- 2023.01.12 Thursday
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「イントルーダーズ」
原題:INTRUDERS
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ
2011年 アメリカ=イギリス=スペイン映画
100分
キャスト:クライヴ・オーウェン
カリス・フアン・ハウテン
ダニエル・ブリュール
ビラール・ロペス・デ・アジャウ
母と2人暮らしのフアンはある雨の夜、「顔なし怪人」
に襲われる。一方、ジョンの娘ミアは、祖父母の家の
近くの木の幹から、小さな古い木箱を見つける。その
中には「顔なし怪人」の話が書かれたメモが入っている
のだった。
<お勧め星>☆☆☆ レビューでは低評価のものもあり、
期待しないで鑑賞。個人的には結構好きな映画です。
監督は「28週後...」(2007)の
フアン・カルロス・フレスナディージョです。
始まりが怖いんですよ。土砂降りの晩、自分で創作した
怖い話を母に聞かせるフアン。そして「もう寝る時間よ」
と言われ、ベッドに入るものの、猫が外にいるからと、窓
を開けておくのです。そして外から聞こえる猫の声に、彼は
カッパを着て外階段に出ます。猫はいるけれど、その他に
カッパを着た何者かが家に入って行くのを見てしまいます。
ここからは目まぐるしい展開で、このシーンに何の意味が
あるのかわかるのが、映画の終盤という凝った作り方です。
そして所変わって、ジョンとスザンナ夫婦は、一人娘ミアと
幸せに暮らしています。ジョンはミアを溺愛し、ミアもパパ
が大好き!ミアは両親とともに訪れた祖父母の家で、猫が
下りられなくなった木に登った時、この木の幹に穴が空いて
いるのに気づくのです。手なんか入れちゃだめだよ。と思って
いたら、案の定手を入れてしまい、中から古い木箱を見つける
のです。その代わりに彼女のブレスレットは落としちゃう。
その木箱の中には「顔なし怪人」の話が書かれており、彼女は
それを創作話として学校で発表してしまうのです。
この手の話は、子供の頃いくらでもだまされたことのあるような
内容で、夜更かしすると人さらいが来る、とかお盆に海に入ると
亡くなった人に足を引っ張られる、というような類のもののような
気がします。したがって12歳のミアがその話を真剣に読むうちに
夜眠れなくなるのも理解できるのです。
しかしジョン自身も、仕事現場で起きた事故の時、「顔なし怪人」
を見てしまうし、ミアも自室のクローゼットからそれが出てくる
のを見てしまう。この「顔なし怪人」は何の目的で現れるのか。
本当に顔が欲しいからじゃないのかしら。
同時に映されるフアンとルイーザ母子は、アントニオ神父に悪魔祓い
を願い出るのです。このアントニオ役はダニエル・ブリュール。
ところがルイーザは、肝心なところは語らず、神父の元を去ります。
なんで悪魔が憑りついていると思うなら、悪魔祓いのために詳細を
語らないのか。そもそも「顔なし怪人」が神父に見えないのはなぜか。
この話とジョンとのつながりは、恐怖の連続でミアが言葉を発せなく
なってから、一挙に明らかになって来ます。
ミアがカウンセラーに
「顔なし怪人が実在しないのは知っているのよ。」
と語るところがキーポイントですね。
大人になって見たから平気な映画だけれど、子供が見たら結構怖い
映画だと思います。
- 2023.01.12 Thursday
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- 08:36
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クライヴ・オーウェンさんがこういう作品に出るのって意外、そういえば最近見てなかったなぁ。
これはトラウマを題材にした作品ですね。
少年と少女との繋がりなんかは分かりやすかった。幼少期のトラウマにより記憶は消えうせていたわけですが、娘の話でそれが蘇
- いやいやえん
- 2014/08/30 9:23 AM
INTRUDERS/11年/米・英・スペイン/100分/サスペンス・ホラー/劇場未公開
−監督−
フアン・カルロス・フレスナディージョ
『28週後...』
−出演−
*クライヴ・オーウェン『ザ・バンク 堕ちた巨像』
*カリス・ファン・ハウテン『レポゼッション・メン』