわかるし、妻と別れ、父子家庭だった

      ことも相まって、娘の命が失われたことに対し、他者への

      怒りで解消していこうとする気持ちも分からないでもない。

      しかし弟子の龍馬や元妻も止めてるじゃん。
      一方スーパー青柳は、テレビの取材を受けたものの、切り取り

      報道をされて、責任を感じていない印象がネットで拡散されて

      いきます。

      これは充に対しても同じことで、無責任な発言や誹謗中傷が
      匿名で拡散されていくのです。
      ところが、学校側の一言で、充は直人を付け回すようになります。

      「過去に直人は同級生の姉にイタズラをした」
      花音の母、翔子は娘の行動を理解し、元夫に今の行為を止める

      ように言うものの、充は一切耳を傾けないし、スーパー青柳の

      オーナー、直人は従業員、草加部の「正しいことを訴えないと」

      という言葉に耳を貸しません。ただひたすら充は怒り、直人は

      殻に閉じこもっていくのです。この辺りで映画を見ているのが

      しんどくなります。
      「何が正しいか」

      それを決めるのは誰でしょう。また沸騰しきった怒りを収める

      きっかけはどこにあるのでしょう。
      最終的にいい話のように収まっていますが、もう一つ命が

      失われているし、幾つもの人生が狂わされているし、それでいて、

      それを引き起こした当事者は、娘を亡くしているし、どこに

      折り合いをつけるというのか全く分かりません。
      花音が実はペースはゆっくりだけれど、素晴らしい絵を

      描けるし、丁寧な作品を作れるということを誰かが認めていたら、

      こんな不幸は起きなかったんでしょうね。
      見終わっても気持ちの収拾がつかずモヤモヤしています。

       

       

       

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      砕け散るところを見せてあげる

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        JUGEMテーマ:邦画

         

        砕け散るところを見せてあげる

        出典:youtube

         

        「砕け散るところを見せてあげる」

        監督:SABU

        原作:竹宮ゆゆこ「砕け散るところを見せてあげる」

        2020年 日本映画 127分

        キャスト:中川大志

             石井杏奈

             井之脇海

             清原果那

             松井愛莉

             北村匠海

             堤 真一

         

        高校3年の清澄は、遅刻して参加した朝礼で酷いいじめに

        遭っている少女を目にする。いじめを止めた清澄に対し、

        彼女玻璃はただただ大声を上げて逃げてしまう。清澄は

        かつて自分が孤独だった頃を思い出し、彼女の危機を救い

        続け、次第に彼女も心を開き始めるが、実は彼女には大きな

        秘密があったのだった...。


        <お勧め星>☆☆半 中盤以降のストーリー展開の変化に

        ついていけませんでした。ラストは納得しましたけどね。


        「なぜ?」が多すぎる

         

         


        <ネタバレしています>

         

         


        オープニングは北村匠海くん演じる少年がヒーローに変身

        しようとする姿で、それを見てクスリと笑うのが可愛い

        お母さん、原田知世です。「父はヒーローだった」と少年は

        語るのです。
        せめて「何年前」とか入ればいいのに(そうするとストーリー

        の意外性がなくなるのか)突然、高校生姿の中川大志が

        映ります。えっとこの人は誰?名前は濱田清澄と言い、どうやら

        高校3年生らしい。遅刻してしまった朝礼に出るため、

        渡り廊下を疾走するシーンは、高校の校舎あるあるで、すごく

        懐かしさを感じました。
        そして体育館の一番後ろの位置にそっと立つと、一人の少女が

        同級生からいろいろなものを投げつけられている姿を目にする

        のです。これさ、普通教師が気が付くんじゃないのかな。

        この映画では教師とか警察とか病院はほとんど関係せず、すごい

        ことが起きていても当事者や回りの善人のみで解決していきます。

        もちろん最終的には警察が出てくるわけだけれど、それって

        もっと前に介入できるはずじゃないの?ととても不思議になるの

        です。
        また清澄は、この後も玻璃を助け続けるのですが、そこまで

        意気込む理由が全く伝わって来ません。トイレ用具室に監禁され

        上から水を4杯もかけられた玻璃を救うために、上によじのぼって、

        そのカギをよこせと言う清澄に対し、玻璃は意味不明の言動を

        するので、もしかしたら心の病かと思うと、なぜかあっという間に

        スラスラ話せるようになります。まあ、彼女については大きな

        闇があるのでそれによって言動や行動がおかしかったのも無理

        やり納得できますが。

        でも、トイレって下の方に隙間があるから、そこから鍵を滑

        らせればいいんじゃないの?(これ多くの人が言っています)
        玻璃の母親は家を出ていっており、父と母親側の祖母がいると

        言うのです。

        「全部UFOのせい」

        確かに毎日恐怖と隣り合わせだと、何かに逃げたくなるんだろうな。

        それも尋常じゃない恐怖だと特にね。
        せっかく知り合いのおばちゃんが作ったおはぎを玻璃に渡しても、

        案の定それはクラスメートのイタズラの対象になります。

        「ギャグだよ」

        イジメている側はそう言って笑うのです。まあ、ふざけていただけ、
        とかいたずらだったとかよく聞く理由で、それが相手にどういう

        影響を及ぼすかは、集団の大きな側にいる者にとって想像できない

        だろうし、玻璃の同級生、尾崎のように、彼女を庇うと、新しい
        ターゲットにされるという怖さも知っているから抜けられないかも

        しれません。でもさー、だったらおはぎはお昼に一緒に食べて

        あげたらよかったんじゃないの?

        ここまで清澄が世話を焼くんだったらね。
        前にずぶぬれになった時、クリーニング屋のおばちゃんが

        「あの子体中あざだらけよ」

        と言ったことや玻琉の手首にある赤いあざは明らかに怪しい。ここで

        ピーンとくるわけです。もちろん玻璃を送って行くために車を

        出した清澄の母も、彼女の父の言動や行動に不信感を抱くよう

        ですが、特になにもせず。どうして大人は無能なんだろう。
        時折玻璃や清澄の頭上に大きなUFOが現れます。これは玻璃の言う

        「自分への仕打ちの根源」の象徴でしょうか。
        さて、後半は、玻璃の父のついてのすごい情報が入ってきます。

        「UFOが攻撃を開始しようとしているから逃げてください」

        深夜清澄の家にやって来た玻璃はそれこそ血まみれで、父は清澄と

        彼の母を襲おうとしているというのです。おいおい、ここで

        110番するよね。

        いい?1.1.0を押すんだよ。

        時代的に携帯電話がなかったんだろうか。だったら固定電話が

        あるじゃん。
        おまけに父のしでかしたことの確認のために、土砂降りの中

        ため池のようなところに行くんです。そこでようやく引き上げた

        スーツケースは、祖母が入っているはずのものではなく、玻璃の

        母親のもので、中には母のピアスが...。これ絶対に警察でしょう。

        いや、ちょっと遅すぎた。
        何とか命を取り留めた清澄と多分家庭裁判所送りになった玻璃

        (ここはどうなったかわからないが、名前を変えて生きることに

        なったらしい)はその後再会します。そして当然結婚するんだ

        けれど、その過程もかなり省略されているので、清澄が「孤独」

        を訴えてもいまいち響かないんですよね。彼には親友がいたし、

        理解のある母親もいるんです。
        そして、なんと、冒頭の「父はヒーローだった」に繋がるシーン

        になるのです。そうか、そうだったのか。
        清澄は玻璃のUFOをじぶんの力では取り除けず、結局玻璃に

        解決させてしまった。そしてその玻璃は、まだUFOにとらわれた

        ままでいる。だからここで俺がヒーローになって、あの時

        助けられなかった彼女を取り戻すんだ!ということですかね。
        とりあえず中川大志くんは好感度抜群です。

         

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        ファーストラヴ

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          JUGEMテーマ:邦画

           

          ファーストラヴ

          出典:IMDb

           

          「ファーストラヴ」

          監督:堤 幸彦

          原作:島本理生「ファーストラヴ」

          2021年 日本映画 119分

          キャスト:北川景子

               中村倫也

               芳根京子

               窪塚洋介

               木村佳乃

               板尾創路

           

          就活に失敗した女子大生が父親を刺殺する事件が

          起こる。公認心理士の真壁由紀は

          「動機はそちらで見つけてください」と語ったとされる

          犯人聖山環菜の心理状態に関心を抱き、国選弁護人庵野の
          もとを訪れる。庵野は由紀の夫我聞の弟であり、かつて

          彼女とかかわりを持った相手であった。環菜の二転三転

          する供述や精神状態を由紀は自らのトラウマと重ね

          合わせていくのだった...。


          <お勧め星>☆☆半 うーん。原作は面白かったのでしょう。

          映画は泣きのシーンが多すぎてダレます。


          わたし慣れているから


          どうして邦画は泣きのシーンが多いのでしょうか。それが

          映画内で頻繁にあり、結構な尺をとっていると見ている方は

          すっかり冷めてしまうと思うのです。
          この映画は前半はぐいぐい引き込まれます。血だまりの中に

          倒れている男性と血の付いた包丁を持ってさまよう女性が

          映ると、この二人にいったい何が起こったのかと先を見たく

          なります。

          そして公認心理士をしている真壁由紀が帰宅すると夫我聞が

          美味しそうな手料理を作っているんです。北川景子さんも

          きれいだけれど、窪塚洋介さんの「すごくいい人」演技が

          とてもはまっていて、まるで別人のように感じます。もっと

          ヒステリックだったりサイコパスっぽい雰囲気だと思った

          のに、まじめな写真家で穏やかな性格らしい。
          一方ニュースでは例の事件が放送され、娘が父親を刺殺した

          ということがわかります。さらにその犯人である聖山環菜は

          「動機はそちらで探してください」

          などと言っているというのです。環菜役の芳根京子さんの

          表情のない演技が、この犯人の異常性を物語っていて、何が

          こうさせたのかますます先を見たくなります。
          そして彼女を弁護するのが国選弁護人、庵野迦葉で、中村倫也

          が演じています。環菜の言動が気になった由紀は、その庵野の

          元を訪れますが、この二人のぎこちなさが、過去に何かあった

          ことを物語るし、由紀自身のフラッシュバックする子供時代の

          映像が、彼女の過去にも何かあったことを示唆します。

          これだけ風呂敷を広げたのだから、綺麗に回収していってくれる

          はず。
          環菜と面会する由紀は、彼女の異常な態度に驚きつつ、環菜が、

          元カレが週刊誌に彼女について告白したことを聞き、大きく

          動揺するのを見ると、人間、特に男性に対して不信感を強く

          抱いているのではないかと思うわけです。

          いや、これは誰でもわかる。
          また環菜の母は彼女に無関心で、逆に検察側の証人として立つ

          というのです。この異常な親子関係はどういう経緯で出来

          上がったのでしょう。
          少しずつ紐解かれていく環菜の少女時代の出来事は、由紀の

          父子の関係と少し被るけれど、本当に申し訳ないのですが、

          環菜は直接感じていたし体験していたのに対し、由紀は父が

          よそでしていることに対しての嫌悪感が強かったということで、

          心の傷の深さが違い過ぎるように思えるのです。過呼吸に

          なるほどひどいトラウマになる出来事が由紀にあったかどうか

          丁寧には描かれていないのです。
          さらに由紀と庵野の学生時代のわずかな期間の交際も余分で、

          庵野の心の闇の描き方があまりに少ない。おそらく原作では

          もっと多くの情報があったのでしょうが、映画になってそぎ

          落とされたのでしょう。そぎ落とされてしまったので、

          はっきり言ってあかの他人の設定であってもよかった気がします。
          「わたしのほうから心を開く」

          と由紀が言って環菜と面会した時に、あっという間に環菜が

          閉ざしていた心の扉を開くのです。これもあっけなさすぎる。

          環菜と父親の関係とリストカット、さらには環菜の母親も

          リストカットの跡がある(この説明なし)。
          裁判の進行と同時に明かされていく環菜の素顔は同情すべき

          ものだと思うし、絶対に許されるべきではないけれど、

          その間に挟み込まれる由紀と庵野、我聞の関係はちょっと描き

          切るのには無理があるんじゃないかな。

          映画のメインテーマがどんどんぼやけていきます。
          というわけで、一応環菜の母以外は、すべて当人にとっては

          満足できるラストになっています。

          でーもー、せっかく堤幸彦監督だから期待したのに、少しの

          笑いもなく、後半は泣きのシーンの連続でこっちは涙の1滴も

          出なかったですよ。これ、韓国でリメイクしてくれないかな。

          きっと面白くなるはず。

           

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          羊とオオカミの恋と殺人

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            JUGEMテーマ:邦画

             

            羊とオオカミの恋と殺人

            出典:youtube

             

            「羊とオオカミの恋と殺人」

            監督:朝倉加葉子

            2019年 日本映画 103分 PG12

            キャスト:杉野遥亮

                 福原 遥

                 江野沢愛美

                 笠松 将

                 江口のりこ

             

            大学受験に失敗し、予備校の学費すら払えず、さらに

            電気まで止められた黒須は自らの命を絶とうとして

            いた。しかしひょんなことで隣の部屋がのぞける穴が

            開いてしまう。彼がそこから見たのはとても可愛い

            女の子で、とりあえずその子を眺める生活を送るように

            なる。しかしある晩、雨合羽姿の彼女がスーツの男の

            喉を掻き切った後満面の笑みたたえている姿を目撃して

            しまう...。


            <お勧め星>☆☆半 主役の二人がお好きな方にはお勧め。


            あのノロいアクションはなんだ!


            スプラッター漫画が原作らしいのですが、もちろん漫画は

            読んでいないので前知識なく鑑賞。個人的には

            延命寺玲奈役の江口のりこさんが相変わらずいい演技をして

            いるとばかり思っていました。
            ゴミだらけの部屋で自殺を図ろうとしている若い男性、

            黒須が映ります。壁には受験への気持ちを鼓舞するような

            文字が書かれた紙がたくさん貼ってあるし、参考書や問題集

            の山の中にいるのです。そして何かの督促状の山も見えます。

            なるほどね、こいつは受験に失敗し、予備校への受講料の

            支払いもできず、遂には絶望して自殺しようとしているのか、

            とすぐに理解。そんなへなちょこですから首吊り自殺が

            上手くいくはずもなく、見事に取っ手がもぎとれてロープが

            外れてしまうのです。するとそこから一筋の光が差し込みます。

            それをたどっていくと、なんと隣の部屋が丸見えで、その上
            こんなぼろアパートに住んでいるとは思えないような可愛い

            女子がいるのです。

             

            羊とオオカミの恋と殺人

            出典:youtube

             

            ちなみにこのぼろアパートは外見は、超ぼろだし、黒須の

            部屋は汚いけれど、なぜか隣の女性、宮市の部屋はやけに
            お洒落なんです。もしかしてリフォームしてる?
            この日から、この「裏窓」(1954)を少しも彷彿とさせない

            のぞき見男は、隣の女子をひたすらのぞく日々を開始します。

            穴は隣の部屋の本箱の後ろにあり、ちょうど彼女のベッドまで

            見えるのです。
            しかし帰宅して着替えるシーンはあと少しで見えません。

            当たりまえです。

            下の階の住民の妹がその住民に届けたコンビニの袋をパクリ、

            中のポテトやらコーラやらを口にしながら、電気の通っていない

            部屋でのぞき続けるのです。

            マジ、キモイ。
            そしてのぞき見がバレ、通報されるかと思うと、彼女は黒須を

            食事に招くのです。のぞき見されたあげく、毎晩食事をご馳走

            するって、この宮市もどうかと思うけれど、この時点でどっちも

            どっちなのでどうでもよくなっています。

             

            羊とオオカミの恋と殺人
            出典:youtube

             

            しかしある日、その女性がスーツ姿の男を連れ込むのを見て

            しまい、さらに彼女が雨合羽姿で、かつ突然その男の喉を

            掻き切る姿を目撃してしまうのです。ちなみに掻き切るまでの

            一連の動きはそれなりに決め技っぽくかっこいいです。血が

            ピューっと噴出した時に彼女が浮かべる笑顔はまさに

            「か・い・か・ん」という感じ。さらにその後黒づくめの

            女性と男たちがその処理を手際よく行っていきます。黒づくめ

            の女、延命寺玲奈役は江口のりこ。彼女が出てくると一つ一つの

            セリフに微妙なボケが入り、なんとも言えない雰囲気を醸し

            出します。こういう女優さんは本当に貴重だと思う。
            そしてアホなので一旦は「見間違い」と思った黒須もまたまた

            例の殺人現場を目撃してしまうのです。それも当然のごとく

            のぞき穴越しに。

             

            羊とオオカミの恋と殺人

            出典:youtube

             

            そしてそこで宮市とばっちり目が合います。当然のごとく悲鳴を

            あげて逃げ出した黒須を宮市は追いかけ、またアホの黒須は

            行き止まりの場所に向かい、宮市にカッターを突き付けられる

            のです。そう、まるで穴越しに見ていた殺人の手順通りです。
            そんな時にアホ黒須は「宮市さんと付き合いたい」と抜かすし

            宮市は「黒須君、わたしをのぞいて」と答えます。いくら美形の

            2人であっても、この辺りまで来るとアホ度が大きくなり、ただ

            映像を流れるまま頭の中に取り込んでいく感じになってきます。
            宮市は理系の大学院生で、黒須は宮市のためにも?「ちゃんと

            しなくちゃ」とコンビニでバイトを始めます。それ、もっと

            前からやっていたらよかったのにね。
            ここで疑問なのは宮市の犯した殺人が一つもニュースになって

            いないことで、それは延命寺玲奈率いる軍団が、跡形もなく処理

            しているからで、その死体は部位ごとに何かに活用している

            らしい。


            「宮市の頸動脈切りが美し過ぎる」by延命寺玲奈


            ところがここでちょっと横入り女が現れるのです。それがアパート

            の下の住民の妹で、こんなぷー黒須に思いを寄せ始めるのです。
            また宮市が前に殺したチンピラが半グレ集団のメンバーで、

            彼らに宮市の犯行がバレてしまうのです。
            というわけで一応ピンチになった宮市ですが、彼女をおびき寄せる

            ために拉致した黒須を救うため、雨合羽姿で半グレ集団のアジトに

            現れます。ここで本当に見事に華麗なアクションを見せ...いや
            スローモーション映画を見ているようなアクションを見せられた後、

            まさかの展開になります。ここでさー、ミラ・ジョヴォヴィッチ

            とかスカーレット・ヨハンソンとかアンジョリーナ・ジョリー
            とかにわずかでも近いようなキレのあるアクションを見せて

            くれたら、もう少し加点したのに、薄ら笑いが漏れるほどの動き

            しか見せません。
            ラストもゆるーく終わり、まあほのぼのスプラッター映画でという

            感じでした。
            「人を殺すルールはわたしが決める」この宮市のセリフだけは納得

            できなかったな。

             

             

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            嘘を愛する女

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            JUGEMテーマ:邦画

             

            嘘を愛する女

             

            「嘘を愛する女」

            監督:中江和仁

            2018年 日本映画 118分

            キャスト:長澤まさみ

                 高橋一生

                 DAIGO

                 川栄李奈

                 野波麻帆

                 吉田鋼太郎

             

            食品メーカーに勤務する由加里は、5年間同棲

            している桔平がくも膜下出血で倒れ病院に搬送

            されたことを刑事から知らされる。さらに彼女は

            桔平の身分を証明するものが全て偽りだったことを

            知り、彼の正体を明かすため、探偵、海原に依頼

            するのだったが..。


            <お勧め星>☆☆半 面白くなりそうでならない。

            最後まで見ても消化不良のままです。


            「つなぐもの」松たか子の歌がいい


            アメリカ人が何かを伝えるとき「良い知らせと悪い

            知らせのどちらから先に聞きたい?」と言い始める

            ことがありますが、この映画の場合にそれを活用します。


            「良かったところと悪かったところのどちらから聞きたい?」


            まず良かったところから。主役の長澤まさみさんと

            高橋一生さんが、映画に出ているだけで魅力的です。

            映画内では結構嫌な女を演じる長澤まさみさんの歯切れ

            のいい口調と豊かな表情、そしてすらりと伸びた長い手足、

            大きな口をあけて笑っても、少しも下品に感じられない

            ところが素敵。そして高橋一生さんは言わずもがな「色気」

            たっぷりなんです。うつむき加減の視線や、ふと顔を上げた

            時に発する優しさオーラ、そしてあらわになったやや細めの

            肩にズキュン!鼻にかかった声も低く響いて素晴らしい。

             

            嘘を愛する女
             

            それから瀬戸内の景色が本当に風景映画のように映し出されて

            います。またエンディング曲の松たか子さんが歌う「つなぐもの」

            はぜひとも聞いてほしいです。


            では悪いところ。とにかくストーリーにほころびが多すぎるのです。

            また登場人物の設定に何か意味があるのかと思うけれど、それが

            あまり意味を持たず、ただ今の時代のトレンドを反映しているか

            のよう。

             

             

            ここからネタバレ

             

            冒頭、由加里と桔平との出会いが映されますが、それが

            東日本大震災時の東京での混乱の中であり、敢えてそれにした

            意味がわかりません。次に母親と会う約束をした桔平が現れず、

            怒る由加里のもとに刑事が訪れ

            「この人はくも膜下出血で倒れて搬送されました」と語るのです。

            それから桔平の素性が全く偽物だったことがわかっていきます。

            しかし5年も同棲していて、カードも作らず、携帯電話も持たず、

            自分の身内のことを一切語らない相手に不信感を抱かなかったの

            かしら。

            この時ピンとくるのが宮部みゆきさんの「火車」です。銀行員の

            恋人が突然姿を消したきっかけは「クレジットカードを作る」
            ということでした。それで全て納得がいくし、その後の展開も

            ただただ不幸な身の上に同情するばかりだったのに、この映画

            はそういう内容ではないのです。
            バリバリ仕事をこなす由加里は、かなり嫌な女に描かれ、親友と

            いうものが存在するもののほぼ添え物になっています。職場での

            男女差別やパワハラを映像として見せているけれど、それが映画に
            どう関係しているのか、まあ、桔平の後悔と重ならせたかったん

            だろうな。

             

            嘘を愛する女
             

            また海原という探偵を雇うと、すぐに怪しい女、心葉が登場します。

            この役は川栄李奈さんが演じています。で、このほぼストーカー女

            の存在する意味はなんだろう。ただ勝手に思いを寄せ、由加里と
            同棲しているマンションのポストを漁っていただけじゃないの?

            心葉が、桔平の過去に何か繋がっているのかと思えば、それは

            全くなくて、「秘密」を見ていただけなんですよね。
            そして最大の違和感は、桔平が書いていた私小説のようなものに

            登場する場所が「瀬戸内」とわかったとき、あっという間に由加里は、

            ある島へ行くんですよ。調べてみると瀬戸内海には島が727も
            存在します。淡路島、小豆島、男木島..。男木島は「猫島」と

            して有名ですよね。ここは一度行ってみたい。
            由加里はいったい何を根拠にある島へ向かったのか全く理解

            できないし、その後を追った海原は車で来るわけですよ。

            ということはカーフェリーで行き来できるかもしくは橋が架かって

            いる島なんだろうなあ。もうこの辺り来ると、ちょっと何やってる

            のかわからないことだらけです。さらに広島から警察が桔平を

            尋ねて来たと島の人が言うけれど、犯罪者ではないのになぜ警察が

            追ってきたんだろう。

            広島と桔平とのつながりは、この1点のみですよ!
            もっと言うなら、桔平がずっと探していたロボット人形が

            あそこにある意味が全く分からないし、それは自分の痕跡を

            誰かに辿ってほしかったということだとしたら、誰に求めて

            いたのでしょうか。
            全てを知り桔平の病室を訪れて、由加里はわんわん泣くんですよ。

            それも同じ角度からずっとわんわん泣く姿を映し続けます。

            これ、見ている側は全く泣けないし、かえってしらけますよ。
            エンドロールで流れる松たか子さんの「つなぐもの」でお口直しを

            するしかないですね。

             

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            キセキーあの日のソビトー

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            JUGEMテーマ:邦画

             

            キセキ

             

            監督:兼重 淳
            2017年 日本映画 111分
            キャスト:松坂桃李
                 菅田将暉
                 忽那汐里
                 平 祐奈
                 成田 凌
                 麻生祐未


            人気グループGReeeeNのプロデュースを手掛ける

            JINとその弟でリーダーのHIDEが大ヒット曲「キセキ」

            を生み出すまでには、様々な苦労があったのだった。


            <お勧め星>☆☆ 映画としては大変つまらない。


            音楽だけ聴きましょう


            口から出るのは文句ばかりなので映画館に観に行かなくて

            よかった。まずCDショップの店員理香役の忽那汐里は、

            大人っぽくなっていい感じなんだけど、存在が必要ないよね。

            そもそもHIDEと交際していたのかしていないのかすっかり

            さっぱりわからない。彼女のために歌を作ったとか、彼女が

            HIDEを後押ししたとか、なにかエピソードの1つもあるかと

            思えば何もない。交際しているそぶりもないのに、

            「久しぶり」なんて言ったりして、あれ?別れていたのかしらと

            疑ってしまう。ラブシーンの1つも入れろ〜!

             

            キセキ
             

            それと勤務医であるとはいえ、心臓外科医であるのに、なぜに

            家が「家族はつらいよ」のような昭和家屋なのだ!中身は今の

            一般家庭よりもボロいよ。さらになぜ兄JINは父に反発し続けた

            のか、父があれほどまでに威張るのは、苦労して医者になった

            からとかHIDEが語るのみで、全然説得力がないじゃない。
            また頭がそれほど良くなくて医学部に落ちたから、歯学部を

            目指す?それって失礼じゃないの?それも子供を産んで歯が

            ガタガタになった母親のために?HIDEの気持ちなんて

            これっぽちもわからないね。

             

            キセキ
             

            ということを考えながら映画の感想をまとめようと思うの

            ですが、全くまとまりません。なぜだろう?それは、

            GReeeeNの歌が素晴らしいし、JIN役の松坂桃李松坂桃李や

            HIDE役の菅田将暉の演技も安定力抜群。ところが肝心の

            ストーリーにリズム感がないのよね。ずーっと同じ調子で

            映像が流され、あ、松坂君色っぽい!とか菅田君お茶目とか

            思うけれど、エピソードのつながりが極めて希薄なのです。

            それと冒頭に書いた文句も加えると、ミュージックビデオと

            思って見た方がいいような気がしてきます。これに111分

            使う意味がかわりません。

             

            キセキ
             

            心臓が悪い少女は、JINの父の患者で、彼女がGReeeeNの

            歌を聴いて生きる意欲がわいたのなら、それをもっと有効に

            活用しようよ。あれじゃあ平祐奈さんが可愛いね。姉妹

            そろって美人でうらやましいねで終わっちゃうよ。
            「音楽で医者に勝てるか」ということと結び付けたかったの

            でしょうが、離れ離れで、糸の切れた凧のように飛んで

            行っちゃったからね。

            唯一好きなシーンは、最初のレコーディングの4人の4分割の

            カットかしら。あれも歌が流れているからよかったのね、きっと。
            続けたくても続けられないJINと続けられるけれど落第するから

            続けられないHIDEのエピソードも、もやもや〜と消えて

            いきました。

            はい、GReeeeNの歌は好きです。

             

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            溺れるナイフ

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            JUGEMテーマ:邦画

             

            溺れるナイフ

             

            「溺れるナイフ」

            監督:山戸結希

            原作:ジョージ朝倉

            2016年 日本映画 111分

            キャスト:小松菜奈

                 菅田将暉

                 重岡大毅

                 上白石萌音

             

            少女雑誌のモデルだった夏芽は、親の都合で田舎の

            旅館に引っ越してくる。彼女は海岸の岩場で1人の

            少年を見つけ、その神々しさに惹かれていく...。

             

            <お勧め星>☆☆ これはいけない。全然おもしろくない。

            登場人物の誰にも感情移入できません。


            「神」さんは航ちゃん?


            「神」さんという言葉がしばしばでてくるのですが、当然

            Godのほうの「神」ですよね。当然、髪さんでも紙さんでも、

            カミさんでもないのです。それが微妙はイントネーションで

            「神」と気づけないところもある。それは私の方言なのかしら。
            原作はあったり前田のクラッカーの未読のコミック。

            こんな話読むかいな!
            まずティーン雑誌のモデルだった夏芽が、父親の実家である旅館

            のある町に戻ってくるシーンから始まります。人気モデルだった

            のになぜ?まあそこはいいとして、モデルだったらから、

            掃き溜めに鶴のように可愛いし、スタイルも抜群。級友である

            カナ役の上白石萌音ちゃんが、いかにもいも姉なので差がつく

            というもの。しかし上白石さん、演技力は素晴らしいです。
            さてそもそもの人物設定が口での説明程度で唐突に航一朗を見つけ、

            彼の神々しさに惹かれていくのはかなり無理があります。そりゃ、

            田舎の中学生で髪の毛がパツキンなら光り輝くというものです。

            さらに、学校に居場所がないと打ち明ける夏芽の言葉の裏付けは

            一切なくて、大人気じゃなかったですか〜。それが居場所が

            ないということかしら。
            そして、映画の話が持ち上がった時、レイプ未遂事件に巻き込まれ、

            2人は別れる...らしい。ここの省略具合が大きすぎて、一気に

            高校生になっている夏芽を見て、おお、時間がたったのだなと

            気づく程度です。推理するに守ってほしかった夏芽と守り切れ

            なかった航一朗の気持ちがすれ違ってお互いのプライドが、二度と

            会わなくさせてしまったんだろうね。(極めて大雑把な推理)
            高校生になってもずっと夏芽に優しい大友役は、ジャニーズWEST

            の重岡大毅君。こんなにいい子を弄んじゃいけない。
            退廃的な姿を見せる航一朗役の菅田将暉が、桃太郎の鬼ちゃんの

            ように身軽に動き、光を浴びたり、水中の中では繊細さを感じ

            させる少年を好演。同時期に公開された

            「ディストラクション・ベイビーズ」でも小松さんと共演して

            いましたね。彼が踊る火祭りのシーンのみ渾身の力が込めて

            作られているようで、実際に起きたことんなのかどうか、夢か

            現実か曖昧でありつつ、やはり事実なのだとわかるのは上手かった。

            ここでも上白石さんの演技が光りました。
            撮影機関が17日という短さの中で、これだけのものを作れたのは

            素晴らしいというべきか。いやもったいないなあ。  

             

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            SCOOP!

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            JUGEMテーマ:邦画

             

            scoop!

             

            「SCOOP!」

            監督:大根 仁

            2016年 日本映画 120分 PG12

            キャスト:福山雅治

                 二階堂ふみ

                 吉田 羊

                 滝藤賢一

                 リリー・フランキー

             

            フリーのカメラマン静は、パパラッチをして

            自堕落な生活を送っている。そんな彼は写真誌

            「SCOOP!」の新人記者、野火とコンビを組む

            ことを押し付けられてしまう。

             

            <お勧め星>☆☆ リリー・フランキーのジャンキー

            ぶりがすごいです。以上。

             

            パパラッチにラブと正義は不要

             

            パパラッチを描いた映画といえば、ジェイク・ギレンホール

            主演の「ナイトクローラー」(2014)を絶対に思い出す

            はず。あのギラギラしたまなざし、そしてとことんクズな姿に、

            鑑賞後気分が悪くなりました。それでも「成功」のためには

            「良心」など持ってはならない、という心意気が伝わったのです。
            さて、この映画はどうかというと、あの美しい

            (ふん、もう他人のものだけどね)

            福山雅治演じる都城静が、冒頭からホテル代をケチり、車の

            後部座席でコールガールと事を済まし、その直後ターゲットの

            写真を撮影するというクズっぷりを映像で見せます。

            口から出るのは下ネタと金の話、だらしない歩き方、

            ボサボサ頭、無精ひげで汚さをアピールしたところで、

            やはり福山雅治なんです。映画内で見せる元カノで写

            真週刊誌のチーフ、横川定子役の吉田羊とこんな風な

            美しい絵になってしまう。

             

            scoop!
             

            まあ、そこは仕方がないとして、前半は、リリー・フランキー

            演じるチャラ源とつるむ姿や定子との会話もゲスで、こいつ

            クズだなと思わせることには成功していると思います。

             

            scoop!

             

            どん臭い新人記者、行川野火を押し付けられ、彼女を

            お荷物以外の何物にも感じない姿は、二階堂ふみの好演も

            加わり、映画に引き込まれていきます。

             

            scoop!
             

            しかし、実は彼は元この写真誌の編集部にいた敏腕カメラマン

            だったとか、「報道スクープこそ原点だった」などとストーリーが

            流れ始めると、「ん?」と思い始めるのです。

            まあ、日本の道路事情でできるはずもないカーチェイスに挑戦し、

            銃の代わりに花火(よほど花火がお気に入りらしい)で追手を

            振り切る辺りは、アイデアで乗り切った感じもします。

             

            scoop!
             

            最も冷めてしまったのは、野火とのものすごく中途半端な

            ベッドシーン。二階堂ふみがヌードがアウトなら、始まりと

            終わりだけ映像化すればいいのに、なにやら夢の中のような

            雰囲気の画面に変わっても、そんなもの時間の無駄と思って

            しまう。また、唐突にカメラマンを志したきっかけが「キャパ」に

            憧れたと語り、この写真を取り出す。

             

            scoop!

             

            ああこれは絶対に使われるなと確信する瞬間です。
            クズなら、何の恩義があるのかしらないけれど、情報屋らしき

            男も利用し、大金を稼ぐことに専念すべき。終盤の強引な展開は、

            ドキリとするものの、私の中ではこの映画の評価が下がる一方

            でした。
            前半の面白さが100とすると、後半は0で、結局50くらいの出来

            だったなとブツクサ思うのです。

             

             

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            ディストラクション・ベイビーズ

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            JUGEMテーマ:邦画

             

            ディストラクション・ベイビーズ

             

            「ディストラクション・ベイビーズ」

            監督:真利子哲也

            2016年 日本映画 106分

            キャスト:柳楽優弥

                 菅田将暉

                 小松菜奈

                 村上虹郎

                 池松壮亮

                 でんでん

             

            誰彼かまわずケンカを仕掛ける兄泰良が姿を消し、

            弟翔太だけが彼の行方を捜している。その兄は町で

            相変わらず強そうな相手にケンカを仕掛けていたが、

            その姿に魅了された裕也は、彼と行動を共にし始める。

             

            <お勧め星>☆☆ う〜ん。ひたすら続く暴力はどう

            理解していいのかわからない。

             

            ○見どころ

            無意味な暴力、卑怯な論理、ネットで拡散する動画、

            それへのさらに無責任な書き込み。それらには全て何の

            責任も伴わず、勝手に連鎖していく。その様を泰良という

            18歳の少年を通して描かれていきます。柳楽優弥の無表情な

            演技が、まさにそこになんの理由も存在しないことを物語る

            のです。

             

            ディストラクション・ベイビーズ

             

            ●惜しいところ

            柳楽君を始めとして、弟翔太役の村上虹郎、そして泰良の

            姿に便乗して大暴れしようと考える裕也役の菅田将暉、

             

            ディストラクション・ベイビーズ

             

            やくざの下っ端役の池松壮亮、

             

            ディストラクション・ベイビーズ

             

            キャバ嬢那奈役の小松菜奈、少年の育ての親役のでんでんと

            そうそうたる配役なのに、暴力だらけの映画になっているのが

            残念です。ヘタレの裕也が泰良にくっついたことで、途端に

            暴力的になるのは、なんとなくわかる気がしますが、女性ばかり

            狙うのが嫌。自分の弱さをかえって印象付けているのかも

            しれないけれど、その映像だけでも嫌いです。

             

            ディストラクション・ベイビーズ

             

            小松菜奈さんは相変わらず、したたかで、うわべだけか弱く

            ふるまう狡猾な女性役が似合います。こんな女性に男性は絶対に

            騙されるのよね。

             

             

             

             

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            捨てがたき人々

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            JUGEMテーマ:洋画

             

            捨てがたき人々

             

            「捨てがたき人々」

            監督:榊 英雄

            原作:ジョージ秋山

            2012年 日本映画 123分 R18+

            キャスト:大森南朋

                 三輪ひとみ

                 美保 純

                 田口トモロヲ

                 遠藤憲一

             

            自堕落な男、勇介は生まれ故郷の島に戻って来る。

            そして唯一彼に笑顔を見せる、顔にあざのある

            弁当屋の店員、京子と無理やり関係を持つ。やがて

            2人は同棲し、京子は子供を身ごもるが...。

             

            <お勧め星>☆☆ どこまでも暗い。見終わっても

            心は一向に晴れません。

             

            原作のジョージ秋山は「銭ゲバ」「浮浪雲」などで

            有名な漫画家ですが、見事に1作も読んでいません。

            敢えて避けてきた漫画家でもあります。その人の原作

            の映画化だから、予想通りという感じでした。

             

            〇 見どころ

            前科持ち、ぐうたら、汚い、酒飲み、女好きのクズな男

            狸穴勇介役の大森南朋が、まさにはまり役です。幾度と

            なく見られる彼のお尻が結構きれいなのにはびっくり。

             

            捨てがたき人々

             

            何かの拍子に見えそうな女の子の下着をこんな嫌らしい

            仕草でのぞき見します。それと後に彼と結婚する京子の

            おば、あかね役の美保純が、相変わらず艶っぽいのです。

            まだまだ現役という感じ!

             

            捨てがたき人々

             

            ● 惜しいところ

            原作漫画には勇介の悲惨な生い立ちが描かれており、なぜに

            クズなのか、生きていることに飽きたと語るのか、理解できる

            そうですが、そこは映画ではほとんど描かれず。だからただの

            ぐうたら男に思えてしまうのです。さらに登場人物は全て悪い

            人ばかり。ある意味、人間の本心をさらけ出しているのかも

            しれませんが、見たくもない姿ばかり見続けるのは苦痛でした。

             

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