「テリトリー・オブ・ゴッド」
原題:Boca do lixo/Boca
監督:フラヴィオ・フレデリコ
2010年 ブラジル映画 100分
キャスト:ダニエル・デ・オリヴェイラ
エルミール・ゲーデス
ジェフェルソン・ブラジル
1960年代のサンパウロ。イロイトは、実父を殺害後、警官と手を
組み、金に物を言わせて裏社会をのし上がっていく。しかし彼は
いつしかコカイン中毒となり、自らの身を持ち崩していくのだった。
1960年代、ブラジルに実在したギャングの自叙伝を基に描かれた
映画です。自叙伝と言っても、何も自慢できるものがあるわけでもなく
ただ、銃をぶっ放し、酒、女、ドラッグに溺れ、その資金は、ストリップパブ
の経営とドラッグの売買という限りなく悪い奴の姿をダラダラと映していく
のです。
1957年、イロイト・ジョアニデスは、娼婦を襲った男に12発もの銃弾を
撃ちこみます。しかしそれは正当防衛で片づけられるのです。その後、
彼は実の父を刺殺、そのまま女と遊びに興じるという冷酷で残虐な心の
持ち主であることが描かれます。彼が逮捕された回数は40回を越し、それ
でも警察をも金で操って、自由の身を手に入れていました。こんなふうに書くと
とても恐ろしい映像の連続のように思えますが、時代が時代なのか、どこか
のんびりしており、銃撃戦を地味だし、特にカーチェイスがあるわけでもない。
ベッドシーンだけは頻繁に映りますが、それも飽きてきます。
イロイトの友人オズマーとの関係や売春婦だった妻アライジとなぜ別れようと
したのか、さらにギャング間の縄張り争いも中途半端に描かれ、ストーリーは
とてもだらけたものになっています。
もう少しテンポのよい展開ならとてもおもしろくなったと思うのですが、最後まで
この調子でした。それとイケメンとか美人さんが出演していないのも魅力に欠ける
一因かもしれません。
とりあえず一番悪いのは警察のようです。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆
グロ星
ハラハラ星
エロエロ星 ☆
ダルダル星 ☆☆☆
狂犬病の注射の時期になった。ということはフィラリアもか...。
偶然にも実話を元にした「パンクチュア 合衆国の陰謀」観ました。弁護士なのにヤク中で体にはタトゥーだらけ、この弁護士のシーンはほぼ、コカイン吸いまくってます(^_^;)なので32歳という若さであの世行きです。ラストの○○に捧ぐ・・・の文章は皮肉めいてますが、彼の死によって良い方向に変わっていったと思います。モデルになった、今もバリバリに働いている人々はこの映画を見て、どう思ったのですかね。
うちにも「狂犬病のお知らせ」が届きました。何か1年て、早いですねぇ。