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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「ダークプレイス」
原題:Dark Places
監督:ジル・パケ=ブレネール
2015年 イギリス=フランス=アメリカ映画 113分 PG12
キャスト:シャーリーズ・セロン
ニコラス・ホルト
クロエ・グレース=モレッツ
クリスティーナ・ヘンドリック
タイ・シェルダン
母妹を殺害した罪で服役中の兄ベンについて、真相を解明
したいと語るライルという男性が、リビーに接触する。
彼女は金欲しさに協力し始めるが...。
<お勧め星>☆☆☆半 個人的には結構好きな映画です。
ダークプレイス=「心の闇」
このdarkが心の中だけでなく事件当時の夜の闇を表している
気がします。いつも参考にするRotten Tomatoesの評価は
26%。低い!
この事件のあった家庭を取り巻く設定が、シングルマザーで
子供が4人、元夫は金をせびりに来る、親子、弟妹の関係が
いまいち、そこに悪魔儀式だの先住民族だの入れ込んでくる
から、極めて複雑になりすぎていると思う人も多いようで。
確かにすごいな。ストーリーの本質をぼやけさせてしまうかも
しれません。
○見どころ
現在のリビー・デイ役はシャーリーズ・セロン。
「モンスター」(2003)のように激変したメイクや
体重増加はしていないものの、美しい顔をキャップで隠し、
いつもタバコを吸うスレた女性役を好演。
この人、歩き方や仕草でその役になり切るからすごい。そして
兄ベンの釈放を求める集団を紹介するのが、ニコラス・ホルト
演じるライル・ワース。「殺人クラブ」なんていうから、
「完全犯罪クラブ」(2002)なんて全く違う映画を思い出し
ちゃった。
事件の唯一の目撃者で、兄ベンの有罪の決め手の決め手の証言を
したリビーは、その後、手記を出し、全米からの寄付金で生活
してきたらしい。でもこの手の事件はその後もいくらでも起きる
わけで、いつまでも寄付が来るわけもないのです。報酬欲しさに
協力し始めたものの、なぜかリビーは、当時の夢にうなされる。
これが事件当夜は白黒P.O.V映像、ただの回想シーンはカラー映像、
そして現在はもちろんカラー映像となっており、それがばらばらと
組み込まれています。ベンと面会したリビーは、お互いに何かを
隠しているのですが、それがなかなかわかりません。う〜ん、
もどかしい。でも知りたい!
当時のベン役はタイ・シェルダン。そして恋人ディオンドラ役は
クロエ・グレース=モレッツで、彼女がものすごい悪女っぷりを
見せます。あれ?なんか似合っているな。
序盤に事件の真相の重大なキーパーソンが登場するけれど、あれは
絶対に気づきません。それが終盤につながった時、しまった!と
思ってももう遅いのです。ここは見てのお楽しみ。
終始サスペンス的でありながら、家族いや人間の再生を感じさせる
映画でもありました。
●惜しいところ
確かに無駄な設定や人物が多かった気がします。あれらは少し削って
いいように思います。