アンコール

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JUGEMテーマ:洋画

アンコール

「アンコール」
原題:Song for Marion/Unfinished song
監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
2012年 イギリス映画 94分
キャスト:テレンス・スタンプ
     バレッサ・レッドグレーブ
     ジェマ・アータートン
     クリストファー・エクルストン

気難しいアーサーの妻マリオンは、周りの誰からも愛される
明るい女性である。彼女は老人たちの合唱団に参加していたが、
ある日ガンが再発し、余命が残りわずかであるとわかってしまう。
息子ともうまくいかないアーサーは、妻のために必死で世話を
するのだが...。

<お勧め星>☆☆☆☆☆ 文句なく素晴らしい映画です。涙が
自然と流れます。


主役のアーサー役は「アジャストメント」(2011)の
テレンス・スタンプ。そして彼の妻で、誰からも好かれる朗らかな
マリオン役はバネッサ・レッドグレーブです。彼女に関しては
政治的な活動の方が印象深く、知らないうちに老人になっていたな
という感じがしました。


アンコール

オープニングは楽しそうに公民館で合唱の練習をする老人たちと
それをよそに外でタバコを吸っている不機嫌そうなアーサーが
映ります。このアーサーは妻マリオンを心から愛し、彼女が日々の
生きがいとなっている生活を送っているのです。なんかこういう
老人っているよね。大した趣味もなく、心を許す相手は妻しか
いない。息子ジェームズに対しても辛辣な言葉しかかけられない
のです。その姿を孫娘にまで心配される始末。


アンコール

全てマリオンが取り持ち、この家族は成立してきたのです。
しかし彼女のガンが再発し、余命もわずかであるとわかってしまう。
マリオンは、残りわずかな期間を合唱に打ち込みたいと言い、雨の
中、彼女のために歌いに来てくれたメンバーを怒鳴り散らした夫に
「言うとおりにするまで口をきかない」
とだんまり戦術に入るのです。この辺りもガンコじいさんが負ける
姿が、コミカルに描かれ、こんな夫婦はどこにでもいそうだな、と
思います。

そしてマリオンの代わりに練習に行ったり、外で彼女を待つうちに
なぜかアーサーの口からも自然と歌がこぼれ始めるのです。歌って
すごい力を持っているんですね。
合唱団の先生エリザベス役は「アリス・クリードの失踪」の
ジェマ・アータートン。


アンコール

彼女の豊かな演技力も素晴らしいです。様々な表情が極めて自然に
演じられています。
そして合唱コンクールの予選大会で、マリオンがソロで歌う時、
まず涙がホロリ。なぜ彼女がソロなのか。それはもしも本大会に
行けたとしても、この世にいるかどうかわからないから。歌の歌詞
にも泣かされます。
シンディー・ローパーの「トゥルー・カラーズ」。

そこにいる誰もが感動し、アーサーも心を揺さぶられるのですが、
やはり素直になれないのです。ガンコおやじ、偏屈おやじ。
この涙シーンの前には、エアギターに興じ、終わった後、仲間に
助け起こされるメンバーや過激な歌詞のヒップホップで笑わせて
いるので余計に心に響くのです。
I don't want you to go,please.
アーサーが懇願しても、ある夜マリオンは旅立ちます。駆けつけた
息子がドア越しに聞く父親の慟哭は、本当に胸が締め付けられます。
マリオンの死後、一層息子との溝が深まったアーサーをエリザベス
が合唱に誘うのです。「Enjoy!」

息子に拒絶され続けても、素直になってみると、アーサー自身の
本当の心が自分でわかり始めます。
合唱コンクールでのアーサーのソロ曲はビリー・ジョエルの
「ララバイ」。これも涙が出ます。なかなか歌いだせなかった祖父
に声をかける孫娘。家族の力や友人の力、そして歌の力は素晴らしい
と感じます。ラストはうまくいきすぎた感もありますが、素直に
幸せな気分になれる映画です。


  


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コメント
こういった年寄り夫婦は、世界共通なものと思います。奥さんは人当たりが良いのに、旦那は頑固ジジイというパターン。家庭内が冷めているのが見えてきますね。でもこういう爺さんも本当はみんなと仲良く楽しみたいのだと思います。昔気質の人はプライドが邪魔をして素直になれないのでしょうね。幸せって失って初めて気づくことが多い様に思います。そうならない様に悔いのない人生を送りたいものです。近所のおばちゃんが「年をとったら、姿勢が丸くなってくる様に、性格も丸くならないとね」と言っていたのを思い出しました。「ディアトロフ・インシンデント」見ました。レニーハーリン監督だったので期待したのですが(^_^;)実話を元にしたと言うのですが、後半は監督の願望が描かれていた様に見えました。本題にいくまでは、長かったですが、ラストのオチは「なるほどね」と少しは納得しました。しかしドキュメンタリー風は見づらいですね。
  • あちゃ丸
  • 2014/01/18 10:37 AM
あちゃ丸さん。
この映画は絶対にお勧めです。でも泣けると思います。洋楽に疎いので全然知らない歌ばかりでしたが、それでも心を打つものでした。
バネッサ・レッドグレーブの歌声も素晴らしいです。「年金ズ」という合唱団名なんですよ。
コンクールでも規格外で選考から外れてしまうんですが、そこに無理やり入り込んできます。全くレベルが違うのに、皆が楽しくなる歌、感動する歌を歌います。アーサーも終盤には人間が丸くなり、息子と分かり合えるところがよかったです。
「ディアトロフ・インシデント」はチェックしていました。見て見たい気がします(*^。^*)
  • ミス・マープル
  • 2014/01/18 8:52 PM
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