僕のワンダフルライフ

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JUGEMテーマ:洋画

 

僕のワンダフルライフ

 

「僕のワンダフルライフ」

原題:A Dog's Purpose

監督:ラッセ・ハルストレム

2017年 アメリカ映画 100分

キャスト:デニス・クエイド

     ペギー・リプトン

     ブライス・ゲイザー

     K・J・アパ

     ブリット・ロバートソン

 

少年イーサンに命を救われたレトリバー犬は、

ベイリーと名付けられ、イーサンといつも一緒に

過ごすようになる。そして寿命を全うしたベイリーは

別の犬として生まれ変わるが...。


<お勧め星>☆☆☆☆ 犬好きにはたまらない映画です。

無駄な涙を流すシーンはありません。


犬は自分の存在をどう考えているのか


原作はW・ブルース・キャメロンという人の

「野良犬トビーの愛すべき転生」という本で、彼はこの

映画の脚本にも携わっています。主人公に会うために

転生を繰り返したとか、4つの「犬生」を描いたとか

ネットに書いてあるものもありますが、ちょっと違う感じ。

主人公に会うためではなく、たまたま何度も犬に生まれ

変わったのが本当のような気がします。そして見る前に

考えていたほど涙が出る映画ではなく、見終わると、

犬好きな人はもっと犬が好きなるし、そうでない人は

お散歩で見かけた犬を見る目が少しだけ変わるようなそんな

内容なのです。

 

僕のワンダフルライフ
 

第1の犬は、「野良犬」→自由に遊んでいたけれど捕獲員に

捕まり処分

 

僕のワンダフルライフ
 

第2の犬は車の中で熱中症で死にかけた状態のところを

救ってくれたイーサンとのかなり幸せなレトリバー犬の

生涯です。会話の中でキューバ危機が出てくるところから

1960年代であるとわかり、イーサンといつも一緒に遊び、

暮らし、恋人ハンナともまるで自分の恋人のように過ごす

ベイリー、あ、名前は「ベイリー」です。

 

僕のワンダフルライフ

 

小さな事件は笑えるものの結局大きな事件が起き、状況が

変化してもベイリーは幸せなまま寿命を終えます。ここは

結構泣けるんですが、あっという間に次の犬生になるわけで、

次は警察犬シェパードのエリーとしてカルロスの相棒として

活躍します。

 

僕のワンダフルライフ

 

カルロスの私生活は深くわからないまま、英雄であるエリーは

...なんですけど、またここでも泣けるかも。しかーし、すぐに

次の犬生が訪れます。この絶妙なテンポで悲しみが吹き飛んで

しまうのです。

 

僕のワンダフルライフ

 

次はコーギーとなり、ティノと名付けられて、食べることが

大好きなマヤと共に暮らすのです。ツーと言えばカーと言う

共同生活はおかしいですよ。これも最後まで幸せなもの。

ではなぜベイリーとしての記憶が残り続けているのか。

そこにはベイリーとして飼い主のイーサンに果たしておきた

かった役目が残っているわけで、それに気づくのが5頭目と

なるセントバーナードの雑種犬、ワッフル。つなぎっぱなしで

散歩も遊びもしてもらえず、寒い冬も家の外で暮らすワッフルは、

当然そこを「家」と考えていないのです。犬といえば最も

特徴的なのがその嗅覚の鋭さで、それがワッフルを、かなり

年齢を経たイーサンの元へ連れて行きます。いや辿って行ったら

その家に着いたというのが正しいのでしょうか。ワッフルは

イーサンに気づくけれど、イーサンはどうなのでしょう。
かつてイーサンとベイリーがしょっちゅう遊んだ空気の抜けた

フットボールや独特の芸を思い出しましょう。そうすると本当に

人間と犬の絆って強いなと実感します。
大型犬だと10年足らずが寿命と言われていますが、その期間を

本当に大事にしてあげればきっといつか戻ってきてくれるような

希望が湧いてくるストーリーでした。

 

 

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ニュースの真相

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JUGEMテーマ:洋画

 

ニュースの真相

 

「ニュースの真相」

原題:Truth

監督:ジェームズ・バンダービルト

2015年 オーストラリア=アメリカ映画 125分

キャスト:ケイト・ブランシェット

     ロバート・レッドフォード

     エリザベス・モス

     トファー・グレイス

     デニス・クエイド

 

2004年CBSテレビの「60ミニッツ」は再選を目指す

ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑を報じる。プロデューサーの

メアリーは、丁寧な裏付けをとり、内容に自信を持っていたが、

一部のブロガーから、疑惑を追及され始めると、証言者が発言を

次々に撤回していくのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆ まさに現代の報道の現場を見るような内容

でした。


真実を追求することはジャーナリストの本質だ


原題「Truth」そのものの内容です。この映画が製作されたのが、

アメリカ大統領選を控えた時期であり、政治的な意図を感じるの

ですが、問題はそんな単純なものではないと知ってほしい、いや

知るべきなのです。
「昔は良かったね」昭和の人間はよく言います。情報源がテレビ、

ラジオ、新聞、雑誌のみであり、各々が限られた情報の中から、

自分の考えを持つことができ、それを見ず知らずの人に批判される

ことなどなかった。しかし、ネットが普及した現代社会においては、

東京五輪のロゴ盗作問題がネット上の指摘から始まったことのように、

あらゆる人々が溢れる情報を得、そこから真偽を指摘することが

できるのです。悪意のある偽情報も流せます。

 

ニュースの真相
 

CBSテレビのプロデューサー、メアリー役はケイト・ブランシェット。

もう貫禄の演技なので安心して見られます。そして彼女の父親的存在で

看板キャスター、ダン役はロバート・レッドフォード。ルックス的

にはかつての面影もないけれど、広い心を持ちいつも落ち着いている

人間を好演。

 

ニュースの真相
 

スクープとして取り上げたブッシュ大統領の軍歴詐称問題が、1つの

綻びから始まって、CBS会社自体の問題となり、親会社が共和党側で

あったことも大きく関係して、報道の撤回、さらには調査委員会実施

まで追い込まれていく様は、映画中盤より坂道を転がり落ちるように

描かれていきます。
そこでの論点が「真実」つまり「軍歴詐称があったのか否か」ではなく、

報道した人間の個人の資質にすり替えられていくのは、まさに

現在進行形で起こっているようで空恐ろしい気がします。どれだけ

「確証」をあげたところで、出来上がった構図を塗り替えることは

困難を極めるのです。

 

ニュースの真相
 

「権力者の横暴」と冒頭にメアリーは語りますが、

「報道する側の傲慢」も見え隠れするし、取材された人間が、

一般人でありながら追いつめられるのは見ていて辛い。

 

ニュースの真相
 

「真実を追求すること」の難しさは、時代が変わるにつれてますます

困難になっているのかもしれません。しかしだからといって、真実を

求める姿勢をうしなってはいけないのです。

 

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ヒトラーの忘れもの

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JUGEMテーマ:洋画

 

ヒトラーの忘れもの

 

「ヒトラーの忘れもの」

原題:Unde sandet/Land of Mine

監督:マーチン・ピータ・サンフリト

2015年 デンマーク=ドイツ映画 101分

キャスト:ローラン・モラー

     ミケル・ボー・フォルスガー

     ルイス・ホフマン

     エーミール・ベルトン

     オスカー・ベルトン

 

第二次大戦に敗れたドイツ軍は、デンマークに多くの

兵士を置き去りにする。彼らはデンマーク軍の指揮下で、

ドイツ軍が埋めた地雷撤去作業にあたることになるが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 憎しみの連鎖をいつ断ち切るか、

そこには大きな勇気と行動力が必要だと実感します。

 

第二次世界大戦後のデンマークには、ナチスドイツが埋めた

地雷が220万超存在し、その除去にあたったのは、埋めた

国かつ敗戦国であるドイツの15から18歳の少年兵が大半

だったそうです。敗戦色の濃かった大戦末期のドイツで

徴兵年齢が引き下げられ、なんの訓練も受けないまま占領地に

到着し、そして敗戦、さらには祖国に見捨てられたことが伺える

映像が冒頭から続きます。

映画内でデンマーク人の農家の女性が、ドイツ軍少年兵を蔑んだ

表情で睨むのは、彼女の夫が戦争被害者であったのか、もしくは

ナチスドイツ占領下の祖国で、ゲシュタポによる情け容赦ない

ユダヤ人狩りを目の当たりにしたのだろうと推測できるのです。

デンマークは、ナチスドイツの攻撃を受けた周辺国とは異なり、

レジスタンス活動は行われたものの、多くがゲルマン民族であると

いうこともあってか、ほとんど戦闘を行うことなく占領地化された

らしい。

 

○見どころ

ドイツ少年兵に地雷除去を強制するデンマーク軍の大尉たちは、

まるで自分の子どものような少年に暴行をし、暴言を吐きます。

 

ヒトラーの忘れもの

 

これが戦争なのです。地雷など見たこともない少年もいる中で、

彼らは本物の地雷を使って除去訓練を受けると1人爆死。さらに

11人の少年が連行された浜辺では、45000の地雷を除去

すれば帰国できると、ラスムスン軍曹に言われ、彼らは、一列に

並び這いつくばって棒で地面を指して進みます。このシーンの

緊張感は最後まで途切れません。

 

ヒトラーの忘れもの

 

ヒトラーの忘れもの

 

彼らが果たして「これが終われば本当に祖国に帰れる」と

思っていたのかわかりませんが、食事を与えられないまま、

作業を続ける顔にはまだ幼さが残るではありませんか。

地雷除去に失敗し、両手を吹き飛ばされたヴィルヘルムが

「ママ、帰りたい」と叫ぶ姿は胸が痛むばかりでした。

それでも作業中に将来の夢を語り合い「ドイツを復興させたい」

と瞳を輝かせる少年の姿が映ります。

 

●惜しいところ

邦題があまりに甘すぎる。せめて英題の「Land of Mine」で

ないとねえ。このmineが「私のもの」つまり「自分の国」を

さすのか「地雷」をさすのか、おそらくは両方なのでしょうね。

それと必ず何かが起きる前に「この先のこと」を語ります。

これが3度くらいあったかな。死亡フラグが分かりすぎる。

 

戦争が国単位で行われるのに、個々の被害者と加害者ができ、その

憎しみが晴れることは限りなく難しい。だったらなぜ戦争をする

のかという疑問が生まれるのは当たり前なのです。だからこそ

それを赦す心を持つことこそが、人間のあるべき姿だと思うのです。

 

 

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サウスポー

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JUGEMテーマ:洋画

 

サウスポー

 

「サウスポー」

原題:Southpaw

監督:アントワン・フークア

2015年 アメリカ映画 124分

キャスト:ジェイク・ギレンホール

     レイチェル・マクアダムス

     フォレスト・ウィテカー

     オオーナ・ローレンス

     カーティス・”50セント”・ジャクソン

 

同じ施設出身の愛する妻モーリーンを失ったボクサー、

ビリーは、チャンピオンベルトを失ない、ライセンス、

財産その上、娘との生活も奪われる。彼は老トレーナー、

ティックの下で再びトレーニングを始めるが...。

 

<お勧め星>☆☆☆半 ボクシング=ロッキーという

イメージをすっかり塗り替える内容でした。

 

主役のビリー・ホープ役は、スケジュールの都合で降板した

エミネムの代わりに抜擢されたジェイク・ギレンホール。

映画の内容も変わっていますが、抜擢の理由が

「しっかりトレーニングしそうだから」。

確かに見事な体と、スタントなしのボクシング・シーンには

目を見張るものがあります。

 

サウスポー

 

○見どころ 

序盤はディフェンスをせず、流血しながらも破壊力のある

パンチで勝利を収めるビリーの姿と妻モーリーンとのラブラブ

ぶりが映ります。

 

サウスポー

 

このレイチェル・マクアダムスがきれいなんだよね。

ストーリーはあとで考えると、極めてありきたりで、

 施設育ちの貧乏人カップル

→ボクシングで大成功し、車や大豪邸を入手。娘もいる。

→ウハウハ喜びつつ、妻の心配を受けて、最後の3試合を決意

→事件で妻を亡くす

→タイトルマッチどころかライセンスもはく奪、資産はなくなり、

娘は施設へ=どん底

→そこからどう這い上がるか

というものなのです。娘レイラ役の子役がとても演技が上手く、

必ずや泣かされること間違いなし。

 

サウスポー

 

また、終盤のビリーとチャンピオン、ミゲルの練習風景は、

陰(地味)と陽(派手)な色合いで映され、とてもわかりやすい

のです。

題名「サウスポー」の意味があそこだけで生かされるなんて!と

感謝感激雨あられ。

老トレーナー、ティック役はフォレスト・ウィテカーなのでもう

安心して見られます。

 

サウスポー

 

●惜しいところ

何のひねりもなく普通に感動して終わってしまいました。

ティックのジムにいた少年ホッピーの存在もいまいちわからない。

 

とはいえボクシングシーンはカメラアングルも凝っているので、

実際のゲームを見ているように感じます。面白かった。

 

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マンチェスター・バイ・ザ・シー

5

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マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

原題:Manchester by the Sea

監督:ケネス・ロナーガン

2016年 アメリカ映画 137分

キャスト:ケイシー・アフレック

     ミシェル・ウィリアムズ

     カイル・チャンドラー

     ルーカス・ヘッジズ

     カーラ・ヘイワード

 

ボストンで便利屋をしているリーのもとに故郷の

兄が心臓発作で亡くなったという知らせが届く。

実家に戻ったリーは、兄ジョーの息子で16歳の

パトリックの後見人になっていることを知り...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 静かだけれど、ある瞬間グッと

くるものが押し寄せます。

 

ケイシー・アフレックが無表情でお愛想の1つも言えない

便利屋リー役を好演。アカデミー賞主演男優賞獲得も

頷けます。「キラー・インサイド・ミー」(2010)

の時よりぽっちゃりして、すっかり中年になっています。

敢えてそういう役作りをしたのだろうか。

 

〇見どころ

ボストンで便利屋として働き、淡々と仕事をするリーの姿が

映り、不条理な文句にも無反応な姿に冒頭から違和感を

感じます。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

そして故郷の兄ジョーの死を知り、故郷に戻ったリーの脳裏に

浮かぶ過去の自分たちの姿が、彼の現在の状況を少しずつ説明

していくのです。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

ジョーが心臓を患っていたこと、彼の息子パトリックをこよなく

愛していたこと、何より、リーにはミシェル・ウィリムズ演じる

妻ランディや可愛い子供が3人いたこと、さらに地元の仲間と

大騒ぎをするほど仲が良かったことなど、次々に入り込む映像が、

リーのミステリアスな姿を次第に解き明かしていきます。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

この手法がとても秀逸で、途切れ途切れの映像が、リーの心中を

そのまま描いているようにも感じるのです。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

アメリカ北部の海沿いの町の寒々しい景色、実際寒いんだろうね。

それがひとたびボートに乗って海に出ると生き生きしてくるという

男たちの表情の対比も興味深い。時々暴力となってあふれ出る

リーの心の声は、終盤に言葉として発せられ、それを聞くと、

見ている側は分かっていたのに、辛くてたまらくなるのです。

 

●惜しいところ

映画はよかったのに、途中でトイレに立つ人4人、携帯電話に

出るために席を立つ人1人、大いびきの人1人、エンドロールを見ずに

帰る人大勢。エンドロールに聞こえるさざ波で、この後の彼らの姿を

想像するという考えがない人が多い。使われているBGMもよいもの

ばかりでした。こら、しっかり聞いてくれ!

 

 

 

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マネーモンスター

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マネーモンスター

 

「マネーモンスター」

原題:Money Monster

監督:ジョディ・フォスター

2016年 アメリカ映画 99分

キャスト:ジョージ・クルーニー

     ジュリア・ロバーツ

     ジャック・オコンネル

     ドミニク・ウエスト

 

財テク番組「マネーモンスター」のMCリーは

生放送中に、1人の男に拘束される。その男は

リーに爆弾付きベストを着せ、彼の情報で大損

したことに復讐しようとするのだが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 株についてはほぼ無知

なのですが、ハイテンポなストーリーでスリル

満点です。

 

この映画は評価の低い人もいるようで、ありきたり

とかジョージ・クルーニーがしゃべりすぎとか書いて

あります。個人的には、ジョージ・クルーニーが好き

なのと、犯人カイル役のジャック・オコンネルを

「名もなき塀の王」(2013)からファンになって

いるので、つい見入ってしまいました。

 

マネーモンスター

 

〇見どころ

監督はジョディ・フォスター。すごいねえ。こんな映画を

作っちゃうんだ。

株で全財産を失ったというカイルはその額が6万ドルだと言う。

その時リーは、少しあきれるような表情を浮かべてしまうのです。

ここはジョージ・クルーニーがとても上手い。リーも富裕層の

中に含まれていることが丸わかりです。

 

マネーモンスター

 

アメリカ国内での富の集中を鋭く指摘しながらも、それは

あくまでもストーリーの枠の1つであり、メインは人質と

なったリーとカイルとのやり取り、そしてニューヨーク市警の

動き、番組ディレクターのパティの判断力など次々にシーンが

繰り出され、それを見続ける視聴者が、まるでショーを見て

いるかのように、楽しんでいるのが皮肉たっぷりに描かれます。

 

マネーモンスター

 

問題の、株の損失を出した会社アイビスのCCOダイアンが

かなりきれいなんです。

 

マネーモンスター

 

調べてみたら元有名なモデルさん。どおりでスタイルがいいと

思った。

 

●惜しいところ

そこを言ったらおしまいですが、今時テレビ局にあんな簡単に

身元を確かめずに人は侵入できません。

 

 

 

 

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ラ・ラ・ランド

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ラ・ラ・ランド

 

「ラ・ラ・ランド」

原題:LA LA LAND

監督:デイミアン・チャゼル

2016年 アメリカ映画 128分

キャスト:ライアン・ゴズリング

     エマ・ストーン

     J・K・シモンズ

 

オーディションにことごとく落ちている女優志望の

ミアは、ジャズバーでセバスチャンが弾くピアノの

音色に心惹かれる。いつしか親しくなり互いの夢を

語り合う2人だったが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ さすがアカデミー賞大本命!

素敵な映画です。

 

IMAX初体験。上映初日に鑑賞しましたが、それほど

混んでいませんでした。ポップコーンを持った若い

カップルも、初老の男女も、ボッチ見の青年も、

エンドロールをすべて見終わるまで誰一人立たない。

すごいぞ、この映画!

 

〇見どころ

まずライアン・ゴズリング演じるセバスチャンの色気に

ノックアウト。冒頭に流れるLAのハイウェイでのシーンは

ミュージカル映画かと思いますが、そうでもないのです。

 

ラ・ラ・ランド

 

女優の卵ミアを演じるエマ・ストーンは、好みの分かれる

ルックスかもしれません。しかしこの2人が踊るタップが

素晴らしいです。

 

ラ・ラ・ランド

 

この前にミアがルームメイトと一緒にカラフルなドレスで街を

練り歩き、キレキレダンスを見せるシーンも楽しい。

「セッション」(2014)で鬼教師を演じたJ・K・シモンズは

冒頭にセバスチャンに解雇を告げる、ジャズバーのオーナーで、

今回は星一徹行為はいたしません。

 

ラ・ラ・ランド

 

実は個人的には前半はあまりノレなかったのですが、ミアが

夢をあきらめかけた時、セバスチャンの知らせで受けた

オーディションのシーン。そこから始まるラスト15分の

世界観は、壁ドンや、映画の前の近日上映作品で紹介された、

カーテン巻き巻きキッスでときめくお子ちゃまにはわかる

はずもないのです。酸いも甘いも味わった大人だけが理解

できるのだー。

 

ラ・ラ・ランド

 

あのタイミングの1つ1つが少しズレていたら、2人の人生は

全く異なっていたかもしれないと思うと、胸が熱くなります。

これは個人的に思うに、『中森明菜』の歌の世界に似ている。

つまりあまり抑揚のないところから、一挙にサビに入ると、

今まで蓄えられていた感情が爆発する感じなのです。

 

●惜しいところ

序盤が単調なので少し眠くなりました。

 

ラ・ラ・ランド

 

ミアがオーディションの日にコーヒーをかぶってしまう悲劇に

遭うのも既視感があります。

 

それらも含めて色、音、リズム、そしてストーリー、脚本、

配役がすべて秀逸であり、見てよかったと思う映画です。

 

 

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ぼくとアールと彼女のさよなら

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ぼくとアールと彼女のさよなら

 

「ぼくとアールと彼女のさよなら」

原題:Me and Earl and the Dying Girl

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン

2015年 アメリカ映画 105分

キャスト:トーマス・マン

     オリビア・クック

     R・J・サイラー

     ニック・オファーマン

 

冴えない高校生グレッグは、友人アールと自主製作で

映画を撮影するのが楽しみ。しかし母の友人の娘で

同級生のレイチェルが白血病であるとわかり、母から

彼女を元気づけることを強制される...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ すごくいい映画。これは劇場で

公開してもよかったのに。

 

映画作りを行う高校生といえば、「桐島、部活やめるってよ」

(2012)を思い出します。スクールカーストの底辺にいて、

とりあえず目立たないことが、高校生活を平穏に送る秘訣、

なんていう類似点もあります。この映画では国際情勢に

なぞらえてグレッグが語るからすごくおかしい。そしてこの

何もしないで日々を送る彼に、白血病を宣告されたレイチェルが

入り込むと全く話が変わってくるのです。

 

〇見どころ

グレッグとアールが自主製作する映画は、有名な映画の完ぺきな

パロディで駄作ではあるけれど、題名や登場人物を見ると絶対に

笑えます。

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

そして意に反してレイチェルと友人になることにしたグレッグの

絶望的な友情の日々が、回を追うごとに少しずつ変化していくことに

気づくと、表面上の友情や同情が、いかに当人にとって残酷で、

無意味であるかを思い知らされるのです。

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

映画のほぼ終盤までシリアスなシーンはないので、とても楽しい。

さらにタフな地域に住む黒人のアールとグレッグ、レイチェルの

関係も、友情以上のものに発展しないことも見ていて気持ちがいい

のです。

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

治療のせいで髪が抜けたレイチェルに慰めの言葉をかける

こともなく、他の同級生のように花やメッセージを送ることも

ありません。さりげなく側にいることが大事かもね。

グレッグは自分の価値をかなり低く考えていて、(あ、これは

「逃げ恥」のヒラマサさんだ)それに満足していたのを、思い切り

背中を押すのがレイチェルで、大学に受験申請するのも

「ステージ4のガン」を使ってほぼ脅迫で行わせます。病気だから

「前向きに生きようね」などという話では全然ないのです。

逆にレイチェルの存在が、グレッグの将来への夢を広げていったと

感じます。

ウザイことを言ったら「受動的抵抗」か「死んだふり」をすると

最初にレイチェルに教えるグレッグは本当に善人なんですよね。

 

●惜しいところ

特にありません。ただナレーターのグレッグがウソをついていたから、

心構えができていなかったよ。

 

 

 

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完全なるチェックメイト

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完全なるチェックメイト

 

「完全なるチェックメイト」

原題:Pawn Sacrifice

監督:エドワード・ズウィック

2015年 アメリカ映画 115分

キャスト:トビー・マクガイア

     リーブ・シュレイバー

     ピーター・サースガード

     マイケル・スタールバーグ

     リリー・レーブ

     ソフィー・ネリッセ

 

アメリカ人の天才チェスプレイヤー、ボビーは

現世界チャンピオンで、ソ連人のスパスキーとの

対局を願っていたが、時は冷戦時代。米ソの対立は

チェスの世界にもおよび、ボビーの精神は異常を

きたしていく...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ チェスについては全然わから

ないけれど、狂気に満ちたボビーの勝利への執念は

感じました。

 

ボビー・フィッシャー役は「とらわれて夏」(2013)

「華麗なるギャツビー」(2013)のトビー・マクガイア。

子役出身のせいか年齢の割に童顔で、リラックスした姿は

可愛いという感じです。でもこの映画では、そんな姿は全然

見られません。

 

完全なるチェックメイト

 

一方ソ連人プレーヤー、ボリス・スパンスキー役は

「スポットライト 世紀のスクープ」(2015)で

編集長を演じたリーヴ・シュレイバー。

 

完全なるチェックメイト

 

両親ともに様々な国の血をひいているけれど、出身はアメリカ、

サンフランシスコだそうで、彼のロシア語が上手いのか全く

分かりませんが、映画内ではロシア語を話しています。彼は

ナオミ・ワッツと事実婚状態で2人の息子もいるそうです。

 

様々な移民の国がアメリカなのだよ。

 

〇見どころ

少年時代のボビーが共産党員の母親を持ったために、赤狩りに怯え、

常に監視の目を恐れていた。これがその後のボビーの精神状態に

多少なりとも影響を与えていたのかもしれません。ただチェスの

腕前は群を抜いており、彼は「ドロー」は許さないのです。

「静寂」が欲しいと、母親と恋人を追い出す時には、もうチェスの

世界にとりこまれ、狂気に満ちた表情を浮かべ始めます。

成年してからのボビーを演じるトビー・マクガイアが、この姿を熱演。

スパスキーとの対局を迎える前での、彼の被害妄想、強迫神経症ぶりは、

実の姉だけが心底心配するのです。チェスがそこまで神経をすり減らす

のかと、チェスの駒の名前すら知らない私は驚きます。

 

完全なるチェックメイト

 

●惜しいところ

結構好きな映画なんですが、序盤の30分位はすごく眠い。そこを

乗り越えると映画の中に入り込めます。

 

「理論と記憶」が勝負の決め手と語ったボビーのその後の人生が

実際の映像で流れ、天才と狂気は紙一重だと実感させられるのです。

 

完全なるチェックメイト

 

幼少期のボビーの姉ジョーン役で「やさしい本泥棒」(2013)の

ヒロイン、リーゼを演じたソフィー・ネリッセが出演しているのも

見もの。これからどんどん映画に出てほしい美人さんです。

 

 

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パディントン

5

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パディントン

 

「パディントン」

原題:Paddington

監督:ポール・キング

2014年 イギリス=フランス映画 95分

キャスト:ヒュー・ボネビル

     サリー・ホーキンズ

     ジュリー・ウォルターズ

     ジム・ブロードベント

     ピーター・キャパルディ

     ニコール・キッドマン

 

ペルーのジャングルから知り合いのイギリス人に

会いに来た小さなクマは、親切なブラウン家の

世話になる。彼はパディントンと名付けられ、

知り合いの探検家を捜し始めるが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 誰もが楽しめる映画です。

エンディングの言葉も良かったです。

 

気づかなかったのですが、パディントンの声は「007」

シリーズでQ役を演じたベン・ウィショーなんですね。

顔が出ないと全然わからないわ。

映画ではシーンごとにパディントンの気持ちにぴったりの

音楽が流れ、終盤「ミッションインポシブル」でトムちんが

ドバイの高層ビルを登ったシーンもどきの煙突の中を上る

パディントンのBGMはもちろん、チャラララ~♪です。

 

〇見どころ

パディントンが駅でたたずんでいるところを、親切にも

声をかけてくれたブラウン一家がとても個性豊かです。

 

パディントン

 

パディントン

 

リスクマネージメント担当の父ヘンリー、挿絵画家の母メリー、

語学が堪能な娘ジュディ、発明好きな息子ジョナサン、知恵が

働く親戚のバード夫人。それぞれの日常生活が面白おかしく

描かれています。ご近所のカーリーさんも含め、一度見たら

忘れられないメンツばかり。それぞれが終盤にその個性を存分に

生かします。

 

パディントン

 

そして唯一の悪役となる博物館のはく製課員役は、なんと

ニコール・キッドマン。サディスティックな雰囲気がぴったりで、

なぜか生き生きと演じているように見えてしまいます。

 

パディントン

 

数回映るブラウン家の内部もドールハウス調に見せてくれて

とても可愛いんです。

 

●惜しいところ

ありません。誰が見ても楽しいし、見終わると幸せな気持ちに

なれます。パディントンの帽子の中のマーマレードサンドは

かびないのかしら?なんて野暮な疑問は捨てましょう。

 

ロンドンは変わり者だらけ。だから誰でも溶け込める。フルCGの

パディントンが、老クマホームにいる叔母さんに宛てた手紙に

そう書いていますが、その言葉は重いですね。

 

 

 

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