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    • 2023.01.12 Thursday
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    ハッピーエンドの選び方

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    JUGEMテーマ:洋画

     

    ハッピーエンドの選び方

     

    「ハッピーエンドの選び方」

    原題:The Farewell Party

    監督:シャロン・マイモン

       タル・グラニット

    2014年 イスラエル=ドイツ映画 93分

    キャスト:ゼーブ・リバシュ

         レバーナ・フィンケルシュタイン

         アリサ・ローゼン

         イラン・ダール

     

    発明好きな老人ヨヘスケルは、末期の病に苦しむ友人に

    頼まれ、安楽死装置を作る。しかしその噂はすぐに広まり

    安楽死を求める人々が彼に接触してくる。一方彼の妻

    レバーナは安楽死に反対し続けるが、彼女の認知症は

    進んでいく一方であった。

     

    <お勧め星>☆☆☆半 とても重いテーマなのに笑いを

    上手く組み込んだ好感の持てる映画です。

     

    イスラエル映画は宗教の関係もあり、中東の中でも裕福かつ

    自由な映画作りができているように感じます。

    例えばイスラム教の戒律の厳しいイランでは、イラン国籍を

    持つ者やイラン法人によって映画が製作されており、「別離」

    (2011)、「彼女が消えた浜辺」(2009)など秀逸な

    内容でありつつ、暗に戒律の厳しさや不当性を訴えるものが

    多くつくられていると思います。

    サウジアラビア映画「少女は自転車に乗って」(2012)は

    さらにその上を行く戒律の厳しさを実感しました。

    イスラエル映画では「オオカミは嘘をつく」(2013)が

    かつての秘密警察モサド(今もあるんだろうなあ)の残虐性を

    描いていて背筋の凍る思いをしましたが、全体的に自由な内容で、

    この国がいかに恵まれているかを実感します。壁で隔てられた

    パレスチナ人の生活と格段の差があるのは「もうひとりの息子」

    (2012)で実感しました。ちなみにこの映画はフランス映画。

    イスラエルが作るはずもないのです。

     

    ○見どころ

    主人公のヨヘスケルと妻レバーナが暮らす有料老人ホームはかなり

    豪華であり、ホテルかと思うほど。とはいえ、実はレバーナが

    認知症を患っているのを知るのは、映画が始まってすぐのこと。

    とても些細なことなのです。しかし認知症であれば、それ専門の

    施設に移るか、退所して自宅で生活するという方法をとらざるを

    得ないらしい。

     

    ハッピーエンドの選び方

     

    この2人の愛の深さが映像からすごく伝わるんです。表情が視線が

    仕草がすべて愛情に満ちています。

     

    ハッピーエンドの選び方

     

    ハッピーエンドの選び方

     

    そして友人マックスの妻ヤナから、彼を楽にしてほしいと

    頼まれてしまう。

    「もう少し頑張りましょう」

    「痛みに耐えましょう」

    「この薬を使えばもしかしたら効果が出るかもしれません」

    こんな言葉を医者から聞いたことのある人は、いくらでもいるはず。

    そしてそれにすがってみたところで、「いつまで」という期間が

    わからないし、そもそもの病が末期であったならば、「奇跡」でも

    なければ回復するはずもないことは、誰でもわかっているのです。

    日本でも「医者が末期癌になってわかったこと」という本を

    岩田隆信さんが書かれており、彼自身は既に他界していますが、

    その本を読んだ時の衝撃は大きかったです。医者って患者の

    「痛み」を理解できていないことを知ったから。

    話を戻すと、この安楽死装置の話はあっという間に噂になり、

    自分の妻も..と言う人物が現れるわけです。やむにやまれぬ行為

    だったとはいえ、罪悪感にさなまれているヨハスケルは、妻が

    安楽死に反対しており、(彼女曰く「生きる権利を奪う行為」)

    ますます苦悩を深めるのです。この安楽死装置を実行させた後、

    2回とも白バイに止められ、警官と交わされる4人の老人との

    やり取りは、辛い現実のあとの笑いを誘うもので、まさに職人技と

    言う感じ。そして3回目は..。

    そしてその間にもレバーナの認知症は一気に進行します。それでも

    夫の愛情や仲間の友情で、支えられてきたものが、一気に崩れ去ろう

    とした時、彼女はどう行動するか。ここからはかなり辛い内容でしたが、

    日本でも、近い将来考えなければならないことではないかと強く

    思った次第です。

     

     

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