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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
出典:IMDb
「マーダー・ミステリー」
原題:Murder Mystery
監督:カイル・ニューアチェック
2019年 アメリカ映画 97分
キャスト:アダム・サンドラー
ジェニファー・アニンストン
ルーク・エバンス
ジェマ・アータートン
結婚15周年を迎えたニックとオードリー夫妻は、
妻との約束通りヨーロッパ旅行に向かう。そして
飛行機の中で知り合った富豪チャールズに誘われ、
豪華ヨットでのクルージングに参加することになる
のだったが...。
<お勧め星>☆☆☆ とても軽いタッチのコメディ
ミステリーです。
クラリチン
ニューヨーク市警の警官ニックは昇進試験に何度も
落ちているけれど、それを妻に打ち明けられないかなりの
小心者です。ついでに銃の腕前は最低。これが映画内
でも存分に発揮されてしまいます。
そして妻オードリーは美容師をしていて、昔夫が
「ヨーロッパに行こう」と約束してくれたことをずーっと
覚えていて、この結婚15周年には必ずや実行されるもの
と信じているのです。そうその場限りの約束などというものは
簡単にしてはいけません。それを大喜びした相手は、きっと
それが実行されるまで覚えているし、実行されないことに
次第にイライラしてくるはずです。また思わず放ってしまった
キツい一言も、言われた相手は多分死ぬまで忘れないのに対し、
言った方は数日どころか数時間で忘れてしまうかもしれません。
言葉は大切に選んで使いましょう。とかいって、つい
「もう一生口はききません!」
と何度言ったことか。これでは人生がいくつあっても足りないなあ。
実はアマゾンのギフト券を用意していたニックは、オードリーの
強い期待を知って急遽ヨーロッパ旅行へ行くことにするのです。
もちろん座席はエコノミークラスです。9ドルをケチって耳栓を
パクりにファーストクラスに忍び込んだオードリーは、見るからに
お金持ちそうなチャールズという男性と親しくなります。
出典:IMDb
ルーク・エバンスってすごくイケメン。イギリス人子爵という
設定ですが、それがぴったりです。
ニック役のアダム・サンドラーがどう考えてもコメディ路線に
しか見えないので、この差がくっきり現れていますねえ。
オードリー役のジェニファー・アニンストンもコメディ映画に
多く出演しているのでなぜかお似合いのカップルなんですが、
ややセリフが多くてうるさく感じます。上品さは全く見られません。
その分社交的で開放的という感じです。
ものすごく強引な出会い方から始まり、豪華ヨットクルーズに
参加するまでの過程もかなり出来過ぎ感があります。そういう
個所は映画内でいくつか見られますが、いちいち気にかけている
ほどゆっくり進む内容ではないのですよ。
出典:IMDb
とっととヨットに乗り込むと、なんとチャールズの元カノで
彼の叔父で大富豪のマルコムの妻スージーを見て、
驚き桃の木山椒の木!!
忽那汐里さんですよ〜。そういえば帰国子女という話だったな。
セリフも日本語よりずっと自然に感じてしまうのは気のせい
でしょうか。多分気のせいです、何と言っているのかよく
わからないもの。ただ東洋人であることがこんなにも神秘的
なのかと感じてしまいます。
ジェニファー・アニンストンやジェマ・アータートンのように
喜怒哀楽が顔にほとんど出ないですからね。
出典:IMDb
このヨットでマルコムは「全員がヒルである」と言うわけです。
つまり妻のスージー以外は大嫌いということです。え、え、え〜!
そう言った途端船内が停電し、電気が再びついた時には、
マルコムが刺殺されています。この古典的な殺人の手法は、
ミステリー小説ではかつてしばしば出てくるものでした。
さ、誰が犯人なのでしょう。
息子トビー、女優グレース、F1レーサーカルロス、ウガンダの
ウレンガ大佐、そのボディガード、セルゲイ、何かわからないけど
ここにいるマハラジャ、恋人を奪われたチャールズ、そして妻スージー
と誰もが動機があります。
出典:IMDb
動機がないのは、もともと参加予定でなかったニックとオードリー
のみということ。ここからミステリー小説好きのオードリーの
素人推理と警察官ニックの勘で犯人も捜していくものの、逆に
インターポールから来たドラクロワ警部補から疑われる始末です。
犯人だと確信した途端にその人物が命を奪われ、なぜかその場所に
2人がいる。また殺人があっても全然怖くなくて、それでいて
ドミノ倒しのように船上にいた人物が減っていきます。引き算にも
ほどがあるって。
さ、誰が犯人なんでしょう。
最後の最後まで油断してはいけません。
そしてまさかのアルファロメオのパトカーVSフェラーリの
カーチェイスが見られるのです。狭い道を爆音をとどろかせて
走っていくフェラーリ。ああ一度は乗ってみたい。そして傷を
一つもつけたくない。
ラストの夫妻の乗っている電車がまた粋なものでした。明るく
笑って見られる楽しい映画です。