スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2023.01.12 Thursday
- -
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
JUGEMテーマ:洋画
「ピュア 純潔」
原題:Pure/Till det som ar vackert
監督:リサ・ラングセット
2009年 スウェーデン映画 97分
キャスト:アリシア・ヴィカンダー
サムエル・フルーレル
ジョセフィーヌ・バウアー
マルティン・ヴァルストロム
アル中の母を持つカタリナは、荒んだ生活から抜け出し、
新しい人生を切り開こうとしている。彼女はひょんな
ことからコンサートホールの受付に仮採用され、指揮者の
アダムと親しくなるが...。
<お勧め星>☆☆☆ 音楽をきっかけに大きく変わっていく
女性の姿が強く逞しく描かれています。
「エクス・マキナ」「リリーのすべて」(2015)の
アリシア・ヴィカンダーの初主演作映画です。「リリーのすべて」
では、夫の途方もない夢の手伝いをする強い妻を熱演し、
アカデミー賞助演女優賞を獲得しました。
〇見どころ
カタリナの生活環境、アル中の母を持ち、SNSで知り合った
不特定多数の男性に体を売る過去、そして今はマチアスという
恋人と暮らしている姿が一気に映され、なんでこの子は不機嫌
なんだろう、と思ってしまう。
モーツァルトが自分の生活を変えたと言い、音楽をひたすら
聴くものの、この底辺の生活から抜け出せない苛立ちが映像
から伝わってきます。そしてコンサートホールの受付に仮採用
され、アダムという指揮者とも気が合ってしまう。
見ている側はアダムの「遊び」の過ぎないとわかっていても
カタリナの生き生きした表情を見ると、彼女がこれで再出発
できたような気持ちになります。このあたりのアリシアの演技が
素晴らしいです。しかしアダムに「軽やかな恋」と言われ、
職も追われた時、カタリナはせめて仕事だけは返してほしいと
願うのは当然のことなのです。そしてカタリナはどう行動するか。
「勇気は未来を切り開く」その言葉があっというような展開を
意味するとは、予想できませんでした。
●惜しいところ
おいおいこれでいいのかい、と思うようなラストでしたが、
カタリナがこれから自分に自信を持ち、強く逞しく生きて
行くのだろうと実感します。