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    • 2023.01.12 Thursday
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    つぐない

    3

    JUGEMテーマ:洋画

     

    つぐない

     

    「つぐない」

    原題:Atonement

    監督:ジョー・ライト

    原作:イアン・マキューアン「贖罪」

    2007年 イギリス映画 130分

    キャスト:キーラ・ナイトレイ

         シアーシャ・ローナン

         ロモーラ・ガライ

         ヴァネッサ・レッドグレイヴ

     

    1935年、イングランド。官僚の娘ブライオニーは

    小説家を夢見る多感な13歳。彼女は使用人の息子

    ロビーに思いを寄せていたが、ある日姉セシーリアと

    ロビーの関係に疑念を抱き、決定的な瞬間を目撃して

    しまう。その後従妹ローラの暴行未遂事件が起き、

    彼女は「犯人はロビー」と嘘の証言をするのだった...。


    <お勧め星>☆☆☆☆ 幼さゆえの過ちが、決して

    許されることのない結果を招いてしまったとしか言えません。


    Come back to me


    タイプライターの音が鳴り響き、きびきび屋敷を歩く

    ブライオニーが映ります。この役はまだあどけない

    シアーシャ・ローナン。

     

    つぐない

     

    わたしの大好きな映画「ブルックリン」(2015)では

    すっかり大人の女性を演じていましたが、抜けるような白い

    肌と繊細そうな瞳はそのまま残っています。ブライオニーは

    小説家を目指しているようで、一人戯曲を書き続けているの

    です。
    映画はブライオニーとセシーリアの視点で、序盤同じ出来事が

    それぞれ描かれ、ブライオニーの幼さゆえの誤解と嫉妬が事件の

    伏線として敷かれていくのです。セシーリアと使用人ロビーが

    同じケンブリッジ大学に通った間柄なのに、なぜぎくしゃく

    しているのか。この揺れ動く感情をキーラ・ナイトレイが

    気品ある演技で見せてくれます。もちろんイケメン、

    ジェームズ・マカヴォイ演じるロビーの笑う、怒る、嘆く、

    戸惑う、様々な表情が豊かであり、絶対に二人は結ばれて

    ほしい!と願ってしまうのです。

     

    つぐない
     

    2人がこっそりテーブルの下で手をつなぐシーンは、本当に

    このまま時間が止まればいいと思ってしまう。昔、貴乃花と

    宮沢りえが婚約会見した時に、二人はテーブルの下で手を

    つないでいると語ったけれど、好きで好きでたまらない感情が、

    あの一点に集約されていると思うのです。
    そして従兄の双子が家出をし、全員で捜索していると、双子の

    姉ローラが誰かに襲われかけてしまう。ここでブライオニーは

    「犯人はロビー」と断言するわけです。その前の出来事から

    絶対にそう言うと思っていたけれど、その証言がどんな結果を

    招くか、13歳の少女にわかるはずもなく、しかしそれは限り

    なく残酷で、決して許されることのない事態に向かうきっかけ

    になるのです。
    中盤以降は、家を出て看護師になったセシーリアと進学せず

    姉と同じ看護師を目指すブライオニーが映り、その一方で刑務所

    からそのまま入隊したロビーの姿が描かれます。束の間の休暇に

    セシーリアと再会したロビーは、彼女が乗るべきバスを待つとき

    「バスが来ないといい」と呟くけれど、バスはすぐに来てしまう。

     

    つぐない

     

    そのバスが角を曲がるまで走って追いかけるロビーの姿を見ると

    胸が痛くなります。バスが来るのが早すぎるって..。

     

    つぐない
     

    成長し、すべてを理解できたブライオニーの「つぐない」は

    どうあるべきだったのか。いや自分ではどうしようもない運命が

    あるのです。時代があるのです。戦争があるのです。

     

    つぐない
     

    彼女が書く最後の小説の中で、セシーリアとロビーが失ったもの

    「幸せな日々」を取り戻すことが、ブライオニーができるせめて

    もの「つぐない」だったのですね。本当に切ない映画でした。
    そして衣装、音楽、景色が全て美しく、それが引き裂かれるのが、

    あの嘘を起点としていることを実感します。

     

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