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    オーバーフェンス

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    JUGEMテーマ:邦画

     

    オーバーフェンス

     

    「オーバーフェンス」

    監督:山下敦弘

    原作:佐藤泰志

    2011年 日本映画 112分

    キャスト:オダギリジョー

         蒼井 優

         松田翔太

         北村有起哉

         満島真之介

     

    職業訓練校に通う白岩は、同じクラスの代島に

    誘われキャバクラへ行き、聡という変わったキャバ嬢

    と出会う。彼女のことを気に留めながらも、彼は別れた

    妻子への悔恨の思いを捨てることができず...。

     

    <お勧め星>☆☆☆半 フェンスの意味を色々と考える

    ことができる内容になっています。

     

    山下敦弘監督映画は「マイ・バック・ページ」(2011)

    これはお勧め!

    「もらとりあむタマ子」(2013)

    あっちゃんがこの役にぴったり!

    「味園ユニバース」(2015)

    後からユニバースの意味がわかり、モヤモヤ解消。

    の3作品を見ていて結構相性がいいのです。

     

    ○見どころ

    昼間はやる気のない遊園地のバイト、聡役の蒼井優がまさに

    変幻自在の演技を見せてくれます。

     

    オーバーフェンス

     

    鳥の鳴き声を真似したり、鳥の求愛ダンスを所かまわず始めたり、

    急に叫んだり、暴れたりと、明らかに普通ではない女性なのですが、

    実は映画の登場人物が誰もみんな、どこか普通ではない面を

    持っていて、それがチラチラと映ります。実際人間なんて、何が

    普通なのかわかるはずもないし、そもそもその普通を決める人なんて

    いないのだから、自分では「普通」に思っていることが実は、他の人

    にとっては「おかしい」ことかもしれないのです。

    そして白岩が抱える怒り、聡が抱える怒り、訓練校でイジメられて

    いる森が抱える怒り、誰もがその怒りを抑えることに必死な姿が

    淡々と描かれます。

     

    オーバーフェンス

     

    元営業マンの代島はやはり営業マン。

    そして題名にある「フェンス」が何を意味するのかはラストシーン

    だけでなく様々なところで、見る側に伝わる内容になっています。

     

    ●惜しいところ

    この監督の映画は私が見た作品すべてにおいて、「色気」を

    感じない内容だと思います。それは女性に限らず、男性を描く時も

    汗から感じる色気とか、裸の背中の色気とか、そういうものが一切

    ない。ラブシーンが一応あるけれど、ドキリとするものではない

    のよね。原作は未読だけれどそういう内容なのかな。

    それと主役である白岩と聡の過去がほとんどわからないことも

    どうもモヤモヤしました。過去を超えて未来へ向かえ、ということ

    でしょうか。

     

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      コメント
      普通って一言で言っても 「これが答え」という訳ではないですよね。自分は常識人と思っていても他人には変わり者として見られ、それがかえって新鮮に見えていい意味での影響を与えることもあるかもしれませんからね。自由人という生き方は、憧れますがね。 
      • あちゃ丸
      • 2017/07/08 9:45 PM
      あちゃ丸さん。自由人とか高等遊民とか憧れますよね。普通の人は、(ここでも普通といってしまった)周りに合わせるとか、ルールを守るとか、ある程度の型にはまることができると思います。そこにはまることのできない人々もまた違う仲間となら共存できるかもしれない。そんなことを感じる映画でした。
      • ミス・マープル
      • 2017/07/10 10:20 AM
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      オーバー・フェンス 妻に見限られ故郷の函館で職業訓練校に通い、 失業保険で暮らす男が、同じ訓練校生に連れて 行かれたキャバクラで、風変わりなホステスに出会う... 【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (自宅鑑賞) 原作:佐藤泰志
      • cinema-days 映画な日々
      • 2017/07/16 4:49 AM

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