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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
出典:IMDb
「THE GUILTY/ギルティ」
原題:Den skyldige/The Guilty
監督:グスタフ・モーラー
2018年 デンマーク映画 88分
キャスト:ヤコブ・セーターグレン
イェシカ・ディナウェ
ヨハン・オルセン
緊急通報室のオペレーター、アスガーは、
「今まさに誘拐されている」という女性の通報を
受ける。彼は女性を救うため、聞こえてくる声や
音に耳を澄ませるのだった。
<お勧め星>☆☆☆☆
緊急だからなのか
電話での会話がほとんどの映画で思い浮かべるのは
[リミット](2010)です。男が目を覚ますと、
そこは狭い狭い棺の中で、その棺は土中に埋まって
いるらしい。棺の中にはライター、ペンと携帯電話が
入っており、体の向きをあちこち変えながらそれを手に
取り、助けを求めるのです。まず、警察、女友達、FBI
など。携帯電話で通話し続けたらそりゃバッテリーが
なくなるし、そもそも土中に埋まっている棺の酸素だって
なくなってくるはずです。まさに「時間」との戦いなの
ですが、公共機関での手続きが当然のことながら
「マニュアル通り」であり、すごくイライラします。
社会保障番号なんて言っている暇ないんだよ!
あ、でも最近知ったのですが、マイナンバーカードの
顔写真付きは「印籠」のように公的機関で通用しますので、
自動車免許証を持っていない高齢者にはぜひとも作る
ことをお勧めします。
家の場合、高齢の母親が持っています。
「そんなもの使わないでしょう?」
と鼻で笑っていたのに、歩くのが不自由になり、
ゆうちょ銀行での口座解約をしようと考えた母は、現地に
行けません。行っても文字が書けないのでどうすれば
いいかと尋ねたら「顔写真付きマイナンバーカード」と
委任状で大丈夫でした。鼻で笑ってごめんなさい。
棺の中の男はライアン・レイノルズで、彼だけが90分間
映り続けます。「ここはどこなのか」「助けは来るのか」
絶望的な状況が少しずつ変わっていった時、少し違和感を
覚え始めるんですよ。その先は見てのお楽しみです。いや
期待ではなく、元気が有り余っている時にお勧めする映画です。
出典:IMDb
そしてこの「THE GUILTY/ギルティ」は緊急通報室の
オペレーター、アスガーが通報を受け、緊急性が高いものを
最も近い現場の指令室へ回し、あとは酔っ払いへのアドバイスや
悪戯への対応に追われている姿が映ります。なんかやる気なさそう
だし、周りの同僚からも反感を持たれている感じですね。
出典:IMDb
「明日が終わればもとに戻れるんだ」かつての上司らしき男
との電話での会話で、なんとなく彼の立場が分かってきます。
すると一人の女性からかかってきた電話があまりに不自然な
内容なことに気づくのです。アスガーはピンと来ます。もちろん
あらすじがわかっている私もピンと来ました。
遂にかかってきたか、これこそ問題の電話だと。しかしすぐに
切れてしまいます。彼の仕事はあくまでもオペレーターなので、
捜査など指揮できるはずもないのに、もういてもたっても
いられなくなり、あちこちへ電話をするのです。アスガー、
周りから完ぺきに浮きまくっているし、もう帰る時間だし、
私的な通話を上司に注意されているし、しかし彼の「挽回したい」
という気持ちがそう行動させたのかもしれません。
「挽回」というのはもちろん今の職場からの移動(なぜ閑職に
いるのかは説明アリ)だけでなく、彼の私生活面も指しているのだ
と気づきます。
一方、電話の女性には自宅の残してきた娘と赤ちゃんがいることが
わかると、アスガーはささっと調べて自宅に電話をかけるのです。
この娘の言葉でさらに彼の推理に確信を持ち、必ず救い出すからな!
と確約までしてしまいます。はい!わたしも同じ推理です。
ここで違うことを考える人はいるのだろうか。それこそ灰色の
脳細胞を持つポアロかミス・マープルかはたまた明智小五郎か
ホームズか。
出典:IMDb
この緊迫したやり取りが明るい方向に進みかけた時、さてなにが
わかるでしょうか。
一つの方向に向いた考えを逆のものに変えるのは本当に難しく、
一度目の考えより何倍も多くの事実が必要なのだと感じました。
だからこそ事実をたくさん集めるべきなのです。しかしそれに
時間が加わった時完ぺきな判断ができるのか疑問です。