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    • 2023.01.12 Thursday
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    特別捜査 ある死刑囚の慟哭

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    JUGEMテーマ:韓国映画全般

     

    特別捜査

     

    「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」

    原題:Proof of Innocence

    監督:クォン・ジョングァン

    2016年 韓国映画 121分

    キャスト:キム・ジョンミン

         ソン・ドンヨル

         キム・サンホ

         キム・ヨンエ

     

    暴力事件を起こし刑事をクビになったピルジェは、

    法曹ブローカーに転身し、コネを活用して荒稼ぎ

    している。そんな彼宛に、スンテという死刑囚

    から無実を訴える手紙が届くのだった。


    <お勧め星>☆☆☆☆ 勧善懲悪の話の中にコミカルな

    シーンもあって十分楽しめます。


    習慣は抜けないもの


    韓国映画は、警察、検察、政治家、財閥批判などを

    コミカルに描きながら実際は鋭く切り込んだに内容で

    日頃不満に感じている観客にとっては大変救われるもの

    が多いです。サスペンス映画に関して言うと、実際の

    事件を扱っているものも多く、「チェイサー」(2008)

    「イテウォン殺人事件」(2009)「殺人の告白」

    (2012)などは犯人がわかるものの捜査における

    警察のいい加減さやその事件を取り巻く人間関係などを

    上手く絡めて描いていました。一方で「殺人の追憶」

    (2003)「あいつの声」(2007)

    「カエル少年失踪殺人事件」(2011)は、未解決事件

    を扱っているため、当然モヤモヤとしたラストになるわけ

    ですが、そこに郷愁を感じる景色や歌などを挿入しており、

    決して不完全燃焼に終わることはありません。

    (でも犯人が捕まらないのは悔しい)

     

    特別捜査
     

    突然の逮捕劇で始まるこの映画は、容疑者スンテが前科者で

    あり、明らかに冤罪だとわかっているのに、死刑囚になって

    しまうのは、すべて韓国国内における力関係、つまり財閥が

    最大限の権力を握っていることを伺わせます。

     

    特別捜査
     

    一方ピルジェは刑事であったものの、暴力的な捜査を行い、

    ライバル、ヨンスに嵌められて、その職をクビになって

    しまうのです。ついでにヨンスに暴行をしたことで賠償金等々

    のために家まで取り上げられてしまった模様。そして今は

    元検事に誘われて金儲け主義の法曹ブローカーになって

    いるわけです。もちろん愛車はBMW。アメリカ映画でも

    お金持ちさんはBMWに乗っていることが多くてメルセデス

    よりも人気があるのかしら、といつも思うのです。乗ってみたい。
    で、このピルジェとスンテがどうやって結びつくかというと、

    そこに善意があったわけではなく、スンテの事件を担当した

    のがヨンスであり、彼に復讐するために再捜査してみようと

    思っただけのこと。すごいんですよ。「コネ」があるから、

    警察資料も検死報告書も入手できちゃう。するとこの事件、

    つまり「テヘ製鉄の嫁殺人事件」の奥にものすごい闇が存在

    することに気づいてしまうのです。事件の名前も「嫁」などと

    つけているし、この「嫁」が何か所も胸を刺されていたものの、

    シリコン入りだったため、致命傷は1か所だったなどという

    点もなんとも韓国らしい。いや日本でも実はそういうことは

    起きているかもしれない。ただ「シリコン入りの

    (生食パックかも?)胸を刺されたので命を落とさずに済んだ」

    などとは発表されるはずもないですよね。

     

    特別捜査
     

    ヨンスへの仕返しだけだったピルジュの心が変わったのは、

    スンテの娘ドンヒョンと幾度も会って会話をしたから、と

    だけ考えるのは少し無理があり、自分自身の父が前科者で

    そのせいで苦労したことを彼女に投影していたのかと考える

    方が納得できるかな。

     

    特別捜査
     

    刑務所で死刑囚として過ごすだけのスンテにまで数々の力を

    及ぼす財閥の力ってすごい。財閥の女史役は2017年に癌で

    亡くなったキム・ヨンエ。大変美しいのですが、その中に

    冷酷さを秘めた表情、行動は秀逸です。あちこちで起きる争い

    に毎回ハラハラされつつ、ラストへと向かうとこれはもうスリル抜群。
    「習慣は抜けないもの」ということを実感します。さらに

    「恥」の認識を再びそして強く確認するピルジェの一言が胸を

    打ちます。「恥の意識」は本当に大事なことなんです。
    多少ツッコミどころがありますが、見ごたえのある映画でした。

     

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