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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:韓国映画全般
「アシュラ」
原題:Asura:The City of Madness
監督:キム・ソンス
2016年 韓国映画 133分 R15+
キャスト:ファン・ジョンミン
チョン・ウソン
チュ・ジフン
クァク・ドウォン
チョン・マンシク
警官のドギュンは、職を辞し、市長ソンベの下で
働こうと考えていたが、思わぬアクシデントから
上司を殺害してしまう。彼はチンピラを犯人に仕立て
上げるが、検察から執拗な追及を受け始めるのだった。
<お勧め星>☆☆☆☆ すごいですねえ。悪と暴力が
渦巻く世界を色気を一切排除して描いています。
一番悪い奴は誰だ
「国際市場で逢いましょう」(2015)のファン・ジョンミンは
架空都市アンナムの悪徳市長を、「私を忘れないで」(2016)
でイケメン弁護士を演じたチョン・ウソンは、市長の手先となって
動く飼い犬同然のクズ警官ドギョンを演じています。
そしてドギョンの部下で使命感に燃える警官ソンモ役は
「コンフェッション 友の告白」(2014)のチュ・ジフン。
オープニングシーンでは純朴だった青年が、市長の下で働き始める
うちに、どんどん凶悪化していく姿は見ものです。韓国警察の
腐敗ぶりは、多くの映画で描かれており、特段驚くことはないの
ですが、この映画では誰も彼もが腐っています。ズブズブのワルの
市長を何とか立件しようとするキム検事とて、目的のためには手段を
選ばず、暴力を伴う脅迫同然の方法で、ドギュンを利用しようとする。
このキム検事の部下に、おなじみのチョン・マンシクが登場。
ドギュンに拷問に近い暴行を加えるときの表情が嬉々としていてそこが
また怖いです。
実はドギュンには重い病を患う妻がおり、その治療費用を工面
するために、市長の犬になっていたのに、その場しのぎの行動の
連続でどんどん窮地に陥ってしまいます。市長側、検察側の両方から
責めたてられ、彼の美しい顔には傷が増えるばかり。
クライマックスの葬儀場シーンでは、一発の銃声がゴングのように
鳴り響くと、銃で、斧で、なたで、あの人もこの人もそんな人まで
血みどろになって倒れていきます。そのカメラワークは素晴らしく
臨場感あふれる映像でした。