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    • 2023.01.12 Thursday
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    ライフ・イットセルフ 未来に続く物語

    4

    JUGEMテーマ:洋画

     

    ライフ・イットセルフ

    出典:IMDb

     

    「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」

    原題:Life Itself

    監督:ダン・フォーゲルマン

    2018年 アメリカ映画 117分 PG12

    キャスト:オスカー・アイザック

         マンディ・パティンキン

         オリヴィア・ワイルド

         オリヴィア・クック

         アントニオ・バンデラス

     

    ニューヨークに住むウィルとアビーは第一子の出産を

    控え幸せの絶頂にいた。しかしアビーが交通事故で亡く

    なり、彼は助かったお腹の子供に会うことすらできない

    ほど衰弱し遂にセラピストのまで自殺する。一方スペイン

    のオリーブ農園で働くハビエルはオーナーに仕事ぶりを

    認められ愛するイザベルと結婚し、ロドリゴを授かる。

    彼ら3人が初めて海外旅行に行ったニューヨークで乗車した

    バスと衝突したのがアビーだった...。


    <お勧め星>☆☆半 まあまとまっているけれど、なんとなく

    もやもやします。


    あまりに驚かせすぎだろう。


    1点だけわからないことがあります。ウィルが妻アビーを

    亡くしたことから立ち直れずセラピーに通うのですが、その

    セラピストの女性がバスと衝突します。その時にロドリゴが

    乗っているんですよね。あれはこの映画でしばしば使えわれて

    いるその時にいなかった人がまるで存在したかのように登場

    するパターンですか?
    映画は5部作、いや4部作で終わり、5部はこれから始まると

    いう構成です。

     

    ライフ・イットセルフ
    出典:IMDb

     

    1、ウィル
    とてつもなく愛している妻アビーが出産間際にバスと衝突し、命を

    落としてしまう。そして彼女の死後半年たっても立ち直れず、

    セラピストのもとに通っている。二人の会話に沿って、アビーと

    ウィルの出会いや幸せな結婚生活、初孫の誕生を待ち望むウィルの

    両親の姿が映ります。ウィルに対し映画内でアビーが

    「愛が深すぎる」と言って別れを告げたのは事実ではなく、あれは

    妄想なんですね。しかしまたアビーの生い立ちが悲惨でこの設定は

    必要なのかと思うほどです。そして「あの日」のことを思い出させた

    セラピストの前でウィルは突然ピストルで顎を撃ち抜きます。

     

    ライフ・イットセルフ
    出典:IMDb

     

    2、ディラン
    ウィルとアビーの娘で、ウィルの祖父母に育てられましたが、成長

    してお年頃になるとやはり反抗的になるというもの。でも

    おじいちゃんのことは大好きなんです。ディラン役は
    「ぼくとアールと彼女のさよなら」(2015)のオリヴィア・クック。

    「ぼくと...」でも可愛いけれどかなり変わった少女を演じていて

    大好きになりました。いわゆる難病ものを扱っているのに感動ポルノに

    ならずコメディにできたのはすごい。それはヒロインのレイチェルと

    アールとグレッグの男女を超えた「友情」をかなり低温度で描いて

    いるからなのだと思う。熱くほとばしる友情ものなんて感ポルと

    並んで弾き飛ばすジャンルの1つです。

     

    ライフ・イットセルフ
    出典:IMDb

     

    3、ゴンザレス
    スペインのオリーブ農園で働くハビエル・ゴンザレスは農園の

    中で唯一指でオリーブを摘む真面目な人物かつ仲間にも人気が

    ある。そのハビエルを気に入り、作業長にした上に住居も提供する

    のがオーナーのサチオーネでこの役はアントニオ・バンデラス。

    ハビエルはかねてからの恋人イザベルと結婚し、息子ロドリゴも

    生まれ幸せの絶好調にあるのです。しかしこの映画で幸せの

    絶好調というのは大不幸が訪れるサインでもあります。親子3人で

    初めての海外旅行に行った先のニューヨークで、まさかのバス事故を

    目撃してしまうロドリゴ。それもロドリゴに原因があるのです。

    ロドリゴが事故についての悪夢を見ては苦しむと家庭も不和になり、

    逆にサチオーネがこの家庭に深く関わってきます。

     

    ライフ・イットセルフ
    出典:IMDb

     

    4、ロドリゴ
    ハビエルが家を出た後、サチオーネの援助を受けながらイザベルは

    彼をニューヨークの大学まで進ませます。この辺りも少し不明

    なんですが、サチオーネはイザベルやロドリゴを愛していたけれど、

    イザベルは「愛せない」と言っていました。では二人はただの

    同居人だったのでしょうか。このロドリゴがまた優秀なんですよ。

    ものすごくおしゃべりな彼女ができたりと学生生活を謳歌します。

    すると必ずやって来るのが不幸です。
    この話がどこでつながるかは途中からだいたい予想ができ、そして

    人生は私たちを驚かせ、屈服させるなどと言われてしまいますが、

    そんな波乱万丈な人生を送る人ばかりが身内にいたら、それは
    小説にもなるだろうなと思ってしまいます。ただ不幸が重なる時期や

    人物や家庭が存在するのは確かで、人生は信頼できない語り手では

    あるけれど、その先に明るい光を期待して生きて行きたいと強く
    感じます。

     

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    A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー

    4

    JUGEMテーマ:洋画

     

    ア・ゴースト・ストーリー

    出典:IMDb

     

    「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」

    原題:A Ghost Story

    監督:デヴィッド・ロウリー

    2017年 アメリカ映画 92分

    キャスト:ケイシー・アフレック

         ルーニー・マーラ

         ウィル・オーダム

         リズ・フランケ

     

    テキサスの田舎町に住む若い夫婦CとMは幸せに

    暮らしていたが、ある日Cが自動車事故で亡くなって

    しまう。病院で遺体を確認したMの後を追うかのように、

    Cは突然起き上がりシーツをかぶった姿で自宅を目指す

    のだった。


    <お勧め星>☆☆半 92分を夜見ると、ものすごい睡魔に

    襲われます。独特の世界観が好きな方向けです。


    僕らの歴史


    まず気づくのは、映画がワイド画面比率16:9ではなく、

    スタンダードサイズの4:3であるということ。さらにその

    4つの角は丸くなっています。これは今見ているものが、

    時代という時間の流れをまたいでいるということを意味

    しているのか、単に映像的に凝ったものにしたかったのか

    わかりません。

     

    ア・ゴースト・ストーリー
    出典:IMDb

     

    ケイシー・アフレック演じる夫(C)とルーニー・マーラ演じる

    妻(M)が住む田舎の一軒家での会話から映画は始まります。

    引っ越しが多かった妻はその理由は言えないと言う。そして

    今の家では変な音が聞こえ、奇妙な光が見えるのです。
    彼らの会話は断片的にしか聞こえないので、多分この家から

    引っ越そうとしていることが伺えます。ところがその後、Cは

    自動車事故で亡くなるのです。これも会話のどれくらい後なのか、

    もしかしたら翌日なのかそれすらわかりません。

     

    ア・ゴースト・ストーリー

    出典:IMDb

     

    そして遺体を確認したMがその顔に白いシーツを掛けその場を

    去ると、彼女を追うかのようにシーツごとむくりと起き上がり、

    Cは動き始めるのです。このタイミングが、ずっと映っている

    あの遺体絶対に動くから目を離さないぞ!と思っている緊張が

    途切れた頃に起こるのです。このように1つ1つのシーンが

    長いと思うと、Cが病院から移動して自宅の着くまでは、切れ切れ
    の映像であっという間なのです。

    Cは映画を見ている人には目に入りますが、映画内の人物さらには

    Mまでも見ることができません。ここは「幽霊」という存在が

    主観的はないものであると言っているように感じられます。

     

    ア・ゴースト・ストーリー
    出典:IMDb

     

    CはMへの思いが断ち切れなかったのか、毎日Mの帰りを待ち続け、

    眠った彼女の体に触れます。もちろんMは何にも感じません。

    存在のないものがここにいるということをどう証明しようかと

    奮闘するわけでもなく、ただそばに居続けます。
    向かいの家にも同じようなゴーストがいて、心で会話をしますが、

    そのゴーストは最初は「待っている」と言い(言葉は発していない)、

    次は「なぜここにいるのかわからない」と言い、最後には
    消えてしまいます。

    Mが家を売り、持ち主が変わっていってもCはそこにいるのですが、

    この時点でCは向かいの家のゴーストに近づいているのではない

    でしょうか。つまり誰を待っているのかという記憶は薄れ、そこに
    いること自体が目的に変わっていった気がします。それでもMが

    最後に残したメモを取るため、壁板をの隙間をこすり続けます。

    これは結構切なくなるはずなんですが、しずか〜な映像の中で

    ギシギシ聞こえてきても、あー音がするな、久しぶりだなという

    感じで冷めてしまう。いけない、いけない。

     

    ア・ゴースト・ストーリー
    出典:IMDb

     

    遂にこの家が破壊され、ビルに変わる時が来て、それらは

    あっという間に、そう、走馬灯のように駆け抜け、かつて

    開拓者がそこに居を構えようとした時代に戻るのです。

    1つの家の歴史というのは、その家が建っている土地の歴史も

    含んでおり、そこで多くの人たちが暮らし続けていたことを

    物語るのですね。
    ところであの手紙にはなんて書いてあったんだろう。そこは

    見る側が推測すればいいのかな。とりあえず最後まで見る

    ことができた自分を褒めております。

     

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    さよなら、ぼくのモンスター

    4

    JUGEMテーマ:洋画

     

    さよなら、ぼくのモンスター

    出典:IMDb

     

    「さよなら、ぼくのモンスター」

    原題:Closet Monster

    監督:ステファン・ダン

    2015年 カナダ映画 90分 PG12

    キャスト:コサー・ジェサップ

         アーロン・エイブラムス

         ジョアンヌ・ケリー

         アリオシャ・シュナイダー

     

    メイクアップ学校入学を目指すオスカーは、所有欲が

    強く怒りっぽい父親ピーターと二人暮らし。彼には

    ジェマという女友達がいるが、ある日バイト先で

    出会ったワイルダーという青年に心を惹かれてしまう

    のだった。


    <お勧め星>☆☆半 忘れていた甘酸っぱい思いが

    こみ上げますが、今一つ理解できませんでした。


    ハムスターは4回変えた


    最近重い内容の映画を見ていたせいか、この映画は

    何となく心に響かず、登場人物にも感情移入できない

    まま終わってしまいました。時折ハッとするような

    カットやシーンごとに流れる音楽はとてもおしゃれです。
    オスカーの少年時代、彼の母親は家を出るのですが、

    その理由がなかなかわかりません。オスカー自身は母を

    引き留めたくてハイヒールのヒールを折ったり、かばんを

    必死で引っ張ります。それでも家を出ていく母の姿を見て、

    父ピーターは嫌な笑いを浮かべるんですよね。
    さらに彼はいじめの現場に遭遇し、救いに行こうと覗いて

    いると、そのいじめられていた少年が大けがを負う現場を

    目にしてしまうのです。そのいじめの原因が、

    「ゲイだったから」

    とピーターから知らされ、オスカーは自分の長髪をハサミで

    切っていきます。その時にツリーハウスを父と一緒に作った

    時の釘うちやノコギリで木を切った情景が思い浮かぶのです。
    そして成長し、オスカーは特殊メイクが趣味で、メイキャップ

    スクールに入ることを希望しているらしいし、ジェマという

    女優志望の女子と仲良く過ごしています。メイキャップが趣味

    ということやジェマが雰囲気を察してキスを求めたときに、

    オスカーが「ごめん」と言ったことで、やはり彼はそうなのか

    と気づきます。

     

    さよなら、ぼくのモンスター

    出典:IMDb

     

    さらにバイト先でシャツを貸したワイルダーに、目が釘付け。

    それはいつからだったのかとか、なぜにピーターがオスカーと

    ジェマが付き合っているかどうか聞きたがるのかとか、少し

    説明不足のような気がして来るのはこの頃かな。この辺りまで

    来ると、ピーターの所有欲の異常な強さをさすがに感じてきます。

    そしてそれが母との離婚原因であるともわかってくるのです。

    「あの家にいたらだめになったの」
    おそらくはオスカーを連れて出たかったけれど、それを許されず、

    自分一人で出ていく選択肢しか与えれれなかったんだろうと

    推測できます。それはいまだに妻の荷物を渡さないピーターの

    姿にも表れているのです。
    「離婚したら財産は半分ずつなんだ」

    オスカーが少年時代に目撃した事件のトラウマは、彼の腹の中に

    ずっと残り続け、それは自分の性的指向の否定へとつながって

    いたんだろうな。明らかにゲイを差別するピーターと、同じように
    オスカーと接してきたから、彼の心を知っているはずの母ブランの

    受け止め方の大きな違い。

     

    さよなら、ぼくのモンスター
    出典:IMDb

     

    わたしがこの映画で唯一胸がキュンとなったのは、パーティーで

    ドラッグと酒でのせいで倒れ、ツリーハウスでワイルダーに

    オスカーが介抱されるシーンです。その直前にワイルダーが

    女子とキスしているのを目撃したオスカーがヤケになり、他の男性

    と関係を持とうとした途端、腹が膨らみ、口から大量の釘を

    吐いたように自分で感じたのは、少年時代に目撃した事件を

    いまだに引きずっていることの現れなんだと思う。

    ワイルダーに指摘されたことを「恥ずかしい」と返すオスカー。

    そして口移しで水を与えるワイルダーとそれを受け止めるオスカーの

    唇のなまめかしさは、なぜかもうすっかり忘れちゃったけど、

    「初恋」に胸を焦がしたときのような感じを受けました。しかし

    朝が来るとワイルダーは姿を消しています。一枚の紙きれを残す

    なんて、どこかで聞いた歌に出てきそうだわ。
    「独りぼっち」のオスカーが母に「強くなるしかない」と言われ、

    父への怒りを爆発させたとき、彼は遂にトラウマに打ち勝ち、

    父の束縛から逃れることができるわけです。

     

    さよなら、ぼくのモンスター

    出典:IMDb

     

    このシーンも、もちろん幻なんだけれど、やはりかつて目撃した

    事件で使われた鉄棒を腹から引き出し、それを父に向けます。

    すべてがあの事件の目撃と父の所有欲から始まっていたんでしょうね。
    そうそうオスカーの飼っているハムスターが10年も生きていて

    おかしい!と思ったら最後にあっさり説明されて、そうだよなーと

    納得します。おしゃれな映画ではあったけれど、自分の好みでは

    なかったです。

     

     

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    母の残像

    4

    JUGEMテーマ:洋画

     

    母の残像

     

    「母の残像」

    原題:Louder Than Bombs

    監督:ヨアキム・トリアー

    2015年 ノルウェー=フランス=デンマーク

    =アメリカ映画 109分

    キャスト:ガブリエル・バーン

         ジェシー・アイゼンバーグ

         イザベル・ユペール

         デビン・ドルイト

         デビッド・ストラザーン

     

    交通事故死したカメラマン、イザベルの遺品整理に

    やって来た息子ジョナは、1枚の写真を見て母の

    浮気を知ってしまう。一方彼の弟コンラッドは母の

    死後、殻に閉じこもり、ゲーム三昧の日々を送り、父を

    拒絶し続けるのだった。


    <お勧め星>☆☆半 評価は高いのですが、わたしの

    好きな内容ではなかったです。


    それぞれの思い


    監督ヨアキム・トリアーは、「メランコリア」(2011)、

    「アンチクライスト」(2009)、「ドッグウィル」

    (2003)などで有名なラース・フォン・トリアー監督の

    甥だそうです。ちなみにこの3作品の中で唯一私が好きな

    映画は「ドッグウィル」。一見善良そうに見える村人の心の

    闇を、かなり変わった演出方法で描いていました。
    「母の残像」の原題「Louder Than bombs」の意味を

    考えた時、それは何を呼ぶのかまで思いを馳せた時、

    ストーリーが確実に理解できるのかもしれません。わたし

    にはそれができなかったのかな。
    戦場カメラマンとして有名なイザベルが交通事故で亡くなり、

    それが事故なのか自殺なのかという疑惑があり、それを

    夫ジーンと息子ジョナは下の息子コンラッドに秘密に

    しているのです。「動揺させたくない」

     

    母の残像
     

    一方コンラッドは、母との思い出を考え続け、父に心を

    開こうとせずゲーム、それもシューティングゲームばかり

    している。「息子は何かするのではないか」
    しかしコンラッドだけがイザベルを愛していたかというと

    そうではなく、ジーンもジョナも彼女を深く愛していたの

    です。それは所々で見せる微妙な表情に浮かび上がり、形は

    違えど3人3様にイザベルを愛していたことが見てとれます。

    しかし逆にイザベルはどうか。彼女が自宅にいるときに見せる

    虚無感の漂う表情はなにを意味しているのだろうか。この

    辺りはさすがイザベル・ユペールです。笑顔でいてもその下に

    隠された何かの気持ちを見事に感じさせてくれます。

     

    母の残像

     

    映画内でイザベルが実はジャーナリストのリチャードと

    浮気していたことがわかってしまうのですが、それは

    カメラマンとして家を出ている時だけのことで、家に

    戻ったときに自分の居場所がない、つまり家にいることの

    居心地の悪さの裏返しだったのかもしれません。この家族に

    自分のいる必要性があるのかどうか。
    息子の担任と交際しているジーン、チアリーダーの女子に

    恋をするコンラッド、自分の出世や妻の妊娠を素直に喜べない

    ジョナ。

     

    母の残像

     

    3人の気持ちがイザベルでつながっていたと気づいた時、

    彼らは新しい形で再生していくのかもしれません。
    とか書いたけれど、実は見終わってもモヤモヤして、見る側

    にどう考えるのかを委ねた映画はあまり好みではないなと

    思ってしまいました。

     

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    ロスト・イン・ザ・サン

    3

    JUGEMテーマ:洋画

     

    ロスト・イン・ザ・サン

     

    「ロスト・イン・ザ・サン 偽りの絆」

    原題:Lost in the Sun

    監督:トレイ・ネルソン

    2016年 アメリカ映画 96分

    キャスト:ジョシュ・デュアメル

         ジョシュ・ウィギンズ

         リン・コリンズ

         エマ・ファーマン

     

    母を亡くした13歳のルイスを祖母の家に送ると

    いう謎の男ジョンが現れる。彼はルイスの金を奪い、

    さらには強盗までして金を入手する男だったが、

    2人は次第に打ち解けていき...。

     

    <お勧め星>☆☆半 静かに見られる良い話なのですが、

    お決まりの展開には少しがっかりします。

     

    ○見どころ

    「トランスフォーマー」シリーズのジョシュ・デュアメルが、

    体全体から「刑務所暮らし経験者」臭が漂う男ジョンを演じて

    います。

     

    ロスト・イン・ザ・サン

     

    映画内で一番ズキュンと来たのが旅の途中でナンパしたメアリーと

    部屋にいるときの白のブリーフ。そこ?と思うけれど、彼が

    履いているとどうも色気が感じられるのです。そして母を亡くした

    ルイスとの関わり方も極めて不器用であり、それでいて愛情の

    こもったもので、ジョンが教える車の運転、銃の撃ち方とは逆に、

    ルイスが「人に好かれる」振る舞いを教える辺りは、小さな

    エピソードを絡めてうまく描かれていきます。

     

    ロスト・イン・ザ・サン

     

    ロスト・イン・ザ・サン

     

    刹那的な生き方をするジョンが企てる銀行強盗とは真逆の、2人で

    車で進む際に映る大自然の中の昼、夜の景色は本当に美しい。

    アメリカって広いなあとあらためて実感する瞬間ばかりです。

     

    ●惜しいところ

    ストーリーにひねりは一切なく、さらに映画の序盤からジョンの

    存在について「何かの関係」を見せてしまったために、ラストの

    感動が薄れた気がします。

     

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    二つ星の料理人

    3

    JUGEMテーマ:洋画

     

    二つ星の料理人

     

    「二つ星の料理人」

    原題:Burnt

    監督:ジョン・ウェルズ

    2015年 アメリカ映画 101分

    キャスト:ブラッドリー・クーパー

         シエナ・ミラー

         オマール・シー

         ダニエル・ブリュール

     

    かつて名料理人だったアダムは、酒とドラッグにおぼれ、

    仲間を裏切り失踪していた。そんな彼が突然ロンドンに現れ、

    三ツ星シェフを目指して店を再開するが...。

     

    <お勧め星>☆☆半 ストーリーがありきたりで豪華な

    俳優陣でカバーしていた気がします。

     

    Rotten Tomatoes評価30%。とはいえ日本国内では概ね

    高評価のレビューが多いので期待して鑑賞しました。

     

    〇見どころ

    この映画では料理そのものより、人間の再生を描いている内容で、

    そこだけを見るとまあそこそこ面白いです。

    主役のブラッドリー・クーパーの吸い込まれそうな青い瞳と

    たくましい体を見るとズキュン!

     

    二つ星の料理人

     

    かつての恋人で彼の師匠の娘役のアリシア・ヴィカンダーは

    相変わらず可愛いので、もっと登場してほしい感じ。

     

    二つ星の料理人

     

    ●惜しいところ

    ストーリーがとてもありきたりなんです。

    かつて仲間で一緒に有名料理を作っていた

    →調子に乗りすぎて酒、女ドラッグに溺れ、マフィアに借金を

    作り失踪

    →突然再起を目指し姿を現す

    →5年のブランクがなかなか埋まらない。。。

    最初の仲間との確執もすぐに打ち解ける者もいれば、今や敵視する

    者がいるのも当たり前なのに、なぜかそのあたりは終盤に駆け足で

    回収されます。すぐに仲直りしたミシェルにはちょっと驚かされますが。

    それと、腕のいい料理人の女性エレーヌがいたら、LOVE間違いなし。

    もうやめてよ。この話に愛だの恋だのは不要でしょう?

    この映画を見ると2002年映画「ディナーラッシュ」の緊張と

    スピードに満ちた話の展開の面白さを再確認します。

     

     

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    マギー

    4

    JUGEMテーマ:洋画

     

    マギー

     

    「マギー」

    原題:Maggie

    監督:ヘンリー・オーブソン

    2014年 アメリカ映画 95分

    キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー

         アビゲイル・ブレスリン

         ジョエリー・リチャードソン

     

    腐歩病感染者に噛まれた娘マギーを、ウェイドは

    病院から連れ帰る。隔離を拒否し、自宅で娘と

    過ごすことを選択した彼だったが、マギーの病状は

    悪化していく一方で...。

     

    <お勧め星>☆☆半 特に派手なシーンはなく、

    静かな感染物映画です。静かすぎる。

     

    アクションのないシュワちゃん、f言葉を連発しない

    シュワちゃん、人間ドラマを演じるシュワちゃん。

    貴重な映画です。彼が演じるウェイドの最愛の娘マギー役は

    アビゲイル・ブレスリン。

     

    マギー

     

    マギーのみ先妻の娘で、弟妹は後妻キャロラインの娘らしい。

    それでも家族は仲が良く、なぜマギーが家出していたのか不明。

     

    〇見どころ

    腐歩病発症患者の姿や傷口はリアルで、冒頭の病院での映像は

    ゾクリとします。そして少しずつ感染が進んでいく姿も丁寧に

    描かれ、噛まれた傷がただれる→血管が浮き出る→瞳が白濁する

    →凶暴になる...までしっかり見られます。

     

    マギー

     

    マギー

     

    マギー

     

    また娘を溺愛する父親の気持ち、患者の恐怖など、普通の

    感染物ではあまり描かれることのない内容にも触れられていて、

    それをシュワちゃんの熱演と共に見られるから結構すごい。

     

    ●惜しいところ

    序盤からずっと同じスローテンポであり、BGMも物悲しい

    ものだけ。もう少し起伏のあるストーリーにしてもよかった

    気がします。それとやはりシュワちゃんにはアクションを期待

    してしまう。この映画では銃を向けられる方になっています。

    また設定をこんな感染物にしなくても、ドラッグ中毒で悪い

    仲間から抜け出せない娘のために立ち上がる父、という話の方が

    彼に似合っている気がするなあ。あまりに単純すぎるか。

     

    感染者は強制的に隔離され、それに従わないものが次々に警察に

    捕らえられていく。そして治療と称し、初期も末期も大部屋に

    放り込んでしまう。そこで始まるのは互いを食べ合うこと。他者に

    少しでも脅威を与える可能性のある人間をことごとく排除していく

    姿勢は、どこか恐怖を感じました。

     

     

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    ドン・ジョン

    1

    JUGEMテーマ:洋画

     

    ドン・ジョン

     

    「ドン・ジョン」

    原題:Don Jon

    監督:ジョセフ・ゴードン=レビット

    2013年 アメリカ映画 90分 R15+

    キャスト:ジョセフ・ゴードン=レビット

         スカーレット・ヨハンソン

         ジュリアン・ムーア

         レニー・ダンザ

         ブリー・ラーソン

     

    実際のSEXよりもポルノ鑑賞が趣味のジョンだが、一方で

    外でナンパした女性と一夜限りの関係を楽しんでいる。

    しかし彼はバーバラという美女に恋してしまい、彼女の

    思い通りの男に変わろうとするが...。

     

    <お勧め星>☆☆ 最後まで心に響くものがない映画でした。

     

    ジョセフ・ゴードン=レビットが監督をし、自ら主演、さらに

    ジュリアン・ムーア、スカーレット・ヨハンソン、

    ブリー・ラーソンと豪華なキャストをそろえています。それで

    この内容の映画を作るから結構すごいかも。

     

    〇見どころ  

     

    ドン・ジョン

     

    自分に大事なものは、体、家族、車、家、教会、仲間、女たち、

    そしてポルノというジョンの日常が冒頭から、どんどん繰り出され、

    毎日同じことを繰り返している彼の姿が映ります。毎回教会で

    告解するシーンでは、ポルノ云々、婚外交渉云々とやけに正確な

    回数まで語るジョンの姿はとてもおかしいです。

     

    ドン・ジョン

     

    絶世の美女とまで言わせたるバーバラはもちろん綺麗よ〜。

    あの見事なくびれはトレーニングの賜物なんだろうか。また

    ジョセフ・ゴードン=レビットのマッチョな体もすごいです。

     

    ●惜しいところ

    本当にしょうもない内容なんです。バーバラの部屋に「タイタニック」

    のポスターが貼ってあり、きわめて少女趣味なのが、イヤな予感を

    漂わせ、それはバッチリ的中。

     

    ドン・ジョン

     

    でも唐突なエスターの登場はなんか納得できないわ。若い男子なら

    少しはわがままでもバーバラのほうを選ぶだろうし...。ジョンの父が

    言った通り、ジョンは「ガキ」のままだったんだろうか。

     

    とりあえずキャーキャー喚くバーバラを演じた

    スカーレット・ヨハンソンが実際もあんな感じなのかも?と思って

    しまうほどリアルでした。これほどエロ動画が流れても当然、

    女優陣のヌードはなしです。

     

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    マーゴット・ウェディング

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    JUGEMテーマ:洋画

     

    マーゴット・ウェディング

     

    「マーゴット・ウェディング」

    原題:Margot at the Wedding

    監督:ノア・バームバック

    2007年 アメリカ映画 92分

    キャスト:ニコール・キッドマン

         ジェニファー・ジェイソン・リー

         ゼイン・パイス

         ジャック・ブラック

         ジョン・タートゥーロ

     

    妹の結婚式に参列するため、息子と実家を訪れた

    マーゴットは妹の婚約者マルコムにイラつく。夫と

    別れる決心をしているマーゴットは、旧知のディック

    と浮気を重ねるが、息子が隣家の子供に噛まれたりと

    次々にトラブルが起こるのだった。

     

    <お勧め星>☆☆半 登場人物が誰一人好きになれず

    ウンザリしますが、大なり小なり家族ってこんな感じと

    思ってしまいます。

     

    ヒロインでニューヨークに住む40代の小説家マーゴット

    役はニコール・キッドマン。きれいだし、聡明そうで、

    自信に満ちた女性役がぴったり。

     

    マーゴット・ウェディング

     

    一方疎遠だった実妹ポーリン役は「ヘイトフル・エイト」

    (2015)でぼっこぼっこにされたジェニファー・ジェイソン・リー。

    この映画でも可愛いけれど、ドン臭くて、いちいち姉の癪に

    障るイタい女を演じています。彼女は最初の結婚生活を姉が

    小説の題材に赤裸々に使ったせいで、壊されてしまい、それが

    原因で姉とは疎遠になっていたのです。でも不仲というわけでは

    ないんです。女子同士の会話では大笑いするから、そこは不思議。

     

    〇見どころ

    妹の結婚式のため息子クロードと実家を訪れたマーゴットが

    長姉の立場以上に、いつも人を押さえつけるように発言します。

    本人は気づいていないけれど、自分には甘く、他人には厳しい

    皮肉屋という酷い欠点を持っているとすぐにわかっちゃう。

    ニコール・キッドマンが長身だから余計に似合うんだな。

    彼女の攻撃の矛先は、妹の婚約者マルコムに向かい、散々こき

    下ろします。

     

    マーゴット・ウェディング

     

    彼を演じるジャック・ブラックがまたダメダメ男を演じたら

    天下一品だから、もう笑いを通り越して哀れになって来ます。

    さらには不仲のお隣の家族に意見をし、ますます反感を買うし、

    いとこの息子が発達障害だと決めつける。あっちでもこっちでも

    トラブルばかり起こすんです。

     

    マーゴット・ウェディング

     

    マーゴットが別れを決意しているダンナとの間には子供が

    2人いて、今回連れてきたクロードがまあできた子なんです。

    もしかしたらダンナのジムは唯一いい性格の大人なのかも

    しれません。ディックなんて調子のいい男とちゃっかり浮気を

    する母に気づいていても、それはそれで納得しているらしい。

    ディックの娘メイジーが淫乱で、それに誘惑されるマルコムやら、

    秘密のはずのポーリンの妊娠を速攻皆に話すマーゴットやら、

    ろくでもない一族、知り合いの中でも健気に耐えるいい子。

     

    ●惜しいところ

    いくつものエピソードが丸投げのままで終わっているので、

    その先はどうなったのか知りたくなってしまう。それとなぜに

    ラストは全速力で走ったのか、それをクロードに自慢する

    マーゴットの胸の内もわからなかったです。

     

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    フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

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    フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

     

    「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」

    原題:Fifty Shades of Grey

    監督:サム・テイラー=ジョンソン

    2015年 アメリカ映画 126分 R15+

    キャスト:ジェイミー・ドーナン

         ダコタ・ジョンソン

         ジェニファー・イーリー

         ルーク・グライムス

     

    若き実業家クリスチャンは、取材に来た女子大生

    アナスタシアに関心を持つ。アナスタシアも彼に

    心を惹かれるが、彼は「契約」を交わして、関係を

    持つ話をし始める...。

     

    <お勧め星>☆☆ 音楽や映像はおしゃれ感を醸し

    出していますが、話は意味不明。

     

    第36回ゴールデンラズベリー賞、最低作品賞、

    最低主演男優賞、最低主演女優賞など見事5部門を獲得。

    巷のレビューも低いので期待値を下げて鑑賞しました。

     

    〇見どころ

    原作は世界累計1億部を突破したベストセラー小説との

    ことで、「マミーポルノ」とも呼ばれているらしい。ヒロイン、

    アナスタシアを演じるダコタ・ジョンソンの体を張った演技は

    「すごく頑張ったね!」と一声かけたいところ。

     

    フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

     

    ●惜しいところ

    WOWOW鑑賞なのでボカシだらけなのは仕方ないとして、

    126分もの映画の間、20分がセックス描写で、それ以外は、

    恋だの愛だの語る内容がほとんどで、胸焼けしてきます。

    27歳の若き実業家クリスチャンに気に入られたアナスタシアが、

    彼の提案する「契約」を交わさないうちに関係を持ったり(大学を

    卒業する年なのに未体験)、彼のSM趣向を楽しんだりと納得が

    いかない展開です。

     

    フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

     

    その上大学を卒業しても働くこともなく、豪華な生活を楽しみ、

    車を卒業プレゼントにもらったくせに「わたしは違う」。

    もちろんこんな生活は長く続くものではないし、

    「キミこそ特別な女」

    などとクリスチャンの口から発せられても、信用できないしね。

    プレイルームと称する「SMプレイルーム」もそろえてある器具の

    割には、大したプレイが行われるわけでもありません。

    団鬼六先生の小説を参考にしなさい。(読んだことないけど)

     

    フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

     

    エレベーターのドアを挟んでの最初と最後の2人の会話と

    行動が始まりと終わりを告げているということかしら。

    評判通りつまらない映画でした。

     

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