バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版

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JUGEMテーマ:洋画

バグダッド・カフェ

「バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版」
原題:Bagdad Cafe
Out of rosenheim
監督:パーシー・アドロン
1987年 ドイツ映画 108分
キャスト:マリアンネ・ゼーゲブレヒト
ジャック・バランス
CCH・パウンター
クリスティーネ・カウフマン

ラスヴェガスに近いモーハヴェ砂漠でのバグダッド・カフェ
にジャスミンと名乗る太ったドイツ人女性がやって来る。
経営者の妻ブレンダは、連れもおらず、滞在日数もわからない
この女性を不審に思うが...。

<お勧め星>☆☆☆☆ すごくよかった。「calling you」
も名曲だと実感します。


主役のジャスミン役は、最近見たばかりの「バチカンで
逢いましょう」(2012)でマルガリータを演じた
マリアンネ・ゼーゲブレヒト。この人、ずっとこういう
体型だったのね。
この映画は1989年に公開され、その後1994年に
ノーカット版を再公開、今回は監督自らが色と構図を調整
し直し、再編集したニュー・バージョンだそうです。監督
は「いつまでも大切にされる映画になってほしい」との
思いを持ち、それを実践している作品なのです。


バグダッド・カフェ

確かにジャケットのような鮮やかな色彩や夕日の中での
ブーメランを飛ばすシーン、暗闇の中のカフェの青白い姿
など、こだわり感のあるものばかりです。
唐突にドイツ人夫婦の喧嘩のシーンから始まるこの映画は
2人の喧嘩の理由とか、夫婦仲とかなど細かいことは一切
わからないのです。そして砂漠に置き去りにされる1人の
太った女性の姿に変わります。この時、夫が車から降ろした
「ローゼンハイム」という地名のステッカーが貼ってある
黄色い魔法瓶は、女性は持ち運ばず、彼女がたどり着く砂漠
の中の「バグダッド・カフェ」の主人サルが持ち去ります。

まさかこの魔法瓶がずっと使われるとは思いもしません。
さて、仕事のできないサルと大喧嘩し、彼を追い出した妻
ブレンダの元に、太ったドイツ女性が現れるものだから、
ブレンダはものすごく不審に思うわけです。


バグダッド・カフェ

この時、涙をぬぐうブレンダと、汗をぬぐうジャスミンの姿は
とても対照的。とりあえず部屋を提供したものの、翌日部屋の
掃除に行くと、なぜか荷物は男物ばかり。実は、ジャスミンの
運んだのが、夫のスーツケースだったからなのですが、ブレンダ
は「絶対におかしい」と保安官まで呼ぶのです。ブレンダが
いつもカリカリしているのは、自分一人でほぼ店の仕事をしている
疲労と、ピアノばかり弾いている息子サロモ、遊びまくっている
娘フィルスなど、あれこれ尽きない悩みがあるからなのです。
サロモに赤ちゃんがいるんだけれど、嫁はいなかったな。序盤
は彼女が怒鳴るシーンの連続で、少々嫌気がさしますが、それは
中盤以降の話の展開へとつながっているのです。

手入れが行き届かないカフェを気にかけ、ジャスミンは思い切って
掃除を開始。ジャケットは、この掃除シーンをジャスミンが妄想
したもので、実際には余分な物を捨て、テーブルからガラス窓
までとことん磨き上げます。それを知ったブレンダは、当初怒り
まくるけれど、「オフィス」というものの存在を知り、少し
納得していくのです。


バグダッド・カフェ

ジャスミンはサロモのピアノを認め、静かに聞き入ります。また
掃除に入ったジャスミンの部屋で、変わった服に興味を抱いた
フィルスには、ジャスミンがそれを代わる代わる着せてあげる
のです。小さな心づかいが、人と人とのつながりや自分の価値
を見出すきっかけになると、さりげなく描いていきます。


バグダッド・カフェ

ものすごく胡散臭い絵描きのコックスが描くジャスミンの肖像画
は、枚数を重ねるごとに、彼女の衣装が減っていき、それは心
だけ親密になっていくのを物語るようです。カウボーイブーツ
ってなんで胡散臭く感じるのかしら。これは思い込みかな。
風の音、砂埃、夜の闇、昼間の明るい日差しなど、自然がふんだん
に盛り込まれつつ、ジャスミンが始めたマジックで、繁盛して
いくカフェの姿は、とにかく見ているだけで元気になっていき
ます。
常時滞在していた刺青師の女性が、このカフェを立ち去る時の
言葉とそれにかぶせるように全員で答える言葉もよかった。

楽しい映画でした。






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コメント
「Calling You」は名曲ですよね。当時、中学生でしたが映画は見なくても、曲は好きでした。たまたまふらっと立ち寄ったカフェで、人生の転機が訪れるとは彼女たちも分からなかったでしょうね。田舎での出会いって、そうなかなかある訳じゃないから、外見から判断しちゃいますが、滞在中に様々な人達との触れ合いの中でお互いの間に通じるものがあったのでしょう。こういう出会いってステキだなと思います。
  • あちゃ丸
  • 2016/05/25 1:28 PM
あちゃ丸さん。
わたしは題名だけ知っていてこの映画は見たことなかったんです。考えてみると「バグダッド・カフェ」にいる人々は個性の強い人ばかりですよね。人種も違うし、国籍も違う。それでも「家族」になっていく姿は、見ていて楽しいです。評判通りの映画でした。
  • ミス・マープル
  • 2016/05/26 8:26 AM
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