「スカイラインー征服ー」
原題:skyline
監督:グレッグ・ストラウス
コリン・ストラウス
2010年 アメリカ映画 94分
キャスト:エリック・バルフォー
スコッティ・トンプソン
ブリタニー・ダニエル
ディヴィッド・ザマス
友人のペントハウスでの誕生パーティーに参加したジャロッドと恋人のエレインは
翌朝、ブラインドから差し込む青い光で目を覚ます。その光に当たった者は正気を
なくし、光の方へ吸い込まれていくのだ。外を見ると、地面から立ち上る無気味な青い
光と見たこともない宇宙船のようなものが浮かんでいるのだった。
多くのレビュー通り、もし映画館で見たなら「金返せ!時間返せ!」と叫ぶであろう映画です。
ブルックリンに住むジャロッドと恋人のエレインは、ロサンゼルスの友人テリーの誕生パーティー
にやって来ます。テリーはどうやら事業に大成功したらしく、空港にはお迎えの車まで用意
してくれています。
ジャロッド役は「ホースメン」(2009)のエリック・バルフォー。
豪華なテリーのペントハウスで酒を飲み、大騒ぎをして酔いつぶれた翌朝、エレインは青い光
で目を覚ますのです。するとリビングから悲鳴が上がり、友人の1人レイが外へ消えたという
のです。ここはマンションの最上階...。
外を見ると、地面から上っていく青い光、そしてその光はジャロッドにも当たり、みるみるうちに
ゾンビに感染したような姿に変わります。なんとかその場をしのぎ、何が起こっているのか
誰もわからないままパニックに陥ります。
この辺りから、どうやら、外の奴らの目的は、おそらく人間を征服して自分たちと同じ姿に
変えたいのだということがわかってきます。でもなんでいろいろな姿をしているのでしょう。
クモであったり、クラゲであったり、ゴジラのようであったり、果てはステルス機のようなもの
まで兼ね揃えています。ついでにどこまでも伸びる触手と見事な再生機能もあるんです。
これじゃあ勝ち目はないじゃん。
また逃げ続ける人たちに全く感情移入ができないのです。
「クルーザーで逃げよう」→ガレージから出る前に踏みつぶされます。
「隠れていれば大丈夫」→マンションのガラスを突き破って触手が伸びてきます。
だいたい最初の青い光を見つけた時、
「外の様子を見て来よう。」
「写真を撮らないと。」
なんてすっとこどっこいな考えを持っているから、屋上で命からがら逃げ回る羽目になるんです。
そしてヒロイン、エレインが全くきれいでありません。
パーティーの晩に妊娠していることをジャロッドに打明け、何かあるごとに
「妊娠しているの!」
と主張するわりには、全速力で逃げています。
知恵をふり絞って最後の最後まで逃げたけれど、遂に力尽きてしまった。でも心はつながって
いるんだよ、と言いたかったのかしら。日付がところどころに出てきますが、それを知らせて
観客に人々の疲弊感を知らせたかったとしたら無意味です。
VFXの技術の展覧会みたいでストーリーはひどいものでした。BGMも仰々しすぎる。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆
グロ星
ハラハラ星 ☆
エロエロ星
ダルダル星 ☆☆☆☆
雨上がりの快晴。なぜに頭痛がするのかしら。