- 2023.01.12 Thursday
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「特捜部Q 檻の中の女」
原題:Kvined I Buret
監督:ミケル・ノルガード
2013年 デンマーク映画 97分
キャスト:ニコライ・リー・コス
ソニア・リクター
ファレス・ファレス
ミケル・ボー・フォルスゴ
殺人課刑事カールは、強行突入の失敗で、部下1人を
亡くし、もう1人に大けがを負わせてしまう。彼は
復帰後左遷され、特捜部Qという未解決事件の書類整理
という閑職に就くのだった。
<お勧め星>☆☆☆☆ よくできたサスペンスでした。
原作が読みたくなりました。
殺人課でバリバリ働いていたカール・マルクという刑事が
なぜ特捜部Qという未解決事件の書類整理仕事という窓際族
になったのかが、冒頭の映像で描かれていきます。
カール役は「真夜中のゆりかご」(2014)でドラッグ
中毒かつ育児放棄をさせる原因を作るチンピラ、トリステン
を演じたニコライ・リー・コス。
どう見ても悪人顔なので、この映画の設定、妻とは別居中、
仕事では自分の考えのみで突進してしまう、同僚ともほぼ
打ち解けない、という刑事の役がぴったりです。彼は、応援を
待たずに現場に突入し、部下1人を亡くし、もう1人に大けが、
そして自分も頭を撃たれるというけがを負い、3か月の治療を
経て現場に復帰したばかり。しかし殺人課ではもう御用済みで、
彼用に作られた部署、特捜部Qへの配属が決まるわけです。
この仕事は、過去20年間の未解決事件の書類整理で、つまりは
現場での仕事からは遠ざけられたということ。助手としてついた
のはアサドというハンコ押し係から回ってきた人物です。これで
彼の刑事人生も終わったな、と思っていると、このアサドが壁に
貼り付けた未解決事件の写真を見ると、ビビビと来るものが
あったわけですよ。これはすなわち「刑事の勘」というものです
ね。
「ミレーデ失踪事件」
5年前、美人議員ミレーデ・ルンゴーがフェリーの上から突然
姿を消し、捜査では、海に飛び込んで自殺をしたとして片づけられて
いたのです。しかし彼が資料を見ると、「自殺」と考えるのには
あまりに不自然な事実ばかり出てきます。ここからカールとアサド
は捜査権がない事件を徹底的に調べなおしていくわけです。その姿
はフェリーの乗るまでのミレーデの姿、彼女には精神を病む弟ウフェ
がいるわけで、それらを一緒に映しつつ、2人の男の執念深い捜査が
進んでいきます。もちろん上司や担当していた刑事から横やりが入る
のは当然のことです。でも素早いシーンの展開で、もう次はどうなる
とそればかり気になります。猪突猛進のカールとは真逆の穏健で信心
深いアサドは、本当にいいコンビ。事情を聴く相手への配慮や療養中
のウフェへの面会はアサドの存在がなかったら、絶対に進まなかった
と思う。
ラストまで手に汗を握る展開であり、これは絶対にお勧めのサスペンス
だと実感します。だから真相は内緒。
- 2023.01.12 Thursday
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【概略】
捜査が終了した事件の資料整理をする部署に左遷された元殺人課刑事が、女性議員失踪事件の捜査結果に疑問を抱き、再調査を始める。
サスペンス
未解決事件の書類の整理のはずが、未解決事件に取り憑かれていく刑事の話。
北欧から、くたびれた刑事が
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頑固でなければ、君じゃなくなる
殺人課の敏腕刑事カール・マークはある事件で部下を失い、自身も重傷を負う。復職後、新部署・特捜部Qへ転属を命じられたカールは、終わったと判断された捜査報告書の整理が主な仕事となる。
しかし、その中に、5年前に話題となっ
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KVINDEN I BURET/THE KEEPER OF LOST CAUSES
2013年
デンマーク
97分
ミステリー/サスペンス/犯罪
劇場公開(2015/01/24)
監督:
ミケル・ノルガード
原作:
ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q 檻の中の女』
出演:
ニコライ・リー・コス:カール・