君と歩く世界

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君と歩く世界

「君と歩く世界」
原題:De rouille et d's
         Rust and Bone
監督:ジャック・オーディアール
2012年 フランス=ベルギー映画 122分
R15+
キャスト:マリオン・コティヤール
マティアス・スーナールツ
アルマン・ヴェルデュール
セリーヌ・サレット

5歳の息子サムとアリは、姉の家に居候し、警備員
として働き始める。彼が勤務するクラブでトラブル
を起こしたステフは、シャチの調教師をしていたが、
思わぬ事故で両足を失ってしまい...。

<お勧め星>☆☆☆ 邦題や思い描いていた内容と
全く異なっていて、感情移入しづらかったです。


予告編やキャッチフレーズから想像すると、シャチの
調教師だったマリオン・コティヤール演じるステファニー
が、ショーでのアクシデントで両足のひざ下を失い、絶望
の中、いかにして再生していくのか、そこにアリが関わって
くるのだろうと予想します。しかし実はメインのストーリー
は、マティアス・スーナールツ演じる、5歳の息子サム
(多分元妻の連れ子)を抱えた筋肉自慢のプー男、アリが
原題「錆と骨」が意味する通り、格闘家としての道が開かれる
までの話のようです。


君と歩く世界

アリは冒頭から、列車の座席に残っている飲食物をかき集め、
息子と貪り食うような世の中の底辺にいる男。彼は姉アナの
家を頼って行っても、彼女もトラック運転手をクビになった
夫をスーパーのレジ打ちで支えているような貧しい暮らしを
しているわけで、冷蔵庫にはスーパーから持ち帰った賞味期限
切れの食品しか入っていません。この時点で映画の内容が
邦題とかなりかけ離れていると感じます。
そんなアリがステファニーと出会ったのは、まだ事故の前で、
娼婦のような姿でクラブに現れ、男性客とトラブルになり、
警備員であったアリがそれを止めたことからです。なんで
こんな格好しているかは、映画の後半に彼女の口から
「見られるのが快感だった」
と語られます。あれ?全然いい話ではなくなってるぞ。


君と歩く世界

そしてステファニーはショーの最中に事故に遭い、不運にも
両足のひざ下を失うのです。絶望に暮れる彼女の姿は、声は
入らずとも、何につけても関心の無くなった表情から伺えます。
そんなステファニーをアリは海に連れ出し、かつての喜びを
思い出させるのかと思ったら、自分だけちゃっちゃと泳ぎに
行き、彼女は置いてきぼり。でも彼女は海の美しさを感じ、
トップレスで水の中に入っていきます。水の中ではかつての
まま自由に動けるのです。このシーンとシャチと再び会話する
シーンは予告編でも映っていましたね。

とはいえ映画はそんな甘っちょろいものではなく、アリは
格闘で賞金稼ぎを開始し、それだけの女性と楽しむ日々を送り、
サムのことすらそっちのけなのです。サムに手を挙げることは
幾度となくあり、こいつただの暴力単細胞男だな、とやや
嫌悪感を持ちます。
opeと称してステファニーの相手をするアリも、それは愛情
からではなく、自分の欲望のためだけのように思えてしまう。
ステファニーは、それによってかつての自信を取り戻していくし、
自分の生活を再建しようとするのですが、アリは、目の前の
ことしか考えられず、ステファニーに「思いやり」を指摘
されたとて理解できたのかどうか分からずじまい。


君と歩く世界

アリが警備会社の責任者からの指示で行ったことが、姉の
持ち帰り行為を映すことくらい理解できるだろうにねえ。
ラスト付近もなぜに立ちション?背後でサムは氷の中に落ちて
いますよ!これだけの恐怖を経て、やっと「孤独の恐怖」に
気づくというのはよっぽど単細胞なんじゃないだろうか。
最後まで違和感の残る映画でした。



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コメント
2人で助け合いながら幸せに生きていくのかな?と思ったら、どうやら違うみたいですね。サムはステファニーを献身的な愛で接しているようにも見えますが、自分が優先的なんですかね。ステファニーはそういう関係でも幸せなのかな・・・。健常者でなくなってから、初めて人のありがたみに気づいたのかもしれませんね。
  • あちゃ丸
  • 2016/05/12 8:34 PM
あちゃ丸さん。
どうもキャッチフレーズが内容と合っていなくて、なぜにR指定なのかも見ていたらわかるというものです。
サムはクズなんですよ。短気で暴力的で前頭葉が発達していないみたい。だからいい話を期待して見ると全く違うので驚くこと間違いなしです。
  • ミス・マープル
  • 2016/05/13 6:32 PM
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生きる本能を感じる辛くて苦いラブストーリー公式サイト http://www.kimito-aruku-sekai.com原作: 君と歩く世界 (クレイグ・ディヴィッドソン著/集英社文庫)監督: ジャッ
  • 風に吹かれて
  • 2016/05/13 11:23 PM

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