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    共喰い

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    JUGEMテーマ:邦画

    共食い

    「共喰い」
    監督:青山真治
    2013年 日本映画 102分 R15+
    キャスト:菅田将暉
         木下美咲
         篠原友希子
         光石 研
         田中裕子

    昭和末期のある川辺の田舎町。17歳の高校生
    遠馬は、暴力的な性行為を行う父に嫌悪感を抱いて
    いる。しかし彼も恋人、千種と関係を持っている時に
    いつの間にか暴力的な行動を取ってしまうのだった。

    <お勧め星>☆☆半 重苦しい雰囲気が漂い、楽しく
    見られる映画ではないです。


    原作は第146回芥川賞を受賞した田中慎弥の同名
    短編小説です。もちろん未読。芥川賞受賞作の映画化
    だけあって、ストーリーが奥深い、というかわかりづらい。
    いろいろなものに比喩して、風景や小道具が映るのです。
    それがすっかりさっぱり。
    登場人物は、17歳の高校生篠垣遠馬。その恋人らしき
    千種。2人は遠馬の誕生日に神社の社で関係を持つのです。
    でもそれが初めてではないらしい。


    共食い

    そして彼の父、円は、愛人琴子を家に住ませ、彼女に暴力的
    なSEXをしつつ、あちこちで女遊びを繰り広げているのです。


    共食い

    この父親役の光石研のダメダメ男の演技が上手いです。彼は
    どんな役でもこなせる名優ですね。
    さらに遠馬の実の母で、川辺で魚屋を営む仁子役は田中裕子。


    共食い

    彼女も祭りの日に神社で円と知り合い、結婚し、遠馬を授かる
    も、彼からの暴力的なSEXに苦しめられ、「あの男の血をひく
    子供になる前にかっさばいた」と冷たく言うのです。彼女の
    表情のない瞳とドスのきいたセリフは圧倒されます。また、空襲
    で失った左手首につけている義手は、魚をさばくための特殊な
    形状をしており、それが男性をイメージしているらしい。
    この映画では、川が象徴的に使われ、さばいた魚の内臓やら
    生活ごみの漂う川で釣りをする遠馬。その川には、毎晩のように

    風呂場で遠馬が体液を流している。そしてそんなゴミ溜めのような
    川で遠馬は釣りをし、ウナギを釣り上げます。このウナギの動きや
    形も何かを連想させるよう。そしてそのウナギを肝までおいしそう
    にほおばるのが遠馬の父なのです。そして彼はまたSEXに明け暮れる。
    この連鎖がまさに「共喰い」なのでしょうか。
    琴子が妊娠したことを知り、動揺した遠馬は、千種を社に呼び出し、
    遂に暴力的な行為をしようとしてしまう。
    「あんた死んでくれへん?」

    電話口での千種の冷たい言葉に、遂に彼は売春をしているアパートの
    女性のもとを訪れます。この存在もどうもわからない。
    そもそもこの町が昭和末期というより、終戦直後のような雰囲気で、
    時代から取り残された雰囲気が漂うのです。
    そして祭りの日、土砂降りの中、琴子は家を去り、社では遠馬を待つ
    千種がいる...。そこで事件が起こり、今までの怨念も爆発します。
    そこには暴力にひれ伏すだけの女性ではない、力強い女性の姿が
    描かれているのかな。ラストも時代が変わり、この町の姿も変わるのだ
    ということを訴えていると理解しましたが、はっきり言ってよく
    わからなかったです。とりあえず、見て気分が良くなる映画では
    ありません。





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      コメント
      話の設定から聞くと、昭和末期というより「三丁目の夕日」の時代に近いような気がしましたが。暴力夫は嫌ですね。やはり血を受け継いだ子は、似てしまうんですね。仁子には、穢れた血が流れた子どもと思っていながらも、半分は、自分の血も流れている訳ですから、心底からは憎めないでしょうね。円と遠馬が女性に対しての接し方が似てきて、仁子は、ピリオドを打たないと・・・と、責任を感じたのでしょうか。田中裕子さんの疲れた感じがリアルで、まさに名演技ですね。
      • あちゃ丸
      • 2014/07/25 2:58 PM
      あちゃ丸さん、この映画は見るとどっと疲れます。
      原作が文芸物なので、どうも映画化した時に見る側には伝わりづらい物がある気がします。
      仁子は円を深く憎んでいるわけですよ。でも息子は愛している。そしてこんな男と結婚して、彼の血を引く子供をもうけたことを後悔し、最後の決着をつけます。田中裕子さんがうまかったですね。
      • ミス・マープル
      • 2014/07/26 1:05 PM
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