ドライヴ

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ドライヴ

「ドライヴ」
原題:drive
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
2011年   アメリカ映画   100分
キャスト:ライアン・ゴズリング
     キャリー・マリガン
     ブライアン・クランストン
     クリスティーナ・ヘンドリクス
     ロン・パールマン

キッドは自動車修理工場で働くかたわら、カースタントの仕事もしている。
しかし、彼はそのドライヴテクニックで、強盗の逃走車運転係も請け負って
いた。そんな彼は隣人のアイリーンに心を惹かれるが、彼女には出所を
控える夫がいるのだった。

ドライヴ

「幸せの行方...」(2010)で、大富豪の御曹司でありながら、心がかなり
いびつな男性を演じていたライアン・ゴスリングが主人公キッドを演じて
います。そしてそのキッドが恋心を抱く女性アイリーン役はキャリー・マリガン。
この映画では口元のゆがみは気になりませんでした。
お洒落な音楽とともに映しだされる暗闇の中のカーライトの流れは、どこか
懐かしい雰囲気を醸し出しています。
キッドは車の修理工をしながら、映画のカースタントをこなし、夜はそのドライヴ
テクニックで、強盗の逃がし屋をしているのです。楊枝をくわえ、警察無線を
傍受しながら、きっちり5分待つ。そして戻った強盗を乗せて巧みなテクニックで
警察のヘリやパトカーを振り切るのです。このカーチェイスは見ごたえがあり、
全くと言っていいほど口を開かないキッドは、ものすごくかっこいいです!クール
だわ〜。
そんなキッドは、アパートの隣の部屋に住むアイリーンに心を惹かれるのです。
ベニシオという息子を持つアイリーンといい雰囲気になったところで、
「夫は刑務所にいるの。」
そしてもっといい雰囲気になったところで
「一週間後に出所なの。」
彼の純愛はあえなく撃沈するのです。
しかし、出所してきたアイリーンの夫スタンダードが、ベニシオの目の前でボコ
られているのをキッドは偶然発見します。その経緯を知った彼は、アイリーン
一家いえ、おそらくは彼女の幸せのために、一肌脱ごうと考えるのです。でも
その親切心がやがて大きなお節介と変わり、全てが悪い方向へと転がっていきます。

ドライヴ

ライアン・ゴスリングの美しい青い瞳は、最初からどこか虚ろでしたが、狂気を
帯びて見えるのはこの辺りからです。スタンダードはなぜか現場で射殺され、
警察発表では単独犯だという。じゃあ最初に金を強奪してきたこの共犯の女は
何なんだ。ハメられたことを知ったキッドのキレ具合はすさまじく、映画では一切
語られなかった彼の過去は、どんなものだったんだろう、と考えてしまいます。


ドライヴ

エレベーターの中で、アイリーンとキスをした直後に、同じ箱内の男と壮絶な
格闘のあげく、頭を徹底的に踏みつぶしてしまうのです。音がその残酷さを
物語ります。そこには、周りの人々の裏切り、そして親切心が招いた災いが
絡み合って、キッドの狂気へとつながっていく様が全て映しだされ、スリリングに
ストーリーは進むのです。

ドライヴ

スタント用のマスクをかぶってニーノを狙うシーンは、この薄ら笑いの表情が
不気味極まりないです。これは彼が悲しみや怒りを隠したかったのかもしれません。
ラストはドンパチではなく、刃物での格闘で、地面に映る人影でその様子が映り、
そしてやはり夜のドライヴ。

ドライヴ

悪党ニール役のロン・パールマンの悪人面は相変わらず凄みがあるわあ。
必要最小限の恋愛シーンで、キッドの胸の内をうまく描いています。かなり
好きな映画です。

<マープルの採点>
お勧め星   ☆☆☆☆
グロ星    ☆☆☆
ハラハラ星  ☆
エロエロ星
ダルダル星



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かなり涼しい朝です。秋だなあと実感。

コメント
マスクをつけたキッド、不気味ですね。彼の仕事ぶりは「トランスポーター」のJ君みたいなデキ具合でしたか?アイリーンの夫がいないとなると、この2人はめでたく結ばれたのかしら?イヤ〜、組織的なツナガリがありそうなので、黒幕が黙っていないでしょうね。パールマンは笑福亭笑瓶チャンに似ているので、どうしても悪い人に見えないのです。悪党ぶりはサマになっていましたか?
  • あちゃ丸
  • 2012/09/20 7:42 PM
「トランスポーター」よりもシリアスな感じに仕上がっています。アイリーンとのつながりもプラトニックに近い感じですし、まさしく純愛ですねえ。
アイリーンの夫がいなかったらよかったんですよね。でもそれほど悪い奴ではなく、ただ利用されただけみたいです。
パールマンは笑瓶に似ていますね!そう言われると、もう怖くなくなります。それを思わずに見たので、嫌な悪党がぴったりでしたよ。
笑瓶か〜。笑えます(^_-)
  • ミス・マープル
  • 2012/09/20 9:06 PM
こんばんは!

これ凄く良かったです。
音楽の使い方が良かったですね。
それと雰囲気ですかね。
グイグイと引き込まれるものはありました。
後はやっぱりライアンの表情演技でしょうね。
ラストでの愛を捨てて哀しみだけを背負って街を出て行く様が妙に切なかったです。

演技に魅せられつつも、主人公の渋さにグッとくる。
男が男に惚れる映画かもしれません。

PS:マープルさんと相互リンクされている「映画にする?」のpu-ko様からメッセージを預かって参りました。
どうしてもコメントとTBが出来なくて困っているとのことです。
もしよろしければpu-ko様にお返事してあげてくださいませ。
  • ヒロ之
  • 2012/09/22 1:53 AM
ライアン・フィリップを見なおしたというか彼の良さを存分に出している映画でしたね。
キャリー・マリガンとの恋愛も高校生並みの純愛でそれだけに彼の心の純粋さが光りました。
音楽も映像も最高でした!

pu-ko様には早速メッセージしてみます。どうもわたしのブログはTBできないものがあるようです。
ご連絡、ありがとうございました。
  • ミス・マープル
  • 2012/09/22 8:52 AM
ライアンはクールでしたね〜。
何の説明もなくてもヴァイオレンスなしには語れないであろう過去を想像させるところも凄い。
ひとときの恋心の刹那感もたまりませんでした。

「銀幕大帝」のヒロ之さんのアドバイスに従ってurlを外してコメント投稿してみます。
もしそれで反映されるのであれば、マープルさんのコメント受付設定が「urlつきのコメントを拒否」する設定になってるのかもです。
  • pu-ko
  • 2012/09/23 7:10 AM
pu-koさん、コメントありがとうございます。わたしの方も設定をいろいろ触ったら、かなりセキュリティが高かったようで一応外してみました。すみませんでした。
ライアンの演技力は確実にアップしていますね。ちょっとだけの恋愛模様がいいスパイスになっていると思います。いい映画でした。
  • ミス・マープル
  • 2012/09/23 8:04 AM
マープルさん、こんばんは!

何かの記事で読んだことがあるんですけど、
この作品の監督であるニコラス・ウィンディング・レフンは、
デンマークで生まれたあと各国を転々とし、
結局、母国語であるデンマーク語もその他の言語も、
真の意味では習得できていないということです。
だからかもしれませんけど、
彼の撮る映画のほとんどがセリフに頼らない、
イメージによって表現するものになっているのかもしれません。
この作品でもそれが見事に活かされていましたよね。
あえて語らないことによって雄弁に語る。
すばらしいです!
スパイクロッドさん、コメント&TBありがとうございます。
そうか、監督自身がそういう事情で言語そのものの意味を完全には理解していないのですね。それだからこそ、こんなスタイリッシュな映像が撮れたのでしょうか。
色や闇や音楽で登場人物のイメージをうまく表現いsていました。
なんといってもライアン・ゴズリングです。かっこいい!
この映画は好き。でもそれ以外はちょっと合わないかもしれません。
  • ミス・マープル
  • 2015/02/02 9:45 AM
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2011年/アメリカ/100分 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 出演:ライアン・ゴズリング    キャリー・マリガン    ブライアン・クランストン    アルバート・ブルックス    ロン・パールマン ■概要 原題は『Drive』。2011年のカンヌ国際
  • 偏愛映画自由帳
  • 2015/02/01 8:23 PM

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