黒いスーツを着た男

4

黒いスーツを着た男

「黒いスーツを着た男」
原題:Trois mondes
監督:カトリーヌ・コルシニ
2012年 フランス=モルドバ映画 101分
キャスト:ラファエル・ペルソナーズ
     クロチルド・エム
     レタ・カティブ
     アルタ・ドブロシ

社長令嬢との結婚を10日後に控えたアルは、友人
と酒を飲んで車を運転したあげく、1人の男をはね
てしまう。その場から立ち去る彼の姿を、現場近くに
住むジュリエットがずっと見ていたのだった。

<お勧め星>☆☆☆ どの人物にも感情移入できず、
サスペンスを期待しましたが、結構シリアスな人間
ドラマだったかと。


予告編ではとても魅力的な主人公アル役は、アラン・ドロン
の再来とも言われる(本当かな)ラファエル・ペルソナーズ。


黒いスーツを着た男

端正なマスクとシャープな体つきは、確かに魅力的です。
しかしもう一つ色気がないんだなあ。彼の婚約者に至っては
こんな感じ。こりゃお金目当てと思われても仕方ない。
冒頭、バカ騒ぎをする3人の男は、ベロンベロンに酔って
車を運転したあげく、1人の男をはねてしまうのです。運転
していたのは、アル。10日後に自ら勤務する自動車販売会社
社長令嬢との結婚を控え、仲間の「おい、逃げろ」という声

の後押しもあって、その場から逃走するのです。その一部始終
を見ていたのが、現場近くのアパートに住むジュリエット。


黒いスーツを着た男

このジュリエット役のクロチルド・エムも全然魅力的では
ありません。好みの問題かな。
アルは実は身分が低い生まれで、この結婚は逆玉の輿なわけ
です。最近フランス映画をよく見るので気づくのですが、
労働者階級とか中産階級とか、フランス国内では未だに

階級意識が強く残っているようですね。
一方目撃者のジュリエットは、被害者のことが気になって
仕方がないのです。被害者が入院する病院まで調べ、その姿を
その眼で見、彼の妻ヴェラとも親しくなります。なぜにそこまで
固執するのか、それが彼女の良心であったとしても、その後の
展開はまた理解しにくい部分が多いです。
被害者は実はモルドバからの不法滞在者であり、警察に届け
出ることもできない。フランス国内での移民の問題がここでも
浮き彫りになってきます。
また、アルも自らの罪の意識にさいなまれ続け、わざわざ
被害者の病室まで向かうのです。ジュリエットの正義感と
アルの罪悪感が交錯しながら、ストーリーは進み、アルは
罪滅ぼしのために、少しずつ嘘を重ねていくわけです。この
嘘がとても単純なものであり、婚約者やその父である社長への
罪悪感も積み重なっていきます。
結局アルは根っからの悪人にはなれなかったということでしょうか。
ジュリエットとアルがあっという間に深い関係を結ぶのは、
フランスというお国柄かなあ。
ラストの列車の中で物思いにふけるアルの姿は、重い十字架を
一生背負っていくという苦悩に満ちた表情に見受けられました。


  ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


コメント
この映画は、被害者、加害者、目撃者の目線から見たストーリーが展開するんですね。ただお国柄階級制とか、不法滞在者だとかの問題で警察機関での解決は望めないというのが、もやもや巻が残りますね。不思議なのが目撃者が、介入し過ぎかなと、思いましたが。しかも恋人がいるにも関わらず、関係を持ちますかね?やはりイケメンには弱いのかしら?
  • あちゃ丸
  • 2014/04/07 10:42 AM
あちゃ丸さん。わたしも目撃者が介入し過ぎると思いました。フランスでは個人情報はあんな簡単に入手できるのかしら。おまけに病室まで入っていくし。
主演の俳優さんはイケメンだとは思いますが、タイプではないですね。残念!
黒いスーツばかり着ないで他のものも着たらいいのに、なんていらないことを考えてしまいました。
  • ミス・マープル
  • 2014/04/07 4:28 PM
こんにちは♪
イケメン・ラファエル・ペルソナが主人公という事で楽しみにしていた作品でしたが、
なんていうか、主人公が善人というのか、純情というのか…で、中途半端な人物像だったかなと。ジュリエットに側にいてくれなんていうし^;
またジュリエットがあまりにも介入しすぎてしまって、おせっかいだな〜こやつがいなければ直接謝罪できて終わりだったのにな〜〜〜とも思いました
イケメンじゃなかったら絶対ジュリエットも同情しなかったろうし(笑)そういう意味では、もっさり社長令嬢が一番かわいそうであります…
  • maki
  • 2014/04/12 8:46 AM
makiさん、コメント&TBありがとうございます。
主人公の中途半端な善人ぶりがかなり気になりました。ジュリエットが介入しなかったら、あれで普通に結婚できたのにね。婚約者が「パパも会社も捨てる!」と言うのに贖罪の意味でこれからの人生を一人で生きていく気持ちになったのでしょうか。後悔先に立たずですね。
ジュリエットもお節介すぎるけれど、被害者にしてみたらあのままでは終われない気持ちもわかりました。
どっちにしても洒落た映画にはならなかったですね。
  • ミス・マープル
  • 2014/04/12 1:53 PM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック
ラファエル・ペルソナが出るってんでワクワクしてた作品。 もっさり社長令嬢との結婚が間近に迫ったアランことアルは、友人達と羽目をはずして飲みにでた帰り、男を轢いてしまう。そのまま逃走したのだが、一部始終を見ていたジュリエットがいた。彼女は事故にあっ
  • いやいやえん
  • 2014/04/12 8:46 AM

カレンダー

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>

ブログランキング

今日のわんこ

powered by 撮影スタジオ.jp

アマゾン

遊びにきてくれてありがとう!

カウンター

死語レッスン

最新記事

categories

過去の記事

コメントありがとうございます!

トラックバックありがとうございます!

recommend

お友達

ミス・マープルについて

書いた記事数:3213 最後に更新した日:2020/09/18

あの映画を探そう!

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM