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    ドローン・オブ・ウォー

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    JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

     

    ドローン・オブ・ウォー

     

    「ドローン・オブ・ウォー」

    原題:Good Kill

    監督:アンドリュー・ニコル

    2014年 アメリカ映画 104分 R15+

    キャスト:イーサン・ホーク

         ブルース・グリーンウッド

         ゾーイ・クラヴィッツ

         ジャニュアリー・ジョーンズ

         ジェイク・アベル

     

    ラスベガスの空軍基地に勤務するイーガン少佐は、

    現在は無人機でアフガニスタンを攻撃する任務を

    行っている。遠く離れた国を毎日攻撃し、帰宅すると

    現実の家庭が待っている生活に、彼は次第に疲弊して

    いくのだった。

     

    <お勧め星>☆☆☆ 「アメリカン・スナイパー」よりも

    ある意味怖い戦争映画です。

     

    空軍少佐トーマス・イーガン役はイーサン・ホーク。青年の

    雰囲気はいつしか消え、神経質そうなチョイ悪オヤジ感が

    漂います。

     

    ドローン・オブ・ウォー

     

    トーマスは元ダンサーの妻モリーと2人の子供に恵まれ、

    庭付きの大きな屋敷を持っており、とても幸せな家庭に

    見えるのだけれど、彼は特殊な任務を遂行しているのです。

    それは毎日はるか遠くの国アフガニスタン上空3000mを

    飛ぶ無人機を操作し、ターゲットを爆撃するというもの。

    映画内でも中佐が語る通り、モデルはXboxで、ゲームの世界が

    そのまま現実の戦闘に使われているわけです。2人1組で

    無人機を操作し、3,2,1で発射。ミサイル到達まで数秒。

     

    ドローン・オブ・ウォー

     

    爆撃が行われるとその後に立ち上る火柱や土煙、そして遺体が

    転がるのです。もちろん何秒かのズレがあるから誤爆もあり、

    それは9.11テロ犠牲者のために愛国精神をもって行った

    適切な行為の結果と片づけられてしまうのです。これでは

    24歳で燃え尽き症候群になり、コカイン中毒になるのも

    理解できます。現にイーガンもほぼアルコール依存症なのです。

    彼はもう一度戦闘機に乗り、実際に現地へ向かいたいのですが、

    それは許されず、また妻からもここで一緒に暮らす安心を求めら

    れています。

    そしてさらなる過酷な任務がCIAから課せられるのです。

    「標的殺人」ではなく「特徴攻撃」、つまり怪しいと判断されたら

    攻撃するというもの。映画内の話で知りましたが、ターゲットを

    捕まえ刑務所に収容する努力や、そこでの待遇を批判される前に、

    殺害してしまう方が、アメリカにとって最も安全な方法であると

    いうのです。とても恐ろしいです。世界で最も多くの戦争を行って

    きたであろう国の行きつく先なのでしょうか。この作戦は対テロ戦争

    であり、場所が戦闘地区であろうとなかろうと、そこに民間人が

    いようと考慮しない、「先制的自衛権」を駆使するもので、

    「切迫脅威」の前には、何の配慮も不要ということなのです。

     

    ドローン・オブ・ウォー

     

    この指令を出すのは、実際に操縦しない人物であり、その命令に

    従って多くの命が奪われる現場をモニター越しに見続けるイーガンは

    疲弊し、妻モリーとも関係が悪化してしまい、酒におぼれます。

    肥料を作っている小屋はいずれは爆薬工場になる恐れがある。これは

    大量破壊兵器があるといってイラクを攻撃した時と同じ論法です。

    病院への誤爆も結局「戦闘員が隠れている恐れがある」ということ

    だとはっきりわかりました。

    スアレス一等空員が「これはendlessですよね?」と言ったのは

    もうみんな知っていることで、中止することは、これまで亡くなった

    犠牲者の家族へ説明がつかなくなるということです。愛国者精神、

    国の威信、世界での覇権争いに負けることを意味するのです。

    こんな国でなくてよかった。負の遺産をこれからの人々に負わせる

    国でなくてよかった。ずっとこう思い続けたいですね。

     

     

     

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      コメント
      モニターを見ながら操縦しての攻撃って、どこか卑怯な様にも思えますね。なるべく犠牲者が出ないためという理由かもしれませんが、実際、コントローラー達は、次第に麻痺してきてまるでTVゲーム感覚でやっているように見えてしまうのは、怖いですね。システムがハイテク化するたびに、人間は退化していくのかと思うと怖いですね。
      • あちゃ丸
      • 2016/10/03 11:09 PM
      無人攻撃機は9.11テロの前から行われていたそうです。それを本格的に始動させたのは、イラク戦争での捕虜を収容したグアンタナモ基地での虐待が公になってからのことらしい。CIAが容疑者を拘束し、拷問する手間と危険を避けたということですね。
      誰が考えても卑劣な行為が今も行われていると思うと、平和な国で良かったと思います。
      • ミス・マープル
      • 2016/10/04 8:32 AM
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      アメリカ軍の対テロ戦争で使用されている無人戦闘機ドローンの実態を、『ガタカ』などの監督アンドリュー・ニコルと主演イーサン・ホークのタッグで描く戦争ドラマ。ラスベガスの基地で無人機ドローンを遠隔操作し、クリック一つでターゲットを爆撃する男の姿を通し、現
      • パピとママ映画のblog
      • 2016/10/04 11:16 AM
      これが現代の「戦争」である。エアコンの効いたコンテナの中で、桿を握り発射ボタンを押す。命中すれば「グッド・キル」と呟き、車を走らせ家族の待つ自宅に戻る。だが、「戦争」である事に変わりはない。コンテナの扉には「ここから合衆国外」とコーションが付いている
      • ここなつ映画レビュー
      • 2016/10/04 5:21 PM
       米軍の無人飛行機を使った攻撃の実態をリアルにみせた作品。淡々とした描写が続きながら、緊張感で目が離せませんでした。ただ、ラストはちょっと、個人的な好みではありませんので、ちょっと残念。アンドリュー・ニコル監督ならもっとひねってもよかったのにな。  
      • 映画好きパパの鑑賞日記
      • 2016/10/04 5:23 PM
      評価:★★★☆【3.5点】(P) 上空3000メートルからの監視画で僅か10秒足らずで目標物を爆破。
      • 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜
      • 2016/10/04 8:03 PM
      『ガタカ』などのアンドリュー・ニコル監督の新作で、 主演をイーサン・ホークが務める無人機ドローンを操縦 する軍人を描く戦争ドラマ『ドローン・オブ・ウォー』 が公開されましたので観に行ってきました。 ドローン・オブ・ウォー [Blu-ray] ドローン・オブ・ウォ
      • 映画B-ブログ
      • 2016/10/04 10:31 PM
      アメリカのUAV(いわゆるドローン)攻撃の実態を表した作品。実際の出来事をベースに作られています。 飛んでいる航空機が撃墜されても自分の命に関わることはないし、コントロールルームはエアコンが効いて快適、そして何より、毎日の任務完了後は自宅に帰り家族と過
      • 勝手に映画評
      • 2016/10/05 9:07 PM
      奥さん役の女優さん綺麗やったなぁ。
      • だらだら無気力ブログ!
      • 2016/10/08 12:55 AM

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