ビザンチウム

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ビザンチウム

「ビザンチウム」
原題:BYZANTIUM
監督:ニール・ジョーダン
2012年 イギリス=アイルランド映画 118分 
R15+
キャスト:ジェマ・アータートン
     シアーシャ・ローナン
     サム・ライリー
     ジェニー・リー・ミラー

クララとエレノアはある田舎町の「ビザンチウム」
という元ホテルで暮らし始める。しかし2人には
他人に語れない秘密があり、エレノアはその苦しみを
物語に書いているのだった。その頃、町では住民の
惨殺遺体が発見される事件が相次いで起き...。

<お勧め星>☆☆☆ 終盤付近まで静かに進みますが
ラスト付近で一気に盛り上がります。そこまで我慢。


ネタバレしています。
監督は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994)
のニール・ジョーダン。「ブレイブ ワン」(2007)も
よかったけれど、今回は再びヴァンパイア物です。
イギリスのどんより曇った空と冷たそうな空気が、灰色
がかった映像で描かれていきます。寒そう...。
ヒロインのエレノア役は「ハンナ」(2011)でも透き
通るような美しさを見せたシアーシャ・ローナン。


ビザンチウム

そして彼女のために生活費を稼ぐクララ役は、「アンコール!!」
(2012)では真面目な先生役を演じたジェマ・アータートン
です。この人は本当にどんな役でもバッチリこなしますね。


ビザンチウム

今回は娼婦であり、それを武器に残虐な行為を繰り返すやや
下品な役を好演しています。
ストーリーはエレノアが書く物語の内容、つまり過去の話と
現在の2人の様子が交互に映し出されて進んでいきます。
冒頭エレノアの爪が伸び、死期の近い老人の血を吸う姿と
なぜか男に追われるクララが、その男の首を糸で切り落とし、
火を放つおぞましい姿がテンポよく映り、ちょっと続きに
わくわくしてしまいます。しかしそこから映画はスローテンポ
になり、ひたすらネクラっぽいエレノアは「孤独」「全てを
覚えていることが重荷」と語り続けるのです。一方のクララ
は「前を向くしかない」ときっぱり言い放ちます。この対照的
な2人が実は親子で、なぜこうなったのかは、切れ切れの映像
から次第にわかってくるのです。
エレノアと白血病で余命の短いフランクとの淡い恋。フランク
を演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズがこの役にぴったり!
「血を代価に時を買う」と言い、岩山から流れる大量の水が
真っ赤に変わるシーンは圧巻です。
「鋭利な正義の牙は男のみ」なんてちょっと時代錯誤のような
気がしますが、200年以上続く歴史はそうそう変わらないの
でしょう。
ラスト付近のどんでん返しで、一気に目が覚めます。



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コメント
ラストのどんでん返しが気になります。って事は、ぜひ見なくちゃいけませんね。シアーシャちゃんはホントに透明感のある美しさで、ヴァンパイア役は当てはまりますね。そしてケイレブ君が病弱な役どころもぴったりだと思います。アンチヴァイラルの時も、貧弱に見えましたからね。永遠に年を取らないのって、果たして幸せなのか?疑問ですがね。この監督は吸血鬼が好きなのでしょうか?
  • あちゃ丸
  • 2014/03/05 4:46 PM
あちゃ丸さん。始めと終わりはなかなか見ごたえがありますが、中盤はやや眠くなります。ストーリーが単調なんですかねえ。
サム・ライリーは完全に病気持ちと思えるルックスと仕草です。
今回の吸血鬼も美しいし、きれいに吸血します。監督は「美」を感じているのかもしれませんね。シーアーシャちゃんは本当に可愛いです。
  • ミス・マープル
  • 2014/03/06 10:08 AM
中世のシーンが少し退屈だったけど、これは面白かったですね。
許可がなければ家に入れないとか、ヴァンパイアものの基本を押さえてて楽しかった。
フランクの存在がよかったですね。サム・ライリーではなく、アンチヴァイラルのケイレブ君でしたね。
  • pu-ko
  • 2014/03/11 12:18 PM
pu-koさん、コメント&TBありがとうございます。
申し訳ありません。間違えました!
サム・ライリーはヴァンパイアの方でしたね(^_^.)
ケイレブ君でした。全然違っていました。
中世のシーンは200年生きていることの歴史を語る上で必要だったのでしょうが、少々ダレましたね。
  • ミス・マープル
  • 2014/03/11 2:24 PM
こんばんは!
コメント&TBありがとうございました。
これは自分的には凄く良かったです。
ここは!と思うような大きな盛り上がりはなかったですけど、母娘がこれまで歩んできた人生を分かりやすく丁寧に描いた物語には引き込まれるものがありましたし、作品全体に美しさを感じました。
離れ離れに暮らすことにした母娘は、今後どのような生活をしていくんでしょうかね。
そんな気持ちを持ちながら観終えるラストも良かったです。
  • ヒロ之
  • 2014/03/19 8:49 PM
ヒロ之さん、コメント&TBありがとうございます。
おっしゃる通り作品自体が幻想的で、丁寧なストーリーでしたので、映像的にも楽しめましたね。シアーシャちゃんの透き通るような可愛いさも魅力的でした。
ラストもこの先をいろいろ考えさせるものになっていましたね。ジェマ・アータートンの演技力も際立っていました。
やはりヴァンパイアはヨーロッパ映画ですね!
  • ミス・マープル
  • 2014/03/20 9:02 AM
こんにちは!
レスタトが迎えにきてくれなかったので
年をとっちゃった私ですが、
私もあの島に行くー!!と思っちゃいました(笑)
演技合戦だとジェマに軍配当たるかなと思いますが、彼女の人生の悲壮さがまた、ね…。
2人別れて生きていくことになりましたが、だからといって幸せではない生が待っているところも、良かったです
  • maki
  • 2014/10/30 9:02 AM
makiさん、コメント&TBありがとうございます。
ジェマさんの演技は見事でしたね。
但しバンパイアの世界も男性上位かとちょっとがっかり。
それから逃げ続けるのは、逆に新しい世界を築こうとしているのかもしれません。
2人が離れ離れになってもきっと幸せでない人生が待っていると思ったのは同じです。
  • ミス・マープル
  • 2014/10/30 2:22 PM
ジェマ・アタートンの下品さが「なにがなんでも娘を守る」ってシングルマザーの必死さと強さ、シアーシャの透明感とおぼろげさが時と生を失ったバンパイアの悲しみを表現してたなぁと。そんな対照的な母娘の親離れ子離れの物語として興味深くも。
たおさん、コメント&TBありがとうございます。
ジェマさんとシアーシャちゃんがとても対照的で、2人の関係が次第にわかってくると、なるほどなあ、と納得しました。
時と生を失ったバンパイアの悲しみ。まさにその通りでしたね。
ラストも幻想的なものでした。
  • ミス・マープル
  • 2015/02/12 8:07 AM
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