アフガン・レポート

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アフガン・レポート

 

「アフガン・レポート」

原題:Kajaki

監督:ポール・ケイティス

2014年 イギリス=ヨルダン映画 109分

キャスト:デビッド・エリオット

     マーク・スタンリー

     スコット・カイル

     ベンジャミン・オマホニー

 

アフガニスタンに駐留するイギリス軍。ある日3人の

兵士が谷へパトロールに出かけると、1人が地雷を踏み

負傷してしまう。救助に向かった仲間は底が地雷原である

と知り、愕然とするのだった。

 

<お勧め星>☆☆☆ 絶望的な状況下での兵士の姿を

リアルに描いています。

 

完ぺきに実話を映画化しているので、ハリウッド映画の

ような派手な銃撃シーンはありません。地雷原に足を

踏み入れ負傷してしまった兵士の苦悶の声や姿をリアルに

描きつつ、一向にやってこない救助のヘリや、どんどん

増える負傷者の姿を見ていると、見ている側が絶望感に

とらわれていくのです。

2006年9月5日、アフガニスタン、カジャキダム。

のん気に水浴びをしているイギリス人のすぐそばの水面に

銃撃のような音がします。もう戦闘開始か、と思いきや、

それは現地の少年たちが、魚を捕るために小さな爆弾を

仕掛けているもので、それを知ると、兵士は

「こっちは平和を守りに来ているんだ」と怒鳴るわけです。

もちろん言葉は通じません。この言葉とエンドロールに兵士

たちが獲得した勲章などが映像と共に流されるととても

複雑な気分になるのです。この国の緊張や混乱を招いたのは

全て大国の思惑からではなかったのかと。

さて映画はこのシーンから序盤はとてものんびりとしたムード

で進みます。

 

アフガン・レポート

 

男だらけの集団は、下ネタやf言葉連発。緊張地域が少し離れて

いるせいもあり、彼らはこの高地での活動に飽き飽きしている

わけです。こういう後には必ずなにかデカイことが起きる。

遠くの給油所でタリバンらしき人間が動いている...。

攻撃を受けるのか。いえ、そうではないのです。

兵士3人が西の尾根を目指しパトロールに向かうと、なんと

スチューが地雷を踏み、足を吹き飛ばされてしまいます。そこは

谷であり、無線が上手くつながらないのですが、何とか仲間と

連絡がつき、上にいる兵士が救助に向かうわけです。ちょっと

聞き間違えたかもしれないけれど、すぐ上の仲間とは無線が

つながらず、離れた地区の隊に連絡し、それが仲間に連絡したと

いう感じだと思う。

 

アフガン・レポート

 

その時タリバン側に動きがあり、とりあえず岩陰まで移動しようと

すると、今度は医療器具を背負ったピアスンが地雷を踏む。実は

ここは旧ソ連軍が置いていった地雷原だったと知って、彼らは愕然と

するのです。旧ソ連軍が地雷を残し、今は米英主導の多国籍軍が

この国のタリバンと戦っている。アフガニスタンという国の混迷の

歴史の一端を物語っているようです。それはさておき、兵士たちは

救助ヘリを要請するのですが、それがまたダイレクトに連絡が

つかないため、この地雷原になんとバカでかいチヌークがやって

来ます。そこまで歩いていくうちに、地雷を幾つ踏むかわかってんの?

そのヘリが去っていくときに起こした大振動で、また地雷爆発。

負傷者はどんどん増えていくのです。この映画では傷跡は全てボカシ

になっているので、兵士の悲鳴や汗、表情でその酷さを想像することが

できます。敢えて足を吹き飛ばされた姿なんて見たくないもんね。

見せない方が、その酷さを心に残す気がします。医療班のタグが、

怪我をした親友マークの傍へ行く際、地雷を踏まないために、リュックを

まず飛ばし、平気ならその上に飛び乗って進む、というシーンもスリルの

あるもので、どこに地雷があるのかわからない恐怖をこの目で感じ

取れるのです。さらに差し入れた水が入ったペットボトルの振動で、

また地雷爆発。砂埃の後の悲鳴やボカシの入った兵士の体を見ると、

銃を使わない戦争の恐怖というものを知ります。一向に現れないヘリ。

そこで負傷した兵士の意識を保つために、仲間があれこれ話をする。

そんな地味なシーンが長く続きますが、彼らが助かるのか、最後まで

わからず、やっとヘリが到着し、次々に負傷者が運び込まれると、なぜか

心がほっとするのです。でも彼らの多くはまた戦地に出かけて行ったと

知ると、名誉とか使命とかじゃなくて、「アメリカン・スナイパー」

のような心情に陥っているのではないかとも思ってしまいました。

 

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コメント
現地の少年は地雷を「魚採り」で使用するとは、いかにそこの地域が危険地帯なのか分かります。軍隊でさえも警戒しているのに子供が扱うと言う事は、日常生活の一部として紛争があるのでしょうね。踏んだら最後・・・と覚悟しなければならない恐怖の現場。彼らは平和のために・・・と言って亡くなるとは、あまりにも理不尽ですね。
  • あちゃ丸
  • 2016/08/23 8:29 PM
地雷の怖さをこの映画で確認します。
でもイギリスで作られた映画なので、イギリス万歳という感じです。世界情勢の深いところは考えず、地雷原に入り込んだ兵士たちの1日を描いたと思うとよくできた内容です。
怖いですよ、地雷って。
  • ミス・マープル
  • 2016/08/23 9:44 PM
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