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    アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち

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    JUGEMテーマ:洋画

     

    アイヒマンショー

     

    「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」

    原題:The Eichmann Show

    監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ

    2015年 イギリス映画 96分

    キャスト:マーティン・フリーマン

         アンソニー・ラパリア

         レベッカ・フロント

     

    ナチスドイツでホロコーストを指揮したアイヒマンが

    敗戦から15年でアルゼンチンで拘束、イスラエルで

    裁判を受けることになる。イスラエルのTVプロデューサー、

    ミルトンは、アメリカからカメラマン、レオを呼び、

    一流のチームでその裁判をテレビ放送しようと考えるが...。

     

    <お勧め星>☆☆☆半 なかなかよくできた映画です。

     

    監督は「アンコール!!」(2012)の

    ポール・アンドリュー・ウィリアムズ。この映画は、

    アイヒマン裁判を全世界に放送しようと計画した人々の姿を

    記録映像と撮影映像をうまく組み合わせて作られています。

     

    アイヒマンショー

     

    〇見どころ

    イスラエルのTVプロデューサー、ミルトンに呼ばれた、

    アメリカ国内で吹き荒れる赤狩りの嵐で仕事がないレオと

    いう一流のカメラマンのそれぞれの私生活を少しずつ描きながら、

    核心のアイヒマン裁判撮影までの苦労、そして実際の裁判時の

    苦悩、葛藤などが次々に映し出されます。テレビ報道はある程度の

    見立てがあるわけで、レオがアイヒマンに求めるリアクションが

    一切得られないことへの焦燥感が強く伝わります。報道する側が

    ほしい映像が事実は異なっていても、それが撮れたら、世間に

    公開するんだろうな。このあたりも丁寧に見せてくれます。

     

    アイヒマンショー

     

    ●惜しいところ

    この実際の写真からもわかるように、アイヒマン裁判は、結果ありきの

    ショーであり、新国家を進むイスラエルの国家のユダヤ人のために

    行われた見世物なのです。そこに一切触れないのはやや一方的かな。

    それは見た人が考えることなのかもしれません。

     

    とはいえ、ファシズムはどこにでも存在する。誰もがファシストに

    なりうる。理性の喪失が狂気への道。全て納得できる言葉であり、

    「顔のないヒトラーたち」(2014)でも同じようなメッセージが

    伝えられました。それでも同じ道を進もうとする人々がいるのを、

    理性ある者が全力で止めるべきなのでしょう。

     

    アイヒマンショー

     

    レオの宿泊したホテルの女主人の腕にも番号がありました。過去を

    語ろうとする口を封じてはいけないのです。いつまでも過去の

    負の遺産にとらわれてはいけない?いやそれを語ることで正しい道を

    進めるのです。

     

     

     

     

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      コメント
      ナチス・ドイツをテーマにした映画は沢山ありますね。
      当時の映像も混じっているのですか?モノクロ映像だとリアルティありますが、俳優もアイヒマンに少しでも似る様に努力されたのでしょうね。マスコミは視聴率のために注目を集めるのに必死かと思いますが、当事者やユダヤ人の人々は嫌なことは忘れたい気持ちで、口を封じて誰にも言えないのでしょう。でもこれを風化させては、やはりいけないのですよね。
      • あちゃ丸
      • 2017/04/20 9:29 PM
      あちゃ丸さん。
      本当にナチスドイツを描いた作品は多く、いろいろな視点から映画が作られていますね。これはアイヒマンの裁判をテレビ放送する側の視点なのですが、いろいろ考えさせられます。戦争の罪は決して消えることはないし、忘れてしまってはいけないのですよね。
      • ミス・マープル
      • 2017/04/23 3:15 PM
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