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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:洋画
「キャロル」
原題:Carol
監督:トッド・ヘインズ
2015年 アメリカ=フランス=イギリス映画
118分 PG12
キャスト:ケイト・ブランシェット
ルーニー・マーラ
サラ・ポールソン
ジェイク・レイシー
カイル・チャンドラー
1952年ニューヨーク。デパートのおもちゃ売り場の
売り子テレーズは、娘のクリスマスプレゼントを求めに
来たキャロルという女性に心を惹かれてしまう。
<お勧め星>☆☆☆ 素晴らしいという感想が沸くことは
なかったです。「リリーのすべて」(2015)の方が好き。
Rotten Tomatoesでは94%、さらにカンヌ映画祭では、
ルーニー・マーラが助演女優賞を獲得しており、世間では概ね
高評価なのに、なぜか私の心には響きませんでした。立春を
過ぎたのに再び真冬に逆戻りした気候のせいか、直前に
ホームセンターの店員の態度にイラついたせいか、いやそんな
ことでは「感動」という感情は消えないと思う。要するに見た人
全てが感動できる映画ではないということでしょう。
〇見どころ
ケイト・ブランシェットが妖艶で気高く、その口から発せられる
声は低く、とても謎めいた女性、キャロルを好演。もう安定の演技
です。
特に離婚を決めた夫ハージに対する冷淡な態度と娘リンディに
接する時の愛に満ちた表情の対比が素晴らしいです。
それはテレーズに対する時も同じなのです。
またテレーズ・ベリベットを演じるルーニー・マーラの少年の
ような可愛いらしさは、中性的であり、キャロルに心を惹かれる
のも当然のように感じられます。
シーンごとの音楽も静かで美しく、衣装や車、小道具も年代を
丁寧に表現しています。
●惜しいところ
キャロルは裕福な暮らしをし、夫も娘もいる。そしてテレーズは
恋人がいてヨーロッパ行きの計画も立てている。大きな不幸が
あったわけでもなく、たまたま(キャロルの場合は前もあったらしい)
自分の求める相手が女性だと気づいたという話で、感情移入
しづらかったのです。2人でいる姿も女主人とメイドの雰囲気でした。