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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:邦画
「クロユリ団地」
監督:中田秀夫
2013年 日本映画 106分
キャスト:前田敦子
成宮寛貴
西田尚美
手塚理美
勝村正信
<お勧め星>☆☆ 全然怖くない。雰囲気は
あるんですけどねえ。
ネタバレ
色遣いや古い団地など雰囲気はあって、中盤までの
ミスリードはうまいなあ、と思います。その辺りまでは
前田敦子さん、結構セリフも聞き取れるし、演技も普通
にできると思っていたら、あたた。
いつの時代に建てられたのかと思うほど古いクロユリ団地
に引っ越してきた二宮一家は、両親と明日香、そして弟の
サトシの4人家族なのです。なぜか古い箱だけが1つ荷物
に混じっていて、?と思うけれど、ここはあとでしっかり
回収されます。通路の電灯が切れかかっているのにいつまでも
交換されないような管理の悪い団地になぜ引っ越してきたのか、
それはホラー映画のお約束の雰囲気づくりでしょうか。
一人ルンルン散歩をする明日香は、公園の砂場で1人で遊ぶ
ミノルという少年と出会うのです。そして家に戻ると、夜中に
案の定隣の部屋から、不気味な物音がします。朝5時半に鳴り
響く目覚まし時計。不思議なことに夜中にお茶を飲みにキッチン
に行くと、なぜか荷物が少ないし、母を呼んでも応答がありません。
さらに毎日繰り返される両親の同じ会話。
「今度はお休みよね」
「大丈夫と思うよ」それ、昨日も一昨日も言ってたよ。
そして明日香はなぜか隣家の篠崎の家に勝手に入って行きます。
おい、なぜに固執する?つかない電灯や、散乱したゴミの山を
映していくうちに、その先に必ずや恐怖映像があると思ったら、
ずばりその通りでしょう!老人が壁をカリカリしたまま、息絶えて
いたのです。つまり、明日香が聞いた音はこの音だったわけで、
明日香大ショーック。その後遺品整理に来た清掃会社の笹原の
助けを借りることになるのですが、明日香がいつ笹原の電話番号を
ゲットしたのか不明です。笹原もなぜにこんな地味な子の話を必死
で聞くのかも不思議だったけれど、まあ、彼の恋人が、自分の
起こした交通事故で植物状態になっていて、彼女の境遇に同情
したのかな?いや、その事実はまだ知らなかったはず。
そして話は進み、明日香の前に「お前、死ぬ」という老人の幻影が
出現すると、もうヒーハー、ヒーハー、大変なんです。よく過呼吸
にならなかったな。実は明日香の家族はバス事故で明日香以外全員
亡くなっており、一人生き残った彼女は、自分を責め続けていると
わかってくるのが後半です。なるほどそれが前半の家族のシーンの
違和感だったのね。また、ミノルも実は13年前に亡くなっており、
その子と親しくなった明日香に身の危険が及ぶということで、笹原
紹介の霊媒師登場。手塚理美さん、頑張るけれど、なんせ霊が強い
のか、当事者がバカなのか、遂に吐血してしまう。終盤付近のお祓い
のシーンと団地のドアを開けるか否かの攻防はスリルが少しあります。
個人的にはチャッキー化したミノルがよかったですね。焼却炉に
張り付いた姿は、なかなか好みの絵です。
そんなこんなで多分頭が完全にイカれた明日香を連れに来た叔父
夫婦に、のんきな警官は「落ち着いたら話を聞きますわ」とか言う。
おい、それより病院に連れて行った方がいいんじゃないの?
霊はものではなく、人の心に憑くと霊媒師が言ってたけれど、その
恐怖があまり伝わらなくて残念です。ヒロイン以外はみんな演技が
上手でした。(うふ)