ボディ・スナッチャー/恐怖の街

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ボディ・スナッチャー

 

「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」

原題:Invasion of the Body Snatchers

1956年 アメリカ映画 80分

監督:ドン・シーゲル

キャスト:ケヴィン・マッカーシー

     ダナ・ウィンター

     キャロリン・ジョーンズ

 

サンタ・ミラの医師マイルズは、元恋人ベッキーの

従妹が「伯父は別人だ」と訴えるのを聞き、「心の

問題だ」と諭す。しかしその後も身内の変化を訴える

町民が相次ぎ、彼はその町民の変化に気づいていく。

 

<お勧め星>☆☆☆☆ 発想が素晴らしく、それを当時

の技術で見事に描いており、じわじわ恐怖を感じます。

 

 

ネタバレしています。

 

「SF/ボディ・スナッチャー」「ボディ・スナッチャーズ」

「インベージョン」とリメイクを繰り返されたSF映画の

オリジナル作品です。リメイク版で見たのは「インベージョン」

のみで、ニコール・キッドマンの美しさにほれぼれしつつ、

大方のストーリーはわかっているのですが、年代や主人公の

設定が異なると、こうも雰囲気が違うのだと実感します。

モノクロ特有の影を使った恐怖の演出は、CGよりも優れていて

製作側の努力を感じ、あの年代によく作れたなと思ってしまう。

「インベージョン」鑑賞後、オリジナルを見たくなり、探し

ましたが、レンタルは2、3、4作目のみで、セルDVDでようやく

購入できました。1、2か月のうちに価格が下がっていましたよ。

ストーリーは、サンタ・ミラという小さな街の人々が少しずつ

別人に変わっていったことを、一人逃げ出したマイルズが回想する

という形で映し出されていきます。

 

ボディ・スナッチャー

 

マイルズは離婚したばかりだし、運のいいことに元恋人で

イギリス人のベッキーも離婚した身。ベッキーさんきれいです。彼が

ある時学会から戻ってくると、なんか街の様子がおかしい。怯えた

少年は「母は別人だ」と言うし、ベッキーの従妹も「伯父が別人」と

言うのです。とはいえ、見た感じも記憶も傷跡もすべて同じだから、

それは「心の問題」と片づけていたのですが、友人ジャックの家で

奇妙なものを見せられます。

 

ボディ・スナッチャー

 

ここははっきり映らなかったけれど、人間もどきの物体で、なんだか

ジャックに似ているから怖い。これが瞬きする瞬間はぞぞーっと

しますよ。

 

ボディ・スナッチャー

 

「宇宙種子」といわれるこの鞘の中で、泡ぶくになって何かが

変化していくんです。それは眠っている町民の脳波をそのまま写し

取るということで、つまり自分がもう一人でき、それは全く同じ姿

かたちをしているけれど、唯一ないのが「感情」なのです。

1950年代前半、アメリカ国内で起きていた「赤狩り」への批判とも

受け取れるし、共産主義者になることは「没個性」になる、つまり

意思をなくすということを非難しているとも受け取れます。終盤、

町民がこぞってマイルズを追いかけるシーンも怖いです。

「眠っちゃダメ」眠ると、違う自分が出来上がるけれど、体は2つに

なるから、もう1体はどうするんだろうね。効果音もワンパターン

でしたが、とても上手く使われています。

 

 

 

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遊星からの物体X

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遊星からの物体X

「遊星からの物体X」
原題:The Thing
監督:ジョン・カーペンター
1982年 アメリカ映画 109分
キャスト:カート・ラッセル
     A・ウィルフォード・ブリムリー
     リチャード・ダイサート
     ドナルド・モファルト

1982年の南極。ノルウェー隊のヘリが1頭の
犬をヘリで執拗に追いかけ銃撃し続ける。ヘリは
アメリカ基地に侵入し、ノルウェー隊員は射殺され、
ヘリは爆発する。犬を保護したアメリカ隊員は真相
究明のため、ノルウェーの基地に向かうが...。

<お勧め星>☆☆☆☆ 面白かった。「ヘイトフル・エイト」
を見る前に見ておくべき5つの映画の1つというのもよく
わかりました。


音楽担当が「ヘイトフル・エイト」で第88回アカデミー賞
作曲賞を受賞したエンニオ・モリコーネ。ドン、ドンという
音は、雪の映像と共にこの映画を思い出させます。
冒頭から登場する南極アメリカ第4基地のヘリ操縦マクレディ
役はカート・ラッセルです。


遊星からの物体X

甘いマスクと当時流行ったくるくるカールした髪の毛がとても
魅力的。でも33年たつとこうなるんですよね。


遊星からの物体X

1982年、1頭のハスキー犬を執拗に追う一機のヘリが
映ります。ヘリの中から幾度となくこの犬をめがけて銃撃
しますが、全然命中しません。そして遂にアメリカの第4
基地に侵入しても彼はさらに犬を撃ち続けるのです。当然
アメリカの隊員は犬を助け、ノルウェー人らしき男が何かを
叫ぶも射殺してしまいます。ヘリも爆発。白い雪の中で
派手な爆発シーンは幾度となく見られ、年代もあって、セット
丸わかりのものも多いけれど、迫力は感じられます。そして
ジョン・カーペンター監督特有の青い闇の世界が広がるのです。
とはいえ、話が進むとこれはもうすごいの一言に尽きます。


遊星からの物体X

ノルウェー隊の基地で何かが燃やされていたのを発見し、彼らは
持ち帰り、解剖するんですよ。おお、きも!
「それ」は人間の顔が2つくっついているようだし、手や足が
あちこちから出ています。それでいて内臓は1つ1つしっかり
できている。はて、これは何だろう。
すると保護していた犬が他の犬の前であっという間に大変身を
遂げ、それは犬のような顔をしつつ、触手のようなものをピロピロ
伸ばして、襲い掛かるわけです。どうやら「それ」はほかの生物に
入り込むとそれそっくりに変身し潜伏するらしい。何万年か前に
宇宙から落下し、南極の凍土の中で凍結保存されていたものを、
ノルウェー隊が掘削し、溶かしてしまったため、覚醒させたという
結論に至る頃には、アメリカの隊員もどんどん「それ」に乗っ取られ
ていくのです。目的はわかりません。それがこれからどんな世界を

作っていくのかもはっきりわかりません。ただわかることは、「それ」
に乗っ取られても人間の姿そっくりになっているので、他の人には
気づかれない恐れがあるということです。ここで隊員は疑心暗鬼に
なるわけです。そういえば、あいつは犬の飼育係だった。あいつの
服がボロボロで落ちていた。あいつは姿を消した時間があった...。


遊星からの物体X

突然変身をする隊員の姿もものすごくグロテスクであり、この人は
大丈夫と思っていると、おおー!となります。そして「それ」は
熱に弱いということで、生き残っている隊員の血液を採り、それに
熱を近づけていくと、突然血液が動くと同時にその人も変身!
もうスリル満点で思わず叫んでしまう。

ここからは「ヘイトフル・エイト」を見ていない人はネタバレ注意



ラストは「ヘイトフル・エイト」さながら、白人マクレディと黒人
チャイルズが雪の中で話をします。発電機も食料もない南極は、
あの豪雪の中の小屋で瀕死の重傷を負った2人と全く同じ状況で
あることは間違いありません。そしてどちらかが「それ」になって
いるのかも知る由はないのです。余韻の残るラストでした。



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オデッセイ

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オデッセイ

「オッデセイ」
原題:Martian
監督:リドリー・スコット
2015年 アメリカ映画 142分
キャスト:マット・デイモン
     ジェスカ・チャスティン
     クリステン・ウィグ
     ジェフ・ダニエルズ
     マイケル・ペーニャ

火星を探査中のヘルメス号は、猛烈な嵐に遭い、メンバー
の1人、マークが行方不明となる。他のメンバーもNASA
も彼の死を確信し、地球への帰還を開始するが、実は彼は
奇跡的にも生きていたのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ 少し長めの映画ですが、ラスト付近
のスリリングな映像、そして懐かし音楽も含め面白かった。


<ネタバレしないように書いているつもり>
「キャスト・アウェイ」+「アポロ13号」のストーリーと
語る人もいる通り、そんな感じの映画です。火星の取り残さ
れたマット・デイモン演じるマークが、植物学者としての知恵
を絞っていかに生き延び、地球との交信をいかにして可能に
していくかが、シリアスなだけではなく、コミカルな映像も
含めて描かれています。そういえばマット・デイモンは
「インターステラー」(2014)でも違う惑星に取り残され
て、インチキをして迎えの宇宙船を呼び寄せていたようなこと
を思い出しました。


オデッセイ

今回、個人的に最も楽しめたのは、ジェシカ・チャスティン
演じるヘルメス号の船長メリッサが、火星に置いて行った
音楽がディスコミュージックだったこと。おお、懐かしい。
そのメロディになぜか体が反応するのに、世代の異なる
マークにとっては「クソ」なんだって!
火星にたった一人取り残されたマークが、いかに水、空気、
電気そして食物を確保していくか、つまりハブに残された
ものでは、次回の探査船がやってくる4年後までは到底
尽きてしまうわけで、その研究の様子がテンポよく描かれて
いきます。とはいえ細かな説明は全然理解できなかったけれど。
成功すれば失敗、そして再び成功する。その繰り返しも決して
飽きることなく見続けられます。


オデッセイ

NASAと交信できるようになるのか、またその方法は?そこも
興味深いです。
火星でのシーンはどこで撮影したかと思ったら、ヨルダンの
ワディ・ラムという砂岩と花崗岩でできた広大な谷で撮影された
とのこと。でも火星の雰囲気が(本物を見ていないけど)出ていた
なあ。ちなみに火星の重力は、地球の40%の大きさだそうですが、
監督は敢えて、それを表現しなかったそうです。だからマークは
宇宙服を着て普通に船外活動しています。


オデッセイ

火星と地上との映像がほとんどで、宇宙空間での映像はそれほど
ありませんが、それゆえにラスト付近の宇宙での映像は、まさに
スリルに満ちていてハラハラドキドキものでした。
これは絶対に3D映像を見ることをお勧めします。






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インターステラー

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インターステラー

「インターステラー」
原題:Intersteller
監督:クリストファー・ノーラン
2014年 アメリカ映画 169分
キャスト:マシュー・マコノヒー
     アン・ハサウェイ
     ジェシカ・チャスティン
     エレン・バーステイン
     マイケル・ケイン

砂嵐や干ばつが起こり、食糧難に陥った地球では
人々は希望のない暮らしを強いられている。元宇宙船
のエンジニア、クーパーはひょんなことから「ラザロ
計画」を知り、新しい惑星探査のために宇宙へと旅立つ
のだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ 難しい現象や用語は理解できま
せんが、スリルと壮大なスケールに人間愛がうまく噛み
合っています。


「インターステラー」 惑星と惑星の間
まず、この映画を劇場で見ればよかったと後悔しきり。
「ゼロ・グラヴィティ」(2013)と同じく際限なく広がる
宇宙のシーンは、大画面で見たかったものです。監督は
「インセプション」(2010)「トランセンデンス」(2014)
などを手掛けたクリストファー・ノーラン。したがって
近未来の科学技術シーンやコンピューターの画面などは
どうしても既視感を覚えてしまいます。
さて、ストーリーは砂嵐が吹き荒れ、雨が降らず、作物
には疫病が伝染して、極端に食糧が不足している近未来
のある田舎の農場から始まります。冒頭にその話をする
人々が映るのは、ラストにその理由がわかるのです。
今や「アポロ計画はソ連を破たんさせるためにねつ造した」
と教科書に書かれているほど、宇宙計画などとは縁遠い世の中
になっており、人々は細々と作物を植えて生きながらえている
のです。


インターステラー

ちょっと突っ込むなら、世界の他の国々の姿も知りたいところ
ですが、まあそこは中途半端に触れるよりも、描かないことで
すっきりした話にしたのかもしれませんね。
かつて宇宙船のエンジニアだったクーパーは、娘マーフとその
夢を追い続けています。クーパー役はマシュー・マコノヒー。
娘マーフは、最近自室で起こる奇妙な出来事に、何か意味が
あるのではないかと考えている様子。マーフはとても頭が良く、
兄トムよりも優秀だったのでしょう。トムは現状を受けいれ、
この農場を継ぐことに納得しています。この2人が大人になった
時、マーフはジェシカ・チャスティン、トムはケイシー・アフレック
が演じているのは、ものすごく上手い配役だと思います。


インターステラー

そして父娘はある時、政府の極秘施設を見つけ、そこに侵入、
「ラザロ計画」というものを知るのです。この計画にはA、Bと
2つのプランがあり、Aプランの遂行のために、クーパーは
他の数人の仲間と宇宙探査に向かうことになるのです。仲間の
1人、ブランド教授の娘、アメリア役はアン・ハサウェイ。およそ
宇宙飛行士には程遠い雰囲気ですが、体を張って演じています。


いんた

元治安部隊ロボットも含めて出発した4人は、人類が住める惑星
を探すために先に出発した12人のうち、可能性のある3つの惑星

に向かうのです。土星付近のワームホールをくぐり、違う銀河に
向かうとそこは高次元の時空で、時間の流れが違う...。この辺り
から話している内容がすっかりさっぱりなのです。でも映像は
迫力があり、その中で人間ドラマが繰り広げられるので、全然
飽きることはありません。
中盤、23年経過した後、母船に戻ったクーパーが、家族からの
ビデオメッセージを聞いて涙にむせぶシーンは、宇宙は遠すぎる
ということを実感します。
後半、マン博士が冬眠カプセルから目覚めますが、なんとこの役は
マット・デイモン。あらら、こんな役をするのね、という役柄です。
前半の、それも序盤の伏線が、終盤付近に一気に回収されるという
興味深い展開で、長い映画でしたが、十分楽しめました。


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猿の惑星:新世紀(ライジング)

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猿の惑星

「猿の惑星:新世紀(ライジング)」
原題:Dawn of the Planet of the Apes
監督:マット・リーブス
2014年 アメリカ映画 131分
キャスト:アンディ・サーキス
     ジェイソン・クラーク
     ゲイリー・オールドマン
     ケリー・ラッセル
     トビー・ケベル

猿のシーザーが仲間を率いて人間に反乱を起こして
10年。手話や言語を操るまでに発達した彼らと裏腹
に、わずかに生存した人間たちは、街の一角にひし
めきあって暮らしていた。

<お勧め星>☆☆☆☆半 前作以上に丁寧に作られて
おり、胸に突き刺さるセリフが数多く聞かれます。


ものすごく面白かった。ブルーレイかつ3Dの棚が空っぽ
だったので仕方なくDVDにて鑑賞。ちっ!映画館で見れ
ばよかったなあと後悔しきりです。監督は「クローバー
フィールド/HAKAISHA」(2008)のマット・リーブス。
前作で知性を獲得した猿たちが、今作ではさらに進化を
遂げ、森の中にコロニーを作り、手話や言語までも使う
ようになっています。その長に君臨するのはシーザー。
彼は家族を持ち、かつて実験猿仲間だった、コバを兄弟の
ように慕っています。

「エイプ(猿)仲間を殺さない」
シーザーが決めた掟を守り、彼らは平和に暮らしていたのすが、
一方の人間はというと、猿インフルエンザの蔓延で、ほとんど
の人々が亡くなり、行政機関は機能が不能。文明を無くして
街の片隅で身を寄せ合うように暮らしているのです。
そんな中マルコム達は、森の中にある小型水力発電所を活用
する計画を決め、猿のテリトリーに入って来ます。


猿の惑星

猿と出会った時の「恐怖」は「武器」の使用につながり、それが
「憎しみ」を呼び起こすのです。猿たちは人間達によって苦しめ
られてきた。人間は猿のせいで伝染病にかかり、多くが死んで
しまった。
しかしシーザーは、まことに賢く、
「人間からは憎しみだけを学んだ。これが平和になるいい
チャンスだ」
と人間との共存を考えるのです。これこそ「知性」というもの
ですよね。しかしどちら側にも支配欲のある者は存在するわけで
互いを理解しようという努力をしない者たちは、過去の憎しみ
だけを晴らそうと考えるのです。これは客観的に見て本当に
愚かな姿なのですが、きっとそういう状態にある人々は気づく
ことがないのでしょう。


猿の惑星

そこに「武器」が加わったら?弱い者も強くなった気になる
でしょう。


猿の惑星

真の強さは決して「武器」や「暴力」からは生まれないこと
など、子供の頃から知っているのに、なぜ忘れてしまうのか。
コバ率いる猿たちの姿が、限りなくさもしく映ります。
ラストにシーザーが
「エイプ(猿)は人間に勝っていると思っていた」
と語ります。そうなんですよね。「勝っている」という考えは
「支配」へとつながる可能性を生むのですよ。「共存」の
タイミングを失った時、それは終わることのない「戦争」に
つながってしまうのでしょうか。
「エイプ(猿)が攻撃を仕掛けた」
とシーザーは言い、軍の攻撃をただ待つ姿が印象的でした。






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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

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ガーディアンズオブギャラクシー

「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」
原題:Guardians of the Galaxy
監督:ジェームズ・ガン
2014年 アメリカ映画 121分
キャスト:クリス・プラット
     ゾーイ・ザルタナ
     デビッド・バウティスタ
     ビン・ディーゼル(声)
     ブラッドリー・クーパー(声)

1988年、母の死のショックで、病院から
駆けだしたピーターは、異星人に連れ去られる。
26年後、トレジャー・ハンターとなった彼は
「オーブ」を盗むことに成功するが、それには
巨大な力が潜んでいるのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ 登場人物の設定も音楽も
派手な映像もとても楽しかったです。


本国では、詰め込み過ぎという評価もあったように
序盤は、登場人物のつながりや、そもそもの設定が
ややわかりづらいです。しかしディズニー映画にあり
がちな「正義の味方」が本当の善人ではなく、活躍
する集団のメンツはどれもかなり個性的かつ悪い奴。
欲が深かったり、したたかだったりするので、そこに
斬新さを感じます。
1988年、地球。母の死にショックを受けたピーター
は、病院から駆け出すのです。すると空から宇宙船が
近づき彼は連れ去られてしまう。母が最期に
「手を握って」
と言った時に、ピーターは怖くて握れなかったことを
ずっと気にしているはず。そうよ、それを忘れちゃう
んだなあ、映像が派手なもんだから。

そしてヨンドゥという青い異星人に育てられた彼は
トレジャー・ハンティング(実はあちこちの星で金に
なりそうな物を盗み出す)をしています。まあ、逮捕
されること数回、異星人の女性とも遊んでいるいい加減な
男です。ところがある時モラグという廃墟となった惑星で
「オーブ」を盗み出したことから、彼はあちこちから
追われる身となります。「オーブ」って何?それは次第
にわかって来ます。

「オーブ」を捜す宇宙のボス、サノスの手下ロナンは
彼に懸賞金を賭け、それを目的にアライグマ姿のロケット
と木の妖精のようなグルートが来るし、ロナンが放った
刺客ガモーラも現れます。ガモーラ役のゾーイ・ザルタナ
は今作では緑色の女性です。スタイル抜群!その上、
サンダー星のノバ軍からは窃盗の罪で追われて、4人揃って
逮捕されてしまうのです。それぞれの生い立ちは、続編で
わかって来るのでしょうね。


ガーディアンズオブギャラクシー

キルン刑務所に送られた4人に、ロランに妻子を殺された
ドラックスというタトゥー&マッチョ男が加わり、さあ
「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」の誕生です。
ちょいちょい笑いをとる会話もあり、
「I am Groot」
しか言わないグルートが、その言葉に様々な思いを込めている
のに気づくのは終盤かな。ビン・ディーゼルの声が上手く
生かされています。


ガーディアンズオブギャラクシー

中盤以降に画面いっぱいに繰り広げられる空中戦は、見事な
もので、劇場で3D映像を見ればよかったと後悔。そんな中
でもこのグルートが作り出す蛍のような映像は美しいです。


ガーディアンズオブギャラクシー

ラストは「友情」かい!と少しがっかりしていたら、実は
ピーターの出生に秘密があったとは、上手いこと続編に
つなげてくれます。

久しぶりに、The Runawaysの「Cherry Bomb」を聞いた
気がします。ピーターが大事にしているカセットテープの
曲はいいものばかりでした。


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オール・ユー・ニード・イズ・キル

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オール・ユー・ニード・イズ・キル

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」
原題:Edge of Tomorrow
監督:ダグ・リーマン
2014年 アメリカ映画 113分
キャスト:トム・クルーズ
     エミリー・ブラント 
     ビル・パクストン
     ブレンダン・グリーソン
     ノア・テイラー

近未来、異星人の侵略を受けた地球では、多国籍軍が
敵との激しい戦いを繰り広げていた。アメリカ軍PR担当
ケイジ少佐は、ブリカム将軍からの前線での作戦PR活動
命令を拒否したことから、二等兵として戦地へ送られる。
しかし敵ギタイの血を浴びて戦死したケイジが再び目を
覚ますと、彼は戦地へ行く前日に戻っていた。

<お勧め星>☆☆☆☆ SFが苦手でもこれはおもしろい。
できたら劇場で3D映像を見たかったです。


2004年発行の桜坂洋の同名小説が原作ですが、それを
ふんだんに資金をつかってハリウッドで映画化したもの
です。とはいえ、ものすごくみごたえがあるし、ストーリー
もダラけていません。
冒頭、いかにもデスクワーク専門っぽい、アメリカ軍メディア
担当のウィリアム・ケイジ少佐がロンドンへ降り立ちます。
トム・クルーズはこういう時に、ヘタレぽく笑うととても
よく似合います。実は地球は、異星人の侵攻を受けており、
UDFという総合防衛軍を結成して、その攻撃に立ち向かって
いたのです。それに使われるのが、機動スーツと呼ばれる
とても重そうでがに股歩きになるけれど、いっぱい機能の
ついた戦闘服です。

で、ケイジは前線で敵への「殲滅作戦」のPR活動をブリカム
将軍から命じられるのですが、「実務経験ない」「自分の
仕事ではない」などと拒否したあげく、「ボクが死んだら
どこに責任がいくか」などと将軍を脅しちゃうもんだから、
あっという間に脱走兵扱いで逮捕されるのです。


オール・ユー・ニード・イズ・キル

目を開けたら、なんとヒースロー基地に転がっている有様。
彼は二等兵として明日出撃する身となってしまいます。え?
銃を撃ったこともないし、そもそもこの機動スーツなんて
使い方もわからないよ〜。という間もなく出撃、そして戦地
で当然のごとく敵ギタイに殺されてしまいます。しかしその時
彼は、敵の血を思い切り浴びてしまいました。
そこから、戦死するたびに、ヒースロー基地に転がる姿に戻る
の繰り返しになります。つまり2日間を何度も繰り返すループ
に入ってしまったのです。どれだけ素人でも、数をこなせば
慣れてくるというもの。さらに、戦地で会ったリタ・ヴラクスキ
軍曹に「目覚めたらわたしを捜して」という謎の言葉を聞き、
彼は使命感に燃えて戦死していくのです。この繰り返しのシーン
も少しずつケイジが行動を変えていくので、飽きることはないし、
話も違う方向へと展開していきます。


オール・ユー・ニード・イズ・キル

リタのニックネームはかなり下品。やはり「ヴェルダンの女神」が
似つかわしいのでは。
様々な戦法を試みて敵と戦いつつ、幾度となく失敗していくうちに
確実に勝つ方法を理解していくのもまた面白いです。
クライマックスシーンが夜だったため、動きがよく見えないのが
残念でした。
でもラストシーンはまた気分爽快のものです。あんな風に失敗を
リセットできたらどんなにいいことでしょうねえ。



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月に囚われた男

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月に囚われた男

「月に囚われた男」
原題:MOON
監督:ダンカン・ジョーンズ
2009年 イギリス映画 97分
キャスト:サム・ロックウェル
     ドミニク・マケリゴット
     カヤ・スコデラーリオ

月面のヘリウム3採掘基地で1人で働くサムは、
2週間後に3年の勤務を終え、地球へ帰還する
ことになっている。しかし船外作業中、彼は事故
を起こし、目覚めると、身体が自由に動かず、数々
の検査ばかり受けさせられるのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ SF映画としては異色の内容で
先がどんどん知りたくなります。


近未来の地球はエネルギーが枯渇し...。とよくあるSF
映画の始まり方なのですが、この映画では、人類は地球
に残り、月にある膨大なエネルギー源を活用することで
その地に留まることができています。さらにエイリアン
や隕石飛来などといった派手なシーンは出てきません。
ひたすら月面を作業車が動く姿と、基地内でのサムの
姿のみが映されるのです。


月に囚われた男

登場人物は、モニター画面に映る人物を除けば、サム1人。
他に人工知能を持つロボット、ガーティーがいるだけです。
この声はケヴィン・スペーシー。
長距離通信は使えず、愛しの妻テス、娘イヴからの一歩通行
のメッセージが時折届き、それを見ては、地球帰還を夢見て
いる日々を送っています。これもあと2週間です。
基地の建物内は白で統一されており、様々な小道具、例えば
お湯が出るチューブのようなものやカップなども何気にお洒落。
BGMもスタイリッシュだなあと思ったら、監督はデビッド・ボウイ
の息子ダンカン・ジョーンズです。「ミッション:8ミニッツ」
(2011)もおもしろかったなあ。
ところがサムは最近幻影を見たり、おかしな夢を見たりするのです。
そしてある日の船外活動中、彼は事故を起こしてしまいます。この
月面のシーンはかなりチープですが、そこはストーリーの面白さで
カバーですね。
目覚めたサムは体が思うように動かないし、様々な検査ばかり受け
させられるのです。おまけにガーディーは船外作業は禁止と言う。


月にと

どうもおかしいことに気づいたサムは、ウソをついて事故現場へと
向うのですが、そこで見つけたものは...。この事実は、少し前あたり
からなんとなーく感じ始める違和感を裏付けるものになっています。
話はそれますが、サムの妻役のドミニク・マケルゴットはなかなか
美人さんです。
ガーディーの気持ちはニコちゃんマークで表現されるのも愛嬌が
あるし、ガーディーはサムを守るためのロボットなのだと実感する
終盤の展開もちょっとホロリ。しかしながらラスト付近のスリルは
テンポが良くて面白いです。



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ゼロ・グラビティ

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ゼロ・グラビティ

「ゼロ・グラビティ」
原題:GRAVITY
監督:アルフォンソ・キュアロン
2013年 アメリカ映画 91分
キャスト:サンドラ・ブロック
     ジョージ・クルーニー

スペースミッションに初参加したライアンは、ベテランの
マットと共に船外活動をしていた。ところがその最中に
シャトルに宇宙ゴミが衝突し、シャトルは大破してしまう。
2人は宇宙に取り残され、他国のシャトルへ助けを求めるが...。

<お勧め星>☆☆☆☆ これは絶対に劇場で3D鑑賞するべき
映画です。緊張の連続でした。


宇宙という音も重力も一切存在しない空間で、軽口を叩く
マット・コワルスキーと必死で作業を続けるライアン・ストーン
博士が映ります。そのはるか下に広がる地球と背後にどこまでも
続く宇宙の暗闇が対照的で、まるでそこに自分がいるかのように
感じられます。
予告編では、サンドラ・ブロック演じるライアンが、はるか宇宙
のかなたへ飛んで行ってしまうように思われましたが、そうでは
なく、とにかく地球に生還するのだという、「生」への渇望を描いた
映画なのです。


ゼロ・グラビティ

マット役のジョージ・クルーニーは、いつものようににやけながら
ベラベラ話し続けるちょい悪オヤジという雰囲気です。そんな彼に
実はちょっとイラついているらしいライアンとの船外活動の姿が
冒頭20分間長回しで撮られ、それが突然の事故で急変するのです。
そのショックは、緩急をうまく使って、見る側に強く印象づけます。


ゼロ・グラビティ

そこから2人が、酸素や燃料の限界と戦いながら、一番近くに
いるソユーズへ救助を求めるわけです。
「酸素残り9パーセント」
もうドキドキものです。この時の映像も宇宙から見た彼らと
ヘルメット内からの視点とにものすごくうまく切り替わり、
カメラワークの巧みさに感服します。音楽はかなりこだわって
使われたそうですが、やや大きすぎたかなという印象。でも
それがなければ無音の世界ですから、変化がなく、飽きてしまう
かもしれませんね。

冒頭の事故で、船外活動をしていたもう1人の宇宙飛行士が
宇宙ゴミの直撃を受けて亡くなるのですが、そこはかなりリアル
な映像となっており、ちょっと注意が必要です。
国際宇宙ステーションとの交信も途絶えた時、突然傍受できた
無線は、なんと地球のどこかの国の人のもの。犬や子供の泣き声
を聞いて涙をこぼすライアンのその涙が粒となって目の前に
浮遊します。
ワイヤー・システムで無重力空間を演じたそうですが、さすがに
本物の宇宙服では演技ができないので、軽量版を使ったそうです。
本物はゴムタイヤを体に巻いているみたいなんだって。
とにかくサンドラ・ブロックの演技が素晴らしかった。
ラストも「再生」を感じさせるものでした。



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クロニクル

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JUGEMテーマ:SF映画 一般

クロニクル

「クロニクル」
原題:Chronicle
監督:ジョシュ・トランク
2012年 アメリカ映画 84分 PG12
キャスト:デイン・デハーン
     アレックス・ラッセル
     マイケル・B・ジョーダン
     マイケル・ケリー
     アシュレイ・ヒンショウ

高校でも家庭でも居場所のないアンドリューは、従弟の
マット、スティーブと共に奇妙な洞穴を見つける。そして
その中にあった謎の物体に触れた後、彼らは特殊な能力を
身につけたことに気づくのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ ほろ苦い青春ストーリーかと思いきや
後半のたたみかけるようなSF映像は圧巻です。そして見終わると
なぜか切なくなります。


登場人物は、スクールカーストで最下位が定位置であるような
高校生アンドリュー。彼の従弟で快活なマット。マットの友人で
政治家志望のスティーブです。


クロニクル

アンドリューの父親はアル中かつ暴力を繰り返す無職の身で
母親は重い病で高額の薬を必要としています。これでもかと
というほどの不遇な境遇の彼は、なぜか冒頭から
「生活の全てを録画する」
と言ってVTRカメラを回し始めるのです。このP.O.V映像と
普通の映像がうまく組み合わさってストーリーは進みます。
1200万ドルとそこそこ費用がかけてあるので、チープな
映像だけではないのです。

VTRカメラに入り込むアンドリューの父親の怒号や、学校で
からかわれてカメラが転がり、そのカメラが回転する映像など
何とも悲しい彼の姿が映り続けます。
しかしあるパーティーの晩、マットの友人スティーブが
「すごい物を見つけた」
と駆けてきます。彼が案内した先には、地面に開いた大きな穴と
地下へと続く洞穴がありました。そしてその中にあった奇妙な
物に触れた3人は、鼻血を出します。しかしその後なにやら
不思議な力が備わったことに気づくのです。

3人の高校生が、ボールを自由に操ったり、チアリーダーの
スカートをまくったりと、たわいもないことで楽しみます。ここ
での彼らの会話に、高校生特有の繊細さを感じ、この力を得た
ことで少しずつ変わっていく彼らの姿もうまく描かれています。
何にも自信がなく、友人もいなかったアンドリューが3人の中で
最も強い力を操ることができる。それは劣等感の塊だった彼の
自分に対する尊敬へと変わっていくのです。
特に背後から無駄にクラクションを鳴らして煽る運転をする車に
対し、アンドリューは激しい怒りのパワーを発揮してしまいます。


クロニクル

その時、マットはこの力の危険さを実感するわけです。
「ルールを作ろう」
抑圧された者の持つエネルギーは計り知れないほど大きいのです。
人気者のスティーブに誘われて出演した高校の「タレント・ショー」
では、アンドリューの数々の技に皆驚き、彼は一躍人気者になる
のです。バラ色の生活!しかしそれもたった1晩限りでした。
赤毛のモニカに誘われてベッドインいたものの、すんでのところで
ゲボしてしまう。どこまでもイケてないのです。
再び劣等感の塊となったアンドリューは、
「力のない時は負け犬だった」
スティーブに対し、怒りをぶつけます。こうなったらもう自分の
力を際限なく発揮するしかないのです。


クロニクル

あくまでも彼を憎み、虐待を続ける父親への怒りもmaxとなった
時、マットにさえ耳を貸さないアンドリューの姿がそこにあり
ました。
彼に対し、いつも
「あなたは強い子よ」
と言い続けてくれた母親。その言葉を「自分は誰よりも強い」と
理解していきます。終盤のシアトル市内でのSFシーンは、迫力
があり、前半の青春ストーリーとはうって変わった展開となります。
しかしアンドリューの胸の内を考えると、「キャリー」のヒロイン
同様に切ない思いでいっぱいになります。




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