ラッシュ/プライドと友情

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JUGEMテーマ:洋画

RUSH

「ラッシュ/プライドと友情」
原題:RUSH
監督:ロン・ハワード
2013年 アメリカ=ドイツ=イギリス映画 
123分 PG12
キャスト:クリス・ヘムズワース
     ダニエル・ブリュール
     オリビア・ワイルド
     アレクサンドラ・マリア・ララ

F3時代からライバル関係にあったニキ・ラウダと
ジェームス・ハントは、1976年、F1での激しい
首位争いを続けていた。しかし悪天候の中決行された
ドイツGPで、ニキは大事故に遭い、瀕死の重傷を
負ってしまうのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ F1をほとんど知らない人でも
レースや人間ドラマを堪能できる内容です。


独特のエンジン音と激しい振動、巧みなハンドルさばき、
素早いギヤの切り替えなどが、全編に渡って映し出され
カーレースを知らない人間でも、ストーリーにすんなり
入り込めます。
ジェームス・ハント役は、「マイティ・ソー」シリーズ
のクリス・ヘムズワース。そしてライバルのニキ・ラウダ
役は「サルバドールの朝」(2006)の
ダニエル・ブリュールです。


RUSH

RUSH

まずこの配役が見事にはまっています。酒に女にドラッグ
にと遊びながらも人気者であるジェームスと、真面目で
常に先のことを考えながら走るニキは、実際の人物像に
かなり近いものになっています。ジェームスがプレーボーイ
で短気、そしてなぜかセキセイインコが大好きというところ
までしっかり描かれています。
実は2人ともかなり裕福な家庭の出身であり、カーレーサー
になることで親と疎遠になっているのです。もちろんレーサー
として何を求めていたかは2人には大きな隔たりがありますが。
対照的な2人は周りのマスコミの煽りも重なって、F3時代から
常にライバル関係にあるとされてしまいます。


RUSH

しかし1976年、8月、ドイツGPでニキは大事故を起こし、
重傷を負ってしまいます。このレースは悪天候ゆえ、ニキは
中止を申し出たものの、優勝争いをかけていたジェームスも
含めた大多数の賛成により開催されます。そこでの大事故です。
それ以降は、顔と肺に大やけどを負ったニキのつらい治療風景
と、テレビに映し出される、優勝を重ねていくジェームスの姿
が同時に描かれます。この映し方がまことに巧みで、ラスト付近
でニキが、「キミの勝つ姿を見て生きる闘志がわいた」という

言葉にうまく反映されています。
そしてわずか6週間後には、痛々しいやけど跡を残しながらも
レースに復帰するのです。レースは4位に終わりますが、ここ
での観客の声援は、決してお涙ちょうだいシーンではなく、心
から感動します。レース前に、彼に対してひどい質問を行った
記者に対し、ジェームスが陰でぶん殴るのは、フィクション
だろうなあ。

ただこの2人の間に単なるライバル以上の心のつながりができた
ことは確かでしょうね。それらが、うまく見る側に伝わるのは、
監督や脚本が秀逸だからだと思います。
撮影監督は「スラムドッグ・ミリオネア」(2008)で
アカデミー賞撮影賞を獲得したアンソニー・ドッド・マントル。
無駄な3D映画より2D映像でこれほどまでに臨場感が表現できる
のかとそこにも感動します。


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コメント
これは実話ですか?男の友情とカーレース、カッコイイですね。お互いを良きライバルと認めて、この関係が作られているのかなあと、思いました。大きな怪我を克服したのも良きライバルの存在があったからこそだと思います。何となく、草刈正雄の「汚れた英雄」を思い出しました(あちらはバイクレースですが)
  • あちゃ丸
  • 2014/09/04 8:23 PM
あちゃ丸さん。これは実話なんですよ。
ニキ・ラウダの名前はうろ覚えながら覚えています。
レーサーって華やかな職業のように見えるし、実際派手な感じですが、その中にこのような人間ドラマがあるのだということを知りました。
草刈正雄の「汚れた英雄」も懐かしいですね!
  • ミス・マープル
  • 2014/09/05 10:29 AM
こんにちは
実際の所はふたりはこんな悪態つくような間柄ではなく、和やかなものだったらしいですね
周りがライバルとかって勝手に決め付けていて、本人同士はあまりそれを意識していなかったということなのか、むしろ戦友として仲間として友情があったのか。
どちらにせよ、なかなか良い作品でありました
  • maki
  • 2014/09/14 2:24 PM
makiさん、コメント&TBありがとうございます。
そうそう、ライバルと言っていたのはマスコミの方で、実際には2人は親しい間柄だったようですね。ハントは他のレーサーと仲が悪かったような記事もありました。
映画としては、レースに興味がない人にも十分楽しめる内容だったと思います。
F1レーサーって花形職業ですもんね。
  • ミス・マープル
  • 2014/09/14 3:46 PM
10代の頃だったら間違いなくハントに憧れたんでしょうけど、さすがにこの歳になっちゃうとラウダに共感しちゃうなぁ・・・と、なんかもう自分の老いってのを感じさせられた作品でも^^;
たおさん、コメント&TBありがとうございます。
付き合うならハント、結婚するならニキかな。と自分を顧みず思っていました。
ハントのカッコよさがよく伝わっている映像ばかりで、真逆なラウダの良識のある人間であることが強く印象付けられていましたね。実際、ラウダは知っていましたが、ハントはこの映画で初めて知ったんですよ。
  • ミス・マープル
  • 2016/04/27 8:27 AM
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【概略】 1976年、F1黄金時代。世界を熱狂させた二人のレーサーがいた。ドライビングテクニックも私生活も情熱型のジェームス・ハントと、レース運びも人生も頭脳派のニキ・ラウダだ。シーズンは、ラウダの圧倒的なリードで幕を開けた。ジリジリと迫るハントを制し、ラ
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  • 2014/09/14 2:24 PM
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  • Subterranean サブタレイニアン
  • 2016/04/26 11:55 AM
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  • 象のロケット
  • 2016/04/27 10:00 AM

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