グッドナイト・マミー

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グッドナイト・マミー

「グッドナイト・マミー」
原題:Ich seh, ich seh
監督:ベロニカ・フランツ
セベリン・フィアラ
2014年 オーストリア映画 99分
キャスト:スザンネ・ベスト
エリアス・シュワルツ
ルーカス・シュワルツ
ハンス・エッシャー

人里離れた豪邸に住む双子の兄弟の元に整形手術を
終えた母が戻ってくる。しかし兄弟はかつての母との
違和感を感じ、様々な仕掛けを試みるのだった。

<お勧め星>☆☆☆☆ 息詰まるような母子の関係を
スタイリッシュな映像で描いています。でも怖い。


<ネタバレしています>


冒頭からとうもろこし畑で遊ぶ双子の兄弟、ルーカスと
エリアスが映ります。彼らよりもずっと高さのある葉が
生い茂る中で、なぜかエリアスはルーカスを見失って
ばかり。水の中で遊んでもなぜかルーカスの姿を見失う
のです。これってもしかして...。
さてそんな彼らが住む豪邸に、顔に包帯を巻いたママが
戻ってくるのです。ママは整形手術をし、顔全体を包帯で
ぐるぐる巻きにしているので、実は兄弟はちょっと違和感
を覚えます。
「誰か訪ねてきても留守と言って」なんて言うママが
エリアスの方だけ向いて話したり、ジュースを1杯だけ
注いだりするので、ルーカスの存在について早々に理解
できるというもの。ははは、今回は騙されなかったぞ。


グッドナイト・マミー

いえいえ話はそこにポイントがあるのではなく、彼らがママ
に仕掛ける様々な行為にあるのです。
こんなきれいな家なのにゴキブリが登場し、なぜか息子は
それを飼っている。さらに拾ってきた猫が死んでしまうと
水槽にはった水に中にそれを入れて居間のテーブルに置いたり
するのです。またママのベッドに音声モニターをつけて、
自分の部屋でママの寝息を聞いたりする。めっちゃ変な子ども
じゃない。

ママも夜中に森へ出ていき全裸になって頭を振るなど、オカルト
めいた行為もするけれど、これはもしかしたら子供の妄想かも
しれません。現にママの腹を切り裂いたらゴキブリが大量に
這い出して来るという映像があり、あれは絶対に妄想だものね。
「僕らのママを返せ」
というイリアスに対し、
「あなたがママと10回言いなさい」
と激しく詰め寄るママのヒステリックな声と平手打ちをする音が
ドア越しに聞こえてくると、実はママも平常心ではないのでは
ないかと思ってしまう。
しかしさらにエスカレートしていく兄弟のママへの仕打ちは、
もはや拷問に近いのです。


グッドナイト・マミー

ベッドに縛り付けられ、
「ママはどこか言え」
と迫り、答えないと虫眼鏡で日光を集めて彼女の頬を焼く。
さらに来客に助けを求める声を出したママの口に接着剤を
つける。優しいエリアスと残虐なルーカスが混在し、ママは
どんどん追い込まれていくのです。そして衝撃的なラスト
を迎えるのですが、その後の静かなシーンは、そこまでの
緊張を一挙に解き放つものでした。
「わたしにはルーカスが見えないのよ」
ママの叫び声が虚しかったです。





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コメント
登場人物が少ない映画はB級系が多いですが、これは面白そうですね。「双子」という設定がポイントになっていそうですが・・・。ん?もしかして「シックスセンス」的なオチでしょうか?ママがリアルなのか、又は子供がリアルなのか?虫の存在が気になりますが・・・。
  • あちゃ丸
  • 2016/04/06 8:48 PM
あちゃ丸さん。
オチは早々にわかるんですよ。でもそこからの映像が怖いんです。
ラストに至って唖然茫然。
ゴキブリを飼う子供って気持ち悪いですよね。
  • ミス・マープル
  • 2016/04/07 11:35 AM
こんにちは!
先に予告編を観てからの鑑賞でしたので、どう母親が変わってしまったのかに興味を持っていましたが、あ〜そういう内容だったのかぁと完全にその予告編に騙された感じでした。
ルーカスを無視する所から、薄々裏事情が見えてきましたが、ラスト辺りはもうママが可哀想で。。。
子供は悲劇を中々受け入れ難いとは言いますが、それを美味く内容に組み込んできた作品でした。
怖いというか精神的に追い詰められるものがありましたが、Gの群れが気持ち悪すぎます^^;
  • ヒロ之
  • 2016/04/16 2:39 PM
ヒロ之さん、コメント&TBありがとうございます。
そうそう、予告編が意味深で、実際に鑑賞し始めるとあれ?そういうこと?とすぐに気づいてしまう。
とはいえ息子のママに対する虐待はエスカレートするばかりで、赤十字の募金を集めに来た老人が気づかなかった時は切望的になりましたね。
Gはわたしも苦手です。でも蛆虫でなかったからまだ救われました。
  • ミス・マープル
  • 2016/04/16 3:31 PM
エリアスがどうして心を壊していったのか、母親がなぜ整形をして、エリアスに対して冷たく苛立ちを感じさせるのかってのを、会話の端端から透かし見せるやり方は上手いなぁと。ただ、それが目的だとしてもやっぱり子を持つ身としては生理的に受け付けにくかった作品でもあったなぁと。
たおさん、コメント&TBありがとうございます。
エリアスと母親との微妙なズレ具合が後半の映像につながっていて、本当に恐怖を感じました。母が子を思う気持ちは強くても、子供は何かをきっかけに残酷な面を見せてしまうこともあると実感した次第です。
  • ミス・マープル
  • 2016/05/12 3:53 PM
こんにちは。
「悪を呼ぶ少年」と言う昔の作品があるんだけど、これのリメイクか?と思うほど設定とオチが似ていました。
同じ原作を別脚本で書いたってことなのかなあ…というほど似ています。
なので新鮮な驚きもなく、驚愕の真実もなく、ただ淡々と私の目には映るばかり。
どんな「ママが怖い」系のホラーか!と期待してたぶん、肩透かし感が凄かったです。
後半の展開はどちらも愛があるからこそ、悲劇的ではありました
  • maki
  • 2017/01/08 7:49 AM
makiさん、コメント&TBありがとうございます。
わたしも「悪を呼ぶ少年」を見たことがありますが、嫌な展開がよく似ていましたね。
ジャケットからするとママが怖いという内容を想像するので、途中で「あれ?」と思いました。
悲劇的なラストも含めて美しい映像ではありましたが、2度は見たくない映画ですね。
  • ミス・マープル
  • 2017/01/08 8:51 AM
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  • 映画B-ブログ
  • 2016/04/08 6:40 PM
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  • 銀幕大帝α
  • 2016/04/16 2:35 PM
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  • Subterranean サブタレイニアン
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2014年、シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか、世界各地の映画祭で話題 アカデミー外国語映画賞にオーストリア代表作品でノミネートされたスリラー、日本上陸 といってもヒューマントラストシネマにて今年も開催中の未体験ゾーンの映画たちのなかでの限られた上
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【概略】 9歳の双子の兄弟が待つ家に帰って来た母親は、整形手術を受け顔全体を包帯で覆った姿だった。その日から、別人のように冷たくなった母を疑い始めた兄弟は正体を暴こうとするが…。 ホラー 大怪我をして顔を包帯ぐるぐる巻きで帰ってきた母は何かが変
  • いやいやえん
  • 2017/01/08 7:41 AM

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