スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    • 2023.01.12 Thursday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    風をつかまえた少年

    4

    JUGEMテーマ:洋画

     

    風をつかまえた少年

    出典:IMDb

     

    「風をつかまえた少年」

    原題:The Boy Who Harnessed the Wind

    監督:キウェテル・イジョフォー

    2019年 イギリス映画 113分

    キャスト:マックスウェル・シンパ

         アイサ・マイガ

         キウェテル・イジョフォー

         リリー・パンダ

     

    2001年、マラウイが大干ばつに襲われる。電気を

    学習することが大好きなウィリアムは、自転車の

    ライトが点灯する構造を見て、風力で電気を起こし、

    井戸水をくみ上げることを思いつくが、父親に勉強など

    無駄なことだと言われてしまうのだった。


    <お勧め星>☆☆☆☆ 当たり前のことが当たり前でない

    場所に暮らす少年の夢を追う姿には感動します。


    I Try and I Made It

     

     

    ネタバレしています


    映画の初めに、マラウイ2001年、とクレジットが

    出るのですが、さてマラウイとはどこぞや?と考えて

    しまいます。地球儀をくるりと回してアフリカ大陸で

    止めると、その南東部に小さな文字で「マラウイ共和国」

    と書いてあるのが見えます。北をタンザニア、ザンビア、

    南をモザンビークに囲まれた海に接していない場所に位置

    しているのがマラウイです。1964年に独立国家になった
    後、アフリカでは珍しく対外戦争や内戦が起きていません。

    その大きな理由の1つが「鉱産資源に恵まれていない」と

    いうことで、逆にそれがこの国を依然として最貧国状態に

    置いているとも言えるのです。
    ちなみに2014年の国民1人の平均所得は250米ドル

    (1年)で世界最下位です。
    そんなマラウイで2001年、一人の老人ジョンがぽっくり

    亡くなり、弟トライウェルとジョンの息子ジェレマイワが

    土地を引き継ぎます。マラウイは降水量が安定しておらず、

    主要産業である農業に必要な「水」のための灌漑施設が

    整っていないため、雨が降らない年は「大干ばつ」となり、

    人々の生活を脅かすわけです。

    それが2001年。この時に森林を二束三文で売ってしまう人々
    が結構いるんです。それを売ってしまったら、次に大雨が

    降った時に洪水を引き起こすし、唯一の資産がなくなって

    しまうということにもちろん気づいています。しかし子供の

    学費のため、日々の食費のためそれを選ぶのは仕方のない

    ことでしょう。

    また先祖から受け継いだ土地を手放すこと

    < 仕事を求めて移住すること、となるのもよくわかります。

     

    風をつかまえた少年
    出典:IMDb

     

    序盤にウィリアムが井戸水を手でくみ上げ、それで体を洗う

    シーンが出てきます。水がないわけではないのですが、それを

    くみ上げ、干からびた畑に放水する術がないのです。

     

    風をつかまえた少年
    出典:IMDb

     

    そしてウィリアムは昨年の収穫で得たお金でカチョロ中等校に

    入学します。新しい制服を見つけたウィリアムのキラキラした

    まなざしが忘れられません。「学ぶこと」がこんなにうれしいと

    感じる子供たちが世界には数えきれないほど存在するのですね。
    さて、ウィリアムはちょっとほかの子供と違うのは、「電気」

    について詳しいということです。独学で勉強したのか壊れた

    ラジオもササっと直してしまいます。一家に一人こういう人は

    必要です。
    ウィリアムは学校でもっと学習しようと期待に胸を膨らませて

    いたのですが、学費は前金を支払っただけで、残りは次の収穫

    待ちという状況のため、退学になってしまいます。それでも

    ウィリアムは理科のカチクンダ先生と姉アニーとの秘密の中を

    ネタに、図書室利用の許可をもらうのです。

    図書室の本だって数は少ないし、ちゃんと保管されているわけ

    ではないけれど、彼にとっては宝の山なわけです。もう一つの

    宝の山はごみ捨て場です。

    学校に行くのではなく、勉強をするために図書館を使い、

    ゴミ捨て場で拾った道具でどんどん工夫をしていきます。彼が

    目指すのはカチクンダ先生の自転車のライトが点灯するシステム

    から閃いた、「風で電気を起こすこと」です。そんなプロペラは

    日本のあちこちに無造作に設置されているのだから、いっそ

    あれを持って行ってあげたいという思いにもなります。

    ただウィリアムは自分の頭で考え、そのシステムを廃品を使って

    作り上げていくのです。

    学校時代、理科の授業の中で「電気」が最も苦手で、はんだごてを

    使って何かを作った覚えがあるものの、高熱の器具で指をやけど

    した方が記憶に残っているという悲惨な頭では、絶対に無理な

    行動です。
    その間に政府の非道な対応や食糧泥棒、飢饉による餓死者続出、

    さらにはアニーの駆け落ちまで起きます。
    いつになれば失うことがなくなる?
    と夫の問いかけるトライウェルの妻アグネスの言葉が悲しみを強く

    物語るのです。

     

    風をつかまえた少年
    出典:IMDb

     

    しかし協力することがこの村の人々の誇りだった、ということ

    から始まる残り15分のシーンはとても気分がよく、ついに

    風力発電が完成した時は思わず拍手してしまいました。

    その後のウィリアムの
    状況はクレジットで流され、実際の家族の映像も見られます。

    「風をつかまえた」この言葉が心に響く映画でした。

     

    ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    1

    PR

    カレンダー

    S M T W T F S
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031 
    << January 2020 >>

    ブログランキング

    今日のわんこ

    powered by 撮影スタジオ.jp

    アマゾン

    遊びにきてくれてありがとう!

    カウンター

    死語レッスン

    最新記事

    categories

    過去の記事

    コメントありがとうございます!

    トラックバックありがとうございます!

    recommend

    お友達

    ミス・マープルについて

    書いた記事数:3431 最後に更新した日:2023/01/12

    あの映画を探そう!

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM