ボヘミアン・ラプソディ

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JUGEMテーマ:洋画

 

ボヘミアン・ラプソディ

出典:IMDb

 

「ボヘミアン・ラプソディ」

原題:Bohemian Rhapsody

監督:ブライアン・シンガー

2018年 アメリカ映画 134分

キャスト:ラミ・マレック

     ルーシー・ポイントン

     グウィリム・リー

     ベン・ハーディ

     ジョゼフ・マゼロ

 

1970年ロンドン。ペルシャ系移民のファルークは

「フレディ」と名乗り、ファンだったバンド「スマイル」

のヴォーカル兼ソングライターとなる。彼らは「クイーン」

と改名し、次々にヒット曲を世に送り出して行くのだったが..。


<お勧め星>☆☆☆☆☆ 文句なしの星5つです。


クイーンを知らなくても感動できる


映画を観る時、過去に存在した人物を描いたいわゆる伝記物の

場合、その人物をよく知っている人とほとんど知らない人と

では、その感想が全く異なることが多いです。
クイーンが活動していた時代に同時に青春を送った人たちに

とっては、その時々の思い出がつらつらと蘇り、頭の中の

奥の方に眠っていた当時の記憶が必ず引き出しを開けて出て

くると思う。なので感情移入できるのは当然と言えば当然

なのです。

では、わたしのようにクイーンというバンド名とたまたま

耳にする彼らの歌をほんの少しだけ知っている者にとって、

この映画はどうなんでしょう。
巷に流れる大絶賛の声に耳を塞いで、「わたしクイーンを

よく知らないです。だから見ないんです。」と胸の中で

つぶやき続けました。もうこの映画が「なかったこと」に

しようとさえ思っていたのです。しかし今回Amazonの配信で

見られると知り、やっぱり見ておこうかな、程度の気持ちで

鑑賞を開始しました。

 

ボヘミアン・ラプソディ
出典:IMDb

 

1970年ロンドンで、フレディが自らの歌声を披露し、

「スマイル」に売り込むシーン、そして彼らが「クイーン」と

改名し、とんとん拍子で全世界ツアーを実施するところまで上り

詰めるのには、それほど時間はかからなかったのです。それだけ

フレディのハイトーンボイスの魅力と、歌作りの才能があったと

いうことでしょう。

 

ボヘミアン・ラプソディ

出典:IMDb

 

映画ではフレディの「闇」が多く描かれ、家族、特に父親との確執や
メアリーと結婚したものの、実は彼自身が「ゲイ」であると自覚して

いく苦悩、さらにそれが招いた「孤独」と一気に流されていきます。

フレディのワンマンバンドと思いがちですが、そこにはロジャー、
ブライアン、ジョンの意見、不満、批判が存在したからこそ

「クイーン」は成り立ってきたわけで、中盤にフレディがソロ活動を

発表した途端、彼の生活は一変するのです。才能は枯れないけれど、

それを利用する人物も登場し、

「金で幸せは買えないが、与えることは出来る」

と自分に言い聞かせる日々を送るようになってしまいます。まさに

才能に恵まれた人物の転落の構図そのものです。フレディに慢心は

なかったか、誰かが強く意見できなかったのか。

家族、メアリー、メンバーとの微妙な関係に、心が痛くなります。

そしてメンバーと離れ、一人で創作活動をしているうちにエイズの

感染も判明します。フレディは音楽に対しては

「パフォーマーとして最高の天国を与える」

と信じ、純粋であるがゆえに、私生活において自分をコントロールする

ことが難しかったのかもしれません。

 

ボヘミアン・ラプソディ
出典:IMDb

 

終盤21分間の「ライヴ・エイド」のシーンは、涙が止まりません。

このチャリティーイベントの目的を考え、そこで最高のパフォーマンス

を見せるフレディが涙でかすれてしまい、何度も鼻セレブで目を

拭きました。観客と一体化して音楽を奏でるクイーン。そしてその

歌詞がまた素晴らしいです。
これが全世界で放映されていて、その放送を見た人たちの募金で

アフリカの飢饉を救おうという考えも崇高です。音楽の力は、

人種や国境や民族や宗教などで作られている幾つもの壁を打ち破る

最強の力を持っているのではないかと体感します。体が震えるほどです。

 

ボヘミアン・ラプソディ
出典:IMDb

 

ちなみにわたしはドラムのロジャーにハートを射抜かれました。映画内で

「女たらし」と言われていましたが、あの風貌なら仕方ないなと思って

しまいます。人間顔じゃないけどやっぱりイケメンには弱い。

 

 

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ヘイト・ユー・ギブ

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JUGEMテーマ:洋画

 

ヘイト・ユー・ギブ

出典:IMDb

 

「ヘイト・ユー・ギブ」

原題:The Hate U Give

監督:ジョージ・ティルマン・Jr.

2018年 アメリカ映画 133分

キャスト:アマンドラ・ステンバーグ

     レジーナ・ホール

     ラッセル・ホースビー

     K・J・アパ

 

白人社会と共存するように父親から教わってきた

黒人のスターは、白人の通う私立校に在籍し、白人の

友人やボーイフレンドと学校生活を楽しんでいる。

しかしある日幼馴染のカリルが目の前で白人警官に
射殺され、報道が真相をかけ離れたものであることから、

彼女は真実を証言しようと決意するが..。


<お勧め星>☆☆☆☆☆ 今年見た映画の中で今のところ

ナンバー1です。きれいごとで済まされない不条理な

世の中をリアルに描いています。


憎み合うのが罪


原作はアメリカで大反響を呼んだ小説「ザ・ヘイト・ユー・ギブ」

です。銃による事件など日常茶飯事のように起こっている

アメリカにおいて、日本人が犠牲になった事件がありました。

1992年、ルイジアナ州バトンルージュで起きた日本人

高校生射殺事件です。ホームステイ中の高校生がハロウィン

パーティーへ出かけたものの、訪問先を間違え、住民の白人

男性に射殺された事件でした。
「Freeze」を「Please」と聞き間違えたとか、他人の敷地に

入ること自体違法だとか、被害者が武器を持っていたかの

ように見えたとか様々な報道がされました。結局裁判では

陪審員の全員一致で無罪となり当時は怒りに燃えたものです。

その後銃弾を放った白人男性の私生活を暴く記事が日本では

幾つも取り上げられ、

「彼が無罪になるのはおかしい。こんな私生活なのに」

とアメリカ人で白人である義兄に訴えたところ

「亡くなったことは悲劇だけれど、彼は天使ではない

(つまり完ぺきな私生活を送るものなどいないという意味)」

と言い返されました。わたしの問いが的を外れたものであった

としても文化の違いを感じた瞬間です。

 

ヘイト・ユー・ギブ
出典:IMDb

 

全く状況は異なりますが、この映画のヒロイン、スターは黒人

低所得者地域ガーデン・ハイツに住みながら、両親の願いで、

地元ではなく白人が通う私立校に在籍しているのです。彼女は

学校と家の近所では頭を切り替え、言葉も使い分けていると

言います。スポーツや勉強に励み、白人の友人やボーイフレンド

すらいるのです。もちろん学校の中で差別の目で見る生徒も

いるけれど、金持ちの白人はただ睨むだけ。

 

ヘイト・ユー・ギブ
出典:IMDb

 

ところがある晩、黒人だけのパーティーで再会した幼馴染の

カレリが、彼女の目の前で白人警官に射殺されてしまうのです。

この時の状況は、いくつもの映画で見たシーンや実際に起きた事件の

ようにまことに理不尽で一方的な発砲なのですが、地域的に見て

犯罪率の高い場所を、夜一人でパトロールしている警官の恐怖心は、

おそらくはかなりのものだろうと推測されます。

映画内でスターが黒人警官にこう尋ねるシーンはあります。
「白人がベンツに乗って、ドラッグを売っている可能性があったら

どうするのか?」

黒人警官は

「まず手を挙げろと言う」

と答えます。では相手が黒人だったらどうするかと尋ねると

「危険を察知したら発砲する」と答えるのです。この矛盾した答えを

黒人警官が苦しそうに口にします。そこにあるのは「犯罪率の多さ」

であるけれど、根底に横たわるのは「貧困」にほかなりません。

 

ヘイト・ユー・ギブ
出典:IMDb

 

カリルの死後、現場に居合わせたスターは大陪審で証言するか否か

悩みます。それは彼女が「さらし者」になることを恐れる母親の

気持ちと彼女自身が学校での状況が悪くなるのではないかと危惧

するからです。
一方で、街では事件によって、黒人は怒りを募らせデモを開始し、

警察は彼らを格好の標的にしていくのです。この繰り返しは

どれだけの期間続けられてきたのでしょうか。そしていつになったら
止まるのでしょうか。積み重なった小さな怒りが、何かあるたびに

爆発し、それを彼らが待っていたかのように感じてしまうのは

大きな人種差別が存在しないと思われる(思いたい)日本にいるから

こその浅はかな考えなのですね。
またスターの親友だった白人のヘイリーのように、黒人の真似を

したり、黒人の気持ちがわかるようなふるまいをしていても、実は

根本には人種差別意識を持っている人たちが数多くいるのも現実です。
「ゲット・アウト」(2017)はそれを逆手に取って驚くような

ストーリー展開の映画でした。

 

ヘイト・ユー・ギブ
出典:IMDb

 

後半、警官が無罪になったことへの抗議デモは、とにかく涙が

溢れました。ここまで憎み合う人間の姿を見たくない。けれど

それが現在進行形で起きているのです。スターの言う通り

「憎み合うのが罪」であり、その連鎖は断ち切れるはずなのです。
そして「子供に与える憎しみが全てをむしばむ」ということは肝に

銘じておきたい言葉です。「理不尽な世の中でも黒人である誇りを

忘れるな」とスターの父が言う通り、それぞれが誇りを持ち、

互いを尊敬し、寛容な社会を築いていけるように少しずつ世界が

変わっていくといいと心から思います。

 

 

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タクシー運転手 約束は海を越えて

4

JUGEMテーマ:韓国映画全般

 

タクシー運転手

 

「タクシー運転手 約束は海を越えて」

原題:A Taxi Driver

監督:チャン・フン

2017年 韓国映画 137分

キャスト:ソン・ガンホ

     トーマス・クレッチマン

     ユ・ヘジン

     リュ・ジュンヨル

 

ソウルのタクシー運転手、マンソプは高額の

報酬欲しさに光州まで外国人を連れて行く仕事を

引き受ける。しかし乗客はドイツ人記者であり、

検問をくぐって到着した広州の状況にマンソプは

すぐに帰ろうとするのだったが...。


<お勧め星>☆☆☆☆☆ とにかく見てほしい。


真実と正義と友情と


「光州事件」は1980年5月18日から27日に

かけて韓国、光州市を中心に起きた民衆蜂起運動で

あり、鎮圧されるまで多くの市民が犠牲となり、

現在は民主化運動の国家的聖地となっています。
この事件を扱った映画はキム・ジフン監督

「光州5・18」(2007)

で見ていますが、事件の悲惨さは伝わるものの、人間

ドラマを多く詰め込み過ぎて、ややポイントがぼやけて

しまったという感想を持ちました。
今作は、今年劇場及びWOWOW、配信レンタルで鑑賞

した映画の中で、だんとつトップだと私は思っています。

あちこちに書いてあるけれど、ストーリーの根幹は、

光州まで行って帰ってくるというものです。

 

タクシー運転手
 

ただ光州に行くまでの困難さ、現地に到着してから目に

する信じられない状況、そしてソン・ガンホ演じる

タクシー運転手マンソプが

「デモをするために大学に入ったのか」

「何不自由なく育ったからデモなどを考えつくのだ」
と学生たちへの偏見を持っていたのに、それが全て

消え去るまでの姿をドイツ人記者ヒンツペーターや

光州の学生、タクシー運転手、他の一般人と、相対する

冷酷な軍人の姿を対照的に映して、行くよりも何十倍も

苦労して戻って来る様子とともに描いているのです。
この映画に強く感情移入できるのが、そこに主義主張を

訴えることはなく、ビラや立て看板で「戒厳令に反対」

「民主主義を」などと知るのみで、マンソプ自身も危険を

回避するために一度はソウルに戻ろうとしたのに、車を

Uターンさせるのは、客を連れて帰るという約束と、

現地で肌で感じた光州市民の誠実さに答えたいという

人間としての「心」の部分であるからです。
「アカの手先」と言われても、それがこの事件とどう

関係があったのかなかったのかなどは語られません。

極めて客観的に事件を描いていると思うのです。

 

タクシー運転手
 

見終わって考えることは多く、映画内で流れるアカの学生と

反社会勢力が軍人を襲っているというテレビニュース、

検閲で真っ白になった新聞、真実を書くと捕まる記者たち、

その記者を乗せるとまた捕まるタクシー運転手たちの言葉、

姿を見せて当時のひっ迫した状況を伝え、丸腰なのに次々に

銃弾に倒れていく市民の姿を見せて、その恐怖と悲惨さを

これでもかと描き続けます。
また、現地まで行って取材し、その目で見た出来事を世界に

発信することこそ記者の使命であるのだと痛感するのです。

遠く離れた安全な場所で不毛な議論を繰り返すことがいかに

無価値であるか胸に刻み付けてくれます。

 

タクシー運転手
 

少し調べてみると、民衆蜂起は確かに価値があることでしたが、

反乱によって権力を掌握した市民が、その後秩序を回復する

ことは困難を極め、それはつまり市民側の怒りの恐ろしさを

表しているのだと知ります。勝った、万歳ではないのです。
ただ自国の闇の時代をその国で製作することは大変価値のある

ことで、それだからこそこの映画は素晴らしいと思うのです。

 

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リトル・ダンサー

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JUGEMテーマ:洋画

 

リトル・ダンサー

 

「リトル・ダンサー」

原題:Billy Elliot

監督:スティーヴン・ダルドリー

2000年 イギリス映画 111分

キャスト:ジェイミー・ベル

     ジュリー・ウォルターズ

     ゲイリー・ルイス

 

1984年イングランド北部の炭鉱町はストライキ

決行中である。父と兄は炭鉱労働者であり、ビリー

もボクシング教室に通っているが、たまたま隣で

行われたバレエ教室に心を惹かれてしまうのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆☆ ずっと見たかった映画。

そしてやっぱり見てよかったです。


未来を託すもの


炭鉱労働者は本当に男臭く、極めて古い考え、つまり

男はボクシング、レスリング、女はバレエ、ダンスを

習うものと信じ切っている人々が多いというのは、

私が子供の頃の町の人々の考えと全く同じです。
田舎町でしたのでバレエもダンスもなかったのですが、

男は野球、めんこ遊び、女はなわとび、あやとりと

決まっていて、ピアノ教室に行くのは町でも教育熱心な

家庭の女子だったものです。(かなり古い気がするが

それほどでもない)
炭鉱労働者のストライキを描いた映画は

「バレードへようこそ」(2014)

があり、その中ではその男臭い古臭い炭鉱労働者の組合

支援のために、同性愛者団体が立ち上がるものの、寄付

すら受け付けてもらえず、途方もない苦労をする姿が

明るく描かれてしました。「リトル・ダンサー」でも

主人公ビリーの親友マイケルがゲイであることを映画の

中盤でカミングアウトしています。女子が習うものと

決まっていたバレエに挑戦するビリーと性的マイノリティー

であるマイケルとの絆が一層深まったシーンも見られる

のです。

ビリー役は「崖っぷちの男」(2012)で

サム・ワーシントン演じる主人公の弟でトロいけれど、

それなりに頑張るジョーイを演じたジェイミー・ベル。

 

リトル・ダンサー
 

「スノーピアサー」(2013)でも最下層にいながら先頭を

目指す集団のリーダーを演じていました。あの列車はしかし

不思議な代物だった。
ストライキに明け暮れ、貧しい暮らしにあえぐ炭鉱労働者の

家庭やその活動を描けば、どうしても暗い内容を想像して

しまいます。しかし冒頭から映画にはポップな音楽が流れ、

ビリーがくるくる回転しながら朝食を準備する姿が
とても楽し気に映るのです。ビリーの家の内装も色遣いが

とてもカラフル。おばあちゃんの寝ている部屋の引き戸は

黄色で壁はペパーミントグリーンという感じです。

 

リトル・ダンサー

 

ボクシングのグローブよりバレエに魅力を感じ、ウィルキンソン

先生の指導を受けると、ビリーの持って生まれた才能がどんどん

あふれ出てきます。亡き母やおばあちゃんは「ダンサー」になる

のが夢だった。その血筋をひいているのがビリーなのです。

とはいえ男として生まれたビリーがこの町では炭鉱夫になる

選択肢しかありえません。
一方ウィルキンソン先生は中流家庭でありながら、夫が不況で

自宅待機中かつアル中という不遇な身の上です。それでなのか

持って生まれたものなのか、ものすごく偏屈で怒りっぽいのです。

 

リトル・ダンサー

 

それはビリーの父も同じであり、妻亡きあと、ただの頑固

おやじとなり、口より先に手が出るありさま。父ジャッキー、

兄トニー、ウィルキンソン先生の三つ巴の言い争いは凄まじく、

ビリーは思わず耳をふさぎ家から飛び出していくのです。

その怒りか悲しみかわからない感情もなぜかステップ、ダンス

へと変わっていく姿を見ると、この子は、踊ることで自らの

心情を表現していくことができるのだと実感します。
頑固な父が息子トニーを裏切り、ストを辞めて職場に復帰した

のは、炭鉱夫で一生を終える自分たちとは違う未来をビリーに

託したのだと思うと、目頭が熱くなりました。怒号の中バスで

炭鉱に向かうジャッキーの顔が何とも言えないんです。
どちらの息子も可愛いのにどちらかを裏切らないといけないと

したら、夢を託す存在を生かしたい、それは妻が生きていたら

きっとそう助言したはずだと確信したのですね。ううう...。
一番好きなシーンは、ビリーとウィルキンソン先生が

「ブギを踊ろう」に合わせてダンスを踊る姿です。踊る前に

亡き母が18歳のビリーへ宛てた手紙を、ビリーがすでに開封

し、それを暗記するほど読んでいたことを知ると、このシーンも
泣けるはずなのですが、それがとても楽しい音楽なので涙が

吹き飛びます。すごく好きな映画の1つになりました。

 

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初恋のきた道

5

JUGEMテーマ:映画

 

初恋のきた道

 

「初恋のきた道」

原題:我的父親母親

監督:チャン・イーモウ

1999年 アメリカ=中国映画 89分

キャスト:チャン・ツィイー

     マン・ホンレイ

     チョン・ハオ

     チャオ・ユエリン

 

父の死の知らせを受け故郷に戻ったションズは、

母が父の遺体を病院から担いで帰ると言うのを

聞き、なんとかなだめようとする。しかし彼は

両親の恋愛物語を思い出していくと...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆☆ とにかく泣けるんです。

悲しいのではなくとにかく涙が自然と流れるのです。

 

ヒロインのディの少女時代の役はチャン・ツィイー。

三つ編みが良く似合う可愛い子。村にやってきた先生を

のぞき見に行く好奇心に満ちた瞳、彼に一目ぼれして、

毎日先生の声を聞きに行くやや戸惑った表情、不安な姿、

そしてきわめつけは、いくつかのシーンで流される「涙」

ですね。

 

初恋のきた道

 

〇見どころ

この映画は父の死の知らせを受け、故郷に戻る息子の姿から

始まるのですが、その現在の姿はモノクロで、若かりし頃の

父と母の姿はカラーになるのです。

 

初恋のきた道

 

初恋のきた道

 

母ディの心の中の父との思い出はいつまでも色あせることがなく、

亡くなった後でもその1つ1つの出来事が鮮明に心に刻まれて

いるということでしょうか。

 

この時点で泣ける...。

 

先生がやってきて、ズキュンと恋に落ちたディは18歳。学校の

校舎を村の男たちが建てるとなり、その梁にかける赤い布を必死で

織るディ。先生の声を聞きたくてわざわざ2つあるうちの表井戸に

水を汲みに行くディ。家の遠い子供を送って行くことを知り、先生を

待ち伏せするディ。ここでは黄色い木の葉が揺らめき、すすきが風に

はためいていて、何とも言えないおおらかな気持ちにさせられるのです。

しかし政治的な理由から、突然町に戻ることになった先生の馬車を追い、

餃子の入った器を抱え、必死で走るディ。間に合うはずもないのです。

おまけに転んで、先生が使ってくれた器が割れてしまう。ディの目から

涙がとめどなくこぼれ落ちます。

 

ここでまた泣ける...。

 

おまけに先生にもらった大事な髪留めをなくしてしまうんです。

恋に落ちたら、はいキッス!なんて欧米の映画とは一線を画す

完璧純愛映画であり、それを農村の自然と、チャン・ツィイーの豊かな

表情で描き切った見事な映画。

結局父の遺体を担いで村に戻ることに決めた時、担ぎ手がどんどん

現れます。それはみな、父の教え子であり、遠くは広州から来たと言う。

そして誰も報酬を受け取ることはなかった...。

 

もう涙が止まりません...。

 

初恋のきた道

 

これほどまでに清らかで強い愛情を持って結ばれてディとルオの物語を

もっと見ていたかった気がします。そして現在と過去のカラー映像が

入り乱れ、村と町をつなぐ1本道をかけていく若かりし頃のディの姿は

いつまでも目に焼き付いています。

 

 

 

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ハドソン川の奇跡

4

JUGEMテーマ:洋画

 

ハドソン川の奇跡

 

「ハドソン川の奇跡」

原題:Sully

監督:クリント・イーストウッド

2016年 アメリカ映画 96分

キャスト:トム・ハンクス

     ローラ・リニー

     アーロン・エッカート

     クリス・バウア

 

2009年1月15日、USエアウェイズ1549便の

機長サリーは、バードストライクによる両エンジン停止

から、ハドソン川への不時着を決行する。一躍英雄に

なった機長だったが、原因調査委員から、他空港への

帰還も可能だったと指摘されるのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆☆☆ 文句なく満点。巧みな構成で

短い時間に濃い内容を描いています。

 

 

ネタバレしています。

 

 

 

英雄が一夜にして犯罪者と疑われるパイロット関連の映画は

「フライト」(2012)を思い出します。しかし今映画は

ずっと上を行く内容になっています。

 

ハドソン川の奇跡

 

〇見どころ

原因調査を行うNTSBの聞き取り調査風景から始まり、無事

ハドソン川に不時着したものの、サリーの判断が正しかったのか、

という思いがけない疑念を抱かせる映像、記録、コンピューター

でのシュミレーション結果。フラッシュバックするのは、彼が

操縦する旅客機がビルをなぎ倒しクラッシュするシーンで、

サリーがいかに疲弊していたか、ストレスを感じていたかが、

見る側に伝わってきます。

 

ハドソン川の奇跡

 

そして幾度となく映し出されるバードストライク前後の映像は、

少しずつ内容を深く掘り下げていき、乗務員の的確な指示、

その指示に概ね従った乗客、即座に駆け付けた連絡船、NYPD、

全員の避難を確認するまで機内をチェックした機長の姿が

ドキュメンタリーのように映し出されます。

 

ハドソン川の奇跡

 

マニュアル通りに機長をサポートする副操縦士ジェフ役の

アーロン・エッカートの演技も素晴らしい。さらに管制官と

コックピット内のやり取りも次第に内容を膨らませ、緊迫した

状況を再現します。これがまさに無駄のない映像で描かれるのです。

 

●惜しいところ

ありません。

 

ハドソン川の奇跡

 

サリーの妻ロリー役のローラ・リニーも、押しかけるマスコミに

ストレスを感じつつ、ヒステリックになり過ぎない演技で、

目立ちすぎることはありません。

コンピューターでのシュミレーションは、バードストライク後、

最寄りの空港に戻ることを想定し、17回練習したものであり、

突然の事故にどう判断するか、それは考慮されていないのです。

もちろん乗客乗員が無事だったから万歳、というわけにはいかない

大事故だったわけで、その原因調査に感情移入してはいけないと

思います。ただ机上で計算されたものが必ずしも「正解」であると

信じることは、とても恐ろしいことでもあると実感するのです。

 

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スタンド・バイ・ミー

4

JUGEMテーマ:洋画

 

スタンド・バイ・ミー

 

「スタンド・バイ・ミー」

原題:Stand by Me

監督:ロブ・ライナー

原作:スティーヴン・キング

1986年 アメリカ映画 89分

キャスト:ウィル・ウィトン

     リヴァー・フェニックス

     コリー・フェルドマン

     ジェリー・オコンネル

     キーファー・サザーランド

 

1959年、オレゴン州の小さな町の悪ガキ4人は、

ブルーベリー摘みに行って汽車にはねられた少年

の遺体を捜し英雄になろうと考える。彼らは内緒

の旅を開始するが...。

 

<お勧め星>☆☆☆☆☆ 何度見てもそのたびに

違う感想を持つ映画です。音楽も素晴らしいです。

 

急に見たくなってAmazonプライムビデオにて鑑賞。

「12歳の時の友人」は映画で語られる通り2度と会う

ことはないのです。それぞれが全く違う道を歩み、

中にはクリスの様に若くして命を落とすものもいます。

実際クリス役のリヴァー・フェニックスの最期を知ると、

この映画が既に予期していたかのように感じるのです。

好奇心に満ち、狭い町から飛び出す方法も知らず、親や

不良の不条理な圧力に抵抗する術も持たなかった年。

その頃の気持ちなんてとっくに忘れてしまいました。

映画内でも4人の少年が、それぞれ異なる家庭環境にあり、

その後の人生で関わることもなかったのに、その瞬間だけ

一緒に行動し、本心を打ち明け、泣いて笑って喧嘩した、

まさに「真実の旅」だったと思う。

 

スタンド・バイ・ミー

 

ゴーディはアメフトの花形選手だった兄を亡くし、父から

疎まれていると思っているが、実は文章を書く才能を持って

いる。クリスは家庭環境の悪さから、給食費を盗んだものの、

それを担任に返したのに、担任はそのまま使ってしまった。

そして彼は停学になってしまったという悔しさを語ります。

彼の「正義」への強い思いは、ここに起因しているのかも

しれません。テディは、ノルマンディー上陸作戦で戦った

父から虐待を受けようとも、父を尊敬し、軍隊入りを切望

するが、結局視力の悪さから入隊できない。バーンは、ごく

普通に結婚し、家庭を築いている。こんな将来の姿をこの時

誰も想像しなかっただろうね。

 

スタンド・バイ・ミー

 

近道をしようと渡った川では大きなヒルがみんなの体に

張り付きまくります。「ヒルがいるから川は危険」ではなく、

「早く現場に行くために川を渡ろう」と考えるのは少年だから

こその考えなのです。

 

スタンド・バイ・ミー

 

町の不良のリーダー役のキーファー・サザーランドが何と

若いことか。きっと当時はこのようにワルだったんだろうな、

なんて思ってしまいました。

 

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ブルックリン

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JUGEMテーマ:洋画

 

ブルックリン

 

「ブルックリン」

原題:Brooklyn

監督:ジョン・クローリー

2015年 アイルランド=イギリス=カナダ映画 112分

キャスト:シアーシャ・ローナン

     ジュリー・ウォルターズ

     エモリー・コーエン

     ドーナル・グリーソン

     ジム・ブロードベント

 

1950年代、アイルランドの田舎町に住む内気なエイリシュは

姉の勧めもあり、単身ニューヨークに渡る。慣れない生活に

涙を流す日々を送る彼女は、イタリア系のトニーという恋人が

でき、さらに簿記の資格を取得すると次第に自信に満ちていくの

だった。

 

<お勧め星>☆☆☆☆☆ 今年見た映画ではナンバー1ですね。

50年代のファッションや音楽も素敵だし、脚本も秀逸です。

 

ブルックリンはヨーロッパ系移民が極めて多い街で、そこで

一生懸命勉強して、対岸のマンハッタンなどに飛び出して行く、

そんな街らしいです。

この映画は、地方出身者が見ると極めて共感する部分が多いのです。

そしてそのヒロインの心の動きも含め、登場人物の感情を繊細に

描いています。

ヒロイン、エイリシュ役は「グランド・ブダペスト・ホテル」

(2014)や「ビザンチウム」(2013)でとても美しい少女を

演じたシアーシャ・ローナン。

ニューヨーク生まれながら、3歳からアイルランドで育ったという

ことで、アイルランド訛りの英語は得意。ニューヨークに渡った後、

エイリシュがアメリカ人に指摘されたとき、そういえば発音が

おかしいな、と思う単語がいくつかあったと気づいた程度。とほほ。

脚本は「わたしに会うまでの1600キロ」(2014)の

ニック・ホービィが手掛け、字幕で見ていても、必要最小限の言葉で

人物の胸の内を描いていく秀逸さを感じます。

 

ブルックリン

 

1950年代のアイルランド。閉鎖的な田舎町で、意地悪マダムの

雑貨店の店員をしているエイリシュは、内気で、マダムの意地悪

にもただひたすら耐え、こき使われているのです。彼女には母親と

姉ローズがいて、ローズは、仕事も有能だし、町の人気者。でも

母親を一人にすることはできず、妹エイリシュにアメリカへ行く

ことを勧めるわけです。この田舎町にいたら、一生ここで地味に

暮らし、内に秘めた可能性に気づくことすらない、ということを

身をもって知っていたからでしょう。でも内気なエイリシュは、

船の一人旅では、思い切り船酔いするし、シェアするはずのトイレ

を隣室の女性に奪われてしまう。そこは、旅慣れたお姉さんの助け

もあって、乗り切るけれど、今度はものすごいホームシックに

かかるのです。インターネットどころか、自宅に電話が1台あるか

どうかもおぼつかない時代です。唯一の通信手段は「手紙」。

「最初はなかなか届かないわよ。でもだんだん早くなるの」

同じ寮の先輩が語るのは、郵便のスピードが早くなるのではなく、

自分の生活が充実してくると手紙の存在がそれほど大きくなくなる、

ということですね。

 

ブルックリン

 

故郷への募る思いを紛らわすため、神父の紹介で、大学に通い始め、

さらにトニーというイタリア系移民のBFができると、もう絶好調。

水着姿のシアーシャ・ローナンは、プクプクしていて、この時代の

女性の雰囲気にぴったりです。彼とデートを重ね、簿記の試験にも

合格する頃には、すっかりあか抜けて、あのイモ姉はいずこへ?と

いう雰囲気になります。

ところがそんな時届いた姉ローズの訃報。帰国の前にトニーと極秘

で結婚したものの、久しぶりに戻った故郷アイルランドはなんと

居心地がいいのでしょう。あか抜けた彼女を町の人々は振り返るし、

簿記の試験にも合格しているから、仕事もできる。おまけに以前なら

振り向かれもしなかったお金持ちの御曹司、ジムを紹介されます。

 

ブルックリン

 

同じ海でもニューヨークのビーチは大混雑だったのに、ここでは

貸し切り状態です。私自身地方出身で、学生時代で東京で過ごした

けれど、ある時急に田舎の生活が恋しくなったことがありました。

エイリシュにとって、亡くなった姉を大事に扱ってくれる町、そして

みんなが何かでつながっている町。自分の能力を高く評価してくれる

町は、居心地がいいに違いないのです。

エイリシュはどう選択するのか、わたしは本当にドキドキしました。

意地悪マダムの言葉に

「そのことを忘れていたわ」と答えると、マダムは

「ほう、忘れてしまっていたのかい」と言い、エイリシュは

「こういう町だということを忘れていたのよ」とはっきり答えます。

そうなんですよ。

映画内で、シーンのどこかにいつも緑色のものが映っており、

その色はアイルランドを象徴するものであると強く印象付けられます。

すごくいい映画でした。

 

 

 

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マダム・イン・ニューヨーク

4
JUGEMテーマ:洋画

マダム・イン・ニューヨーク

「マダム・イン・ニューヨーク」
原題:English Vinglish
監督:ガウリ・シンデー
2012年 インド映画 134分
キャスト:シュリデビ
     アディル・フセイン
     アミターブ・バッチャン
     メディ・ネブー
     ブリヤ・アーナンド

インドに住む主婦シャシは、家族の中で唯一英語が
話せず悲しい思いをしている。そんな彼女が姪の
結婚式の準備のためニューヨークへ向かうことになる。
しかしニューヨークで英語が話せないために辛い体験
をしてしまい、一念発起して英会話教室へ通うことに
するのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆☆ 主演の女優さんが美しく、
インド映画特有の歌や踊りもストーリーに調和し、気分
よく見終われる内容でした。


主役のシュリデビさんは、映画撮影時48歳ということですが、
インド美人の典型のような顔立ちです。彼女のさりげない表情
や仕草の1つ1つがとても丁寧に演じられているので、見る側
に共感を呼ぶものになっています。


マダム・イン・ニューヨーク

序盤、インド、ゴードボーレで夫サティシュ、娘サプナ、息子
サガルそして義母と暮らすシャシは、手作りラドゥを配達して
大人気なのです。しかしシャシは、家庭では主婦業をこなし、
外で働く夫や子供の世話、家事を一気にになっている多忙な
女性でもあります。彼女は家族の中でただ一人英語が話せず、
娘サプナにすら馬鹿にされてばかりです。
「英語が話せないから恥ずかしい」
娘に言われても彼女はただ悲しく思うだけ。前半はこんなシーン
をコミカルに描いているので、それが特に辛そうには思えません。

ところがシャシの姉マヌの娘ミーラが結婚することになり、
彼女たちの住むニューヨークへ向かうことになります。それも
準備のため一足先にシャシ一人で行くことになってしまう。自分
の留守中の家庭も心配だけれど、もっと心配なのは、初めて乗る
飛行機や出入国手続き、飛行機内でのことです。ここはテンポ
よく描かれ、隣席の親切な乗客の手助けもあって、何とか楽しく
乗り切ることができます。
「何事も初めては1度」
その乗客に元気づけられ、自信を持ったシャシは無事にマヌの
家に到着し、さあ姪たちとニューヨーク生活を堪能し始める...
はずが、カフェで悲惨な体験をしてしまいます。いるのよね、
ああいう店員や客が。日本であれば、誰か手助けするし、まず
店員教育の根本から違うと思う。仕事に対する考え方の違いなの
かしらねえ。ムカつくわ!思わず泣きじゃくって店を飛び出した
シャシに優しい声をかける男性もいるのです。
でもシャシは決して弱い女性ではなく、通りかかったバスの看板
を見て「英会話を学ぶ」ことを決意します。


マダム・イン・ニューヨーク

その教室のメンバーは人種も職業も様々な人ばかりだけれど、
「英会話をマスターして、自信を持ちたい」
という同じ気持ちを持っています。この教室の講師デヴィッドが
また個性的。


マダム・イン・ニューヨーク

彼はゲイであることを隠そうともせず、自己紹介で皮膚の色を
話す生徒を優しく注意したり、話さない生徒には無理強いをする
こともありません。とにかくそれぞれの個性を認め、彼らに自信
を持たせるスキルを持っている気がしてなりません。いい奴だよ。


マダム・イン・ニューヨーク

シャシは姉や家族には英会話教室に行っていることは内緒なの
ですが、姪のラーダだけはそれを察し、彼女をこっそり応援して
くれます。次第に自信をつけ、地下鉄だって、街中だって堂々と
歩けるようになるシャシの姿は、見ていてとてもすがすがしい。
ところが同じ教室のフランス人、ローランに告白されちゃう。
フランス人ってすぐに告白するのかしら。相手は人妻よ。
その上、もうすぐ卒業試験という時に、インドから予定より早く
家族が到着するし、サガルがけがをしたりするのです。
「やっぱり家族を優先しないといけない」

シャシの心は折れるけれど、それをまた奮い立たせるのが、ラーダ
の活躍です。するとまたアクシデントが起きます。まさに転んでは
立ち上がり、また転んでは立ち上がるというシャシの姿に次第に
胸が熱くなってくるのです。
ラストは何度目かの歌と踊りで楽しく締めくくられ、とてもいい
気分で見終えることができるのです。
「ジャッジメンタル」見た目で判断したり、偏見を持って接すること

は絶対にしないようにしようと心に強く思った映画でした。


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ジャージー・ボーイズ

4
JUGEMテーマ:洋画

ジャージーボーイズ

「ジャージー・ボーイズ」
原題:Jersey Boys
監督:クリント・イーストウッド
2014年 アメリカ映画 134分
キャスト:ジョン・ロイド・ヤング
     エリック・バーゲン
     マイケル・ロメンダ
     ビンセント・ピアッツァ
     クリストファー・ウォーケン

ニュージャージー州に住むフランキーは素晴らしい
歌声の持ち主で、チンピラのトミー、ニック兄弟と
グループで歌い始める。彼らは田舎町を出るために
作曲のできるボブを加えてレコーディングを目指す
のだったが...。

<お勧め星>☆☆☆☆☆ ストーリーが進むうちに
次第に映像に吸い込まれていきます。


実際のザ・フォー・シーズンズは全く知りません。しかし
映画の中で流れる歌は、どこかで聞いたものばかりで
終盤の「君の瞳に恋している」はもちろん知っています。
主役のフランキー役は、ブロードウェイ公演でも同じ
役を演じたジョン・ロイド・ヤング。トニー賞で
ミュージカル主演男優賞を獲得しただけある美声の持ち主
です。


ジャージーボーイズ

さて、ストーリーは、ニュージャージー州、ベルウィルという
田舎町に住むチンピラ、トニーとその兄ニック、そして地元の
ボス、ジップが可愛がるフランキーという床屋見習いの姿から
始まります。この田舎町から抜け出すためには、軍隊に入るか
ギャングに入るか有名になるの3択しかなく、最初の2つは必ず
死ぬ。じゃあ有名になろう、という具合に彼らは歌の練習をして
いるのです。しかしトニーとニックはしばしば刑務所入りするので
なかなか成果が出せません。

この映画では時折登場人物が、現況や自分の心の内を説明し始め
ます。それが全く違和感を感じさせないのです。
そして作曲のできるボブを加えて4人でザ・フォー・シーズンズと
してグループを結成。(その前にいろいろ名前が変わったけど)
なかなかレコーディングができないまま、コーラスとして活動する
4人の歌声もきれいです。ところが「シェリー」という曲をきっかけ
にあっという間にスターの仲間入りします。


ジャージーボーイズ

これが中盤で、それ以降は、彼らの中での仲間同士の軋轢や、
トミーの素行不良、借金、フランキーの家庭崩壊などが次々に
映し出されていくのです。それでも美しい歌声はずっと流れ、
終盤の「君の瞳に恋している」へとつながります。この「君」
は恋の相手ではないのよね、きっと。
グランド・フィナーレは舞台同様に、出演者全員が登場し、
歌って踊ります。クリストファー・ウォーケンは元ダンサー
だけあって、年齢を感じさせないダンスを見せています。
本当はクリント・イーストウッドも誘われたそうですが、
やはり断ったとのこと。その練習風景を見るとなぜか心が
温かくなります。いい映画でした。



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