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    ピュア 純潔

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    JUGEMテーマ:洋画

     

    ピュア

     

    「ピュア 純潔」

    原題:Pure/Till det som ar vackert

    監督:リサ・ラングセット

    2009年 スウェーデン映画 97分

    キャスト:アリシア・ヴィカンダー

         サムエル・フルーレル

         ジョセフィーヌ・バウアー

         マルティン・ヴァルストロム

     

    アル中の母を持つカタリナは、荒んだ生活から抜け出し、

    新しい人生を切り開こうとしている。彼女はひょんな

    ことからコンサートホールの受付に仮採用され、指揮者の

    アダムと親しくなるが...。

     

    <お勧め星>☆☆☆ 音楽をきっかけに大きく変わっていく

    女性の姿が強く逞しく描かれています。

     

    「エクス・マキナ」「リリーのすべて」(2015)の

    アリシア・ヴィカンダーの初主演作映画です。「リリーのすべて」

    では、夫の途方もない夢の手伝いをする強い妻を熱演し、

    アカデミー賞助演女優賞を獲得しました。

     

    〇見どころ

    カタリナの生活環境、アル中の母を持ち、SNSで知り合った

    不特定多数の男性に体を売る過去、そして今はマチアスという

    恋人と暮らしている姿が一気に映され、なんでこの子は不機嫌

    なんだろう、と思ってしまう。

     

    ピュア

     

    モーツァルトが自分の生活を変えたと言い、音楽をひたすら

    聴くものの、この底辺の生活から抜け出せない苛立ちが映像

    から伝わってきます。そしてコンサートホールの受付に仮採用

    され、アダムという指揮者とも気が合ってしまう。

     

    ピュア

     

    ピュア

     

    見ている側はアダムの「遊び」の過ぎないとわかっていても

    カタリナの生き生きした表情を見ると、彼女がこれで再出発

    できたような気持ちになります。このあたりのアリシアの演技が

    素晴らしいです。しかしアダムに「軽やかな恋」と言われ、

    職も追われた時、カタリナはせめて仕事だけは返してほしいと

    願うのは当然のことなのです。そしてカタリナはどう行動するか。

    「勇気は未来を切り開く」その言葉があっというような展開を

    意味するとは、予想できませんでした。

     

    ●惜しいところ

    おいおいこれでいいのかい、と思うようなラストでしたが、

    カタリナがこれから自分に自信を持ち、強く逞しく生きて

    行くのだろうと実感します。

     

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      コメント
      地位も名誉もある人間は、やはりカタリナみたいな女性を軽蔑の目で見ていたのですね。使い捨てみたいな終わり方は、当然怒りますが、彼女のとった行動は「勇気は未来を切り開く」の意味を履き違えているのは?と思いました。その後、上を目指して生きていく彼女になんのお咎めもなかったのですかね?
      • あちゃ丸
      • 2017/02/16 7:35 PM
      あちゃ丸さん。
      そうそう多分あの指揮者は今までもいくらでもそんな経験があったんだろうなと思っちゃう。
      でもカタリナの行動はどう見ても受け入れられないけれど、それで彼女が新しい人生を送れたのならいいのでしょうか。何のお咎めもないのよ。
      • ミス・マープル
      • 2017/02/18 8:29 AM
      ああいう、ひどすぎる態度はしちゃいけません、というシンボリックな話じゃないかなと。ちゃんと更生できるんだから、もてあそんで捨てるような、こういうヤツが邪魔なのだ。なーんて。映画だし、多少、インパクトを持たせてもいいかなという気がします。
      ボーさん、こんにちは!
      人間が再生していく過程で、ああいう類の男は許せないということかなあ。
      まあ多分あの坊主頭は幾度も同じことをしていたでしょうしね。
      • ミス・マープル
      • 2017/03/14 4:46 PM
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      アリシア・ヴィキャンデルさんの初主演作らしい。
      • 或る日の出来事
      • 2017/03/13 10:46 PM

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