チェンジリング(1979)

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JUGEMテーマ:Horror

チェンジリング

「チェンジリング (1979)」
原題:Changeling
監督:ピーター・メダック
1979年 カナダ映画 107分
キャスト:ジョージ・C・スコット
     メルビン・ダグラス
     ジョン・コリコス
     ジーン・マーシュ

交通事故で妻娘を失った作曲家ラッセルは、シアトル
郊外の古い家に移住する。しかしその家では、不気味な
も音や奇妙な現象が起こり、彼はその家の過去について
調べ始めるのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ よくできたホラーです。恐怖と
同時に悲哀も感じさせます。


多くのレビューにあるように、手足や首が飛んだり、血
がドバドバ流れでなくても、こんなに見る人を恐怖に
陥れるホラーが1979年に作られていたとは知りませんでした。
ストーリーは、ニューヨーク市北部で雪の中、エンコした
車を押すラッセル一家の姿から始まります。父、母、娘の
幸せそうな姿は一瞬の事故で失われるのです。この悲しみが
これから彼に起こる出来事のキーポイントになります。
事故から4か月後、彼はシアトル郊外にある古い貸家に住み、
再び作曲の仕事を開始するのですが、この家がどう見ても
怪しい。歴史保存協会所有で、博物館にする予定が、いつの
間にやら貸家になった模様。案内人のクレア・ノーマンが
時代を感じさせるルックスです。

そしてまず、ピアノの鍵盤が1つ動きます。始まるのかな。
さらに朝6時きっかりにドンドンドンと大きな音が聞こえ、
それが30秒きっかり続きます。その音やこの家の隠し扉の
向こうに存在した屋根裏部屋の闇、バスタブの水など全てが
うまく組み合わされ、それはそれは怖い雰囲気を漂わせて
いきます。


チェンジリング

さらにその屋根裏部屋で見つけた小さな古い車いすやイニシャル
入りのオルゴール。


チェンジリング

前半には霊媒師が登場し、ややオカルト調でしたが、後半は
真相を暴くべく奔走するラッセルの姿がサスペンスフルに
描かれていきます。洗礼式のメダルがきらりと輝き、川に
捨てたはずの娘のボールが濡れた状態で階段をコンコンコン
と転がり落ちてくる。小道具全てが恐怖につながるのです。
ラストはこれらがすべて結合し、真っ赤な炎となって夜の闇
を染め上げます。その炎が階段の手すりを上へと向かう姿は
この家に残されていた怨念というものを深く感じる姿として
秀逸です。
そして焼け跡で鳴り響くオルゴール。その静かな音色がとても
美しく感じました。あー、怖かった。



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コメント
「チェンジリング」と言って、アンジーの映画かと思いました。最近のホラーは、似たり寄ったりで少々見慣れてしまって、先読みが出来ますね。逆に昔のほうが原点に帰って新鮮味を感じますね。心理的に迫ってくる見せ方のほうが、ホラーファンにはたまらないですね。確かこのくらいの年は「シャイニング」もありましたが、あちらもドキドキしましたね。
  • あちゃ丸
  • 2014/11/07 8:07 PM
じわじわと怖い映画でしたが、娘を亡くした主人公の悲哀が切なくもありましたね。
細かいところ忘れているので見直したいのだけど、レビュー拝見したらまた怖さが蘇ってきました。
勇気が要る〜。
  • pu-ko
  • 2014/11/08 2:06 AM
あちゃ丸さん。
これは怖いですよ。
「シャイニング」も怖かったですね。ジャック・ニコルソンの怪演に尽きました。こちらはさまざまな小道具と効果音がとても効果的に使われているんです。そして派手な演出もなくじわじわと恐怖が迫ってきます。
ぜひご覧になってください。
  • ミス・マープル
  • 2014/11/08 1:53 PM
pu-koさん、コメント&TBありがとうございます。
子供用の車いすとオルゴールが怖かったです。オカルト系かと思ったら、結構サスペンス要素もあり、足の悪かった少年の思いを考えると主人公の悲しみとともにちょっとグっときました。
  • ミス・マープル
  • 2014/11/08 1:55 PM
これはずっと前にみましたが、
とても面白く感じたホラーでお気に入りになりました
おっしゃるとおり、グロい部分やあからさまな恐怖映像をいれなくても、怖いというのは素晴らしいですよね
こういうのを正当なホラーというのではないでしょうか
この手の(ストーリーの)作品も好きなので、ラストの椅子のなんともいえない悲哀がたまりません
  • maki
  • 2014/11/09 6:53 PM
makiさん、コメント&TBありがとうございます。
おっしゃる通りこういうのを正統派のホラーというのですよね!
小さな車いすがとても悲しくそして怖かったです。
少年の怨念が、無関係な人には害を与えず、彼の気持ちを踏みにじる人ばかり攻撃するところも面白かったです。
こういう映画は本当に見ごたえがありますね。
  • ミス・マープル
  • 2014/11/09 9:53 PM
マープルさん、こんばんは!

昨今は露悪的なホラーが氾濫しすぎてやや飽和状態なので、
こういう恐ろしい雰囲気を緻密に積み上げていく、
ある意味においては上品ともいえるホラーは逆に新鮮でしたね!
30年以上も前に作られた映画だというのに!

しかし、こういう映画にジョージ・C・スコットが出ているとは!
さすがの貫録で、見事に映画の屋台骨を支えてくれていましたね♪
スパイクロッドさん、コメント&TBありがとうございます。
オカルト系のホラーはありきたりで面白味が欠けているのに、
時代に先駆けてこんなホラーがあったとは知りませんでした。
それもサスペンス要素も入っています。怖かったです。
そうそうジョージさんがさすがの貫録でしたね。
  • ミス・マープル
  • 2014/11/13 7:03 AM
古き良きホラーという感じで、面白かったですね。
おっしゃるとおり、小道具がいい感じに怖さを引き立たせます。

子供の形見のボールを川に捨てたのに、家にもどると階段から落ちてくるシーンなんかドキっとしました。
後半のミステリー部分もよくできていますしね。

『シックス・センス』など幽霊者だけど謎解きホラーはこの映画がかなり影響しているのかなっと思います。

名作は、今観てもあせませんね。
とらさん、コメント&TBありがとうございます。
小道具がいいですね。
前半と後半の雰囲気が異なっているのも、テンポよく描かれていました。
全てが古い感じですが、とてもよくできたストーリーで、今見ても全然飽きせんでした。
血がドバーや背面歩きの方が怖くなくなっていますね。
  • ミス・マープル
  • 2014/11/30 9:07 AM
偶々、新聞縮刷で静岡駅地下街であったガス爆発事件について調べていた時、テレビ欄下にあった、日比谷スカラ座(九十年代まであった千人以上入れるマンモス映画館。私はスニーカーズとシンドラーのリストを見ましたね)の広告に目が止まりました。
子供が可愛そうだったか、見ていて涙が出る映画だったか、なんだ、これは?お涙頂戴ものの惰弱したオカルト映画か?と笑ってしまったが、しかし、だとすればなぜ天下のスカラ座で封切りなんてしたのだ?オオコケしたに違いないなどと、引っ掛かった。
そうして、恐る恐るネットでネタバレされないように調べてみたら、レンタルされているという。
…見ました。
中盤からくぎ付け状態。ラストはやはりダメだったが、まあ、レンタル程度なら損のない内容。
ただ、ひとつだけ共感もし、かつ、腹も立ったのはなぜ、これだけこの幽霊に献身的な主人公がクライマックスで…ねぇ、ですよ!
子供相手にサノバァ、ビッチ!と主人公が叫ぶシーンはとても共感してしまった。
  • 昭和の語り部
  • 2015/01/28 5:53 AM
昭和の語り部さん、コメントありがとうございます。
日比谷スカラ座知っていますよ(^-^;
でもこの映画は知らなかったです。
古い映像ながらひたひたとくる恐怖は、サスペンス内容も加わって、見ている側に十分伝わりました。
ラストは今思うとありがちですが、当時は斬新だったのでは?と思っています。
でも当時は怖くて見られなかったな、きっと。
  • ミス・マープル
  • 2015/01/28 10:44 AM
こんばんは!
コメント&TBありがとうございました。

コメント数見てビックリ!
マープルさん含めて皆さん、この作品ご覧になられてたんですね。
ミステリー色が強く出ていて、その点では集中出来たのですが、何時になったらおぞましい映像が出てくるんだ?という気持ちを持って鑑賞に挑んでしまっていたので、あれ?てな感じはありました。
どうやら、事前に私が受けていた「怖い」という意味を履き違えていたようです^^;
  • ヒロ之
  • 2015/02/01 2:56 AM
ヒロ之さん、コメント&TBありがとうございます。
「怖い」と言われると構えますよね!
どちらかというとジャパニーズホラーとサスペンスの要素が組み合わせてあるような映画でした。
使われている小道具がどれも上手く生かされていたと思います。
ビデオ時代の映画ですが、結構有名らしくDVD化されたようですね。
  • ミス・マープル
  • 2015/02/01 12:50 PM
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