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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:邦画
「リップヴァンウィンクルの花嫁」
監督:岩井俊二
2016年 日本映画 180分
キャスト:黒木 華
綾野 剛
Cocco
原日出子
りりィ
中学の非常勤講師をしている七海はお見合いサイトで
知り合った鉄矢と結婚する。しかし彼の浮気を告げる
男が現れたことで彼女は激しく動揺するのだった。
<お勧め星>☆☆☆ 脚本は好きですが、個人の好みと
して理解しづらい部分が多かったです。
音楽がクラシックの名曲ばかりを使用しており美しい。
それと映画内で黒木華演じる七海がカラオケで歌うのが、
森田童子の「ぼくたちの失敗」。なぜに今この選曲?と
思うほどぴったりで笑えてしまうのです。また彼女が
SNS上で使うハンドルネームや綾野剛演じる何でも屋の
名前が安室(アムロ)、さらにリップヴァンウィンクル
にもそれぞれ意味があると後で知ると、がぜん興味が沸きます。
〇見どころ
内気で声が小さく、人付き合いが下手で、自分の意見を
はっきり言えない七海役を黒木華が演じているのですが、
「はあ」「...あ」「え...」などという明確に返事をしない
姿のヒロインにぴったりです。
ネットで知り合った男性と無事に結婚したかと思いきや、
その前後に様々な小さいけれど、彼女のその先の状況を大きく
変えるゴタゴタがあり、思いもかけない展開になっていきます。
これは全然想像がつきませんでした。
映像は日光や雨、自然の緑、風などをうまく取り入れて
優しく目に入り込んでいきます。
映画の前半に七海が「くそう」と言いながらなく姿は、
数少ない感情がストレートに現れたもので、これは映画の
最後まで続きます。そしてAV女優、真白と出会い、親交を
深めるとき、それはクラシック音楽に乗って絵画のように
美しく描かれていきます。
何でも屋、安室はどこまで真実を言っているのか、そもそも
「真実」なんて存在するのだろうか。それは人々が自分で勝手に
作り上げた幻想なんじゃないだろうか。
彼の胡散臭い姿を見るたびにそれを痛感するのです。
●惜しいところ
ネットのあるサイトで108分って書いてあったから、気楽に
見始めたら、おいおい180分の間違いですよ。どおりで話が
まとまらないと思ったわ。