マネーモンスター

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JUGEMテーマ:洋画

 

マネーモンスター

 

「マネーモンスター」

原題:Money Monster

監督:ジョディ・フォスター

2016年 アメリカ映画 99分

キャスト:ジョージ・クルーニー

     ジュリア・ロバーツ

     ジャック・オコンネル

     ドミニク・ウエスト

 

財テク番組「マネーモンスター」のMCリーは

生放送中に、1人の男に拘束される。その男は

リーに爆弾付きベストを着せ、彼の情報で大損

したことに復讐しようとするのだが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 株についてはほぼ無知

なのですが、ハイテンポなストーリーでスリル

満点です。

 

この映画は評価の低い人もいるようで、ありきたり

とかジョージ・クルーニーがしゃべりすぎとか書いて

あります。個人的には、ジョージ・クルーニーが好き

なのと、犯人カイル役のジャック・オコンネルを

「名もなき塀の王」(2013)からファンになって

いるので、つい見入ってしまいました。

 

マネーモンスター

 

〇見どころ

監督はジョディ・フォスター。すごいねえ。こんな映画を

作っちゃうんだ。

株で全財産を失ったというカイルはその額が6万ドルだと言う。

その時リーは、少しあきれるような表情を浮かべてしまうのです。

ここはジョージ・クルーニーがとても上手い。リーも富裕層の

中に含まれていることが丸わかりです。

 

マネーモンスター

 

アメリカ国内での富の集中を鋭く指摘しながらも、それは

あくまでもストーリーの枠の1つであり、メインは人質と

なったリーとカイルとのやり取り、そしてニューヨーク市警の

動き、番組ディレクターのパティの判断力など次々にシーンが

繰り出され、それを見続ける視聴者が、まるでショーを見て

いるかのように、楽しんでいるのが皮肉たっぷりに描かれます。

 

マネーモンスター

 

問題の、株の損失を出した会社アイビスのCCOダイアンが

かなりきれいなんです。

 

マネーモンスター

 

調べてみたら元有名なモデルさん。どおりでスタイルがいいと

思った。

 

●惜しいところ

そこを言ったらおしまいですが、今時テレビ局にあんな簡単に

身元を確かめずに人は侵入できません。

 

 

 

 

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ラ・ラ・ランド

4

JUGEMテーマ:洋画

 

ラ・ラ・ランド

 

「ラ・ラ・ランド」

原題:LA LA LAND

監督:デイミアン・チャゼル

2016年 アメリカ映画 128分

キャスト:ライアン・ゴズリング

     エマ・ストーン

     J・K・シモンズ

 

オーディションにことごとく落ちている女優志望の

ミアは、ジャズバーでセバスチャンが弾くピアノの

音色に心惹かれる。いつしか親しくなり互いの夢を

語り合う2人だったが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ さすがアカデミー賞大本命!

素敵な映画です。

 

IMAX初体験。上映初日に鑑賞しましたが、それほど

混んでいませんでした。ポップコーンを持った若い

カップルも、初老の男女も、ボッチ見の青年も、

エンドロールをすべて見終わるまで誰一人立たない。

すごいぞ、この映画!

 

〇見どころ

まずライアン・ゴズリング演じるセバスチャンの色気に

ノックアウト。冒頭に流れるLAのハイウェイでのシーンは

ミュージカル映画かと思いますが、そうでもないのです。

 

ラ・ラ・ランド

 

女優の卵ミアを演じるエマ・ストーンは、好みの分かれる

ルックスかもしれません。しかしこの2人が踊るタップが

素晴らしいです。

 

ラ・ラ・ランド

 

この前にミアがルームメイトと一緒にカラフルなドレスで街を

練り歩き、キレキレダンスを見せるシーンも楽しい。

「セッション」(2014)で鬼教師を演じたJ・K・シモンズは

冒頭にセバスチャンに解雇を告げる、ジャズバーのオーナーで、

今回は星一徹行為はいたしません。

 

ラ・ラ・ランド

 

実は個人的には前半はあまりノレなかったのですが、ミアが

夢をあきらめかけた時、セバスチャンの知らせで受けた

オーディションのシーン。そこから始まるラスト15分の

世界観は、壁ドンや、映画の前の近日上映作品で紹介された、

カーテン巻き巻きキッスでときめくお子ちゃまにはわかる

はずもないのです。酸いも甘いも味わった大人だけが理解

できるのだー。

 

ラ・ラ・ランド

 

あのタイミングの1つ1つが少しズレていたら、2人の人生は

全く異なっていたかもしれないと思うと、胸が熱くなります。

これは個人的に思うに、『中森明菜』の歌の世界に似ている。

つまりあまり抑揚のないところから、一挙にサビに入ると、

今まで蓄えられていた感情が爆発する感じなのです。

 

●惜しいところ

序盤が単調なので少し眠くなりました。

 

ラ・ラ・ランド

 

ミアがオーディションの日にコーヒーをかぶってしまう悲劇に

遭うのも既視感があります。

 

それらも含めて色、音、リズム、そしてストーリー、脚本、

配役がすべて秀逸であり、見てよかったと思う映画です。

 

 

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ぼくとアールと彼女のさよなら

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ぼくとアールと彼女のさよなら

 

「ぼくとアールと彼女のさよなら」

原題:Me and Earl and the Dying Girl

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン

2015年 アメリカ映画 105分

キャスト:トーマス・マン

     オリビア・クック

     R・J・サイラー

     ニック・オファーマン

 

冴えない高校生グレッグは、友人アールと自主製作で

映画を撮影するのが楽しみ。しかし母の友人の娘で

同級生のレイチェルが白血病であるとわかり、母から

彼女を元気づけることを強制される...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ すごくいい映画。これは劇場で

公開してもよかったのに。

 

映画作りを行う高校生といえば、「桐島、部活やめるってよ」

(2012)を思い出します。スクールカーストの底辺にいて、

とりあえず目立たないことが、高校生活を平穏に送る秘訣、

なんていう類似点もあります。この映画では国際情勢に

なぞらえてグレッグが語るからすごくおかしい。そしてこの

何もしないで日々を送る彼に、白血病を宣告されたレイチェルが

入り込むと全く話が変わってくるのです。

 

〇見どころ

グレッグとアールが自主製作する映画は、有名な映画の完ぺきな

パロディで駄作ではあるけれど、題名や登場人物を見ると絶対に

笑えます。

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

そして意に反してレイチェルと友人になることにしたグレッグの

絶望的な友情の日々が、回を追うごとに少しずつ変化していくことに

気づくと、表面上の友情や同情が、いかに当人にとって残酷で、

無意味であるかを思い知らされるのです。

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

映画のほぼ終盤までシリアスなシーンはないので、とても楽しい。

さらにタフな地域に住む黒人のアールとグレッグ、レイチェルの

関係も、友情以上のものに発展しないことも見ていて気持ちがいい

のです。

 

ぼくとアールと彼女のさよなら

 

治療のせいで髪が抜けたレイチェルに慰めの言葉をかける

こともなく、他の同級生のように花やメッセージを送ることも

ありません。さりげなく側にいることが大事かもね。

グレッグは自分の価値をかなり低く考えていて、(あ、これは

「逃げ恥」のヒラマサさんだ)それに満足していたのを、思い切り

背中を押すのがレイチェルで、大学に受験申請するのも

「ステージ4のガン」を使ってほぼ脅迫で行わせます。病気だから

「前向きに生きようね」などという話では全然ないのです。

逆にレイチェルの存在が、グレッグの将来への夢を広げていったと

感じます。

ウザイことを言ったら「受動的抵抗」か「死んだふり」をすると

最初にレイチェルに教えるグレッグは本当に善人なんですよね。

 

●惜しいところ

特にありません。ただナレーターのグレッグがウソをついていたから、

心構えができていなかったよ。

 

 

 

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完全なるチェックメイト

3

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完全なるチェックメイト

 

「完全なるチェックメイト」

原題:Pawn Sacrifice

監督:エドワード・ズウィック

2015年 アメリカ映画 115分

キャスト:トビー・マクガイア

     リーブ・シュレイバー

     ピーター・サースガード

     マイケル・スタールバーグ

     リリー・レーブ

     ソフィー・ネリッセ

 

アメリカ人の天才チェスプレイヤー、ボビーは

現世界チャンピオンで、ソ連人のスパスキーとの

対局を願っていたが、時は冷戦時代。米ソの対立は

チェスの世界にもおよび、ボビーの精神は異常を

きたしていく...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ チェスについては全然わから

ないけれど、狂気に満ちたボビーの勝利への執念は

感じました。

 

ボビー・フィッシャー役は「とらわれて夏」(2013)

「華麗なるギャツビー」(2013)のトビー・マクガイア。

子役出身のせいか年齢の割に童顔で、リラックスした姿は

可愛いという感じです。でもこの映画では、そんな姿は全然

見られません。

 

完全なるチェックメイト

 

一方ソ連人プレーヤー、ボリス・スパンスキー役は

「スポットライト 世紀のスクープ」(2015)で

編集長を演じたリーヴ・シュレイバー。

 

完全なるチェックメイト

 

両親ともに様々な国の血をひいているけれど、出身はアメリカ、

サンフランシスコだそうで、彼のロシア語が上手いのか全く

分かりませんが、映画内ではロシア語を話しています。彼は

ナオミ・ワッツと事実婚状態で2人の息子もいるそうです。

 

様々な移民の国がアメリカなのだよ。

 

〇見どころ

少年時代のボビーが共産党員の母親を持ったために、赤狩りに怯え、

常に監視の目を恐れていた。これがその後のボビーの精神状態に

多少なりとも影響を与えていたのかもしれません。ただチェスの

腕前は群を抜いており、彼は「ドロー」は許さないのです。

「静寂」が欲しいと、母親と恋人を追い出す時には、もうチェスの

世界にとりこまれ、狂気に満ちた表情を浮かべ始めます。

成年してからのボビーを演じるトビー・マクガイアが、この姿を熱演。

スパスキーとの対局を迎える前での、彼の被害妄想、強迫神経症ぶりは、

実の姉だけが心底心配するのです。チェスがそこまで神経をすり減らす

のかと、チェスの駒の名前すら知らない私は驚きます。

 

完全なるチェックメイト

 

●惜しいところ

結構好きな映画なんですが、序盤の30分位はすごく眠い。そこを

乗り越えると映画の中に入り込めます。

 

「理論と記憶」が勝負の決め手と語ったボビーのその後の人生が

実際の映像で流れ、天才と狂気は紙一重だと実感させられるのです。

 

完全なるチェックメイト

 

幼少期のボビーの姉ジョーン役で「やさしい本泥棒」(2013)の

ヒロイン、リーゼを演じたソフィー・ネリッセが出演しているのも

見もの。これからどんどん映画に出てほしい美人さんです。

 

 

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パディントン

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パディントン

 

「パディントン」

原題:Paddington

監督:ポール・キング

2014年 イギリス=フランス映画 95分

キャスト:ヒュー・ボネビル

     サリー・ホーキンズ

     ジュリー・ウォルターズ

     ジム・ブロードベント

     ピーター・キャパルディ

     ニコール・キッドマン

 

ペルーのジャングルから知り合いのイギリス人に

会いに来た小さなクマは、親切なブラウン家の

世話になる。彼はパディントンと名付けられ、

知り合いの探検家を捜し始めるが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 誰もが楽しめる映画です。

エンディングの言葉も良かったです。

 

気づかなかったのですが、パディントンの声は「007」

シリーズでQ役を演じたベン・ウィショーなんですね。

顔が出ないと全然わからないわ。

映画ではシーンごとにパディントンの気持ちにぴったりの

音楽が流れ、終盤「ミッションインポシブル」でトムちんが

ドバイの高層ビルを登ったシーンもどきの煙突の中を上る

パディントンのBGMはもちろん、チャラララ~♪です。

 

〇見どころ

パディントンが駅でたたずんでいるところを、親切にも

声をかけてくれたブラウン一家がとても個性豊かです。

 

パディントン

 

パディントン

 

リスクマネージメント担当の父ヘンリー、挿絵画家の母メリー、

語学が堪能な娘ジュディ、発明好きな息子ジョナサン、知恵が

働く親戚のバード夫人。それぞれの日常生活が面白おかしく

描かれています。ご近所のカーリーさんも含め、一度見たら

忘れられないメンツばかり。それぞれが終盤にその個性を存分に

生かします。

 

パディントン

 

そして唯一の悪役となる博物館のはく製課員役は、なんと

ニコール・キッドマン。サディスティックな雰囲気がぴったりで、

なぜか生き生きと演じているように見えてしまいます。

 

パディントン

 

数回映るブラウン家の内部もドールハウス調に見せてくれて

とても可愛いんです。

 

●惜しいところ

ありません。誰が見ても楽しいし、見終わると幸せな気持ちに

なれます。パディントンの帽子の中のマーマレードサンドは

かびないのかしら?なんて野暮な疑問は捨てましょう。

 

ロンドンは変わり者だらけ。だから誰でも溶け込める。フルCGの

パディントンが、老クマホームにいる叔母さんに宛てた手紙に

そう書いていますが、その言葉は重いですね。

 

 

 

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シンデレラ(2015)

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シンデレラ

 

「シンデレラ(2015)」

原題:Cinderella

監督:ケネス・ブラナー

2015年 アメリカ映画 105分

キャスト:リリー・ジェームズ

     ケイト・ブランシェット

     ヘレナ・ボナム=カーター

     リチャード・マッデン

     ソフィー・マクシェラ

 

母を亡くしたエラは、父の再婚相手トレメイン夫人や

その娘2人の仕打ちに耐え、父の帰宅を待っていたが、

その父は旅先で病死。すると夫人はエラを屋根裏部屋に

追いやり、使用人として働かせ始めるのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 誰もが知っている話をとても

美しい映像と丁寧なストーリーで描いています。

 

〇見どころ

とにかく意地悪で欲が深く冷酷なトレメイン夫人役を

ケイト・ブランシェットがものすごく上手に演じています。

 

シンデレラ

 

実の娘2人が、まあ可愛い子たちですが、何の才能もなく、

とりえもないことをしっかり理解していて、夫人は、

金持ちと結婚させることだけを考えているわけです。

 

シンデレラ

 

この映画ではなぜ夫人が、エラに冷たかったのかとか、

上昇志向が強かった訳が丁寧に説明されているので、一方的に

悪者扱いできない部分も理解できます。

 

シンデレラ

 

またフェアリー・ゴッドマザー役のヘレナ・ボナム=カーターは、

この姿になる前のおばあちゃまメイクでもすぐにわかるあの声。

 

シンデレラ

 

そしてエラ役のリリー・ジェームズがブルーのドレスで着飾った

時の美しさや、ネズミやトカゲ、ガチョウが、白馬、従者、御者

になり、かぼちゃが金の馬車に変身するシーンは、コミカルさも

入れて見事な映像になっています。かぼちゃが成長しすぎて、

ビニールハウスのビニールにエラとゴッドマザーが押し付け

られたとき、一瞬エラの鼻がひしゃけていたよ(≧▽≦)

 

●惜しいところ

キット王子役のリチャード・マッデンがあまり素敵じゃないのよね。

誠実そうな好青年という雰囲気はありましたが。

 

王国の大佐役に黒人が起用され、限りなく善人に描かれ、逆に

大公役のステラン・スカルスガルドが悪人に描かれているところは

ディズニー映画での人種への配慮が感じられます。

 

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ドリーム・ホーム 99%を操る男たち

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ドリーム・ホーム

 

「ドリーム・ホーム 99%を操る男たち」

原題:99 Homes

監督:ラミン・バーラニ

2014年 アメリカ映画 112分

キャスト:アンドリュー・ガーフィールド

     マイケル・シャノン

     ローラ・ダーン

     ノア・ロマックス

     アルバート・ベイツ

 

経済不況で収入が激減し、住宅ローンを滞納した

デニスは、自宅の差し押さえを受ける。何とか家を

取り戻すため彼は、悪徳不動産業者カーバーの

もとで働き始めるが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 重いテーマです。勝者の国、

欺まんの国という言葉が心に残ります。

 

サブプライム・ローン破たんをきっかけに起きた

リーマン・ショック、そしてあっという間にアメリカ

国内は経済不況に陥ったのです。映画を見ていると

その間にも富を増やしていく一握りの人々が描かれ、

格差社会の一端を見せつけられた気がします。

 

〇見どころ

冒頭から十数分で、自宅を守るためにローン滞納者が、

様々な抵抗を試みる人々が映し出され、主人公の

アンドリュー・ガーフィールド演じるデニスが、母と

子供のために自宅を取り戻そうと奔走するも、全くなす

術もなく、結局自宅を差し押さえた不動産業者リックの

もとで働き始める姿が一気に映し出されます。

 

ドリーム・ホーム

 

裁判所すらもローン滞納者を見捨てるシーンさえ見てしまうと、

バブル期に借金を勧めた銀行が、バブル崩壊後、一気に回収を

始め、差し押さえを行っていった日本と重なります。

 

ドリーム・ホーム

 

マイケル・シャノン演じる悪徳不動産業者リック・カーバーの

姿も、「勝者の勝者による勝者のための国」という言葉を彼の

口から聞くと、弱肉強食の世界が人間の世界にも存在すること

を実感するのです。銀行差し押さえ物件で空き家を探し、そこの

空調施設などを盗んで、不良物件に仕立て上げ、銀行から金を

引き出す...ちょっと理解しづらいけれど、悪知恵なんだろうね。

 

●惜しいところ

自らがされたことと同じことを他人にしていくことを納得して

いたけれど、それで得た富は母や息子には受け入れてもらえない。

 

ドリーム・ホーム

 

さらに人の恨みをひたすら買うという心が暗くなる内容です。

見終わってもどよよーんとしてしまいます。

 

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2016年 マイベスト映画 10作

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今年のマイベスト映画を10作を選んでみました。

毎年通り劇場鑑賞とDVD&Blu-ray鑑賞全てから、

あれこれ悩んだ結果です。

 

第1位 「ブルックリン」(劇場鑑賞)

 

ブルックリン

 

文句なしのダントツ1位です。ファッションや

音楽も素晴らしいこともさることながら、ヒロイン

の心の動きが、手に取るようにわかる映画。

地方から都会に出てきた人なら絶対に共感します。

 

第2位 「ルーム ROOM」(試写会)

 

ルーム

 

予告編では監禁物かと思っていましたが、実は

その後の母と息子が再生していく姿がメイン。

「ショート・ターム」(2013)の

ブリー・ラーソンの熱演も素晴らしかったです。

 

第3位 「ボーダーライン」

 

ボーダーライン

 

戦争という場での兵士の戦いではなく、他の

意味で戦場化しているアメリカの姿をシリアスに

描いていました。「悪」には「悪」を与えるという

負の連鎖は、新大統領の登場で断ち切ることは限りなく

不可能になった気がします。

 

第4位 「オデッセイ」

 

オデッセイ

 

限りなくポジティブシンキングの主人公が、ラスト付近に

見せるハラハラ映像は、やや長めの映画を飽きさせることが

なかったです。ディスコミュージックも懐かしい。

 

第5位 「デッドプール」

 

デッドプール

 

おばか加減の限界ぎりぎりで、大笑いの連続。

派手な映像と洒落た音楽はアメコミ映画が好きで

なくても楽しめます。

 

第6位 「スポットライト 世紀のスクープ」

 

スポットライト

 

教会だけでなく、マスメディアへも問題を

投げかけた重厚な映画で、派手な映像はない

けれど心に残ります。

「小さな悪のために多くの善は捨てられない」

納得できるんだけど、「正義」とは何か、深く

考えさせられるものでした。

 

第7位「死霊館 エンフィールド事件」

 

死霊館

 

大好物映画をここに入れました。さすが

ジェームズ・ワン監督です。血しぶきやグロ映像

なしでも十分怖い映画となっています。小道具を

使って繰り出される音は、一人で家に帰る恐怖を

抱かせますね。

 

第8位 「さざなみ」

 

さざなみ

 

トム・コートネイとシャーロット・ランプリングが

本当に長年連れ添った夫婦のような雰囲気で、とても

自然な演技を見せてくれます。そしてラストの妻の

表情が今後のすべてを物語っているかのようでした。

 

第9位 「わたしに会うまでの1600キロ」

 

わたしに会うため1600キロ

 

「奇跡の2000マイル」と同じような映画かと

思ったら、全然異なる内容で、どん底から這い上がる

ヒロインが、もがき苦しむ姿を大自然と共に描かれて

います。「コンドルは飛んでいく」が流れ、ラストには

力が沸いてくる映画でした。

 

第10位 「草原の実験」

 

草原の実験

 

静かな映画です。そして男とその娘らしき少女が

2人で暮らす草原の一軒家が細部にいたるまで

凝っていて、まるでおとぎ話に出てきそうなものです。

それがラスト付近の突然の変化に、絶対に驚くこと

間違いなし。セリフが一切ない映画ですが、映像だけで

推測していく楽しみもありました。

 

そして番外編は「イット・フォローズ」

 

イット・フォローズ

 

ホラー映画で登場する定番のものではなく、

全く違う恐怖を作り出しています。赤や青の色、

そして効果音が見る側をグイグイ引き寄せます。

正体がわからないことへの恐怖って、何かわかって

いるよりもずっと怖いというのを実感。

 

今年は邦画が豊作だったようですが、洋画も良作が

多かったですね。邦画の新作はほとんど見ておらず、

年明けに少しずつ鑑賞しようと思います。

劇場まで鑑賞に行ったのにイマイチというのも結構

ありました。来年もまたたくさん映画を楽しみたいです。

またお勧め作品などあればご紹介ください。

 

 

 

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スポットライト 世紀のスクープ

4

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スポットライト

 

「スポットライト 世紀のスクープ」

原題:Spotlight

監督:トム・マッカーシー

2015年 アメリカ映画 128分

キャスト:マーク・ラファロ

     マイケル・キートン

     レイチェル・マクアダムス

     リーブ・シュレイバー

     ジョン・スラッテリー

 

2001年7月、ボストン・グローブ紙に赴任した

新局長バロンは、神父による性的虐待事件の再取材を

提案する。購読者の半数以上がカトリック信者である

地元では、この事件を扱うことはタブー視されてきたが、

ロビーたちが取材を進めるうちに驚愕の事実が次々に

明るみに出てくる...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆半 とにかくおもしろかった。

教会だけでなく、マスメディアにも問題を投げかけた映画

です。

 

1976年ボストン。神父が少年にいたずらをする事件が

起こり、そのゲーガン神父が警察に呼ばれるものの、警察官は

「これはすぐに釈放されるよ」と言ったとおり、地方検事補と

共に彼は帰っていきます。

「教会は地域に貢献している」からなのです。

そして2001年7月、ボストン・グローブ紙に新局長バロンが

赴任します。

 

スポットライト

 

地元出身者がほとんどのこの社では、局長は2,3年で次の

赴任地に移動するから、まあ敢えて地元を混乱させるような

記事を書かせることもないのです。ところがバロンは、例の

ゲーガン神父がその後30年に渡って児童虐待を繰り返して

おり、そのたびに違う地域に移動していることから、枢機卿が

この事件を黙殺し、証拠を封印しているのではないか、と疑う

わけです。この取材を指示されたのは「スポットライト」連載

コーナーの5人。ベン、マイク、ロビー、シャーシャ、マットで

あり、マイク役はマーク・ラファロ、ロビー役はマイケル・キートン

です。サーシャ役のレイチェル・マクアダムスがキリっとした

女性記者の雰囲気たっぷり。

 

スポットライト

 

眼光のするどいマイケル・キートンは、「バードマン...」の時

とはうって変わって硬派な役を好演しています。取材を進めると、

実はガラベディアン弁護士という偏屈な男が、重大な証拠を握って

いるらしいとわかるのですが、彼と接触するのはマイクで、とても

苦労するんです。

 

スポットライト

 

日本で言うと人権派の弁護士なのでしょうか。訴訟大国アメリカで

儲けではなく正義を追求する弁護士は、やっぱり偏屈で貧乏。

さらに神父に対する裁判を担当したマクリーシュ弁護士は「守秘義務」

を理由に何も答えません。驚くことに裁判記録さえ残っていないのです。

さあ、どうする?メンバーは生存している被害者と面談するうちに、

聖職者の卑劣な行為をどんどん知っていくことになります。

カトリック教会と結びつきの強いボストンでは、

「貧しい家の子は特に神父に可愛がられると喜ぶ」これは逆に言うと、

そういう子供を狙っているのですね。さらにカトリック教会の司祭は

「妻帯できず、性交渉してはならない」ということが、司祭の精神年齢

に影響を及ぼしていると、教会の療養所心理学者が語ります。

ゲーガン神父や他2,3人の特別な神父が起こした事件と思っていたら、

実はものすごい数の事件が起きており、それは当然枢機卿も知って

いたし、バチカンが知らないはずもない。教会組織全体での隠ぺいだ

と推測でき始めると、9.11事件が起きます。人々の心のより

どころはやはり教会にあるのです。

そして遂に証拠開示までこぎつけ、スクープ記事が完成した時、実は

グローブ紙も幾度か、この事件についての情報を得ていたことを思い、

それを後追い取材しなかったことへの罪悪感を持つのは、当時のリーダー

だったロビーです。

「小さな悪のために多くの善は捨てられない」

ロビーの友人で教会相手の裁判の教会側の弁護士を務めたジョーの

言葉です。派手な映像はないけれど、中身の濃い映画でした。

 

 

 

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妻への家路

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妻への家路

 

「妻への家路」

原題:帰来 Coming Home

監督:チャン・イーモウ

2014年 中国映画 110分

キャスト:コン・リー

     チェン・ダオミン

     チャン・ホエウェン

     チェン・シャオイー

     イエン・ニー

 

1977年、文化大革命が終結し、20年ぶりに

解放されたイエンジーは、自宅へ戻るが、妻ワンイー

は彼を認識できない。彼女は心因性の記憶障害に

陥っており、娘タンタンと共に彼女に寄り添い続けるが。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 直接的な表現はなくとも文革に

よる人々の苦しみを、淡々と描いています。

 

文化大革命は、中華人民共和国で、1966年から76年

まで続き、1977年に終結宣言が出された社会運動ですが、

実際は大躍進政策の失敗を取り戻すために、毛沢東が復権を

画策した権力闘争だったのです。この時代を描いた映画は

いくつか見たことがありますが、この監督の「サンザシの

樹の下で」(2010)はすごく好きな映画です。監督自身

文革の時下放され、農村で3年、工場勤務を7年命じられた

とのこと。都市部の青少年が強制的にそのような行動を命じられ、

それがこの世代の教育、倫理上、今の時代に大きな影響を

及ぼしているのは言うまでもありません。特に多くの知識人、

政治家たちを「反革命分子」として迫害したことは、今まさに

その再来を感じさせる状況であるかのように思われます。

 

妻への家路

 

主人公のルー・イエンジーは、大学教授でしたが、20年前に

逮捕され、教員の妻フォン・ワンイーと娘タンタンを残して

どこかで作業を行わされています。それが何なのか、どんな状況

なのかは、終盤に妻にあてて書いたものの出さずにしまってあった

手紙の内容やワンイー自身が少しだけ語る話で察するのです。

そんな時イエンジーが脱走し、ワンイーの元を訪れ手紙を残す。

しかし娘タンタンは、自らが習っているバレエの主役欲しさに

当局に密告するのです。

 

妻への家路

 

徹底した思想教育の元で育ったタンタンは、犯罪者である父への

思いより、党に貢献することを選んだわけですね。

時は経ち、文革が終結すると、イエンジーは解放され、自宅の

戻ったものの妻ワンイーは、彼が夫であると認識できません。

それは夫への愛情が無くなったのではなく、逆に愛情が深かった

ゆえに、夫が拘束されている間、彼女を襲った迫害を意味して

いるのです。幾度となくワンイーの口から出てくる「方さん」は

彼女にどのような恐怖を与えたのか。

 

妻への家路

 

妻の家が見える部屋で暮らすイエンジーは、かつて自分が妻に

あてて書いた手紙の束を見せるのです。その量にも驚くだけでなく、

ろくな紙でないこと、さらに明かりすらない状態で書いたような

読みづらい字であること、土を耕したとか牛の出産を手伝ったなど、

大学教授であったならばするはずもない経験をしていることが

書かれています。それでも夫を思い出せないワンイーにイエンジーは

「5日に戻る」という手紙を忍び込ませるのです。その手紙を信じ、

夫の名前を書いたプラカードを持って駅で待つワンイー。5日が来る

たびに繰り返しているうちにプラカードの字が消えかかると、書き

直そうとするものの、その字すらも忘れてしまう。彼女が受けた

精神的苦痛はあまりに長く辛すぎたのでしょう。

イエンジーは「手紙を読む人」から「夫」へいつ戻れるのか。歴史に

翻弄されるのはいつの時代も罪のない民間人であると実感するのです。

ワンイーを苦しめた方さんに会いに向かったイエンジーは、彼が

今度は逮捕されている事実を知り、泣き叫ぶ彼の妻の罵声を背に

立ち去ります。1つ1つの事実を淡々と描きながら、暗に党の体制を

批判しているように思えます。それが今の中国国内で映画を作る時の

最大限の表現方法なのでしょうね。

 

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