凶悪

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凶悪

「凶悪」
2013年 日本映画 128分 R15+
監督:白石和彌
キャスト:山田孝之
     ピエール瀧
     リリー・フランキー
     池脇千鶴

雑誌記者の藤井は、死刑囚須藤から、自らの余罪を
告白する手紙を受け取る。須藤は死刑判決を受けた
事件以外に3件の殺人を犯しており、いずれも「先生」
と呼ばれる男が首謀者だったと訴えるのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ とてもよくできた映画ですし、
俳優陣の演技も素晴らしいですが、見終わると心が暗く
なります。


原作は新潮45に掲載された「凶悪ーある死刑囚の告発ー」
です。
主人公の「明潮24」の記者藤井修一役は山田孝之。もう
どんな役でも安心して見られます。個人的にはコメディの
方が好き。「鴨川ホルモー」はよかったなあ。


凶悪

彼が勤務する出版社の雑誌編集長は女性で結構きれいな
女優さんが演じています。余談ながら、モデルは中瀬ゆかり
さんで、かなりイメージが異なります。でも中瀬さんも好き
だからいいか。
話は7年前の須藤、五十嵐が繰り広げた暴力のオンパレード
から始まります。これだけ見てもとことん悪い奴だと思う
けれど、人間はどこまでも悪くなれるし、その「悪」には
慣れてしまう生き物らしい。須藤役のピエール瀧が、本物の
ヤクザに見えるほど怪演しています。
そして逮捕され、死刑判決を受け上告中の須藤は、藤井に
「他にも殺人をしているんだ」という告白の手紙を送るのです。
最初は須藤主導だった告白が、次第に聞き手の藤井主導に
変わっていく辺りは、事件の首謀者とされた「先生」こと
木村孝雄の家のガラス窓をこすって中を覗くシーンから、藤井
の頭の中で繰り広げられる事件の様子でうかがい知ることが
できます。


凶悪

木村役のリリー・フランキーって声も目つきをとても優しい。
その彼が「ぼくにもやらせて」と暴力に加担するシーンは

もうたまらなく怖いです。ちなみにここで殺害される牛場役
の俳優さんは、まだ50代だそうです。絶対にそう見えない。
映画ではもう一つのストーリー、認知症の母親の世話を妻に
まかせっきりで、施設入所を拒む藤井の姿も描かれていきます。
この部分はちょっと余分な気もしますが、妻役の池脇千鶴が
いなければ、華がなくなるので仕方ないのかな。
ラストに木村が藤井を指さした時、藤井の表情のない瞳には
燃えたぎるような殺意を感じました。


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コメント
こんにちはー。
これ、ホントに観たのを後悔するぐらい暗くて嫌な気持ちになりますねー。それだけ俳優さん達が素晴らしいんだと思いますが、派手な『冷たい熱帯魚』とは違ってあまりに淡々と(おそらく)事実に沿って描写するものだから、反対にショックが大きかったです。
邦画が苦手だったことを思い出しましたよ(-_-;)・・・
momorexさん、コメント&TBありがとうございます。
本当は劇場に行こうかと思っていた映画だったのですが、行かなくてよかったです。おっしゃる通り事実に基づいて描写される映像が、とにかく怖かったし、人間の「悪」の部分をこれでもかというほど描いていましたね。「冷たい熱帯魚」は園監督のセンスで、怖さが滑稽さにもつながっていた気がします。しかしこちらはとことん怖かった。
momorexさんは邦画が苦手でしたか。わたしもこの手の邦画は苦手ですね〜。
  • ミス・マープル
  • 2014/04/10 1:09 PM
実話を元にとは、どんな事件だったのでしょうか?
だとしたら、残酷なシーンなどを考えただけで怖いですね。ピエールさんは電気グルーヴの人くらいしか知りません。リリーさんは優しくて、温和な人というイメージがありますが、そのような人が「悪」役をするとは、余計に怖さが倍増します。
「冷たい熱帯魚」をやはり思い出しました。
  • あちゃ丸
  • 2014/04/10 8:14 PM
あちゃ丸さん。
実際はもっと残酷な事件内容です。映画では借金まみれの男に無理やり酒を飲まして殺そうとするシーンが描かれていますが、その首謀者が映画では木村、本当は三上という地元の名士だったのですよ。それを死刑囚が暴露したということで大騒ぎになったようです。ググると出てきますが、鬼畜の行いとしか思えないですね。
「冷たい熱帯魚」ではでんでんが怖かったですが、この映画では血しぶきのない代わりに、人間の心の暗い部分が描かれ続け、なんとも暗い気持ちにさせられます。
  • ミス・マープル
  • 2014/04/11 8:34 AM
リリー・フランキーの、内なる変態性が滲み出てるような怪演が見事でしたねぇ。倫理観がちょっと人とは違う、そのちょっとした差が一般人と犯罪者、殺人者との違いになるのかなぁと思わせた一本でも。
たおさん、コメント&TBありがとうございます。
リリー・フランキーが優しそうな顔と声で演じると、恐怖は増すというものですね。内に秘めた闇の部分がものすごく怖かったです。見終わって暗くなる映画でした。
  • ミス・マープル
  • 2015/11/03 3:13 PM
これヤバ過ぎる作品でした。
数週間、頭から離れずにシンどかったです。。。
すごい作品だと思いますけど、二度と観たく
ないかな?(笑
  • タケヤ
  • 2017/03/08 9:19 PM
タケヤさん、コメント&TBありがとうございます。
これはしんどい映画でしたね。ぐいぐい引き込まれましたが、2度は見たくないです。最近見た「葛城事件」も同じなんですよね。とてもよくできた映画なんだけど。
  • ミス・マープル
  • 2017/03/10 6:42 PM
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サイコものは結構好きで、邦画なら『冷たい熱帯魚』『悪の教典』も観たことがあるけれど、これほど酷くて二度と観たくないと思わせる映画はない。もちろん実在する人物の“凶悪”さに辟易したからだ。どうして邦画が苦手なのか最近忘れてた。あまりにリアルで、ホラー
  • momoな毎日
  • 2014/04/10 12:10 PM
公開時に評判を聞き、気になっていたが、行き損なった... 後悔していたが、ようやくBlu-Rayで。 まずは血なまぐさい事件で、オープニング。 この背景を追う雑誌記者。 そして明かされれば明かされるほどに、ドス黒くなる展開。 いろいろな思惑が絡み合い... ま
  • 日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜
  • 2014/05/11 8:59 AM
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  • Subterranean サブタレイニアン
  • 2015/11/02 3:49 PM
スクープ雑誌「明朝24」編集部に届いた死刑囚・須藤からの手紙には、驚愕の内容が記されていた。 元ヤクザの須藤は死刑判決を受けた事件の他に3つの殺人にかかわっており、その全てを記事にすることで、のうのうと生きている首謀者“先生”を追い詰めたいというのだ。
  • 象のロケット
  • 2015/11/08 12:53 AM
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  • タケヤと愉快な仲間達
  • 2017/03/08 9:20 PM

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