この世界の片隅に

4

JUGEMテーマ:邦画

 

この世界の片隅に

 

「この世界の片隅に」

監督:片渕須直

原作:こうの史代

2016年 日本映画 126分

声:のん

  細谷佳正

  小野大輔

  潘めぐみ

  新谷真弓

 

広島に住む浦野すずは、呉の北條家に嫁ぐ。

戦時下の生活は食糧不足にあえぐ日々であったが、

彼女は持ち前の明るさでそれを乗り越えていく。

しかし戦争のさらに激しくなり..。


<お勧め星>☆☆☆☆半 静かに静かに戦争について

考えさせてくれます。


人間の当たり前は何だろう。


広島、呉は、私の祖父が海軍の兵隊として出港した

場所です。昭和20年3月に37歳で召集され、祖母は

母を含め3人の子供を連れ、出港前の祖父に面会に

行ったのです。その時渡されたのが、立派な海軍の

軍服姿の祖父の写真と髪の毛であり、それきり

フィリピンの沖合でアメリカ軍機の攻撃により軍艦は

沈没したとのこと。映画内のすずの兄要一の遺骨箱に

あったのが石ころ1つだったのと同様に、祖父の

遺骨箱には紙きれ1枚しかなかったそうです。
広島市出身のすずが、呉の海軍に勤務する周作と結婚

するまでののどかな、ごく普通の生活。いつもぼーっと

していて、兄とケンカをし妹とじゃれ合う。少しズレて

いるから、周りのみんなからそれを揶揄されても笑って

済ませるおおらかな姿が描かれる序盤。

 

この世界の片隅に
 

そして開戦後結婚し、全く知らない土地である呉で暮らし

始めても、彼女の個性は失われず、日々困窮していく

食生活も、彼女なりの工夫で乗り越え、戦艦を写生して

いて「スパイ」として憲兵に叱責されても、家族そろって

笑い話に変えてしまう、そんな和やかな家庭を見ていると、

これから訪れる大きな戦禍を知っている観客は、しばしの

幸せな時間に浸ってしまうのです。実際は配給が激減し、

草花をおかずに、水の多いお粥を食べていたというのに。

 

この世界の片隅に
 

そして多くの戦争を描いた映画と一線を画すのは、涙を流したり、

傷ついたり、破壊されていくシーンを限りなく削り、

その時々に人々がどのように、それに耐え、前に進もうと

したかを描くことに徹したことだと思うのです。もちろんアニメと

実写の違いもありますが、淡々と描くことで、見る側がいろいろな

考えを持つことができます。

 

この世界の片隅に


すずの婚家の畑から見える呉港の景色が次第に変わり始め、

全てがなくなり、玉音放送を聞いたときに、すずは激しく

慟哭します。それは何に対しての涙だったのでしょうか。

 

この世界の片隅に


「呉の皆さんがんばって下さい」などと放送されるラジオの

声があまりに空しく響き、逆にがんばっていない姿の方が

ずっと心に響くものになりました。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 

 


関連する記事
コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック
すごく評判がいいようだけど…。
  • 或る日の出来事
  • 2017/09/19 9:12 AM

カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

ブログランキング

今日のわんこ

powered by 撮影スタジオ.jp

アマゾン

遊びにきてくれてありがとう!

カウンター

死語レッスン

最新記事

categories

過去の記事

コメントありがとうございます!

トラックバックありがとうございます!

recommend

お友達

ミス・マープルについて

書いた記事数:3070 最後に更新した日:2019/11/14

あの映画を探そう!

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM