アフターショック

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アフターショック

「アフターショック」
原題:Aftershock
監督:ニコライ・ロペス
製作:イーライ・ロス
   ミゲル・アセンシオ
   ニコライ・ロペス
2012年 アメリカ映画 89分 R18+
キャスト:イーライ・ロス
     アンドレア・オズファルト
     アリエル・レビ

チリ、サンチアゴで、アメリカ人のグリンゴは友人
アリエル、ポニョと観光をしつつナンパを試みている。
ようやく美人3姉妹をゲットし、クラブで踊っていると
突然大地震に襲われ、彼らは逃げ惑うのだった。

<お勧め星>☆☆ イーライ・ロスが手掛けた映画の
中で、最も面白くなかった気がする。


<ネタバレしてます>
イーライ・ロスは大好きなんですよ。ストーリーはテンポ
がいいし、エロ、グロ、そしてアホな若者の姿をうまく
組み入れて、楽しいホラー映画を作るのが上手いと思うの
ですが、ここに自然災害を組み込んだら、少し話が違って
来るなあという感じです。
aftershockは「余震」という意味なのに、本来の地震やその
余震が原因で亡くなるのは仲間の内1人のみ。後は全く違う
ことが理由なのです。


アフターショック

で、イーライ・ロスはいつも通りチャラいグリンゴ(よそ者
という意味でヒスパニック系の人がアメリカ人の特に白人を
指して使用する名前)というアメリカ人を演じています。服装
からしてダサダサの姿だし、どうも別れた妻との間に娘がいる
らしい。こういうどうでもいい設定はあちこちで見られ、これが
話に全然関係してこないのは、いつものことかな。
彼はチリ人の友人、アリエル、ポニョと観光地を回っている
のです。アリエルは別れた恋人に未練たらたら。ポニョは
金持ちであちこちに顔が利くので、彼らは結構有名なクラブでも
自由に入れちゃうのです。


アフターショック

そしてようやく本来の目的のナンパに成功し、モニカ、イリーナ、
カイリーという美人姉妹をゲットします。とはいえ、モニカは
他の姉妹とは母が異なり、どうも2人の保護者のような態度を
取っています。この意味からしてわからないけれど、モニカが
インドに行っていただの、中絶経験があるだの、どうでもいい
伏線が放り投げられますが、ほぼ回収されず。そうだ、イリーナに
も子供がいるとか話していたな。
そこまでの話が20分ほど続くので、この短い映画の中で貴重な
時間がダレるというやや稚拙な作り方を感じてしまう。
そしてクラブで皆が楽しんでいると遂に地震が起こるのです。
さっきまでダンスを披露していた男性は照明の下敷きになり、
ワイナリーの店員は柱の下敷きになるなど、ここから地震の恐怖
が始まるのでしょうか。アリエルは左手が取れてしまい、必死で
それを探して、皆と逃げるんだけど、略奪者に手の入ったカバン
を奪われてしまう。
「俺の手が〜!」


アフターショック

さらに津波警報を聞き、大量の人々がケーブルカーに乗ろうと
詰めかけ、順番抜かしでアリエルのみ乗せてもらえたものの、
なんせ昼間に乗った時気づいたけれど、ケーブルがボロいから
途中で切れてかごごと落下してしまいます。このいつ切れるか、
いつ切れるかというシーンはかなりドキドキするし、落ちた
ケーブルカー内の惨状は直視に耐えかねます。つまりアリエルも
地震で亡くなるわけではないのですよ。

その前にもクラブでモニカの好意に答えて、逃げ道を教えて
くれた掃除のおばさんは、車に撥ねられ即死亡。まさに死と
隣合わせなことを実感するのですが、これ以降は刑務所が崩壊
し、脱走した囚人たちが恐怖の対象に変わってきます。
ここで感じるのは、人を助けたことが全然報われないということ。
そうだ、アリエルもバーテンのお姉さんを救おうとして手が取れた
んだし、掃除のおばさんも然り。この後グリンゴは余震で崩壊
した柱に下半身を押しつぶされてしまいます。そこでもイリーナ
とカイリーをかばおうとして、囚人たちに仕打ちを受けるし、
最終的に油をかけられたことで、つい女性の居場所を目くばせ
してしまいます。一番の見せ場がイーライ・ロスの見事な殺され方
でしょうか。囚人によるレイプシーンは見たくない。それより、
その囚人へのポニョの斧攻撃の方がいいぞ!

さらに何とか逃げ場所を求める彼らに立ちはだかるのは、地元
住民なのです。まさかおばさんに撃たれるなんてね。その上、教会
へ逃げ込むと、神父が地下道へ案内してくれますが、あ〜あ、その
梯子が余震で倒壊し、神父死亡。親切な人はみんな死んでいくんです。
さらにさらに消防隊員と信じていた途中合流の男に、囚人のタトゥー
が入っているのをカイリーは見てしまう。


アフターショック

だめよ。モニカ降りてこないで、と思うも虚しく、高所恐怖症
じゃなかったっけ?モニカはロープで上手に降りてくると、カイリー
の無残な遺体が転がっているし、斧を持った男が襲ってきます。
どこまで死んでいくのだろう。そこにまた余震があって、男は
うまーく死んでくれます。
地下道には最初の観光シーンで説明があったように堕胎した子供
の遺体があり、そこは一応つながっているし、中絶経験のある
モニカがこれを見るというのも、話としてはアリかなと思う。
けれどようやく海岸に出て、サンサンと降り注ぐ日差しを浴びた
モニカの背後に真っ青な大きな壁が近づくのは、もう救いようが
ないでしょう。震源地が随分遠かったのね。やはり姉妹は姉の
言う通りに早く帰っておけばよかったのよ。







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コメント
やはりイーライ監督だとこういう結果になりますね。今回は自然災害が相手だと人害はなんだかちっぽけな物に見えてしまいますね。皆さんの死に様がとてもグロいですが、救いようのないラストを見てしまうと、それも霞んで見えてきてしまうのはやはり津波と地震の被害にあった日本だからなのかもしれませんね。
  • あちゃ丸
  • 2015/11/04 8:21 PM
あちゃ丸さん。
一応日本での上映もあったそうですが、まあ自然災害を描いたものではないので特に気になりませんでした。それより冒頭からの男3人の観光やらナンパシーンの連続に飽きてきます。刑務所から囚人が脱走したというだけの設定でも良かった気がするなあ。
  • ミス・マープル
  • 2015/11/05 2:44 PM
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AFTERSHOCK 2012年 アメリカ/チリ 89分 ホラー/パニック R18+ 劇場未公開 監督:ニコラス・ロペス 製作:イーライ・ロス 原案: ニコラス・ロペス イーライ・ロス 脚本: ニコラス・ロペス イーライ・ロス 出演: イーライ・ロス アンドレア・オズヴァルト
  • 銀幕大帝α
  • 2015/11/08 9:48 PM
ゾンビホラーものかと思っていたら、地震によるパニックホラーじゃないですか。南米のリゾート地で徹底的にはじける欧米人がエライ目に..。結構、真面目に作られていて、本当に怖いのは人間ですぜ、と監督が身を挺して叫んでいる。   ■アフターショック - Aftershock
  • momoな毎日
  • 2015/11/09 10:42 AM

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