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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「マジカル・ガール」
原題:Magical Girl
監督:カルロス・ベルムト
2014年 スペイン映画 127分 PG12
キャスト:バルバラ・レニー
ルシア・ポシャン
ホセ・サクリスタン
ルイス・ベルメホ
イスラエル・エルハルデ
白血病で余命わずかな娘アリシアのために、失業中の父
ルイスは、彼女が大好きな「魔法少女ユキコ」の衣装を
購入しようと考える。しかしそれは高額であり、ひょんな
ことで関係を持ったバルバラをゆすることを考えつくが...。
<お勧め星>☆☆☆半 題名と内容が全く異なっていて、
かなりミステリアスな部分の多い映画です。
映画内で流れる「魔法少女ユキコ」のテーマ曲は、
長山洋子さんのデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」と知り
驚きました。元々この歌を知らなかったけれど、昭和の
アイドルの歌という感じです。
〇見どころ
三部構成になっていてまず「世界」では、不況で教員の職を
失ったルイスと白血病で余命いくばくもない娘アリシアの
日常生活が映ります。彼女の夢をかなえるため、大好きな
「魔法少女ユキコ」の衣装を購入しようにも高額過ぎる。
日本円で90万円よ〜。
でもどうしても買ってあげたいルイスが貴金属店のガラスを
今まさに割ろうとしていると、上からゲボが降って来るんです。
このゲボつながりでバルバラと出会うルイス。ふと気づくんだけど、
バルバラって冒頭に学校で教師に対し、ちょっとマジックを見せて
いたな。ここも肝心なんです。
そして二部の「悪魔」では、そのバルバラと精神科医の夫との
きわめて危うい夫婦関係が描かれます。バルバラはどう見ても
普通じゃないと思う。さらに彼女と関係を持ったルイスから金を
ゆすられ始めると謎の仕事をするわけです。
この「謎の仕事」が何なのか、一切語られず、映されず、その仕事の
後のバルバラの姿でそれを想像するだけであり、妄想が膨らみます。
そして第三部の「肉」では、冒頭の教師ダミアンが刑務所から出所する
シーンから始まります。
「バルバラに会うのが怖い」そう語るダミアンとバルバラはかつて
何があったのか、そしてそれが刑務所暮らしとつながっているのか、
そこも一切語られず、再び憶測をするわけです。
ルイスが序盤に携帯電話を忘れがち、という癖も終盤にうまく生かされ、
唐突に部屋の電気がつくと、例の歌が流れる...。
細かいところまでもう一度見直したい映画です。面白かった。
●惜しいところ
ジグゾーパズルが1ピースだけなかったことの意味が分からなかった。
結構真剣に見たのになー。
あの格好でスタンバっていた娘、
魔法少女ユキコのテーマソングがかかった瞬間とあの目力に感極まりました。
本当の意味でのマジカルガールは、娘ではなくバルバラなんでしょうね